PR
スポンサーリンク
食材・料理のQ&A

ハンバーグの生焼けの見分け方|食べたときの対処やリメイク方法

スポンサーリンク
料理・食材
スポンサーリンク

【監修者:管理栄養士 中山沙折】

ハンバーグにきちんと火が通っているか、まだ生焼けかどうかを見分けるには、肉汁の色を確認するのがオススメです。

肉汁の色は火の通り方で色が変わるため、判断がしやすいからです。

ハンバーグの材料はもちろん生肉。そのまま口にしてしまうと深刻な食中毒に繋がる可能性もあるので、ちゃんと焼けているかどうかはしっかり見極めたいですよね。

ハンバーグ 生焼け

そこで、中まで火が通っているかどうかの見分け方や、うっかり生焼けのまま食べてしまった時の対処法を調べてまとめてみました!

この記事を読めば、ハンバーグに火が通っているかどうかだけでなく、食べてしまったときの対処法までわかるようになりますよ!

また、生焼けになってしまったハンバーグのかんたんでおいしいリメイク方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
 

記事監修者・管理栄養士・中山沙折先生記事監修・中山沙折先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士/ 一部上場企業にて食品研究に6年間従事。摂食障害を克服した経験から、現在はフリーの栄養士として特定保健指導を軸に栄養指導やダイエット指導をしている。「食は楽しい」の考えのもと食と健康のさまざまな分野に挑戦中。栄養に関する記事執筆や監修(大正製薬様DoctorsMe様)、レシピ開発にも携わっている。

スポンサーリンク

ハンバーグが生焼けかどうかの見分け方

ハンバーグが生焼けか見分ける方法として、割って断面の色を確認する方法と、肉汁の色を確認する方法があります。

ハンバーグ 少し赤い

断面を確認する場合、焼いても焼いても断面が少し赤く、表面が焦げるばかりで全然火が通らない…そんな経験はありませんか?

実は、ハンバーグはきちんと火が通っていても中身がピンクになることがあるのです。

生焼けかどうか見分けるには、やはり肉汁の色でも判断するのが安心ですね。

それにしても、どうして加熱しても中がピンクのままなのでしょうか?

肉を加熱してもピンク色のままである理由

ハンバーグをしっかり焼いても断面が少し赤いのは、材料に含まれている玉ねぎが原因です。

ハンバーグ 硝酸塩

赤味の肉に含まれている赤色の色素ミオグロビンと、玉ねぎなどの野菜に含まれている亜硝酸塩が肉だねの中で出会い、発色現象が起きているのです。(※1)

なので中身がピンクだからといって必ずしも生焼けというわけではないのですが、素人目にはなかなか判断が難しいところ。

やはり、中身の色味だけで見分けるのは難しいようです。

本当に火が通っているかどうかは、この後ご紹介する肉汁の色を参考にしてみてくださいね。

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

割ってみてまだ少し赤かった場合、まずは生焼けを疑うのがよいでしょう。

肉汁の色でわかる生焼けの見分け方

肉汁で見分けるときは、竹串などをハンバーグの中心に刺し、溢れてくる色で確認します。

肉汁の色 肉だねの状態
生焼け
灰色や白 焼けている
透明 焼けている

赤い肉汁

まだ火が通っていない証拠です。中心部は生焼けの状態でしょう。

再加熱の方法を参考にしてお湯やお酒を足し蓋をして蒸し焼きにするか、レンジで加熱をしてください。

灰色の肉汁

中まで火は通っています。問題なく食べられますが、見た目に少し気になる…という方もいらっしゃいますよね。

気になる場合はキッチンペーパーで軽く拭うといいですよ。

透明な肉汁

しっかり火が通っている証拠です!この透明の肉汁には、肉を加熱する際に溶出したうまみ成分や油脂(コク)が含まれています。(※2)

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

ハンバーグの焼け具合は、肉汁にはっきりと違いが現れます。ぜひ判断の材料に使ってくださいね。

 

もし肉汁が赤ければ生焼け状態なので再加熱が必要ですが、せっかくなら最初から美味しく焼き上げたいものですよね。

そこで、なぜ生焼けになってしまうのか原因を探ってみましょう!

そもそも生焼けになる原因は?

ハンバーグに中まで火が通らない原因はいくつか考えられます。

厚すぎる

分厚いハンバーグはふっくらとしておいしそうですが、あまり厚くしすぎると中まで火が通りません。厚さは2センチくらいがいいでしょう。

焼く前は薄く感じても、肉汁を逃がさないよう表面に薄く小麦粉をまぶして焼く(※3)オーブンで焼くなど工夫することでふっくら焼き上げることができますよ。

先に表面が焦げてしまう

フライパンの熱伝導率はとても高く、強火で加熱し続けるとあっという間に表面温度が250度を超えてしまいます。

フライパン 生焼け

するとハンバーグも、中に火が通るよりも先に周りが焦げついてしまうのです。

焦げ目がついたら蓋をして、蒸し焼きにしましょう。蒸し焼きにすると、中までしっかり火が通りますよ。

  • 厚さは2センチ程度
  • 蓋をして蒸し焼きにする

ハンバーグをおいしく焼くのは難しいですよね。

お皿に盛る前にしっかり加熱具合を確かめることがベストですが、うっかり生焼けのまま口にしてしまうケースもあると思います。

その場合どうなってしまうのでしょうか。食中毒の危険性やほかの症状など、気になったので詳しく調べてみました!

生焼けのハンバーグを食べたけど大丈夫なの?

食べてしまった量や生焼け具合にもよりますが、加熱が十分でないハンバーグを食べてしまった場合、食中毒を引き起こす可能性があります。

何か症状があったり心配な場合は自分の判断で対処せず、早めに病院で診てもらいましょう

生焼け 腹痛

なぜ生焼けのハンバーグが腹痛や食中毒に繋がるのかというと、肉に付いている細菌が体内で増殖するからです。

ではいったいどんな細菌がいて、どのような症状を引き起こすのでしょうか?

十分火を通さないと食中毒を起こす危険も

生肉にはO157、O111といった腸管出血性大腸菌や、カンピロバクターサルモネラ属菌など私たちに有害な菌が付着していることがあります。(※4)

食肉の中でも特にひき肉は、工の過程で肉の表面についていた細菌が内部にまで入り込んでしまうため、十分に加熱することが大切です。

ハンバーグに付着している可能性のある細菌
細菌 潜伏期間 症状
腸管出血性大腸菌 3~5日 発熱・腹痛・下痢
サルモネラ属菌 8~48時間 むかつき・嘔吐・腹痛・下痢
カンピロバクター 2~5日 下痢・腹痛・嘔吐・発熱・倦怠感

生焼けのハンバーグが原因で、大規模な事件に繋がっているケースもあります。

生焼けのハンバーグが原因で起きた事故

アメリカでは1982年に生焼けハンバーグを使ったハンバーガーが原因で複数の方が亡くなった食中毒事件が発生し、後にO157が原因として特定されました。これが初めてO157が発見された事故です。(※5)

日本でも2016年に冷凍メンチカツによる食中毒事件が起こり、60人以上からO157が検出されました。(※6)

食べた時の対処法と注意したい症状

もし生焼けのまま食べてしまった場合は、体調に変化がないか気をつけて観察してください。

特に、以下のような症状があるときはすぐに病院に行きましょう。(※7)

  • 水が飲めない
  • 一日に複数回の嘔吐・下痢がある
  • 激しい下痢をしている
  • 便に血が混ざっている
  • 腹痛が治まらない
  • 発熱している

生焼けのハンバーグを口にすると、やはり激しい腹痛を引き起こすようですね…。

また、特に注意したいのは子どもやお年寄り妊婦の方々です。

子どもやお年寄り

特に体力の十分でない子どもや高齢者は、下痢や嘔吐が続くことによる脱水があっという間に進み、重症化することがあります。
症状が急変するおそれもあるので、早めに病院で診てもらいましょう

妊娠中のお母さん

加熱が十分でない生肉を食べると、トキソプラズマという寄生虫に感染する可能性があります。妊婦さんがこの寄生虫に感染すると、お腹の赤ちゃんに母子感染してしまう危険があるので注意が必要です。妊娠中は生焼けの肉を口にしない、生肉を扱った調理器具は十分に洗うことをを心がけましょう。(※8)

では、食べる前に生焼けであることに気がついたときはどうすればいいでしょうか?せっかく作ったハンバーグ、捨ててしまうのはもったいないですよね。

そこで、生焼けだったときの再加熱の方法とリメイクレシピを調べてみました!ぜひ参考にしてみてくださいね。

ハンバーグが生焼けのときの対処法とリメイク方法

ハンバーグが生焼けだった場合でも、再加熱すれば安心して食べられるようになりますよ!

フライパンでじっくり蒸し焼きにすることもできますが、焦げてしまうのが心配という方もいらっしゃいますよね。

そんなときは、電子レンジを使うのがオススメです。焦げる心配もなく、中までしっかり火が通りますよ。

ハンバーグ 再加熱

また、思いきってリメイクしてしまうのもひとつの手です。

じっくり煮込んだ煮込みハンバーグなら生焼けの心配もありませんし、大人も子供も大満足の一品になりますよ!

ハンバーグ リメイク

ぜひ試してみてくださいね!

再加熱をする方法

生焼けだったハンバーグに再度しっかり火を通すには、いくつか方法があります。

電子レンジで再加熱する

耐熱皿にハンバーグを置き、ふわっとラップをかけて加熱します。

ハンバーグの大きさによってはあっという間に固くなってしまうこともあるので、30秒ずつ様子を見ながら加熱するとよいでしょう。

トータル1~2分を目処に、温め直してください。

電子レンジは焦げる心配もなく、中までしっかり温まるので手軽でオススメです。

フライパンで焼き直す

フライパンで加熱するときは蓋をして、弱火でじっくり焼いてください。

焦げるのが心配な場合は少し酒やお湯を足すといいですよ。

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折
蒸し焼きは蒸気で火を通すので、内部まで殺菌されるとともにハンバーグがジューシーに仕上がります。

リメイクする方法

リメイクするなら、煮込みハンバーグがオススメです!

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

少し長めに煮込めば味も馴染み、中までしっかり火が通りますよ。

生焼けしない方法も覚えておこう!

そもそも生焼けしないための、基本的なハンバーグの作り方をご紹介します。

  • たまねぎはできるだけ細かく刻む
  • タネは粘り気が出るまでよくこねる
  • ボウルに叩きつけてタネの空気を抜く
  • 火加減は、ハンバーグを入れる前は強火、入れた後は弱火
  • 加熱時間は表面6~7分、裏面4~5分
  • 焼いている間はフライパンに蓋をする
管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

これらのポイントを押さえておけば、生焼けの心配が少なくおいしいハンバーグが焼けそうですね。

その他の生焼けしない焼き方

フライパンで焼き目をつけたあと、オーブンで焼くと焦げる心配なく中までしっとり焼き上げることが出来ます。

大きさにもよりますが180~200℃のオーブンで焼くと中心部が適度に温まり、肉汁を逃しすぎることもありません。

また、ハンバーグの中に氷を入れて焼くと、生焼けせず、肉汁も逃すことなく仕上がります。

中に入れた氷が溶け出して蒸気になり、内側から加熱してくれるのでしっかり中まで火が通ります

また脂が溶け出しすぎるのを防ぐので、肉汁たっぷりに焼き上がりますよ。

結論|生焼けは危ないのできちんと見分けよう

生焼けのハンバーグを食べてしまうのはとても危険なので、きちんと見分けることが大切です。

焼けているかどうかを見分けるには、中心部に竹串などを刺して肉汁の色を確認するのが、確実でオススメですよ。

もし生焼けになってしまっても焦らずに、再加熱や思い切ってリメイクすれば、おいしいハンバーグが食べられます。

家族みんなが喜ぶ定番おかず、ぜひ安全でおいしいハンバーグを作って下さいね。

 

▲目次へ戻る

タイトルとURLをコピーしました