幼稚園や保育園に入園する際にはいろんな書類を提出しなければいけませんが、私が分かりにくかったのが健康保険証の記載欄です。
健康保険証の種別や記号、番号とは何か、どんな書き方が正しいのかもよくわからないまま適当に書くわけにもいかなかったので、以下の項目について調べてみました。
- 健康保険証の種別とは
- 記号や番号とは何を記載したら良いのか
- 保険者番号とは何を示しているのか
幼稚園や保育園の入園時に限らず、この先もいろんな書類に健康保険証の内容を記載しなければいけない場面が多くなると思います。
この機会に正しい書き方を知っておけば、社会人の常識として恥ずかしい思いをせずに済みますよね。
私と同じように、健康保険証についてわからないことがある人に役立つ内容を詳しく紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
幼稚園や保育園に提出する書類に書く健康保険証の種別はここを見る!
まずはじめに、あなたが所有している健康保険証の種類を確認しましょう。
健康保険証を発行している医療保険制度は、大きく分けて『国民健康保険(国保)』と『被用者保険(社会保険)』に分けられます。
被用者保険は主に以下の種類があり、例えば「協会けんぽ」の正式名称とは「全国健康保険協会管掌健康保険」になりますが、書類には名称の書き方を「協会けんぽ」としてOKです。
協会けんぽ (全国健康保険協会管掌健康保険) |
健康保険組合を持たない企業(主に中小企業)の従業員で構成される。 |
組合健保 (組合管掌健康保険) |
企業(主に大企業)や企業グループなどで構成される健康保険組合が運営。 |
○○共済組合 | 国家、地方公務員、一部の独立行政法人職員、私立学校教職員など。 |
船員保険 | 船舶の船員が加入。全国健康保険協会(船員保険部)が運営。 |
『国民健康保険』は、それ以外の個人事業主や学生、無職者などの保険です。
では、どこを見ればその種類が分かるのでしょうか?
保険証を取り出して一緒に見ていきましょう!
どこを見るの?健康保険証の「種別」を確かめる
種別を確認するには『保険者名称』という項目を見ます。
・下から2番目くらいの位置に『全国健康保険協会』と書いてあれば、『協会けんぽ』(一般会社員用)です。(協会けんぽは一般用と船員用があり、船員用なら『船員保険』と左上に記載されています)
・一番下に『会社名+健康保険組合』が記載されていれば『組合健保』ですので、『組合健保』または『○○健康保険組合健保』と記載しましょう。
・『共済組合』保険の場合は、左上に『○○共済組合』と書かれているので、そのままの名称を書類に書いてOKです。
・『国民健康保険(国保)』の場合は、左上に『国民健康保険・被保険者証』と書いてあり、これもそのまま『国保』と書類に書けばOKです。
このような感じで、種別は確認できたでしょうか。
どんな種類があるのか分かれば、何となく「これかな?」って見当がつきますよね。
それでは、次項では「記号・番号」の見方を記していきたいと思います。
健康保険証の「記号・番号」の見方は?
幼稚園や小学校に提出する書類では、健康保険証の『記号』や『番号』を記載する場合もよくありますよね。
でもこの記号や番号、実は個人情報が含まれる内容になっているので取扱に注意が必要です。
記号の内容
- 『国保』……保険証を発行している市区町の記号
- 『社会保険(被用者保険)』……会社ごとに番号が振り当てられる
健康保険証に記載されている記号から、国保の場合は大まかな住所が、社会保険の場合は会社がすぐに特定されてしまうので、取り扱いには注意した方が良いでしょう。
なお、協会けんぽでは、以前漢字とひらがなを組み合わせた記号が使われていましたが、現在は数字に変更されています。
番号の内容
- 『国保』……加入した順に割り振られる
- 『社会保険(被用者保険)』……事業所に勤めている被保険者ごとに割り振られる
番号も個人を特定する重要な情報なので、こちらも取り扱いには十分に気を付けましょう。
記号、番号に引き続き、次項では「保険者番号」についても記していきたいと思います。
健康保険証の「保険者番号」は何を示す?
幼稚園や小学校に提出する書類では、健康保険証の記号や番号と合わせて『保険者番号』を記載することもよくあります。
前項で記した記号・番号の番号とは異なった内容になっているので、記載する際には気を付けてくださいね。
保険者番号の桁数は基本8桁の数字(国保・退職者を除くは6桁)になります。
最初の2桁 | 法別番号 (保険の種類。協会けんぽは01、組合健保は06など。国保ではこの番号はありません) |
次の2桁 | 都道府県番号 (東京都は13、大阪府は27) |
次の3桁 | 保険者別番号 (保険者を特定するコード番号) |
最後の1桁 | 検証番号 (上の3つの番号が正しいか検証(判断)するための番号) |
このようになっており、保険証の発行元が同じ方は同じ数字が書かれているのですが、協会けんぽは都道府県ごとに異なる数字が割り振られており、一覧表も公開されていますので検索するとヒットしますので、調べ方も覚えておくと良いかもしれません。
例えば、最初の2桁が「06」だと組合管掌健康保険になるので大企業で勤務している人、「74」なら警察特定共済組合運営なので警察官なのだと大まかな職業まで推測できます。
なお、扶養している家族(被扶養者)は本人(被保険者)と同じ番号になります。
これまでただ単に書き写していただけで意識したこともなかったのですが、それぞれの数字には色々な意味があったのですね!
重要な個人情報が含まれる健康保険証の情報を幼稚園の提出書類に書く理由
ここまでで思ったことは、保険証の情報量は運転免許証並みなんだなということ。
運転免許証の12桁の番号にも公安委員会の番号や取得年、個人番号や検証番号が含まれており、ちょっと似ていますよね。
そのため、健康保険証の原本はもちろんコピーなどの取り扱いにも十分注意しましょう。
個人情報が含まれる重要な健康保険証の情報を幼稚園や保育園への提出書類に記載しなければいけない理由は、
- 遠足などの行事でけがをした際や急に倒れた場合、すぐに医療対応ができるかを確認するため
- 親の社会性(住所不定・無職などでは保険証は公布されない)を見る
ですので、転職して職場が変更した際などの手続きもしっかりと行いましょう。
保険証は特殊なケース以外はコピーなどの写しは使えないのが原則です。(学校などの場合や緊急を要する現場などでは認められる場合有り)
ですが、万一の事もあるので取り扱いには十分な注意が必要です。
もし原本を紛失してしまった場合は、消費者金融などで悪用されてしまう恐れがありますので、放置せず警察や国民生活センターなどへ連絡しましょう。
万一悪用されても、支払いの義務は無いので、落ち着いて対処しましょうね。
再発行については、お勤めの方は勤務先を通じて、任意継続をしている方は各保険証を発行元へお問い合わせください。
まとめ
それでは、健康保険証の項目について調べたこれまでのまとめを記載します。
- 健康保険証は大きく分けて『国民健康保険(国保)』と『被用者保険(社会保険)』
- 『被用者保険(社会保険)』は、「協会けんぽ」「組合健保」「共済組合」「船員保険」などがある
- 保険証の種別は「保険者名称」を記載する
- 国保や共済組合などは左上に記載されている
- 保険証の「記号」は住所や勤務先、「番号」は個人を特定する番号でもある
- 保険証の「保険者番号」は勤務先についてなどの詳しいデータが含まれる
- 保険証の個人情報量はとても多いので取扱注意
保険証の情報を学校に提出するのは、怪我をしたときの対応はもとより、両親の社会性を見るためでもあると言われていますので、気を付けなければ‥‥
これからは、私も自信を持って漏れなく記入していきたいと思います!
また、引越しや離婚、転職した際など変更があった場合の手続きも忘れずに、出来るだけ迅速に行うようにしてくださいね!