メガネの曇り止めがなくても、家にあるもので代用できます。
レンズが曇る原因は油分や結露なので、ハンドクリームやシェービングクリームなどそれらを防ぐ成分が入っているものなら代用品になりますよ。
眼鏡に限らずサングラスやゴーグルなどが曇ったときに、家にあるもので曇り止めできたら便利ですよね。
レンズが曇る原因や、どうしてほかのもので代用できるのかなどを詳しく解説していきます。
特にマスクをしているときに、メガネが曇って困るという人もいるのではないでしょうか。
そこでマスク着用時にメガネが曇るのを防ぐ方法や、市販の曇り止め商品についてもご紹介していきます。
メガネが曇ってお困りの場合は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
メガネの曇り止めの代用品8選|サングラス・ゴーグルの曇り対策も
メガネの曇り止めがなくても、洗剤やハンドクリーム、リンスなど家にあるもので代用できます。
曇り止めの主な成分は「界面活性剤」であり、これが入っていればほかの製品でも代用品になるからです。(※1)
それではどうして界面活性剤が曇り止めになるのか説明していきますね。
メガネが曇る原因は?曇り止めには界面活性剤がポイント
眼鏡やサングラス、ゴーグルなどのレンズが曇る原因は主に油分と結露のため、これらを防げば曇りを抑えられます。(※2)
- 油分
- 結露
レンズを触ったときの油分や、人の汗に含まれている油分によりメガネが曇ることがありますが、特に多いのは結露による曇りです。
温度差があると空気中の水分が水滴になるため、レンズが濡れる=結露になるというわけです。
外から室内に入ったときやラーメンなどを食べるとレンズが曇るのは、これが原因ですね。
界面活性剤は、レンズに付く水滴を瞬時に拡散して蒸発させる効果があるため、メガネが曇るのを防ぎます。(※3)
曇り止めはこの成分を利用したものなので、同じく界面活性剤を使用している製品なら代用できます。
それでは具体的にどのようなものが曇り止めの代用品になるのか、詳しくご紹介していきます。
中性洗剤(食器用洗剤)を薄めて曇り止めに
食器を洗う中性洗剤には界面活性剤が含まれているため、メガネの曇り止めに利用できます。
食器用洗剤であれば、油分による曇りを抑えることもできますよ。
やり方は簡単です。
- 洗面器やボールに水を張り、中性洗剤を2~3滴たらす
- 1にメガネを通し入れる
- レンズを傷つけないようにティッシュなどで水分を軽く拭く
レンズに直接洗剤を伸ばして拭く方法もありますが、レンズを傷つける恐れがあるので、水に洗剤を溶かす方法がおすすめです。
中性洗剤をつけて水で洗い流すと効果が薄れてしまうので、やり方には注意してくださいね。
石鹸やボディソープは固体・液体ともに利用可能
石鹸やボディーソープも、固体・液体ともに曇り止めの代用になります。
石鹸には界面活性剤が含まれていないと思う方もいるかもしれませんが、実は界面活性剤の一種です。(※4)
- 界面活性剤(動植物の油脂から手作りできる) ⇒ 石鹸
- 合成界面活性剤(石油成分から作られる) ⇒ 石鹸でないもの
このように、厳密にいうと界面活性剤とは石鹸のことを指すのですが、この記事では上記2つを総称して「界面活性剤」としています。
ボディーソープには主に合成界面活性剤が使われており、石鹸と同じように曇り止めとして利用できます。
石鹸を指にとり、レンズを傷つけないよう軽くこすり、ティッシュなどで拭き取ってくださいね。
中性の液体洗濯洗剤や柔軟剤を利用する
洋服を洗う洗濯洗剤や柔軟剤にも界面活性剤は使用されており、曇り止めの効果が期待できます。
メガネをいためやすい弱アルカリ性の洗剤よりも、レンズに優しい中性洗剤の方が好ましいです。
中性洗剤はおしゃれ着洗いの洗剤によく使われているので、チェックしてみてくださいね。
また粉末の洗濯洗剤は、曇り止めには使えません。
界面活性剤配合のハンドクリーム・ボディークリーム
多くのハンドクリームやボディクリームにも界面活性剤が使われていますが、種類によっては使われていないものがあります。
同じく保湿剤である「ワセリン」は石油が原料になっているものですが、界面活性剤は入っていないので曇り止めとしては使えません。(※6)
そのほか成分表示を確認して、「界面活性剤フリー・不使用」などと記載されているものは曇り止めには使えないので注意してくださいね。
お風呂での曇りはシャンプー・リンスで対応
シャンプーやリンスにも界面活性剤が使われているものとそうでないものがあるため、曇り止めに利用する場合は成分を確認してみてください。
ハンドクリームにも共通していますが、ボタニカル系のものは界面活性剤が使われていないことが多いようですよ。
無駄知識
リンスでメガネをコーティングすればお風呂でくもらない。
— kobefs@パソコンの人☆彡 (@kobefs) February 11, 2021
こちらの投稿のように、メガネが曇りやすいお風呂でぜひ活用してみたいですね!
歯磨き粉はゴーグルの曇り止めにも
歯磨き粉も曇り止めとして利用できますが、界面活性剤だけでなく研磨剤も含まれているので注意が必要です。
あまりゴシゴシつけてしまうとレンズが傷つく恐れもあるので、指で優しくなでるように塗りつけ、ティッシュで拭き取りましょう。
ダイバーが歯磨き粉を使ってゴーグルの曇り止めをするという情報もありましたよ!作業用ゴーグルなどにもいいかもしれませんね。
男性ならではの代用品・シェービングフォーム
シェービングフォーム・シェービングクリーム・シェービングジェルとさまざまな種類がありますが、だいたいどの製品にも界面活性剤が含まれています。
男性がいる家庭ならではの方法ですが、髭剃りのついでにメガネに塗り、2~3分おいて拭き取るといいようです。
メガネにシェービングクリームを塗って洗うと、しばらくは曇らない。
毎朝してる。— ぱかぐち (@pakaguchi) December 3, 2020
このように毎朝の習慣にすると、快適な1日を送れそうですね。
もっとも身近な代用品・唾液
意外かもしれませんが、唾液もメガネの曇り止めになります。
唾液に含まれる『リパーゼ』という成分が油を分解するため、メガネの油分を落として曇りにくくするようです。(※7)
唾液を付けるのは抵抗があるかもしれませんが、外出先などでメガネが曇ってどうしても困った場合の最終手段として覚えておくといいかもしれませんね。
このほか、卵白やじゃがいもに含まれるでんぷんなども、曇り止めに役立つようですよ!
このように専用の曇り止めがなくても、界面活性剤が入ったものなどを利用すると、メガネの曇りを防ぐことができます。
ただしマスクをするとメガネはさらに曇りやすくなるため、さらなる工夫が必要です。
メガネの曇り止め応用編|マスク着用時の曇らない工夫は
マスクをするとメガネが曇りやすいのは、マスクと顔の隙間から温かい息が漏れ、それが冷やされて結露になるからです。
つまりマスク着用時には、メガネと顔の間に隙間を作らないようにすると曇りを抑えられます。
具体的な方法をお伝えしていきますね!
マスクをしていてもメガネが曇らない!3つの対策とは
マスクと顔の間に隙間がなければ、温かい息がメガネにかからず曇ることもありません。
おすすめの対策は、以下の3つです。
それぞれの方法を簡単にご紹介します。
マスクの上部を折り曲げる
マスク上部にあるワイヤー部分を折り曲げると息が漏れにくいため、メガネが曇りにくくなります。
Twitterで見たんだと思うけどマスクの1番上内側に折るだけで本当にメガネが曇らない! pic.twitter.com/LXQ8KVV2wy
— ことぶきつかさ (@t_kotobuki) February 5, 2018
こちらのように内側に折ってもいいのですが、外側に折った方が効果的だったという意見もありました。
この方法では効果がなかった場合、さらにティッシュを挟むのがおすすめです。
マスクと鼻の隙間にティッシュを詰める
先ほどのようにマスクの上部を折り、そこに適度に折りたたんだティッシュを挟む方法もおすすめです。
これであればより顔との隙間がなくなるため、メガネが曇りません。
僕もメガネが手放せなく
マスクはマストアイテムで
この方法はオススメです。メガネ愛用の皆様😃
是非お試しくださいねマスクをつけても眼鏡が曇らない方法を警視庁が紹介 折るだけでOK #ldnews https://t.co/Wsn6XX6ZV6
— TAKA (@Thats_the_69) February 13, 2020
なんとこの方法は警視庁が勧めており、「最強の効果!」という口コミもありましたよ。
そのほか、メガネ専門のマスクを利用するという方法もあります。
メガネ用マスクやノーズパッドを利用する
メガネをかけている人用の立体マスクや、マスクにつけるノーズパッドなどのグッズを利用すると、メガネが曇りにくくなります。
こちらの商品はマスク自体に加工がしてあり、手軽に曇り止め対策できます。
また、マスクにノーズパッドを取り付けるのもおすすめです。
マスク着用時のメガネの曇りを抑えるためにも、ぜひこれらの方法を試してみてくださいね。
\ こちらの記事も参考にどうぞ /
また、やはり代用品ではなく専門の曇り止めが欲しいという方のために、おすすめの商品もご紹介しておきます。
やはりメガネの曇り止めを使いたい!おすすめ商品を紹介
メガネの曇り止めにはさまざまな種類があるので、使い勝手などを考慮して選ぶのがおすすめです。
種類 | 特徴 |
---|---|
ムースタイプ | 液だれしにくい ムラができやすい |
シートタイプ | 指が汚れない 使い捨てできる |
クロスタイプ | 繰り返して使える |
ジェルタイプ | 持ち運びやすい 薬剤が飛び散りにくい |
スプレータイプ | 広範囲に吹きかけられる 液だれする |
曇り止めの効果だけでなく、上記の特徴を確認して選んでみてくださいね。
特におすすめなのが「ガラコ」など車のガラスコーディング材を作っている会社が販売しているこちらの商品です。
ジェルタイプなので、持ち運びもしやすいですよ。
またこのシートタイプの曇り止めは、曇り止めだけでなく汚れも落とす効果もあります。
そのほかスティックタイプの曇り止めがあり、手が汚れずに塗れるうえ、持ち運びもしやすいため便利です。
ぜひ商品を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
結論|メガネの曇り止めがない時は代用品を活用しよう
メガネの曇り止めがなくても、中性洗剤や石鹸、シェービングフォームなど家にあるもので代用できます。
これは製品に含まれている界面活性剤の効果なので、この成分が含まれていないものは曇り止めには使えません。
特にハンドクリームやシャンプーなどは、界面活性剤が含まれていないものもあるため注意しましょう。
マスク着用時には上部を折り曲げたり、専門のグッズや曇り止め剤を使うなどして対応してみてくださいね!