PR
スポンサーリンク
食材・料理のQ&A

きゅうりの白いカビは食べられる?臭いや表面など見分け方のポイント

スポンサーリンク
料理・食材
スポンサーリンク

【監修者:管理栄養士 前田志保】

きゅうりに白カビが生えると食べられなくなりますが、表面にカビと間違えやすいブルームが付いているだけなら食べられます。

また水分が多いきゅうりは腐りやすく、低温障害などが原因で変色することもあります。

きゅうり カビ

切り口が白い場合や、白いものがついているきゅうりの漬物など食べられる場合もあります

きゅうりが白くなった理由を含め、安心して食べるために知っておきたい以下の内容を調べてみました。

この記事を読めば、食べられないきゅうりを見分けられるようになるので食中毒も防げます。

大量にもらって食べきれないときにおすすめの冷凍保存も紹介しているので、参考にしてください♪

 

記事監修者・管理栄養士・前田志保先生記事監修・前田志保先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士フードコーディネーター/ 栄養士として献立作成や大量調理を経験した後、管理栄養士として急性期病院に勤務し、患者さんの栄養管理に従事。その後イギリスの大学院へ進学し、応用人間栄養学の修士号を取得。現在はフリーランスの栄養士として栄養に関するカウンセリング、記事執筆、監修で活動中。レシピ開発にも携わっている。

   

スポンサーリンク

きゅうりに白いカビが生えた?食べられるかの見分け方

きゅうりはカビが生えやすいので、新鮮なものを購入しても保存状態が悪いと白カビが生えてしまい食べられなくなります。

きゅうりの漬物にも白いカビのようなものが発生することがあり、本当にカビの可能性もありますが、産膜酵母であれば食べても大丈夫です。

きゅうりの カビ

また新鮮なきゅうりに付いている白い粉のようなブルームも、カビではないので食べられますよ。

まずはブルームの正体を知って安心してきゅうりを食べられるようになりましょう!

表面を覆う白い粉の正体はブルームの場合が多い

ブルームはきゅうり自身が出しているもので、乾燥による劣化を防いだり、雨水など水分を弾いてカビを生えにくくするはたらきがあります。(※1)

しかし、カビのように見えたり農薬と間違うケースが多かったため、スーパーには基本的にブルームが出ないブルームレスのきゅうりが並んでいます。

ブルームきゅうりは皮が薄くパリッとした食感で、ジューシーさが強いのが特徴です。

ブルームがあるきゅうりを直売所などで見かけたら、ぜひ味わってみてくださいね♪

なかなか購入できない場合は、ブルームきゅうりの品種「霜しらず地這」などの種や苗から自家栽培にチャレンジしてみるのもおすすめです。

きゅうりのブルームの特徴が分かったところで、白カビについても確認しましょう。

カビ臭いきゅうりは食べたら危険!切り口にも注意

きゅうりは全体の約95%が水分でできているので、水を好むカビが繁殖しやすい野菜です。(※2)

そのためスーパーなどで陳列されている間にも白カビが繁殖してしまい、カビ臭くなったり白い粒や綿のような固まりがついていたりします。

食べられる白カビもありますが、中には発がん性のある「カビ毒」を作る種類があり食べるのは危険です。(※3)

白カビが生えた部分を取り除けば食べられる!と言う方もいますが、残った部分にも目に見えないカビの胞子がついていたり、菌糸を伸ばしている可能性もあるので食べないようにしましょう。

表面だけでなく切り口にカビが生えることもあるので気をつけて確認してくださいね。

カビに気づかず食べてしまった場合、下痢や腹痛を引き起こす可能性もありますが、何も症状が現れないことも多いです。(※4)

管理栄養士 前田志保
管理栄養士
前田志保
呼吸時にゼーゼー・ヒューヒューと音がする喘鳴(ぜんめい)や鼻水、発疹などのアレルギー反応が出たり、ひどい下痢症状が続いたりする場合は病院を受診して早めに対処しましょう。

ちなみに、きゅうりを自家栽培している場合にもカビが原因で病気が発生することがあります。

カビが原因のきゅうりの病気 (※5)
  • 灰色かび病
  • 菌核病
  • うどんこ病 など

葉や茎に発生し症状がひどい場合には株ごと枯れてしまい、収穫できなくなることもあるので異変に気付いたら早めに対処しましょう。

栽培中からきゅうりはカビに悩まされることが分かりましたが、漬物のきゅうりにもカビのようなものがつくことがあります。

きゅうりの漬物にカビっぽいものが生えても食べられる!

きゅうりの漬物にカビのようなものがつくのは発酵が進んだ時で、表面に白い膜のようなものが発生します。

この白いものは「産膜酵母」という酵母菌の仲間で、発酵中の醤油の表面やぬか漬けづくりの最中に出ることが多いです。(※6)

管理栄養士 前田志保
管理栄養士
前田志保
酵母は漬物だけではなく、醤油や味噌などの製造にも古くから使われています。酵母は特有な香りや風味をもたらし、品質に大きな影響を与えています。

酵母といえばビールやパンの発酵にも使われているものなので、産膜酵母が発生しても、もちろん食べられますよ。

酸味や旨味が増して漬物の味が変わるため、こちらのきゅうりの塩漬けのようにわざと発生するまで待つ方もいるようです。

ただ、食べられる産膜酵母が生えるのは、しっかり漬け込んで乳酸発酵させる古漬けのきゅうりの場合です。

水分が多く残る浅漬けに生えるのは白カビと考えられるので、間違えて食べないように気をつけてくださいね。

手作りだと見分けられるか不安な場合は、市販のきゅうりの漬物でも乳酸発酵のおいしさを味わえますよ。

酵母やブルーム以外のカビが生えたきゅうりは食べないほうが良いですが、カビが生えていなくても腐っている場合があるので気をつけましょう。

 

きゅうりはカビ以外に腐るとどうなる?鮮度の見分け方

腐ったきゅうりを見分けられる特徴は、いつもと違う手触りや酸っぱい臭いです。

腐敗が進んだきゅうりはぶよぶよした手触りに変わって、こちらの画像のように形も崩れ、ぬるぬるした液体が出てきます。

ここまで腐っているとひと目で食べられないと分かりますが、腐っているのが1本だけなら残りは洗って食べられそうな気もしますよね。

でも、腐った部分に食中毒菌が増殖していたら同じ袋に入っていた他のきゅうりにも菌が移っている可能性があり、洗うだけでは安心できません。(※7)

サラダなどの生食はもちろん、加熱しても殺菌できない種類の菌がいるかもしれないため佃煮などに加工して食べるのもやめておいたほうが良いでしょう。

とはいえ、腐っているものを食べてしまっても必ず食中毒になるわけではありません。

カビを食べてしまった場合と同じく、下痢などの症状が続くときは病院で診察を受けてくださいね。

きゅうり カビ 食べた

腐るとぬるぬるした液体が出るきゅうりですが、断面からも白い液体がでてきます。

これは渋みのもとになるギ酸を含む液体で、切ったへたと切り口を泡が立つほどしっかり断面同士をこすり合わせるときゅうりのアクを減らせます。(※8)

腐らせず長持ちさせたい場合は保存方法を見直しするか、次の特徴に当てはまる新鮮なきゅうりを購入しましょう。

新鮮なきゅうりの特徴 (※9)
  • ブルームがある(ブルームきゅうりの場合)
  • イボが鋭い・取れていない(イボありの種類の場合)
  • 表面に張りがあって濃い緑色をしている

この条件以外にも、先端まで太さが均一でしっかりと固いものを選びましょう。

新鮮なきゅうりの選び方が分かりましたが、購入した後に変色してしまい食べられるか不安になってしまうこともあります。

変色の理由によっては食べても大丈夫なので、まずは黄色くなったきゅうりから確認してみましょう。

黄色く変色しただけなら食べられる!

スーパーには並んでいませんが、自家栽培では皮が厚くなり全体が黄色くなったきゅうりを見かけることがあります。

きゅうりを冷蔵庫にしまったまま忘れていても、このようにバナナのように黄色く変色してしまうことがありますよ。

腐っていると勘違いしてしまいますが、黄色くなるのは熟しすぎたときに見られる色の変化なので、中身が柔らかくなく、カビが生えていなければ食べられます。(※10)

管理栄養士 前田志保
管理栄養士
前田志保
黄色に変わったきゅうりは苦味があるため、生食ではなく加熱調理して食ベるのをおすすめします。

熟して黄色くなる以外では断面が白くなっていたり、茶色っぽく変色することもあります。

白くなるのはきゅうりの水分が抜けてしまったのが原因で、みずみずしさが減っていますが食べても大丈夫です。

きゅうり カビ 選び方

一方、断面が茶色っぽくなるのは腐って変色しているか、「果肉褐変症」という低温障害の影響を受けています。(※11)

寒い季節に育てたり保管場所の温度が低すぎたりするのが原因ですが、外側だけ見ても症状が出ているか分からないので切って確かめるしかありません。

低温障害で変色したきゅうりも食べられますが、えぐみが出て味が悪くなっていることもあるので味見してから判断しましょう。

低温障害は保存方法を気をつけることで予防できます。

カビが生えるなど腐る寸前まで鮮度が落ちないようにするためにも、正しい保存方法を知っておきましょう。

 

カビを防ごう!きゅうりの新鮮な状態を保てる保存方法

きゅうりの保存のポイントは、温度の管理と水分から守ることです。

10~15度が適温なので冬場を除いて冷蔵保存するようにし、食べきれないと分かっているときは冷凍保存すれば少し長く保存ができますよ。(※12)

きゅうり 保存 カビ

まずは基本の冷蔵保存の手順を確認しましょう。

きゅうりの冷蔵保存
  • STEP1
    水気を拭き取り、ラップで包むかビニール袋に入れる
    水気を残さないことで、カビや腐敗を防ぎます
  • STEP2
    野菜室でヘたを上にし、立てて保存
    冷蔵室より温度が高いので低温障害を防げます

この方法で少し傷みにくくなりますが、水分の多いきゅうりはどうしても腐りやすいです。

冷蔵保存でも4~5日以内に食べ切るようにしましょう。

大量に頂いたりして消費が間に合わない場合には、冷凍保存がおすすめです。

きゅうりの冷凍保存
  • STEP1
    きゅうりをスライスして塩もみし、水気をしぼる
    塩もみして水分を減らすことで、解凍しても食感が変わりにくくなります
  • STEP2
    1食分ずつラップで包み、保存袋に入れて冷凍する
    小分けにすることで素早く冷凍でき、料理にも使いやすいです

解凍後は水気を絞り、和え物などでいただきましょう。

冷凍保存した場合の賞味期限は2~3週間です。

結論|きゅうりはカビに注意して新鮮なうちに食べよう

きゅうりは水分が多く、カビたり腐ったりしやすい野菜です。

白カビの種類によってはカビ毒を持っている場合があり、腐った場合も食中毒菌が繁殖しているかもしれないので、同じ袋で保存していたきゅうりも食べられません。

ただ、漬物に出る産膜酵母や熟しすぎたときの黄色い変色などは食べても大丈夫です。

カビを防ぐためには新鮮なきゅうりを選んで野菜室で保存し、食べきるまでに時間がかかりそうな時は冷凍保存を活用して最後まで美味しく食べきりましょう。

 

▲目次へ戻る

タイトルとURLをコピーしました