「ステンレスって錆びないんじゃなかったっけ‥‥?」
シンクの錆をじっと見つめながら思わずポツリとつぶやいた筆者。
そう、筆者の家のシンクには、気が付いたら結構錆が付いてしまっておりまして……
早速クレンザーでこすってみようと思ったのですが、そういえば「クレンザーを使いすぎるともらい錆が出るよ」とかってママ友さんが言ってたような‥‥
だから錆びちゃったのかなぁ‥‥
でも、うろこ汚れとかって結構しつこいから、こすらないと落ちなさそうだし……
ステンレスってシンクだけでなく、他にも水筒とか、鍋とかやかんとかコップとか色々あるけど、どうやって洗うのが一番良いのでしょうか。
前に重曹が良いらしいと聞き、とりあえず買ってあるのですが、いまいち使い方も分からずで‥‥
ということで、本記事では「ステンレス汚れの効果的な落とし方」と、汚れ落としに効果的な5つのお掃除アイテムをご紹介したいと思います!
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目次
ステンレス汚れを落とすには、この5つを準備しよう!
くすみからひどい汚れやもらい錆まで、汚れの度合いによってステンレス汚れの落とし方は変えた方が良いでしょう。
また、ステンレス素材でもシンクのような大型や、ケトル、コップなどの小さな食器や、風呂場、洗面所の蛇口などいろいろあります。
ステンレス自体の質にもランクがあるので、それぞれに合ったもので汚れを落としていきましょう。
本記事では、ステンレス汚れを落とすのに効果的といわれる、以下5つの材料を紹介し、順番に検証していきたいと思います。
- 酢巣
- クエン酸(レモン汁)
- 重曹
- ピカール(金属研磨剤)
- メラミンスポンジ
まずは一般的によく言われている、酢やクエン酸、また筆者も買って持て余している重曹の効果や使い方について、調べていきたいと思います。
「クエン酸」や「重曹」は、本当に効果があるのか?
お酢はもちろん、重曹やクエン酸もドラッグストアやホームセンターで簡単に手に入るので、気軽に使うことができます。
- お酢・クエン酸は酸性なので、水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れを中和する効果があります。
また、雑菌の繁殖を防ぎ、生臭い臭いの消臭をする効果もあります。 - 重曹とは、炭酸水素ナトリウムのことで、弱アルカリ性で油汚れを落としたり、消臭作用、研磨作用などがあるので、水周りのお掃除の最適アイテムです。
鍋底を焦がしてしまった時などにも、これらを使うと効果的に汚れを落とすことができます。
- 鍋に水を張り、酢又はクエン酸(レモン汁)を入れ、一番置いて様子をみる。
または、弱火にかけ焦げた所から泡が出てきたらしばらくそのままにして冷まし、スポンジで軽くこする。 - 鍋に水を張り、重曹をいれて火にかけ10分ほど沸騰させ冷まし、スポンジ焦げた部分を洗い落す。
(アルミの鍋は重曹を使うと黒くなってしまうので注意してくださいね)
また、水垢で曇ったシンクなどの掃除にも効果的です。
- 汚れが気になる所に、酢水やクエン酸水をスプレーして軽くこすり洗いするときれいになります。
- シンクに重曹を振りかけて湿らせたスポンジでこすって流すときれいになります。
(強くこすると、天板の艶消しのヘアラインが磨いた部分だけ光ってしまっていますので、十分に吸水させたスポンジで軽く拭いていくと良いでしょう) - その際、酢水やクエン酸水を使った場合はアルカリ性の重曹水を、重曹水を使った場合は酸性の酢水やクエン酸水をスプレーし、後は水でよく流すと良いでしょう。
(酸性やアルカリ性に傾いていると金属を傷めるので、それらを中和するため)
さて、こうしてきれいにしたシンクを更にピカピカに磨き上げるのに良いとされている金属研磨剤「ピカール」について、詳しく調べていきたいと思います。
ステンレスのくすみをササッと取る「ピカール」とは?
長く使っているとくすんでくるステンレスのシンクには、金属研磨剤「ピカール」という研磨剤を使用してみましょう。
ピカールとは乳化性液状の金属磨きで、あらゆる金属の磨き作業に抜群の効果を発揮し、特にステンレスに最適といわれています。
ピカールの使用方法と注意
- 使用前に缶をよく振りましょう。
- 柔らかい布やスポンジに適量を付け、汚れが取れるまで磨いてください。
(何度も繰返し付けるとキズが残りやすくなるので注意) - 十分に磨けたら、別の柔らかい乾いた布などでよく拭きとってください。
(研磨後は、表面に細かい金属粉が付着している状態なので、十分に拭きとりましょう) - 使用済みのスポンジや布は、捨ててくださいね。
これで、ピカピカのステンレスが蘇りますので、シンクのくすみが気になっている方は、一度試してみると良いでしょう。
ちなみに、ピカールはホームセンターなどでも売っており、気軽に手に入ります。
それと、一般的なステンレスには向いているのですが、ヘアラインステンレス(一方に細かなスジが流れている表面)は均一に磨けず、ムラに仕上がる傾向ありますので、あまり適用しないのだそうです。
また、表面に塗装や特殊な処理を施したステンレスは色落ちやムラの出る可能性があるので、こちらも使用の際は十分に注意してくださいね!
さて次項では、洗剤や研磨剤のようなものでこすっても取れない黒い汚れを落とす便利なスポンジについて、触れていきたいと思います。
油汚れでベタベタ…そんなときは「メラミンスポンジ」の出番!
シンクのステンレスに黒い汚れがたくさんついてしまい、洗剤や研磨剤のようなものでこすっても取れずに困ってはいませんか?
ハイ、筆者もその一人です……
こういった汚れは、水カビか、または油が固まったものである可能性が高いです。
その場合、まずは「水だけで汚れがとれるメラミンスポンジ」を使ってこすれば、大体の汚れは傷も付かずにきれいになるのでおすすめです。
メラミンスポンジの使用方法と注意
- まずは水に塗らして、何も付けずにこすってみましょう。大体の汚れはこれできれいになります。
- これでも落ちない頑固な汚れには、メラミンスポンジに酢水やクエン酸水、重曹水を付けてこすると良いでしょう。
(水垢には酢水やクエン酸水、油汚れには重曹水が適していますが、両方使うとより効果的です) - 光沢のあるシンクの場合は傷がつくおそれもあるので、目立たないところで試してから使用しましょう。
これで汚れを落とした後、前述したピカールなどで磨き上げれば更に完璧です☆
その際は、くれぐれも強くこすり過ぎないように気を付けてくださいね!
これで、ステンレスのシンクはきれいになりましたが、意外に洗いにくいステンレスのポットや水筒、コップなどの底の汚れは、どうやって落としたらよいのでしょうか。
筆者も、いつも子ども達の水筒の底を眺めてはどうしたものかとため息をついています……(←って何とかしろYO!!)
調べたら、早速筆者も実践したいと思いつつ、詳しくは次項で!
洗いにくいポットやコップには、再び重曹やクエン酸を!
ポットや水筒の底って、普段専用のスポンジでしっかり洗っているつもりでも、気が付いたら茶渋で黒っぽく汚れてしまっていますよね。
(って筆者の場合は、結構適当にささっと洗ってしまっていることが多いと思うのですが……汗)
この場合、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使うのを思い浮かべる人も少なくないかと思います。
確かに塩素系漂白剤は殺菌の面では強力で、茶渋落としにも威力を発揮するのですが、以下の理由でおすすめはできません。
- 塩素系漂白剤はステンレスなどの金属を傷めます。
- また、水筒のパッキンに使われているゴムの傷みも早くなってしまいます。
- 塩素臭も気になるので、ステンレスポットや水筒の汚れ落としにはおすすめできません。
そこで、そういった強い漂白剤などを使いたくない場合は、重曹やクエン酸を使うのがおすすめです。
- 洗いたいポットにお湯を入れます。水温が低いと重曹が溶けにくいので、熱めのお湯に溶かします。
- 重曹を小さじ1杯分入れます。頑固な汚れを落としたい時には、3杯~6杯分入れるとよく落ちます。
- 水筒に蓋をして振ります。
- 汚れが落ちない場合は1時間程度漬け置き洗いします。汚れが酷い時には、重曹と同量のクエン酸を使うと綺麗になるでしょう。
この方法なら安心して茶渋などの汚れをきれいにすることができますが、以下のことに注意が必要です。
- ステンレス水筒は長く水につけておくと錆びることがあるので、注意しましょう。
- また、重曹には研磨成分があるので、水筒内部をゴシゴシ擦ってしまうとステンレスを傷つけてしまう可能性があるので気を付けましょう。
さて、ここまではステンレスの汚れ落としの方法を色々とご紹介してきましたが、ここでふと疑問が……
それは、冒頭にも記した「ステンレスって錆びないんじゃなかったっけ‥‥?」ということ。
でもウチのステンレスのシンクが錆びているのは何故……??
という謎に迫っていきたいと思います。
えっ、錆びるステンレスがあるの!? 知らないと損する錆予防の方法とは?
そもそも、ステンレスの「ステン」とは日本語で「汚れる、さびる」という意味で、「レス」は「~しない」という意味。
つまり、ステンレスとは錆びないという意味になるのですが、実際はどうなのでしょうか。
一般的にステンレスの錆は異種金属との接触による「もらい錆」
- ステンレスのシンクなどに空き缶を置いたまま放置すると、その周辺に赤さびが付いてしまった。そんなこと、一度はあるのではないでしょうか。
(筆者はあります。何度も!! ← 恥) - 一般的にステンレスが錆びたといわれるのは、こういったもらい錆で、このもらい錆の赤さび部分はほとんどが一緒に置いてあった鉄製品から出たものなので、どのステンレスでも防げません。
- しかしステンレス材の腐食は他金属と較べると、極めてゆっくりです。
(ですが、できるだけ初期の内にスポンジや研磨剤で除去するようにしましょう)
なぜステンレスは錆びないのか?また、錆やすいものと錆にくいものの違いは?
- ステンレスが錆びにくいのは、鉄にクロムを添加することで表面に非常に薄い酸化皮膜を作り、耐食性が強くなるためです。
- 国内で広く使われているステンレスの代表格であるSUS304は、金属組織がオーステナイト系で非磁性体。
金属表面に耐食性の酸化皮膜が形成されていて、サビを寄せ付けません。 - SUS440系は熱処理等を加え金属組織がマルテンサイトという金属組織に変化し、磁性体になり磁石に張り付く。
この金属はステンレスとはいえ錆びるものです。
このように、ステンレスでも錆びやすいものもあるのですね。
では、錆びないようにするには、どうしたら良いのでしょうか。
- 金属を長時間置かない。
- 塩素系洗剤はステンレスなどの金属を傷めるので使わない。
- 蛇口等には、車のワックスなどを使い、油膜で錆を防げる様にする。
- あとはこまめに掃除する。
錆は空気(酸素)と鉄分と水分の化学反応なので、その内の一つをカットすれば錆はできません。
毎回洗い物が終わったら、水分を拭き取り、油を塗っておくことで防ぐことができます。
毎日となるとかなり面倒ですが、錆びてしまうと大変ですから、やってみる価値はあるかもですね!
大掃除 ピカール金属みがきでステンレスバスタブをピカピカに!
まとめ
さて、ステンレスの汚れ落とし方法など色々とお話させて頂きましたが、最後にこれまでのまとめを……
- まず、ステンレス汚れを落とすのに効果的といわれる5つの材料、(酢、クエン酸、重曹、ピカール(金属研磨剤)、メラミンスポンジ)を使って汚れを落としていきましょう。
- お酢・クエン酸は酸性なので、水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れを中和する効果や、雑菌の繁殖を防ぎ、生臭い臭いの消臭をする効果もあります。
- 重曹は、弱アルカリ性で油汚れを落としたり、消臭作用、研磨作用などがあるので、水周りのお掃除の最適アイテムです。
- 長く使っているとくすんでくるステンレスのシンクには、金属研磨剤「ピカール」という研磨剤を使用してみましょう。
- 「水だけで汚れがとれるメラミンスポンジ」を使うのも効果的。傷を付けずにきれいになるのでおすすめです。
- 洗いにくいポットや水筒、コップなどの底の汚れにも重曹やクエン酸を使うと良いでしょう。
以上です。
これの記事を書かせて頂いたのを機に、筆者も早速メラミンスポンジを買ってきました♪
新築で住み始めてから早10年。
シンクもちょっと錆び付いちゃいましたが、頑張って一度きれいにリセットし、その状態を保っていけるように頑張っていきたいと思います!
きれいに保てると気持ちが良いですもんね♪
あなたも一緒に始めてみませんか^^/