【監修者:管理栄養士 佐藤久美】
焼き芋の温め直しには電子レンジやトースターが便利ですが、他にもしっとり・ねっとりと温め直しできる方法があります。
オーブンやフライパンなども上手く活用すれば、焼き立ての味を楽しめますよ。
レンジやトースターで焼き芋を温め直すときに、パサパサしたりべちゃべちゃになったりして残念な思いをしたことのある人は多いのではないでしょうか。
冷めた焼き芋を温め直すポイントをおさえれば、しっとりホクホクした食感に復活させられますよ。
今回は食べきれなかった焼き芋が冷めたときに活用したい、美味しい温め直し方などをご紹介します。
レンジやトースターでは、どのくらいの温度で何分加熱したら失敗しないのかが気になりますよね。
パサパサせずにしっとりとした仕上がりになる温め方を詳しくご説明しますよ。
余っている焼き芋をそのまま食べる以外に、冷凍やおやつなどにアレンジして美味しく食べられるおすすめレシピもご紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
焼き芋の温め直し方|レンジ・トースターでしっとりねっとりが復活
焼き芋を温め直すときは、電子レンジやトースターを上手く使えば焼きたてのようなしっとり・ねっとり感が復活します。
普通にラップに包んでレンジでチンしたり、そのままトースターで温める人は多いと思いますが、実はこの方法はNGです。
そこでスーパーで買ってきた焼き芋を、翌日も美味しく食べられるおすすめの温め直し方をご紹介します。
電子レンジはラップなしでホクホクに
焼き芋の温め方として、電子レンジは最も早く便利な方法です。
電子レンジは短時間で温まるので手っ取り早い方法ですが、ラップに包んでしまうと水分が放出されずに、水っぽくべちゃっとした仕上がりになってしまいます。
温め直すときにはラップはしない方がある程度の水分が飛んで、しっとり・ホクホクになりますよ。
ラップをせずに焼き芋を電子レンジに入れ、600Wで2分半ほど加熱し、様子を見て温まっていなければ追加で30秒ずつ加熱する。(小さめの場合は2分程度から様子を見てください。)
また、焼き芋やふかし芋をレンジで再加熱してパサパサになるのは、加熱時間が長く水分を飛ばし過ぎてしまっていることが原因なので、大きさによって加熱時間を調節しましょう。
電子レンジで焼き芋作ったら爆破して燃えたぞ…物理的に焼き芋になったんすねぇ…ラップに密閉してやってました()穴を空けてなかったっていう
ちなこれ pic.twitter.com/oj4FqugG0m— Distrust (@Distrust0921) November 2, 2020
温めすぎるとパサパサを通り越して爆発することもあるようですね。特にラップをしている場合は危険です。
紅あずまなどホクホク系焼き芋の温め直しには電子レンジが便利ですが、安納芋のように蜜が多くしっとり・ねっとりしたさつまいもの場合はトースターが適しています。
トースターはしっとり・ねっとり、香ばしい仕上がり
トースターを使うと、全体の水分が飛びやすい電子レンジと比べて、しっとり・ねっとりした食感を活かした温め方ができます。
焼き芋をトースターで温めるときにアルミホイルなしだと皮が焦げてしまいますが、逆にアルミホイルで包むだけだとパサパサになることもあります。
焦げやパサパサを防ぐには、濡らしたキッチンペーパーで包んでからアルミホイルで全体を巻くと、じっくり温まる上に表面の水分でしっとり感が保たれますよ。
昨日はトースターで焼き芋焼いてみました。レンジや炭火でやる時もそうですが、イモを洗ったあとキッチンペーパーで包んで湿らしてから、ホイルやラップで包むのがコツ。イモの当たり外れもありますが、時間をかけて加熱すればだいたい上手く行きます。 pic.twitter.com/PqOTzGJzdD
— へろ (@her0_40) December 6, 2020
トースターで時間をかけると、このように美味しく出来上がるようですね!
- 焼き芋を水で濡らしたキッチンペーパーで包み、ペーパーが隠れるようにアルミホイルで全体を覆う。
- 200度のトースターで6分程度焼き、そのまま10分ほど置いて余熱をとる。
- 皮をこんがりさせたい場合は、加熱後にアルミホイルとペーパーを外して1~2分ほど焼く。
トースターの温度はできるだけ低温でじっくり焼くことで、水分を損なわずにしっとり感を維持して中まで火が通ります。
しかし、トースターだけだと中まで火が通りにくかったり、電子レンジだけだと香ばしさが足りないという難点も・・・そんなときは電子レンジとトースターの合わせ技がおすすめ!
レンジとトースターのダブル使いで焼き立ての味!
電子レンジとトースターの両方を活用すれば、中がホクホクして外がこんがり香ばしい仕上がりになります。
妹が持ってきてくれた焼き芋を食べるところです。🍠
電子レンジでチン❗してから、トースターで焼きました。🔥 pic.twitter.com/MKJhmnht9h— みかん (@MIKAN3033567) February 24, 2019
短時間で中まで加熱できる電子レンジと、直火で香ばしく焼けるトースターのいいとこどりの方法は、焼きたてのような味を最も簡単に再現できますよ。
- ラップをせずに焼き芋を600Wの電子レンジで2分半ほど加熱し、温まりが足りなければ30秒ずつ追加で加熱する。
(小さめの場合は2分程度で様子を見てください) - トースターにそのまま入れて200度で表面を1~2分焼く。
電子レンジやトースターで焼き芋を温め直す方法をご紹介しましたが、ほかにもしっとりホクホクに温め直せる方法があるので確認してみましょう!
焼き芋の温め直し方|フライパン・オーブン・グリルや炊飯器も
焼き芋を温め直すにはレンジやトースター以外に、オーブンやフライパンも活用できます。
そのほか低温でじっくり調理できる炊飯器を使えば、とっても簡単に甘くしっとりした焼き芋作りもできますよ。
オーブンはムラなし加熱でしっとり食感を再現!
焼き芋の温め直しには、オーブンを使うとしっとり・ねっとりとした食感を再現できるのでおすすめです。
電子レンジやトースターは加熱にムラが出やすいですが、オーブンは4方向から熱を当てて全体を均一に加熱できるため、厚みのあるさつまいもでもムラなくじっくり温められます。(※2)
- 焼き芋をアルミホイルで包み、余熱なし180度で10分程度焼く。
- そのまま庫内で10分ほど置いて余熱で火を通す。
余熱なしで低めの温度からじっくりあたためると、外側がパサパサにならず中までしっとりしますよ。
ヘルシオで焼いた焼き芋めちゃくちゃおいしい pic.twitter.com/iM4NNmKynH
— きみー@生きるを心地よく (@yuchannoshimobe) May 22, 2021
ヘルシオやビストロなどに付いているオーブンのスチーム機能を使うと、水分が飛ばずにしっとりするのでおすすめですよ。
またオーブン以外に、全体的に加熱ができる魚焼きグリルも利用できます。
魚焼きグリルで中までしっとり香ばしく
魚焼きグリルを使って温め直すと、トースターのように焼き立ての香ばしさを引き出せます。
両面焼きグリルの場合は直火以外にもオーブンのように対流熱で全体的に温められるので、トースターよりも中まで火が通りやすくなりますよ。(※3)
- キッチンペーパーを濡らしてから焼き芋を包み、ペーパーが隠れるようにアルミホイルで全体を覆う。
- 魚焼きグリルに入れて弱めの中火で6分程度焼き、そのまま10分ほど置く。(片面焼きの場合は途中で裏返してください)
- 皮をこんがりさせたい場合は、加熱後にアルミホイルとペーパーを外して1~2分ほど焼く。
グリルやオーブンがないという方は、フライパンでも温め直すことができます。
フライパンやストーブでじっくりホクホクな仕上がりに
フライパンでも温め直しが可能ですが、下の部分に直接熱があたるため時々回転させながらまんべんなく加熱しましょう。
- 焼き芋を水で濡らしたキッチンペーパーで包み、ペーパーが隠れるようにアルミホイルで全体を覆う。
- フライパンに入れて蓋をし、弱火で5分ずつ回転させながら全面を15~20分程度焼く。
ご家庭にストーブがある場合は、フライパンと同じ方法でストーブの上にのせ、時々転がしながら温めると美味しく焼き芋を温められますよ。
先日 石油ストーブで焼き芋焼いた🍠めちゃくちゃ美味しい
大きい さつまいもだったから輪切りにした
そして食べきれないから
焼き芋パイ作った😊
お菓子作りは向いてない。見栄え悪い😂でも美味しくで来た pic.twitter.com/iJAVN5LYO3— せりか (@g_sawa_s) March 5, 2021
さらに、焼き芋を一から作る場合は炊飯器が活躍します。
炊飯器はさつまいもからの焼き芋作りに便利
炊飯器は温め直しというよりも、生のさつまいもから焼き芋(ふかし芋)を作るのに適しています。
しっとり・ねっとりした焼き芋を作るには、低温でじっくり加熱してでんぷんを糖化させ、甘味を増やすことがポイントです。(※4)
炊飯器の玄米モードで炊くと、ゆっくり加熱されてさつまいもの甘さが引き出されますよ。(※5)
- 炊飯釜に入る大きさに切ったさつまいもを釜に入れ、水100mlを加えて玄米モードで炊く。
- 表面をこんがりさせたい場合は、トースターで1~2分焼く。
焼き芋はレンジやトースター以外でも温め直せる方法があることが分かりました。
また冷めた焼き芋をただ温めるだけでなく、ほかの料理にアレンジもできるので、詳しいレシピをご紹介していきます!
\ こちらの記事も参考にどうぞ /
余った焼き芋も美味しく食べる!アレンジレシピを紹介
余ってしまった焼き芋は温め直して食べる以外にも、アレンジしてさらに美味しく食べられる方法があります。
さっそく冷凍焼き芋や干し芋など、焼き芋で作れるアレンジレシピをご紹介しますね!
冷凍焼き芋は美味しさそのまま、腸活にも!
余ってしまった焼き芋は、冷凍することで美味しさを保つだけでなく、美容にもメリットをもたらします。
さつまいもに含まれるでんぷんは、一度加熱された後に冷えることで食物繊維のようなはたらきをするレジスタントスターチになるので、腸内環境を整えるのに役立ちます。(※6)
そして冷凍焼き芋の良いところは、凍ったまま食べてもとろっとしたアイスのように食べられるところです。作り方は冷凍するだけなので簡単ですよ。
アイスには、シルクスイートなどのねっとり系の品種を使うとより滑らかな舌触りになりますよ。
そのほか安納芋もねっとり系さつまいもの代表格です。
冷凍焼き芋の温め方は、600Wの電子レンジで4分半程度加熱して、様子を見ながら30秒ずつ追加で調節してください。
そのほか冷凍焼き芋は、スイートポテトにもアレンジできますよ!
トースターで作れる簡単スイートポテト
冷凍焼き芋を美味しく食べるアレンジとして、トースターで作るスイートポテトが簡単です。
冷凍した焼き芋を潰して焼くだけで、裏ごししなくても滑らかになります。香ばしく焼けてクリーミーな食感はやみつきになる美味しさです。
冷凍以外にも、冷めた焼き芋のアレンジとしては干し芋にする方法も。
冷めた焼き芋はオーブンで焼くだけで干し芋に
余ってしまって冷めた焼き芋や冷凍焼き芋をアレンジするには、オーブンで作る干し芋がおすすめです。
薄く切ってオーブンで焼くだけなので手軽に作れて、焼き芋とは違った味を楽しめます。
余ってしまった焼き芋は、冷凍やおやつなどにアレンジして美味しく食べてくださいね!
結論|焼き芋は上手に温め直して食べよう
焼き芋の温め直しで便利な電子レンジやトースターは、正しい方法で加熱することでしっとり・ねっとりした食感を復活させられます。
短時間でホクホクした仕上がりにしたい場合は電子レンジが便利で、じっくりと加熱してしっとりさせたい場合はトースターやオーブンがおすすめです。
焼きたての焼き芋のように表面をこんがり焼きたい場合はトースターやグリルが役立ち、生のさつまいもからしっとり甘い焼き芋を作るには炊飯器も便利ですよ。
冷めた焼き芋は冷凍したりアレンジすることも可能なので、余った焼き芋に困った時はこれらの方法を参考にして美味しく食べてくださいね。
参考資料
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※1 火災に注意!電子レンジを安全に使用しましょう!|東京消防庁
※2 意外に知らない!? 電子レンジ、グリル、トースター、オーブンの違いと使い分け方|東京ガス
※3 グリルの機能や特徴について|ビルトインコンロ・ガスコンロ交換のガスコテック
※4 石焼き芋の甘さの理由|三菱商事ライフサイエンス株式会社
※5 玄米を炊き上げるプログラムと、白米を炊き上げるプログラムの違いを教えてください。|タイガー魔法瓶株式会社
※6 【医師解説】愛するサツマイモの科学〜焼き芋はダイエット食材?理想の調理法や食べ方とは?|株式会社ダイセル「WELL METHOD」