ネバネバ系の野菜が出回ると、「夏」が来たのを感じますよね。その中でもモロヘイヤは、苦味が無くて料理しやすいので大好きです。
ただ1つ困るのが、日持ちが短いこと。常温で保存すると日持ちしないのはもちろん、冷蔵庫に入れても、短期間で葉が溶けるように腐ってしまいがちです。
モロヘイヤの日持ちや、長持ちする上手な保存方法を調べてみました!
- モロヘイヤの日持ちを状態別(生・茹でた後など調理後)に紹介
- モロヘイヤが長持ちする保存方法!調理後は冷凍保存もOK
- モロヘイヤが腐るとどうなるの?
- モロヘイヤを大量消費!日持ちするレシピを紹介
モロヘイヤのような生鮮野菜には、賞味期限が書かれていないですよね。保存方法を工夫すれば、長持ちさせられるのでしょうか?
納豆に入れるなど少量だけを食べることも多いモロヘイヤは、使い切れないうちに腐らせてしまった経験が何度かあります。
長持ちする保存方法から大量消費レシピまで、モロヘイヤを無駄なく楽しむ方法をご紹介していきます。
早速ご一緒に確認していきましょう!
目次
モロヘイヤの日持ちはいつまで?生・茹でた後・調理後などを調査!
茹でたモロヘイヤの葉をカットすると粘りが出て、いかにも体に良さそうです。無駄なく食べ切りたいですよね!
冒頭でもお話ししたとおり日持ちが短いイメージなのですが、私の保存方法が間違っているのかもしれません。
正しく保存した場合に、いつまで日持ちするのかを調査してみました。
モロヘイヤの状態 |
日持ち期間 |
||
冷蔵庫 | 冷凍庫 | ||
生 | 丸ごと | 1~2日 | 1ヶ月 |
茹でた後 | 刻み | 当日中 | |
調理後 | 味噌汁 | 作ってすぐ | 冷凍できない |
おひたし | 当日中 | 1ヶ月 |
モロヘイヤは、どんな状態でも日持ちしない野菜なんですね。
冷蔵庫保存では、生はもちろん、調理後に作り置きしておくこともできません。当日中に食べ切れない分は、すぐに冷凍保存するようおすすめします!
モロヘイヤに賞味期限や消費期限が書かれていないのはなぜ?
モロヘイヤを含む生鮮野菜には、賞味期限や消費期限が書かれていません。
期限が書かれていない理由は公表されていませんが、「野菜の性質が理由で期限を決められない」と予想できます。
- 野菜は収穫後も生きていて、個々に成長し続ける
- 流通時・お店に陳列時の保存環境で、状態が左右される など
モロヘイヤのように特に腐るのが早い野菜は、先ほど表でご紹介したようにほとんど日持ちせず、保存したい場合は冷凍するしかありません。
期限を決めるのが難しいので、食品衛生法などの法律でも、賞味期限や消費期限の表示が義務付けられていないようです。
次に、モロヘイヤの正しい保存方法を徹底調査しました。
常温で保存すると日持ちにどれくらい影響するのかなども詳しい情報があったので、ご一緒に確認していきましょう!
生のモロヘイヤを長持ちさせる保存方法は?調理後は冷凍も可能!
モロヘイヤが長持ちする保存方法を徹底調査すると、「保存および調理によるモロヘイヤの成分含有の変化」という研究報告書を発見しました。
こちらに保存温度ごとのモロヘイヤの状態が詳しく記載されていたので、まとめて簡単にご紹介します。
- 1℃で保存すると低温障害がおこる
- 5℃で保存すると劣化するのが遅い
- 10℃で保存すると葉に黒い斑点が出る
- 15℃・25℃は劣化が激しい
モロヘイヤを保存する温度は5℃が最適で、温度が高くなると黒い斑点(茶色い斑点に見えることもある)など問題が起きやすくなるんですね。
「モロヘイヤは常温保存できない」と覚えておいて頂けると幸いです。
また冷蔵庫内の温度は【冷蔵室2℃~6℃、野菜室3℃~7度】が一般的です。冷蔵室よりも、野菜室の方が保存に向いていますね。
では、野菜室・冷凍それぞれで長持ちする保存方法を確認していきます!
モロヘイヤの日持ちをなるべく長く!冷蔵庫(野菜室)での保存方法
生のモロヘイヤは、葉から劣化していきます。なるべく長く保存するためには、「葉に傷をつけない」・「葉を保湿する」のがポイントです。
農家の方のホームページなどを参考に、冷蔵庫での正しい保存方法をご紹介します。
- キッチンペーパーを湿らせて、かたく絞る
- モロヘイヤ全体をキッチンペーパーで包む
- (2)をビニール袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室に、立てて入れる
時間が経つと葉が劣化する他に、茎がかたくなって食べにくくなります。
正しく保存しても2日ほどしか日持ちしないので、次にご紹介する方法で、新鮮なうちに冷凍するのがおすすめです!
日持ちが短いモロヘイヤを長期保存!冷凍保存方法
モロヘイヤは生・調理後どちらでも冷凍保存可能ですが、生で冷凍保存してみたところ、下記のようになってほとんど食べられませんでした、
- 葉がボロボロに砕ける
- 茎が固くなる
茹でるなど下ごしらえをして、解凍後にすぐ食べられる状態で冷凍しましょう!
- 茎から葉を取って洗う
- 沸騰したお湯で葉をサッと茹でて、ザルにあげる
- 水気をしっかり絞る
- お好みの形にカットする
- 1回食べる分ずつラップに包む
- ジップロックなど密閉できる保存袋に入れる(重ならないように)
- 空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れる
*一度に食べる量が多い場合は、タッパーなどの容器に入れて冷凍してもOKです。
密閉性を高めるために、タッパーに大きめにラップをしいてモロヘイヤをのせ、ラップで表面を包んでから容器のフタをして下さいね。
葉だけを冷凍保存する理由
先ほどご紹介した研究報告書によると、モロヘイヤの栄養は葉に含まれています。
茎には栄養がほとんどない上に、冷凍するとかたく筋張って食べにくくなるので、冷凍しないのがおすすめです。
茹でた後に冷凍保存するのが重要!
モロヘイヤの葉には、シュウ酸という苦味や渋みのもとになる成分がたくさん含まれています。
シュウ酸は尿路結石などの原因になるので、取り除いて食べる必要がありますね!
モロヘイヤを茹でるとビタミンCなど水に溶ける性質がある栄養分は減ってしまうのですが、茹でてしっかり絞ることで、シュウ酸を減少させられます。
「離乳食などに使う目的で、刻みまで終わらせて冷凍保存」しても、「麺つゆなどで味付けをしておひたしにしてから」でも冷凍OKなので、ぜひお試し下さい!
番外編:モロヘイヤの乾燥について
モロヘイヤの葉を茎から取り、干してフルドライにしてから保存すると、常温でも最長3ヶ月程日持ちします。
ここで気になるのが、乾燥させた後のシュウ酸の影響です。
情報が無かったので健康への明確な影響が分からないのですが、念のため一度に大量に食べるのはおすすめしません。
パセリのかわりにスープに入れる程度など、少量を賢く使ってみて下さいね。
「モロヘイヤはとにかく日持ちしない!」と再確認できたので、次に腐って食べられない状態もチェックしましょう。
傷んでいるモロヘイヤをお弁当などに入れたら、お昼には異臭を発して大変なことになります。モロヘイヤが腐ったときの見分け方を、知っておきたいですね!
モロヘイヤは腐るとどうなるの?傷んでいる時の見分け方や目安がコレ!
私の経験では、モロヘイヤが1日で腐ってしまったとき、「捨てる」と判断するには勇気がいりました。
でも傷んだモロヘイヤを食べると、体調を崩す危険性もあります。腐るとどうなるのかをご紹介するので、「食べられないと」判断する目安を確認しましょう!
見た目
- 葉の変色が広範囲
- 葉が溶けている
- 汁が出ている
- 生でも触るとヌルヌルする
- カビ
臭い
- 青臭さが強くて気持ち悪い臭い
味
- 苦味が強くて気持ち悪い味
モロヘイヤが腐ると、見た目や臭いが強烈なのでわかりやすいです。
ただし葉の数枚が変色しているだけなら、傷んだ部分だけを取れば食べられる場合もあります。全体的にチェックして、食べられるかどうかを判断して下さいね。
茹でると黒くなるのはなぜ?
モロヘイヤを茹でると、色が黒く変色してしまうことがあります。これは、モロヘイヤに含まれるポリフェノールが酸化したためです。
新鮮なモロヘイヤを茹でて黒くなった場合は、問題なく食べられるのでご安心下さい!
モロヘイヤの日持ちから腐るとどうなるのかまでをご紹介してきました。茹でる必要があるので、一度に下ごしらえをして便利に食べていきたいですよね。
最後にモロヘイヤの大量消費レシピもご紹介するので、ぜひ活用してみて下さい。
モロヘイヤの日持ちレシピは?大量消費できるアレンジ方法も紹介!
私は「モロヘイヤはヌルヌル食感が独特だから、レシピが限定されている」と思い込んでいました。
そこで冷凍して日持ちする&作り置きして便利な麺つゆ和えを作ってみると、アレンジレシピが一気に広がったのでご紹介します。
麺つゆ和え
- 茎から葉を取って洗う
- 沸騰したお湯で葉をさっと茹でる
- ザルにあげて水気をしっかり絞る
- みじん切りにする(大きめのみじん切りでもOK)
- めんつゆを適度な味に調整して(4)と和える
「麺つゆ和え」さえ作っておけば、メイン料理に活用して、大量消費も可能ですよ♪
モロヘイヤ餃子
にんにくの風味やお肉のアクでさわやかに食べるのが難しい餃子ですが、モロヘイヤの麺つゆ和え&セロリを加えてみて下さい。
不思議と後味がサッパリします!
モロヘイヤチヂミ・お好み焼き
モロヘイヤが苦手なお子さんでも、チヂミやお好み焼きに麺つゆ和えを加えれば、いつの間にか箸が進みます。
残りが少なくなったら、下記のように料理に加えて無駄なく食べ切れるので、ぜひお試し下さい!
- つけ麺の汁に入れる
- 野菜の揚げびたしの薬味にする
- 納豆に混ぜる
- パスタやそうめんの具にする など
まとめ
モロヘイヤの日持ちについて調査し、無駄なく食べ切る方法をご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- モロヘイヤは日持ちしない。冷蔵庫で1~2日、冷凍で1ヶ月が目安
- 生のモロヘイヤは、葉を傷めないように保湿して野菜室で保存する
- モロヘイヤが腐ると、見た目と臭いでわかりやすい
- モロヘイヤのめんつゆ和えを作っておけば、アレンジの幅が広がる
モロヘイヤを生で長期保存するのは無理でしたね。買ってきてすぐに食べるか、茹でてから冷凍保存して無駄なく使い切りましょう!
また、モロヘイヤに含まれるシュウ酸を摂取しすぎると健康に悪影響なので、必ず茹でてから使って下さいね。
茹でるとビタミン群が流れ出したり・破壊されたりしてしまうのですが、熱に強いβカロテンの、抗酸化作用などの効果が期待できます。
ご紹介したレシピもぜひ参考にして頂き、これからもモロヘイヤを楽しんでいきましょう!