感染症が流行りだすと、消毒用アルコールをみんなが一斉に買ってしまうため、入手が難しくなりますよね。
消毒用アルコールの代わりになるものを調べてみると、次亜塩素酸水がすぐれた殺菌力を持っていて、しかも塩を材料に自宅でも作れるとの情報を発見しました!
「これが本当ならすごい!ぜひとも作り方を知りたい!」と思い、次亜塩素酸水について調べてみました!
分かったことを以下にまとめてご紹介しますね♪
- 次亜塩素酸水の効果と作り方
- 用途による正しい濃度や効果的な使い方とは
- 使い方や保存の注意点
- 次亜塩素酸水の代用品や代用の際の注意点
もし作れたなら、保存はペットボトルで良いのかや、加湿器に使えるかもどうかも気になるところです。
また、消毒と言えば「次亜塩素酸ナトリウム」と表示されているハイターやピューラックスもありますし、哺乳瓶消毒用のミルトンの残りも家の中から見つかりました!
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは名前がそっくりですよね。今回は、それぞれの違いについても調べてみました。
これらのものを代用してうがいや手指消毒できればと思ったので、その方法や注意点も調べてご紹介しますよ!
この記事をお読みくだされば、次亜塩素酸水の作り方や効果的な使い方、代用品を知っていただけます。
さまざまな感染症への対策となるはずですので、自分の身を守るためにもぜひお読みくださいね!
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目次
次亜塩素酸水の簡単な作り方とは?次亜塩素酸ナトリウムとの違いも解説!
消毒と言えばアルコールを思い浮かべる方が多く、私のように次亜塩素酸水になじみがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも実は、次亜塩素酸水は除菌力やウイルスの抑制力がとても強い成分といわれています。
平成14年には食品添加物殺菌料として認められ、現在では感染症対策として介護施設や保育園などでも使われています。
この厚生労働省によるレポート(23ページ)の施設内で特に丁寧な清掃が必要な嘔吐物や排せつ物が付いた場所に、「次亜塩素酸ナトリウムと消毒効果が同等である次亜塩素酸水」を使うようにと記載があります。
↓ ↓
参考:高齢者介護施設における 感染対策マニュアル 改訂版|厚生労働省
高い除菌効果と、人が多くいる施設内でも使える安全性がうかがえますね。
実際に、次亜塩素酸水はノロウイルスやインフルエンザウイルス、腸管出血性大腸菌(O-157)・黄色ブドウ球菌・サルモネラ菌など、様々なウイルスや病原菌への効果が証明されています。
↓ ↓
参考:次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性|厚生労働省
その他、花粉症への効果についても高い効果が期待できると言う研究結果もあります。
↓ ↓
参考:弱酸性次亜塩素酸水溶液のスギ花粉アレルゲン Cryjlに対する不活化効果
家庭での次亜塩素酸水の作り方
次亜塩素酸水とは、塩酸または食塩水を電気分解により生成される次亜塩素酸を主成分とする水溶液をさします。
電気分解…なんて聞くと、専門機関でしか作れないのではと感じてしまいますが、実は家庭でも作れる機械が市販されています!
専用の機械を使って食塩水を電気分解する方法
食塩水から次亜塩素酸水を作るためには、専用の機械が必要です。
こちらは日本のメーカーが開発したスタイリッシュなデザインの次亜塩素酸水生成器です。
JIS規格で定められている有効塩素濃度範囲の次亜塩素酸水が生成されます。
↓ZIA pocket
見た目もおしゃれなので、リビングにそのまま置いていて違和感がないのも嬉しいですよね♪
次亜塩素酸水の効果や、ZIA pocketの使い方や効力についてテレビ番組でも紹介されています。
2019年に放送された番組がありますのでご紹介しますね。
専用パウダーを水に溶かして次亜塩素酸を発生させる方法
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に溶かして次亜塩素酸を発生させるパウダーも販売されています。
↓除菌水の素
専用の生成器を購入するよりずいぶんコストが抑えられますし、かなりの回数分作れます。
パウダー状で正しく保管すれば2年間保存可能なので長く活用できますね。
ただ、スプレーボトルを別で用意しなければならなかったり、濃度を自分で調整する必要がありますので、その点には注意が必要です。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を中和する方法(家庭では非推奨)
次亜塩素酸水は酸性ですが、よく似た除菌効果を持つ次亜塩素酸ナトリウム水溶液はアルカリ性です。
アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を中和させることで、次亜塩素酸の含有量を調整する方法もあります。
中和とはただ水で薄めるわけではないので、次亜塩素酸ナトリウムのハイターやピューラックスに、水を混ぜても次亜塩素酸水にはなりません。
希塩酸(薄い塩酸)を加えることで中和できるので、炭酸水や炭酸水代わりのクエン酸が使われることが多いようですが、濃度の計算や作り方が難しいので家庭で行うのはおすすめできません!
手に入るなら市販品を買ったほうが手軽かも…
「自宅で作れる」の情報に惹かれて手作りの方法をご紹介しましたが、専用の機械やパウダーが必要なら、市販品を買う方が手軽かもしれませんね。
↓オックスミスト
オックスミストは「安定化次亜塩素酸水」として販売されています。
↓カンファスイ
カンファスイには「次亜塩素酸水」の表示はありませんが、「次亜塩素酸ナトリウムを希塩酸で中和して弱酸性にしたもの」と説明されています。
人体にも影響がなく、手指の除菌にも使えると明言されていますので、ご安心ください♪
他にも「ジーア」や「セラ(CELA)」などの市販品があります。
在庫状況は変動しますので、気になる方は早めにチェックしてみてくださいね!
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いとは?
ここまでに「次亜塩素酸ナトリウム」が何度か登場しましたが、次亜塩素酸水との違いがよくわかりませんよね。ここで少し、ご説明しましょう!
次亜塩素酸水 | 次亜塩素酸ナトリウム |
・酸性 ・主成分は次亜塩素酸 ・除菌・消臭効果がある ・殺菌効果が次亜塩素酸ナトリウムの約80倍 ・人体に影響がほとんどなく、直接使用できる |
・アルカリ性 ・主成分は次亜塩素イオン ・除菌・消臭効果がある ・人体への影響があり、直接使用できない |
馴染みのある商品が多いのは次亜塩素酸ナトリウムではないでしょうか。
次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水はどちらも殺菌・消臭効果がある成分ですが、厚生労働省の資料でも次亜塩素酸水の方が約80倍も殺菌力がが高いとされています。
また、ハイターなどは人体に影響しますので、例えば手が荒れる・目や口に入ってはいけないなどの注意点がありますよね。
それに対して次亜塩素酸水は安全性が高いとされており、歯科医院でもうがい用として活用している例もあります。
先日歯科医院で買ってきた次亜塩素酸水のうがい薬🗣
まずすぎて吐いたw
でも、ちゃんと毎日うがいしてます😊 pic.twitter.com/zMMOcKAgZ3— てぃらみすゆみこ (@thumagiku) April 2, 2020
食卓を拭く時に吹きかけても色落ちの心配もありませんし、身体だけでなく様々な場所の除菌に役立てることができますよ!
この様に良い点がたくさんある次亜塩素酸水ですが、濃度には注意が必要です。
用途と濃度の関係について、次の章で詳しく解説しますのでしっかりお読みいただき、正しく使えるようになりましょうね♪
次亜塩素酸水の用途別の使い方と濃度の目安!手指消毒や加湿器などでは?
次亜塩素酸水は、厚生労働省が食品添加物として指定したものと、JIS規格で定められているものは若干規格が異なります。
また、食塩水を電気分解して生成する次亜塩素酸を含む「電解次亜水」との違いについても確認してみましょう。
生成水 |
有効塩素濃度 (ppm) |
pH | ||
食品添加物 |
強酸性次亜塩素酸水 | 酸性 | 20~60 | 2.7以下 |
弱酸性次亜塩素酸水 | 10~60 | 2.7~5 | ||
微酸性次亜塩素酸水 | 10~80 | 5~6.5 | ||
JIS B 8701 | 次亜塩素酸水 | 10~100 | 2.2~8.6 | |
食品添加物 | 電解次亜水 | アルカリ性 | 50~200 | 7.5~10 |
この中でも微酸性次亜塩素酸水が最も殺菌効果が高く、かつ安全であるとされています。
先ほどご紹介した「オックスミスト」も弱酸性と微酸性の境目…酸性度5の製品です。家庭用の市販品は、この付近の酸性度のものが多いのかもしれませんね。
次亜塩素酸水を使う場合、酸性度以上に重要なのは濃度です。濃度によって期待される効果が異なるのです。
アルコールと違い、用途によって濃度を使い分ける必要があるので、以下の表にまとめますね!
濃度 | 用途 |
20ppm程度 | 加湿器 |
20~50ppm程度 | ・手指やうがい ・マスク、ベビー用品、ペット用品など |
100ppm程度 | 下駄箱やリネン、室内の消臭 |
200ppm程度 | キッチン周り、ドアノブ、手すり、食器、寝具や洗濯物など |
400ppm程度 | ・嘔吐物の処理 ・風呂場のカビ取り ・トイレの掃除 |
次亜塩素酸水の使い方と、用途に合わせた濃度の作り方
以前保育園の玄関で園児が嘔吐してしまった際、その場所に先生が「次亜塩素酸原液」と書かれた液体をジャバジャバかけているのを見かけたことがあります。
嘔吐物の処理などで緊急を要する場合は、濃い濃度の原液をそのままかける場合もあるようですが、おそらくかなり特殊な使い方だったのでしょうね。
通常手指消毒やドアノブなどの除菌の際はスプレーボトルが使われます。
壁や床の除菌の仕方は、次亜塩素酸水をスプレーで吹きかけてから拭き取るか、次亜塩素酸水で洗った布巾・雑巾で拭きあげると便利ですよ♪
それでは、用途に合わせた濃度の次亜塩素酸水を作るにはどうすれば良いのでしょうか?
作り方はいろいろありますが、まずは
- 濃度の濃い原液を購入する
- パウダーから濃度の濃い原液を作る
このどちらかから始まりますよね!
パウダーを使った1000ppm原液の作り方
「専用パウダーを水に溶かして次亜塩素酸を発生させる方法」でご紹介した「除菌水の素」を使った、1000ppm溶液の作り方をご紹介します。
- 500mlのペットボトルにパウダー1g(1包)と水500mlを入れる
- 蓋をし、よく振ってパウダーを溶かす
1000ppm原液が500ml出来上がります。これを薄めて必要な濃度の溶液を作っていきましょう♪
*同様の商品が市販されており希釈量が異なる場合がありますので、必ず商品に記載されている方法を守ってください
1000ppm原液・400ppm原液からさまざまな濃度の溶液を作る方法
どのような濃さの溶液を作る場合でも、基本的には原液に水を加えて薄める…という事になり、原液と水の割合によって出来上がる溶液の濃度が決まります。
原液は先ほどご紹介したパウダーから作った1000ppmの液や、濃度の濃い市販品を使うことになります。
市販品にはさまざまな濃度がありますが、400ppmの物を見かけることが多いと感じます。
そこで、1000ppm・400ppmの原液をどのくらいの水で薄めれば、使いたい濃度の溶液が出来上がるのか、一覧表にまとめました!
横に原液の濃さ、縦に作りたい溶液の濃さを記載していますので、それぞれが合わさる欄に書かれた割合の通りに薄めてくださいね!
*できあがる希釈液は500mlを例にして紹介します。下記の割合を参考にして調整してください。
1000ppm原液 | 400ppm原液 | |
500ppm | 原液1:水1 (原液250ml:水250ml) |
ー |
400ppm | 原液2:水3 (原液200ml:水300ml) |
ー |
200ppm | 原液1:水4 (原液100ml:水400ml) |
原液1:水1 (原液250ml:水250ml) |
100ppm | 原液1:水9 (原液50ml:水450ml) |
原液1:水3 (原液125ml:水375ml) |
50ppm | 原液1:水19 (原液25ml:水475ml) |
原液1:水7 (原液62.5ml:水437.5ml) |
20ppm | 原液1:水49 (原液10ml:水490ml) |
原液1:水19 (原液25ml:水475ml) |
薄める割合がわかったので様々な濃度の次亜塩素酸水を作れるようになりましたが、作った溶液はどれくらい日持ちするのでしょうか?
どれくらい保存可能なのかによって、作る量が変わるので知りたいところです。
また、次亜塩素酸水を加湿器に入れたらいいな…と思っているのですが、その際の注意点はあるのでしょうか?
全ての加湿器に入れて大丈夫なのでしょうか?
続いては次亜塩素酸水の保存や使い方の注意点についてご説明します。
せっかく作ったものを無駄にせず効果的に使えるよう、ぜひお読みくださいね!
次亜塩素酸水を使うときの注意点は?使用期限や正しい保存方法も紹介!
次亜塩素酸水は透明のペットボトルに保存するだけで良いのでしょうか。
調べてみると、次亜塩素酸水には次のような特徴があるとわかりました。
- 紫外線に弱い
- 気化によって塩素が抜けてしまう
- 高温下で反応すると塩素が抜けやすい
この特徴を理解すると長持ちさせるための正しい保存方法がわかりますね。
次のような方法で保存してくださいね!
- 遮光性が高い容器に保存する
- 気密性が高い容器に保存する
- 清潔な容器に保存する
- 冷暗所で保存する
紫外線を避けなければなりませんので、透明のペットボトルではいけませんね。
もし、遮光性の高い容器の持ち合わせがなければ、ペットボトルに黒などのナイロンテープを貼ったりアルミホイルを巻いても構いません。
ただし、そのペットボトルの中が汚れていると、保存するために入れたつもりが汚れと反応して成分が失われてしまう事になります。
気密出来ていない場合も同様に、入り込んできた雑菌の除菌に成分が使われたり、気化してしまいます。
しっかり密閉し、直射日光や高温を避けて冷暗所に保管してくださいね。
持ち歩きにはスプレーボトルが便利ですが、こちらも遮光性と密閉性に富んだものでなければ、出先でただの水をスプレーする悲しい結末を迎えることになります。
↓遮光スプレーボトル 詰め替え用
これなら遮光されますので、持ち歩いているうちに成分が失われる心配もありませんよ♪
次亜塩素酸水の保存期間はどれくらい?
次亜塩素酸水はどれくらいの期間保存できるのでしょうか?
基本的に保存できる期間はあまり長くありません。おおよその目安は次の通りです。
次亜塩素酸水を保存できる期間
- 未開封の市販品:約半年~1年(製品の使用期限を確認する)
- 開封後や水で薄めたもの:なるべく早めに
市販品の場合使用期限は製品ごとに異なりますが、おおよそ半年~1年程度の使用期限が設けられているものが多いようです。
ただ、保存状態が悪ければそれまでももたない可能性がありますし、開封後はさらに反応や気化が進んで除菌効果が失われます。
正しく保存しつつ、早めに使い切るようにしましょうね!
次亜塩素酸水を使う際のコツと注意点
次亜塩素酸水は汚れや菌に対する反応スピードがとても速いのが特徴です。
そのおかげで高い除菌効果を得られるわけですが、除菌したい場所が汚れていた場合、汚れの分解に成分が使い切られてしまいますし、除菌効果も持続しません。
効果的に殺菌・除菌を行うためのコツは次の通りです。
- 食器や手指をきれいに洗ってから
- キッチンやトイレなどは掃除してから
- 常にきれいにしたい場所は、何度も除菌する
除菌効果をしっかり生かすためにも、このコツをよく覚えておいてくださいね!
また、加湿器に水の代わりに次亜塩素酸水を入れることで、空間そのものの除菌が期待できますが、その際にも注意点があります。
加湿器に次亜塩素酸を使う場合の注意点
- 耐塩素処理されているかどうかを確認する
- 超音波式か気化式の機械を使用する
- 間違えてハイターなどを薄めた次亜塩素酸水ナトリウム水溶液は絶対にNG!
耐塩素処理されていない加湿器に次亜塩素酸水を使用すると、パッキンなどの部品が塩素によって腐食し、故障の原因となる可能性があります。
耐塩素処理されているかどうかは必ず確認してください。
また、加湿器には超音波の振動でミストを出す「超音波式」、風をあてて水を気化させる「気化式」、水を加熱して蒸発させる「加熱式」、温風をあてて水を気化させる「ハイブリッド式」があります。
加熱式や、温風を使うハイブリッド式では、高温によって次亜塩素酸水の効果が失われる可能性がありますので、超音波式や気化式の加湿器を使ってくださいね。
ここでも再注意ですが、加湿器に次亜塩素酸水と間違えて次亜塩素酸水ナトリウム水溶液を入れて使うのも人体に良くないので絶対にNGです!
次亜塩素酸水の使い方のコツや注意点もわかりましたが、「今手元にない!取り急ぎ何とか除菌したい!」そんな場面もあるかもしれません。
そこで最後に、次亜塩素酸水がない場合に代用で対処する方法を解説します!
これがわかれば、アルコールも次亜塩素酸水も手に入らなくても、少し安心できるのではないでしょうか♪
次亜塩素酸水がないときの対処法!ハイターなどを利用した消毒液の作り方は?
次亜塩素酸水が手元にない、手に入らない…そのような場合は次亜塩素酸ナトリウムでも代用できますが、あくまでも用途は「物の消毒」のみで、手指消毒には使えません。
次亜塩素酸ナトリウムはハイターなどのいわゆる塩素系漂白剤で、インフルエンザの予防やノロウイルスによる嘔吐物の処理にも使用できる成分です。
次亜塩素酸水よりも身近で、ハイターやピューラックスなど、手元に次亜塩素酸ナトリウムの製品を持たれている方も多いのではないでしょうか。
手持ちのものを活用できるように、具体的な使い方や注意点についても知っておきましょう♪
次亜塩素酸ナトリウムの用途別の濃度と使い方の注意点
次亜塩素酸ナトリウムを使って消毒…と言っても、ハイターでそのまま食卓やドアノブを拭くわけではありません。
次亜塩素酸水と同様に、ふさわしい濃度に薄めて使いましょう。
次亜塩素酸ナトリウムの濃度と用途の関係は次の表を参考になさってください。
濃度 | 用途 |
0.1%(1000ppm) | ・糞便や嘔吐物がついた床の処理 ・おむつの消毒 |
0.05%(500ppm) | まな板やふきんなどの消毒 |
0.02%(200ppm) | 調理器具、ドアノブ、便座、衣類などを消毒 |
様々な場所の消毒が可能ですが、次のような注意点もありますので、しっかり守ってください。
- 消毒時にはゴム手袋を使用する
- 手指の消毒やうがいには使用できない
- 加湿器には使用できない
- 消毒時には換気が必要
- スプレーしてはいけない(吸い込む・目に入るおそれがあるので)
- 酸性の溶液と混ぜると有毒ガスが発生し、非常に危険
- 金属が錆びる可能性があるので、金属にはかけない
- 漂白作用が強いので、拭き取った箇所が脱色する可能性がある
「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いとは?」の章でも比較した通り、次亜塩素酸ナトリウムは人体に影響を及ぼす成分です。
直接肌に触れたり吸い込むことが無いよう、手袋の着用や換気は忘れずに行いましょう。
また、子どもの手に触れない場所での保管も大切ですね!
次亜塩素酸ナトリウム希釈液の作り方 (ハイターを例に)
さて、それでは希釈液を作ろう…となれば、やっぱり困るのが原液と水の割合ですよね!
次亜塩素酸水の時と同じように、作りたい濃さの希釈液を作るためには原液と水をどのような割合で混ぜれば良いのか、計算しましたので一覧表にまとめます!
ここでは、高濃度0.1%(1000ppm)の溶液を原液とした場合と、各家庭でよく使われている「ハイター」を原液にした場合の作り方をご紹介しますね。
どちらも通販で購入できる商品ですよ!
↓次亜塩素酸ナトリウム水溶液 1000ppm
↓花王 キッチンハイター
0.1%(1000ppm)原液 | キッチンハイター (製造時6%) | |
0.1% (1000ppm) |
ー | 原液1:水60 (キャップ2杯50ml:水3L) |
0.05% (500ppm) |
原液1:水1 (原液1.5L:水1.5L) |
原液1:水120 (キャップ1杯25ml:水3L) |
0.02% (200ppm) |
原液1:水4 (原液600ml:水2.4L) |
原液1:水300 (キャップ約半分10ml:水3L) |
すごくたくさん作れてしまいますが、作り過ぎには注意してください。
0.1%など高濃度なら使用期限も7日程と少しは保存がききますが、0.02%などの薄いものはその日のうちに使い切る必要があります。
原液の場合も希釈液の場合も、直射日光の当たらない涼しい場所で保管しましょう!
ハイターの次亜塩素酸水ナトリウム濃度は6%と濃いですよね。
ただし、開封後は徐々に濃度が低下するので、開封後3年以内に使い切ることが推奨されています。(花王の製品Q&A)
なお、次亜塩素酸水ナトリウムは商品によって濃度が異なる場合がある(ミルトンは1%)ので、事前に塩素濃度を確認しておくことをおすすめします!
消毒液の希釈量を計算する際には、こちらを利用すると便利です ⇒ 消毒液の希釈の計算
まとめ
次亜塩素酸水を家庭で作る方法や効果、使い方の注意点に加えて、よく似た効果が期待できる次亜塩素酸ナトリウムについても詳しく解説してきました。
- 次亜塩素酸は安全性が高く、除菌作用が非常に強い成分
- 家庭用の専用生成器を使うなどの方法で家庭でも作れる
- 加湿器に入れる、手指消毒、うがい、など体にも直接使える
- 用途にふさわしい濃度に原液を薄めて使用する
- 紫外線と高温に弱いので、遮光容器に入れて冷暗所に保管する
- 加湿器に使う場合は本体が耐塩素処理されているかどうか確認する
- 次亜塩素酸ナトリウムも消毒に使えるが人体や加湿器には悪影響があるので使わない
調べれば調べるほど、次亜塩素酸水のすごさがわかって驚きました!
消毒用アルコールが品薄になっても、次亜塩素酸水の関連商品は通販でも十分に在庫が確保されている場合が多いです。
これを機に、パウダーを備えるか生成器を買ってみようと家族会議しています♪
いろいろと不安が多い世の中ですが、正しい情報をキャッチすることで、自分や家族の身を守れる確率は高くなるはずです。
そして、そういったひとりひとりの危機管理が、ウイルス拡大を抑えることにもつながります。
健康で明るく過ごせるよう、なるべく前向きな気持ちで対策していきましょうね!