歯痛や生理痛、頭痛など、突然の痛みに襲われた時のために鎮痛剤をストックしておくと便利ですよね。
でも、肝心な時に痛み止めのストックがなくて、近くの薬局も営業時間外で困った!という時に思い出したのがコンビニです。
そういえば、最近行ったコンビニに市販薬コーナーがあったような…。
そこで今回は、コンビニでも痛み止めが売ってるのかなど、以下の項目について徹底調査しました!
- コンビニで痛み止め(鎮痛剤)を販売している?
- 歯痛や生理痛に効く市販薬を扱っているお店の特徴
- 痛み止めがない場合に役立つ応急処置
突然起こる親知らずや虫歯の痛みに耐えられなくて、仕事や勉強に支障が出てしまうと本当に困りますよね。
今回は痛み止めを今すぐ手に入らない場合の応急処置や、頻繁に頭痛や生理痛などの痛みが起こる方におすすめの痛み止めに頼らない方法なども合わせて紹介します。
痛み止めが今すぐ必要な方はもちろん、普段から痛み止めが手放せないという方にも役立つ内容を紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
目次
コンビニで痛み止め(鎮痛剤)は販売しているのか?
コンビニで痛み止めは販売してるのかについてですが、結論から言うと売っているところもありますが、店舗数はかなり少ないです。
2009年6月に改正薬事法が施行され、薬剤師の他に医薬品を販売することが出来る、「登録販売者」という制度が新設されました。
この結果、登録販売者の有資格者がいるなら、薬局やドラッグストアだけでなくコンビニでも薬が販売できるようになったのです。
しかし、登録販売者がいる店でも、すべての医薬品を購入出来る訳ではありません。
薬の種類と販売できる店舗について
市販されている医薬品は、大きく分けると以下の3種類があります。
第1類医薬品 | 強い副作用の恐れがあるもの。薬剤師のいる薬局・薬店でのみ販売可能 |
第2類医薬品 指定第2類医薬品(特に注意が必要な成分を含むもの) |
副作用の恐れはあるが、比較的安全なもの。薬剤師もしくは登録販売者がいる店舗で販売可能 |
第3類医薬品 | 上記以外の一般医薬品。(ビタミン薬や整腸剤、栄養ドリンク、口内炎やのどの痛みなど)登録販売者がいなくても販売可能 |
つまり、薬剤師や登録販売者が営業時間の半分以上いるコンビニなら、第2類医薬品に該当する痛み止め(子供用バファリンなど)の薬を購入することが可能ですが、そういった店舗はまだごくわずかです。
ローソンでは、医薬品の販売コーナーを設置している「ヘルスケアローソン」や「ナチュラルローソン」などが200店舗弱、セブンイレブンやファミリーマートについてはそれぞれ数十店舗程度なので、全国的に見ても登録販売者がいる店舗数は少ないです。
ということで、実際にコンビニで痛み止めの薬を手に入れるのは難しいというのが現状です。
市販の痛み止めをどうしても欲しい場合は、薬剤師や登録販売者がいる薬局・ドラッグストアでの購入を検討した方が良さそうですが、その際にもいくつか注意することがあるのです。
次項では、ドラッグストアで痛み止めを買う際の注意点、薬剤師が不在だった場合はどうしたら良いのかなどについて、解説していきたいと思います。
すぐ痛み止めが欲しい時はコンビニよりもドラッグストアや調剤薬局へ!
近所のコンビニでは痛み止めは手に入らないので、ドラッグストアまで足を運ぶことになった場合には以下の点に注意しましょう!
薬剤師が不在の時には第1類医薬品を買えない
「ただいま薬剤師が不在のため、第1類医薬品は販売しておりません」
ドラッグストアに行くと、このような掲示を見たことのある方もいるのではないでしょうか。
ドラッグストアに勤務している薬剤師はパートタイム勤務の人が多く、夜になると不在になる場合が多いので注意が必要です。
第1類医薬品は薬剤師からの情報提供がなければ購入出来ないので、あらかじめ薬剤師がいなくなる時間帯を調べておくことをおすすめします。
第1類医薬品と同じような効果の薬を教えてもらう
第1類医薬品の痛み止めとは「ロキソニン」などごく一部に限られており、市販されているほとんどの痛み止めは第2類医薬品または指定第2類医薬品に該当します。
もしお目当ての第1類医薬品が買えなかった場合は、その薬と同じような効果の薬を取り扱っていないか尋ねてみると良いでしょう。
調剤薬局へ行ってみるのもOK
ドラッグストアだけでなく、病院の近くにある調剤薬局でも、市販の薬を置いてある所が多くあります。
薬剤師が必ずいるということで、第1類医薬品よりも扱いが厳しい要指導医薬品を中心に置いてある薬局も多いのです。
深夜までやっている薬局は少ないかと思いますが、電話対応などで薬剤師が待機している薬局もあるので、緊急の場合は事情を説明すれば対応してくれるかもしれません。
そのような場合に備えて、かかりつけの薬局を作っておくと、いざという時に安心ですね。
また、Amazonや楽天市場などのネット通販でも薬剤師が適正利用を確認する手続きを行うと第1類医薬品を購入できるようになっています。
いざという時に備えて、ネット通販で痛み止めを買い置きしておくという選択肢もあることを覚えておくと良いですね!
さて、ドラッグストアや調剤薬局で痛み止めを購入する場合の注意点がわかっても、近所のドラッグストアは深夜営業していない場合などは、自分で応急処置を行って痛みに対処しなければいけないので、次章で詳しく紹介します。
コンビニで買える商品も使える!痛み止めがない時に役立つ応急処置
痛み止めを使わずに何とかして痛みを和らげたいという場合には、コンビニで買える商品も活用した応急処置を行ってみましょう。
患部を冷やして痛みを和らげる
虫歯や親知らずなどの歯痛、頭痛(脈を打つような痛みの「片頭痛」)の時には患部を冷やすのが一番良い対処法です。
氷枕や濡れタオルで冷やしたり、コンビニでも売っている氷を当てるのもおすすめです。
歯痛や片頭痛の時に患部を温めると逆効果なので注意が必要です。
お風呂に入って体を温めたりアルコールを飲んだりすると、血液の流れを早くして炎症が酷くなり、痛みが増してしまうのでくれぐれも注意しましょう。
温めて痛みを和らげる
痛みの種類によっては冷やすよりも温めた方が良い場合もあります。
生理痛の場合は、腰を温めると楽になることがよくあります。
おへその下や仙骨の上(お尻の割れ目の上)に痛みを和らげるツボがあるので、湯たんぽやコンビニでも売っているホッカイロなどで温めてください。
入浴などで体を温めると血行がよくなりますが、生理中で湯船に浸かりたくない場合は足湯で足先を温めるだけでも良いでしょう。
香りの良い入浴剤などを使えば、よりリラックス効果が得られて良いですね。
また、首や肩の血流が悪くなって起こる緊張性頭痛の場合は、冷やすよりも温めた方が良いので、片頭痛との違いをよく見極めることが大切です。
ツボ押しで痛みを和らげる
人間の体にはたくさんのツボが存在しており、痛みに効果的といわれているツボも存在しています。
歯痛の場合は、手の平の「歯痛点(しつうてん)」を押して刺激を与えると痛みを和らげてくれるといわれています。
やや強めに押すのが、効果的なのだそうです。
手の甲にある「合谷(ごうこく)」は歯痛以外にも頭痛や生理痛にも効果的な「痛みに万能なツボ」と言われていますので覚えておくと便利ですよ。
飲み物で痛みを和らげる
痛みを感じる時には飲み物を工夫することもおすすめの対処法です。
コンビニでも売っている牛乳には、精神を安定させる効果があると言われているトリプトファンが含まれています。
また、お茶、ココア、コーヒー、紅茶などに含まれているカフェインは、一時的に痛みを和らげる効果が期待できると言われています。
他にもリラックス効果のあるハーブティーを飲むのもおすすめです。
最後に、頻繁に痛み止めに頼っている方に知っておいて欲しい、痛みへの対処法について紹介します。
コンビニや痛み止めに頼る前にできること
まだ店舗数が少ないとはいえ、コンビニでも薬が買えるようになるなんて、一昔前では考えられないくらい便利な世の中になったものだとしみじみ感じます。
今後は各コンビニで薬の販売店舗を随時増やしていく方針のようですので、すぐに薬に頼ってしまうことも増えていくのではないかと思います。
しかし、痛み止めを頻繁に使うことは避けるべきで、さまざまな副作用のリスクがあることを忘れてはいけません。
頻繁に痛み止めに頼っている方は、すぐに薬に頼ったりする前に、自分で出来る予防、対処をしていくことも大切です。
歯痛の場合
虫歯や親知らずの痛みが生じたら、すぐに歯医者さんに診てもらうことが大切です。
痛み止めで一時的にしのいでも、すぐに再発する可能性が高いです。
定期的に歯科健診を行ったり、日ごろからよく噛んで唾液を出すことを意識することで、虫歯予防につながります。
頭痛の場合
頭痛の種類は片頭痛や緊張性頭痛、群発頭痛などいろんな種類があり、それぞれ発症する原因が異なります。
片頭痛は血管の拡張、緊張性頭痛は血行の悪化、群発頭痛は内頸動脈の炎症などといわれていますが、はっきりした原因は解明されていない部分も多いのです。
特にストレスが大きな影響を与えると言われていますが、場合によっては脳の病気などが関係している場合もあるため自己判断は難しいです。
頻繁に頭痛の症状に悩まされている方は、市販薬ばかりに頼らずに必ず医師の診察を受けてください。
できれば頭痛の専門医がいる頭痛外来のある病院を受診することをおすすめします。
生理痛の場合
生理痛についてはある意味避けては通れない痛みかもしれませんが、日ごろからストレッチなどで体を動かすことも良いとされています。
ストレッチは生理痛が軽くなるだけでなく、気分転換にもなるのでおすすめです。
くれぐれも無理せず、出来る範囲で続けていけたらいいですね。
こういった癒し系BGMをかけておくのも、気分転換には良いものです。
→痛みが和らぐお薬クラシック音楽【頭痛、腰痛、肩こり、生理痛などの痛みに】
まとめ
最後に、コンビニで痛み止めが買えるのか調べた結果を簡単にまとめたいと思います。
- 市販薬の痛み止めはほとんどが第2類医薬品(指定第2類医薬品)
- 登録販売者がいるコンビニなら第2類医薬品の痛み止めを買える
- 医薬品を購入できるコンビニは全国的にかなり少ない
- 痛み止めを買うならコンビニよりドラッグストアや調剤薬局がおすすめ
- 第1類医薬品でもAmazonや楽天市場などのネット通販で購入できる
- 痛み止めがない場合は応急処置で痛みに対処する
- 頻繁に痛み止めを使わないように対策も必要
歯痛や生理痛に限らず、あらゆる痛みは本当に辛いですよね。
痛みが出てから、「痛み止めが無い!!」と慌てても遅いので、日ごろから常備薬として持って置くようにすると良いですね。
もし、切らしてしまっていた場合などは、上に挙げた対処法をぜひ試してみてくださいね。
今後ますます便利になり、薬が買えるコンビニも増えていくことと思います。
ですが、気軽に薬が買えるからといって、自己判断でむやみに飲むことは避けましょう。
日ごろから健康管理に気を付けて過ごしていけたらいいですね!