【監修者:管理栄養士 坂本圭子】
餃子は大人も子供も大好きなメニューですが、いざ食べようとすると中が生焼けだったなんてことはありませんか?
私も先日久しぶりに餃子を手作りしたのですが、生焼けにならないようにと意識するあまり、焼き過ぎてしまいました。
餃子は生焼けも嫌ですが、焼き過ぎても美味しさが半減です。
そこで、餃子が生焼けかどうかの見分け方や、上手な焼き直し方法などを詳しく調べてみました。
- 生焼けの餃子の見分け方
- 餃子が生焼けだと危険なのか?食べたらどう対処すべきか
- 生焼け餃子の焼き直し方法
- 生焼けにならない上手な餃子の焼き方
- 通販でも手に入る人気の餃子をご紹介
餃子が生焼けなことに気づかず食べちゃったら、食中毒になってしまうのかも気になりますよね。
生焼け餃子の見分け方だけでなく、餃子が生焼けだとどうして危険なのかも調べてみました。
焼き直しをするのに、手軽な電子レンジは使えるのかも気になるところです。
そもそも生焼けにならないような餃子の焼き方と併せて、きっちり解説していきますね。
安全で美味しい餃子を食べるためにも、ぜひご確認ください!
管理栄養士・栄養士
目次
餃子の生焼けの見分け方!半生を食べたら食中毒になるの?
餃子は皮に包まれているので、中身に火が通っているかどうかわかりにくいですよね。
そこで餃子が生焼けかどうかは、皮と肉汁の色で確認しましょう。
手作り餃子でも市販餃子でも、同じように確認できます。
餃子が生焼けかどうかの見分け方
- 皮が透き通っているか
- 肉汁が透明かどうか
皮の色が白っぽいままだと、中身にまで火が通っていません。
皮が透明っぽくなるまで待ちましょう。
また、肉汁の色が赤やピンクの場合も、ひき肉は生焼けです。
竹串などを刺してみて、出てきた肉汁が透明になるまで火を通してくださいね。
どうしても心配なら、1つだけ取り出して切って確認するという手もあります。
我が家では、子供に食べさせる場合はどうせ後で小さく切るので、切って確認しちゃいます。
<豆知識>肉が赤いと絶対に生焼け?
たまに市販の餃子の中身が赤くて生焼けなのでは…と不安になることはありませんか?
しかし、これはあまり心配しなくても大丈夫です。
ひき肉と一緒に混ぜる玉ねぎなどの野菜から出る成分「硝酸塩」が原因で、しっかり加熱してもピンクっぽい色になることがあります。
加熱されているかどうかは、皮や肉汁が透明かどうかをよく確認してくださいね。
どうしてここまで確認する必要があるのかと言うと、生焼けの餃子は食中毒などの危険があるからです。
その危険性や、生焼けに気づかずに食べた場合の対処法を解説します。
生焼けの餃子の危険性とは?食べちゃった時の対処法も解説!
豚肉はよく加熱する必要がある、と聞いたことはありませんか?
これは豚や牛は、O-157などの病原体大腸菌を持っていることが多いからです。
しかも餃子に使われるひき肉の場合、ミンチにすることで内部にまで菌が入り込むため、しっかり加熱することがより大切になります。
実は生焼けの豚ひき肉は、生で食べるお刺身や生卵よりも注意が必要なんだそう!
生焼けの餃子を食べると、腹痛や下痢などの食中毒症状を起こすことがあるので、よく加熱してくださいね。
生焼け餃子に潜む食中毒の原因
- O-157などの病原体大腸菌
- カンピロバクター
- サルモネラ菌
- トキソプラズマ など
これらの菌はしっかり加熱をすると死滅するので、餃子を生焼けのまま食べないことが大切です。
特に子供や高齢者など免疫が弱い人は、食中毒や食あたりを起こす可能性が高くなります。
妊娠中はトキソプラズマに要注意!
妊婦さんは普段よりも免疫が弱くなっているので、餃子に限らず生焼けには十分注意しましょう。
特に妊婦がトキソプラズマ症にかかると、胎児に障害が出たり、最悪の場合は流産を引き起こすこともあります。
生焼けのものを食べてしまったかも…と心配な場合は、病院で検査を受けることもできますよ。
とは言え、気が付かずに食べちゃった場合はどうすればいいのでしょう。
餃子が生焼けだった場合は、まずは体調に変化がないか様子を見てみましょう。
食中毒の場合、2~3時間から5日以内に下痢や腹痛、嘔吐などの症状が出ることがほとんどです。
症状が出た場合は、水分を摂ってゆっくり休養してくださいね。
食中毒が出た時の対処法
- 水分を摂る
- うどんやおかゆなど消化に良い食事を摂る
- 下痢止めの薬は飲まない
- 子供やお年寄りの場合は、横にして寝かせる
- 症状が酷い場合は病院へ行く
下痢の時はあまり水分を摂りたくないかもしれませんが、脱水を引き起こしてしまうので、必ず水分を摂るようにしましょう。
食事できそうであれば、うどんなど消化の良い食べ物がおすすめです。
また、体の毒素を出し切ることが大切なので、辛くても下痢止めなどの薬は使わないでください。
子供やお年寄りは、吐いたものが喉に詰まる可能性があるため、横向きに寝かせておくと安心です。
基本的に自宅で安静にしておけば大丈夫ですが、あまりにも症状が酷い場合は病院で受診してくださいね。
病院受診の目安
- 1日10回以上の下痢が続く
- 半日以上尿が出ないか、量が少ない
- 意識がもうろうとする、体がふらつく
- 血便が出る
- 嘔吐が続く
生焼けの餃子を食べたからと言って、必ず食中毒になるわけではありませんが、避けた方が良いのは間違いないですね。
続いて、餃子が生焼けだった場合の焼き直し方法を解説していきます。
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生焼けの餃子の焼き直し方法は?電子レンジで温めると簡単!
餃子が生焼けだと気が付いたら、焼き直して食べましょう。
フライパンで焼き直したり、電子レンジで温める方法もあるので、詳しく解説していきますね。
フライパンで焼き直す方法
フライパンをまだ出しっぱなしにしている場合などは、そのまま焼き直すのが一番です!
餃子の焼き直し方法
- フライパンに餃子を並べる
- 餃子の底が浸るくらいに熱湯を入れる
- 蓋をして中火で蒸し焼きにする
- 熱湯がなくなったら、竹串を刺して肉汁が透明か確認する
※まだ生焼けだったら、繰り返す
水ではなく、お湯を入れるのがポイントです!
水だと温度が下がってしまい、餃子がべチャッとなる原因になります。
フライパンを使って焼き直すのが面倒だったり、すでにフライパンを洗ってしまったような場合は、電子レンジでもOKです!
電子レンジで焼き直す方法
電子レンジでチンすると、とても手軽に加熱できますね。
電子レンジで加熱する方法
- 餃子が重ならないように皿に並べる
- ラップをふんわりかける
- 1~2分ほど加熱する(様子を見て時間調整する※)
- 竹串を刺して肉汁が透明か確認する
※自動あたため機能を使って加熱するとより簡単です。
ちなみに生焼けではないけど、冷めた餃子を温め直す場合はどうしたら良いのでしょうか。
こちらも調べてみたのでご紹介します!
冷めた餃子を温め直す方法
冷蔵庫に入れておいた餃子や、お持ち帰りした餃子を温め直すこともありますよね。
温め直す場合でも、フライパンで焼き直したり電子レンジで加熱すれば大丈夫です。
ただし、電子レンジの場合はラップをかけるとべチャッとなるので、温め直す場合はラップなしにしましょう。
ビールの友は銀座天龍の餃子。お持ち帰りしたものをレンジでチンする時は、大きいから途中でひっくり返すとを美味しく召し上がれますよ。 pic.twitter.com/YKZZFJWcut
— ヤマイシキイチ (@Monsieur_Tati) February 24, 2013
ジャンボ餃子で有名な銀座のお店「天龍」さんの餃子、美味しそうですね~。
このように大きい餃子を温め直す場合は途中でひっくり返すと良いようです。
市販の商品なので生焼けの心配はないでしょうが、冷めた餃子だと美味しさ半減なので、しっかり温めて食べたいですね。
ちなみに魚焼きグリルやオーブントースターを使って温め直すこともできます。
<豆知識>餃子の温め直しには、オーブントースターやグリルでもOK
冷めてべチャッとした餃子をぱりぱりにしたいなら、オーブントースターや魚焼きグリルを使うのがおすすめです。
アルミホイルを引いて餃子を並べ、酒やごま油をかけてから少しずつ加熱しましょう。
加熱時間は、オーブントースターの場合は5分、グリルの場合は1~2分が目安です。
餃子が生焼けや冷めた場合の対処法はわかりましたが、そもそも生焼けにならないような上手な焼き方を知りたいですよね!
通販でも購入できるおすすめ餃子とともに、美味しく焼ける焼き方をご紹介します。
生焼けにならない上手な焼き方は?おすすめの人気餃子も紹介!
餃子が生焼けになってしまう原因は、蒸し時間が足りないことや餃子の中身が多すぎることです。
そこで、まずは焼く前に餃子のタネの分量を確認しておきましょう。
餃子のタネの適量とは
ひき肉と野菜の分量比 → ひき肉:野菜=3:7
皮に包む分量 → 大さじ1程度(約15g)
ひき肉の量が多すぎると良くないんですね!
正直私は、ひき肉と野菜の分量が6:4くらいだったような気がします…。
ひき肉の量が多すぎると火が通りにくくて、生焼けになる可能性も高くなるそうです。
そして、皮に包む量も多くなりすぎないように注意しましょう。
次に焼き方なのですが、その前に使用するフライパンに注目してみましょう。
フライパンはテフロン加工がおすすめ
鉄のフライパンで餃子を上手に焼ければ美味しさは格別ですが、使い慣れないと焦げやすいのが難点です。
どちらかというと上級者アイテムなので、自信がない方はテフロン加工のフライパンをおすすめします。
テフロン加工であれば焦げにくく、油を引く必要もあまりありません。
加工が剥がれていないものを使ってくださいね!
それではいよいよ、テフロン加工のフライパンを使った、餃子の焼き方を解説します。
チルド餃子でも冷凍餃子でも、基本的な焼き方は同じです。
生焼けを防ぐ餃子の焼き方
- テフロン加工のフライパンを火にかける
- 油は引かない、もしくは薄く引く
- 餃子を並べて、弱火で底が白っぽくなるまで1~2分ほど焼く
- 餃子が1/3程度浸るくらいに熱湯を入れて蓋をする
- 水がなくなるまで中火で蒸し焼きにする
※焼き時間の目安は7~8分 - 蓋を開け、油を鍋肌から垂らして全体になじませる
- 餃子にきつね色がつくまで焼く
鉄のフライパンを使う場合は、油をたっぷり使うのがポイントです。
餃子に羽を付けたい場合は、お湯を入れる時に小麦粉か片栗粉を混ぜておきます。
餃子に羽を付ける際のポイント
- 蒸し焼きにする際に入れる水(お湯)に小麦粉か片栗粉を入れる
- 分量の目安は、水100ccに対して小麦粉10g程度
- 片栗粉はパリパリに仕上がるが、時間が経つとべチャッとなりやすい
冷凍餃子の場合は、市販の大手メーカーのものであれば、ほぼ失敗することはありません。
しかし、自分で作った冷凍餃子を焼くときには、以下の点にも注意すると上手に焼けます。
冷凍餃子の注意点
- 固まっている場合は、1つずつばらして焼く
- 蒸し焼の後に、少し早めに蓋を開けて蒸気を飛ばす
複数固まったまま焼くと、皮が破れてしまうので注意です。
また、チルド餃子よりもべチャッとしやすいので、最後になるべく蒸気を飛ばすように焼いてくださいね。
これで手作り餃子でも、外はパリッと中はジューシーに焼けるようになります!
このようにイチから作る手作り餃子もいいですが、時間がない時などはチルドや冷凍餃子も重宝しますよね。
そこで最後に、通販でも手軽に買える有名店の餃子をご紹介します!
通販でも買える人気餃子をご紹介
自分で餃子を作るのも楽しいのですが、すぐに調理できる市販品を頼ることもありますよね。
もちろんスーパーなどで購入することが多いかと思いますが、有名店の餃子を通販でも注文することができるんです。
特に地方限定の餃子などは、通販を利用すると手に入れることができますよ!
有名メーカーの冷凍餃子でも十分美味しいですが、たまにはこのような有名店の餃子も食べてみたいものですね。
せっかくの餃子を美味しく食べるためにも、先ほどの焼き方を参考に、生焼けにならないよう注意してください!
まとめ
生焼けの餃子の見分け方や、餃子の上手な焼き方などをご紹介してきました。
最後にポイントをまとめます。
- 生焼け餃子を見分けるには、皮や肉汁が透明かどうか確認する
- 餃子が生焼けだと食中毒を起こす危険がある
- 生焼けの餃子は、フライパンや電子レンジで加熱する
- 冷めた餃子を温め直すときには、電子レンジのほかにオーブントースターやグリルが使える
- 餃子を焼くのはテフロン加工のフライパンがおすすめ
- お湯を入れてきちんと蒸し焼きすると生焼けにならない
- 大阪王将や日高屋など有名店の餃子も通販で手に入る
餃子が生焼けだと食中毒になる可能性が高いので、十分気を付ける必要がありますね。
また、今まで生焼けになったり焼き過ぎて焦げていたのは、入れる水の分量が少なかったせいで、蒸し時間が短すぎたようです。
どれだけ適当に作っていたのかが、よくわかりました…。
これからは、水ではなくお湯をたっぷり使って、上手に焼けるように頑張ります!
皆さんも今回の情報を参考に、安全で美味しい餃子を味わってみて下さいね。