先日大根を1本まるごと購入してカットしたところ、中身がかなり緑がかっていて、ちょっとびっくりしました。
大根の上の方の、外側の皮が薄緑なのは普通だと思うのですが、中身までこんなに緑なのは初めてです。
緑色の部分は食べても大丈夫なのか、不安になるほどでした。
そこで、なぜこのような緑色に変色するのか、原因などを色々と調べてみました。
- 大根の緑色の部分は食べられるのか?
- 大根にはどんな種類があるのか
- 緑色や青色に変色する原因は?
- 変色した大根を美味しく食べるレシピ
- 新鮮な大根の選び方と腐った大根の見分け方
- 大根の上手な保存方法
実は以前、緑色の大根ではなく、中身が青い大根にあたったことがあります。
この時は捨ててしまったのですが、青色に変色した大根が食べられるのかも気になったので、こちらも調べてみました。
なぜこのような変色をするのか、腐っている大根との違いも分かるようになります。
新鮮な大根の選び方や日持ち、保存方法など、知っておきたい情報も満載です。
気になる大根の変色を理解して、美味しく調理するためにも、ぜひご覧ください!
目次
大根の緑色の部分は食べられる?外側・切り口・中身など部位別に解説
まずは結論からお伝えすると、緑色に変色している大根でも食べられます!
この緑の部分はカビではなく、古くなった証拠でもないので、安心して食べてくださいね。
また、大根の緑の部分は辛いのでは?と思ったのですが、その逆でむしろ甘みがあるようです。
赤ちゃんの離乳食にもOK!
大根の緑のところは甘いので、赤ちゃんの離乳食に使っても大丈夫です。
むしろ辛みが少ないので、味に敏感な赤ちゃんにも安心してあげることができます。
少し硬いことが多いので、くたくたになるまで茹でたり、すりおろすのがおすすめです。
それでは、大根が緑色に変色した状態とはどんな様子か、画像を用いてご紹介します。
緑色だけでなく、青や黒に変色した場合についても解説しますよ。
こんな緑色の大根は食べても大丈夫!画像でわかりやすく解説
大根の変色と一言で言っても、外側や切り口、中身など色々な状態がありますよね。
そこで部分別に分けて、大根の変色について説明していきます。
大根の外側の緑色
日本で売られている大根の9割は、「青首大根」という種類です。
この大根は上の部分が薄緑色なので、周りの皮が緑っぽいのは普通のことだと言えます。
こちらの画像のように、白首大根と比べてみるとわかりやすいですね。
神奈川県農業技術センター。大根の右がここで開発された白首大根の湘白。美味しくて、収穫も楽、葉っぱも美味しい。売り出し中です。左は三浦で多く作られている青首大根の福誉。 pic.twitter.com/gaoGO1eV0H
— 河野太郎 (@konotarogomame) January 30, 2017
少し表面の緑色が濃くても、問題なく食べられます。
青首大根でも中身は白色ですが、切り口や中身が緑がかっていることもあります。
切り口や内側が緑色に変色
大根の表面だけでなく、切ったら緑色という場合もあります。
このように、ふちが緑色だったり緑の筋のようなものが入ったりなどです。
私はこの緑の線は古い大根に入るものだと思っていましたが、そうではないと知り、安心しました。
それでは、もっと中身が緑色の場合はどうなのでしょうか。
中心まで緑色の場合
普通の青首大根の場合でも、カットしたら中まで緑色がかっていることもあります。
しかし、下の画像のように真ん中まで綺麗な緑色になっている場合は、青大根という種類かもしれません。
更新:青大根:ビタミン大根や青長大根などとも呼ばれるダイコンです。小ぶりで胴の部分も大半が緑色で、表面が緑のところは中も緑色です。カリッとした歯触りで辛味は少なくほんのり甘味があります。
食材百科に写真を追加し更新しました。https://t.co/VUpKBTFKmc pic.twitter.com/Hsb9wsEPJP— 旬の食材百科 (@syokuzaihyakka) December 21, 2016
青大根は、別名ビタミン大根とも呼ばれており、 その名の通りビタミン豊富な大根です。
中身まで緑色がかっており、大根おろしにしても綺麗な緑色になりますよ。
サンマにてんこ盛りのワサビ!!!!!!!!
ではなく、青大根なのです。美味い! pic.twitter.com/8GJSf2zLpm
— シヴァ@神木工房*裁縫忍 (@amanojyaku1830) November 2, 2016
実は大根には、通常の青首大根のほかにも、このように青大根など色々な種類があります。
近くのスーパーなどで手に入らない場合は通販で購入できますし、種も売っているので、自家栽培してみてもいいかもしれません。
通販でも購入可能!いろいろな種類の大根
よくある青首大根のほかにも、首の方まで真っ白な白首大根や青大根、赤い大根などがあるので、順番にご紹介していきます。
白首大根
普通の青首大根と同じような形をしていますが、首の方の皮まで白い大根です。
練馬大根や、三浦大根などの種類があります。
きれいな白色なので、漬物にする時に人気のようです。
青大根
青大根は、ビタミン大根、青長大根という呼び名もあります。
甘みが強くて甘食向きなので、サラダや大根おろしにおすすめです。
通常、緑色の大根は甘いのですが、辛味のある緑色大根もあります。
うえだみどり大根は、辛味も!
長野県で栽培されている青大根である「うえだみどり大根」。
甘味の中に辛味を感じられると、評判のようです。
気になる方は、こちらから購入可能ですので、チェックしてみて下さい。
それでは、続いて色鮮やかな大根の種類をご紹介します。
赤大根、紫大根
大根には、そのほか赤や紫色の種類もあります。
種を買って自家栽培してみるのも楽しいかもしれませんね。
このように、大根には青首大根だけでなく様々な種類があるんですね。
しかしもともとの色味なのはともかく、普通の大根の緑色が濃くなるのは何故なのか気になりませんか?
そこで、緑色に変色する理由や、青色に変色するケースについても解説していきます。
なぜ大根は緑色や青色になるの?変色してしまう原因とは
青首大根は、上の方だけ緑になりますよね?
これは、実は日光が原因です。
青首大根は根が伸びる際に、土中に伸びる力と上に伸びる力が働き、首の部分だけ土から出てしまいます。
そして、青首大根の上の部分は、太陽の光に当たると葉緑体が増えて緑色になる性質があります。
これが、首の部分だけ緑色になる理由だったんですね。
※ちなみに、下の部分には葉緑体がないため、日光にあたっても変色しません。
白首大根はなぜ緑色にならない?
白首大根の根は、上には伸びず、土中に伸びていきます。
また葉緑体がないと言われているため、仮に日光にあたっても緑色にはなりません。
大根の緑色は、日光が原因だったんですね!
古くなっているわけではなく、甘い大根なので美味しく食べてくださいね。
また、大根の漬物が緑色の場合は、もともと緑色の大根を漬物にしたと考えられます。
食べても問題ないので、安心してくださいね。
夕飯用に買ってきた青大根の漬物。
か、辛い!あと近所の人がくれた海苔のふりかけが激ウマ。 pic.twitter.com/F2sxOinmPB
— ちょろQ◇6/13〜広尾展示◇赤穂堂 (@tyoro_q2003) November 22, 2018
それでは、青色や黒色に変色した場合はどうなのでしょうか?
緑色以外に変色したケースを解説していきます。
大根の中身が青いのはカビ?食べても大丈夫なの?
大根の中が緑ではなく、青色や黒に変色した場合は食べられるのか気になりますよね。
変色した大根の画像とあわせて、詳しく解説していきますね。
青あざ症
大根をカットして中身がこのように青くなっていた場合は、青あざ症です。
青あざ症の大根は食べられるのですが、苦みを感じることもあります。
おつとめ品だった大根切ったら青くなってて、カビかと思ってビックリしたけど、調べてみたらこれ「青あざ症」っていうのですね!初めて知りました!
味は落ちるが食べても大丈夫らしいのでお味噌汁にしちゃおう。 pic.twitter.com/Yjl71W0qcI
— ねり子@BOOTH始めました (@neriko_nerineri) December 6, 2018
一見、青カビのようにも見えますが、そうではありません。
青あざ症の原因は、高温多湿やホウ素不足など、生育過程が影響しており、主に夏に収穫される大根に多い現象です。
また、大根に含まれる「アントシアニン」というポリフェノールの一種が酸化して、青くなることも考えられます。
切り干し大根が青くなることも
生の大根だけでなく、切り干し大根が青くなってしまうこともあります。
もともと青あざ症の大根だったり、乾燥させることでアントシアニンが酸化した場合に、起こることがあるようです。
食べても健康上の問題はないので、安心してくださいね。
また、暑い場所に保管したなど、保存状態が悪い場合は、水晶現象になることもあります。
水晶現象
こちらの画像のように、中心が透明のようになっているのが「水晶現象」です。
買ってきた大根が…
水晶現象というらしい…
買い直しだわ…早く実家の野菜達が収穫できますように pic.twitter.com/NHfJJ99uz9
— 松鶴香 (@miumiu_0415) October 15, 2016
このような大根は、鮮度は落ちていますが、食べることはできます。
次に青ではなく、中が黒い場合についてです。
黒点病
大根の中身に茶色や黒い斑点が付いているような場合は、黒点病だと思われます。
斑点部分を切り取れば、食べても問題ありません。
大根の黒点輪腐病とはこんな感じです。 pic.twitter.com/I9JsOP4WEG
— さかまきのおじさん (@ristorante_maki) October 30, 2013
ただし、大根の皮や中身に黒い塊がついている場合、「黒カビ」の可能性もあるので要注意です!
買った大根が痛んでた😭
痛んでたってか,カビてた??
調べたら,多分黒カビ😭
買ったスーパーに電話してみたら,今から届けてくれるらしい…!!!
ありがたい😭🙏🏻 pic.twitter.com/SMmreKUNDl— 麗鈴 (@reirin0302) December 3, 2019
黒カビの場合は、食べられません!
斑点ではなく、このような大きな黒い塊の場合は、食べないようにしてくださいね。
「青あざ症」「水晶現象」「黒点病」の場合であれば、いずれも食べても問題ありません。
そのまま食べるには色味が気になる場合は、次にご紹介するレシピを参考にしてみて下さい。
変色した大根のおいしい食べ方は?簡単にできる人気レシピ
緑色の大根は、甘みがあるので生食に向いています。
硬さもあるので、スティックサラダや大根おろしにするのも良いですね。
また、実は青あざ症の大根も「おろし」にしてしまうと、青い色が気にならなくなります。
ただし、あまりに緑色や青色が濃い場合は、醤油などで味付けをする煮物やおでんなどがおすすめです。
大根の煮物
- 大根(10cm)を2cmの厚さに輪切りし、皮を剥いてからそれぞれを半分にカットする
- 鍋に大根、水(1/2カップ)、醤油(大さじ1と1/2)、酒とみりん(各大さじ1)、砂糖(大さじ1/2)、ごま油(大さじ1)を入れ、強火にかける
- 沸騰したら中火にし、大根に竹串が通るまで煮る
煮物は飽きたな…と言う場合は、大根ステーキはいかがでしょう?
大根ステーキ
- 大根(6cm)は、厚さ3cmの輪切りにして皮を剥く
- 1を耐熱容器に入れラップをかけ、電子レンジで10分加熱(600W)
- フライパンに油をひき中火にし、2の大根の両面を焼く
- 弱火にして、白だしと醤油(各小さじ1)をよく絡める
- 皿に盛り、熱いうちにバター(5g)を乗せる
- お好みでブラックペッパーや、かつお節をかける
青あざ症の大根の苦みが気にある場合は、お米のとぎ汁で下茹ですると苦みがやわらぎます。
緑色の大根はもちろん、鮮度が落ちて青くなった大根も、捨てるのは勿体ないです。
これらのレシピを利用して、美味しく食べてみて下さいね。
それでは最後に、なるべく新鮮な大根を見分けるコツや、長持ちさせる保存方法などをご紹介します。
新鮮な大根の選び方は?賞味期限や日持ちさせるコツ
大根の中の変色は、外からではわからないことが多いですが、なるべく新鮮な大根を見分けたいですよね。
選び方のコツは、こちらを参考にしてみて下さい。
新鮮な大根の選び方
- 張りとツヤがある
- 太くてまっすぐ伸びている
- 重みがある
- 表面がなめらか(ひげ根の毛穴が浅くて少ない)
<葉がある場合>
- 葉が緑でピンと張っている
<カットされている場合>
- 断面のきめが細かい
- スが入っていない
大根にスが入っているというのは、中心に穴が開いてしまっている状態のことです。
捨てないで!鬆(す)の入った大根でもおいしく食べられる!!https://t.co/GItyJAWlXU
— 0円農業 (@0_0nou) October 1, 2019
食べられないことはないのですが、水分不足で鮮度が落ちています。
このような大根は選ばないように注意してくださいね。
ちなみに、新鮮な大根とは反対に腐った大根はどうなるのか、見分け方もご紹介しておきます。
腐った大根の見分け方
- カビが生えている
- 異様な臭いがする
- ぬめりがある
- 全体的に溶けている
このような大根は腐っているので、食べないようにしてください。
保存方法が悪いと腐りやすくなるので、正しい方法を知っておきましょう!
大根は高温多湿、乾燥を防いで保存する!
大根は水分が多く、寒い環境を好む野菜です。
そのため、高温多湿の環境だと水晶現象を起こしたり、乾燥してスが入ることもあります。
保存方法が悪いと日持ちもしないので、正しく保存してくださいね。
1本まるごと保存する場合
冬場なら冷暗所でも保存できますが、冷蔵庫の野菜室で保存する方が安全です。
特に気温が高くなる夏場などは、冷蔵庫で保存するようにしましょう。
1本まるごとの保存方法
- 葉をカットする
- 新聞紙で包む
- 立てて保存する(野菜室、もしくは冷暗所)
葉を付けたままだと養分を吸いとってしまうので、必ずカットしてから保存してくださいね。
乾燥を防ぐためにも、新聞紙に包むと良いです。
また、野菜は基本的に栽培されている時の状態に保つと、長持ちしやすいと言われています。
大根の場合は、土に埋まっている時と同じように、なるべく立てて保存するのがおすすめです。
1本まるごとの賞味期限
常温:3日~1週間
冷蔵庫:1~2週間
続いて、カットした場合の保存方法です。
カット大根の保存方法
カットした大根の場合は、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存してください。
方法は、以下の通りです。
冷蔵庫での保存方法
- ラップで包む
- ジップロックなどの保存袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室で保存
乾燥を防ぐために、ラップで包んでおきましょう。
この方法だと、カットしていても1週間ほど日持ちします。
さらに日持ちさせたい場合は、冷凍しておくと便利です。
冷凍での保存方法
- 調理に合わせてカットしておく
- 冷凍用保存袋に入れて、冷凍する
冷凍する場合は、イチョウ切りや輪切りなど、調理の予定に合わせてカットしておきましょう。
私はよく大根おろしを冷凍しておきますが、必要な分だけすぐに使えるので便利ですよ。
冷凍すると1ヶ月は日持ちするので、1本まるごと買っても使い切ることができますね。
まとめ
大根の緑色の部分は食べられるのか、変色する原因などを解説してきました。
ポイントをまとめます。
- 大根の緑の部分は食べられる
- 通常の青首大根のほか、青大根や赤大根、紫大根などの種類がある
- 緑に変色するのは日光が原因
- 青く変色するのは高温多湿やアントシアニンの影響
- 変色した大根は、おろしや煮物にするのがおすすめ
- 新鮮な大根は張りや重みがある
- 大根は腐ると異様な臭いがしたり、溶けたりする
- 大根は新聞紙やラップに包んで、冷蔵庫や冷凍庫で保存する
大根の緑色は、日光で葉緑体が増えるからなんですね!
古い大根の印ではなくて良かったです。
それに、青くなった大根も食べられるとは思いませんでした。
今度からは調理を工夫して、捨てずにちゃんと食べるようにします!
皆さんも今回の情報を参考に、大根を上手に保存して、美味しくいただいてくださいね。