コンビニは生活に密着していて、毎日利用している人も多いのではないでしょうか。
いまは、チケット代金や通販の決済など、ひと昔前なら金融機関でしかできなかった支払いも可能になっていますよね。
そんな便利なコンビニですが、航空券やチケットなどの支払いをした際に、領収書を発行してほしい場合はどうしたらよいのでしょう?
もし、会社の経費で落とすときには、宛名やハンコなども必要になるかと思いますが…。
そこで今回は、コンビニで領収書が必要なときはどうすべきか、いろいろと調べてみることにしました。
- コンビニでチケット代金などを決済したとき、領収書はどうすればいい?
- レシートでも領収書の代わりになる?
- コンビニの領収書は会社の経費を落とす際に有効?
- コンビニでは領収書の再発行はしてくれるか
領収書に不備があって、結果的に認められないようなことがあれば大変ですよね。
ですが、コンビニでは学生さんのアルバイトも多く、こちらがきちんと把握しておかなければ少々不安です。
本文では、領収書に関して知っていると便利なことを、解説を加えながらお伝えするので参考にしてください。
目次
コンビニ決済で航空券・チケットなどを購入したときの領収書は?
コンビニでは、ネットで手配した飛行機や夜行バスのチケットや、ネット通販の支払いができてとても便利ですよね!
例えば、仕事用に購入する航空券の支払いをコンビニでした場合、領収書はどのように発行されるのでしょう?
結論からいうと、支払い時に受け取った明細書が領収書として扱われます。
コンビニで発行される「レシート」と「領収書」の違い
レシートや領収書に書かれている内容は、一般的には以下のようなものです。
- レシート:「いつ、何に、いくら支払ったか」
- 領収書:「いつ、だれが、いくら支払ったか」
領収書には宛名が記載され、品物の詳細の記載はないという部分が違います。
しかし、仮に税務調査を受けたとしても、レシートには必要な情報が含まれているので問題ありません。
経費で処理する際も、支払った人(宛名)の記載の義務はないのです。
むしろ、レシートのほうが詳細がわかるという点において、領収書と同等以上の効力を持ちます。
ちなみに、レシートとは英語で「受け取り」という意味なので、本来は領収書と同じ意味です。
コンビニで手書きの領収書がほしい場合、レシートと引き換えで発行してくれることがほとんどです。
ただし、コンビニよって対応には差があることは覚えておきましょう。
コンビニの「レシート」は領収書として通用する?
領収書というと、手書きで書かれていて発行元や支払った人の名前、会社名の入ったものを想像しますよね?
そのため、「レシートは領収書として認められないのでは?」と疑問に思うのも無理はありません。
しかし前述したように、レシートは領収書と同等、もしくはそれ以上の扱いになります。
レシートには手書きの領収書にはない、“購入したものの詳細” が印刷されるため、その点で「領収書より優れている」という捉え方もあるためです。
領収書とは、“金銭を払ったということが確認できる書類” であればよいのです。
そのため、事業者はレシートを渡すことで、領収書の発行義務を果たしたことになるほどです。
コンビニ発券の領収書をなくしてしまった!再発行はしてもらえる?
コンビニで各種チケットを専用機で購入すると、確認番号が記載された領収書が発行されて、当日必要になることが多いです。
そんな大事な領収書をうっかりなくしてしまったら、「購入が無効になってしまうの?」とあせりますね。
その場合、再発行してもらえるのかどうか…?
店にもよるかもしれませんが、一般的には領収書を再発行してもらうことは難しいようです。
そして領収書がなくても、何らかの情報を提示することで大丈夫なケースと、場合によっては無効になってしまうケースもあります。
以下で、一例をあげてみましょう。
スターフライヤー(STAR FRYER)の場合
コンビニ発行の領収書をなくして確認番号が不明の場合。
搭乗する当日に運転免許証やパスポート、健康保険証などの公的書類を提示して、本人確認ができれば搭乗可能。
ウィラー(WILLER)の場合
乗車の4時間前~乗車直前にコンビニ支払いをした場合、確認に時間がかかる。
よって、乗車に間に合わなくなる可能性もあり、再度支払いをしなければならないこともある。
以上のように、領収書がなくてもどうにかなることもありますが、どうにもならないケースもあるので要注意です。
特に航空券の場合は金額が高いので、領収書を受け取ったら大切に保管するようにしましょう。
注意!コンビニによって「明細書」の呼称は異なります
ローソン、ミニストップ、ファミリーマートは、
取扱明細書兼領収書
サークルKサンクスは、
取扱明細書
セブンイレブンは、
インターネットショッピング払込領収書
このように、呼び名はコンビニによって違います。
この明細書は領収書でもあり、搭乗の際に必要な確認番号も入っている重要なものなので、大切に保管しましょう。
JALに関しては、WEBの領収書表示サービスがあります。(印刷は各自で行う)
また空港やカウンターで受け取ることもできます。
コンビニの発行する領収書は、会社の経費として落とせる?
今の時代、会社や生活で必要なものは、コンビニで何でもそろいますよね。
もし文房具や接待用のコーヒーなどをコンビニで買い、会社や個人事業の経費にする際には、コンビニの領収書でも大丈夫なのでしょうか?
コンビニ発行のものでも有効
税務上、「領収書で証明しなければならないこと= 必要な情報」は、次の4つになります。
上記の4つの情報に関しては、コンビニで発行される領収書やレシートでも、全く問題ありません。
ただし、レシートの発行者や所在地などが必要な経費や、高額な支払いなどの場合、領収書のほうが望ましい場合もあります。
もちろん、レシートでも必要な記載を満たしていれば問題ないです。
また、感熱紙のレシートの場合、経年劣化や時間が経つと消えてしまうおそれがあるので、コピーをとって一緒に保管する必要があります。
コンビニのFAXやネットプリントした場合の領収書は?
仕事上必要で、コンビニでFAXの送信やネットプリントをすることもあるでしょう。
この場合も領収書があれば経費にできますが、領収書は店員さんにお願いするのでしょうか…?
実は、そんな手間は不要で、端末で支払いを済ませたら、画面上の「領収書をプリントする」ボタンを押せばOKです!
「手書きの領収書」とゴネる人は、私費を経費として落とそうとしているかも…
前述の通り、コンビニで発行された領収書やレシートは、会社の経費として落とす際にも有効です。
それにもかかわらず、「どうしても手書きで」とゴネたり、「手書きでないと落ちません」と主張するのは根拠のないこと。
あまりにもこだわる場合、その理由として以下のようなことが考えられそうです。
これは、少し極端な考察かもしれませんね…。
それはさておき、通常は「手書きでないと領収書とはいえない」などということはありません。
ちなみに、私の親族が経営する有限会社では、税理士の先生もレシートで問題なく処理してくれているようです。
手書きのものより、正確な購入履歴が記載されている“レシート”を推奨する税理士が、たくさん存在していることも事実です!
通販で購入した荷物をコンビニで受け取った場合、領収書はどうなる?
通販は、さまざまなネットショップの中から、より安くてよい商品を選べるので、利用している人も多いかと思います。
しかし、Amazonなどのネット通販で、クレジット払いなどで購入した場合、経費で落とすためにはどうすればよいのでしょう。
ネットで買い物をして領収書が必要な場合は、購入したショップに依頼すれば、サイト上で発行してもらえるケースが多いです。
WEBで発行してもらったら、領収書を自分でプリントアウトして、必要ならクレジットカードの引き落としの明細も一緒に添えるとよいでしょう。
また、品物と一緒に送られてきた納品書や請求書なども領収書代わりになるので、経費にする場合は取っておくようにしましょう。
航空会社などでは、コンビニで決済した際の受領書を領収書としていることが多いです。
いずれにしても領収書が必要な場合、まずはHPで確認して、わからなければ購入元に確認すれば確実です。
まとめ
では、これまでの内容をまとめてみましょう。
- コンビニで購入した際のレシートは、領収書と同等に扱える
- 航空券などのチケットの支払いをした場合、その際に受け取った明細書が領収書になる
- コンビニ発行の領収書を紛失したら再発行は難しい
- コンビニの領収書でも経費として落とせる
- レシートが感熱紙の場合、コピーして一緒に保管しておく
- コンビニでFAXやネットプリントを利用した場合、端末で領収書をプリントできる
- 通販で購入した品物をコンビニで受け取る場合、領収書は自分でプリントアウトする
買い物した際にもらっているレシートは、意外にも領収書と同等以上のものということがわかりました!
普段、何気なく受け取っていることが多いですが、コンビニなどでは受け取らないこともありますよね。
だからこそ、チケットを購入したときなども、大事な確認番号が印字されている領収書をなくしてしまうこともありがちです。
しかし、領収書をなくしてしまうと、再発行は難しいことが多いようです。
ですから、コンビニでチケットや経費で落としたいものを購入した場合、領収書は大切な書類ということを意識して、きちんと保管するようにしたいですね。
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