【監修者:管理栄養士 坂本圭子】
我が家では、育ち盛りの子どもたちから「肉が食べたい!」とリクエストされることが多いです。
作り置きできてアレンジもきくメニューが無いかと考えて、チャーシューを作ってみたいと思っています。
冷凍して、できるだけ長く保存できると助かるのですが、「肉がかたくなってしまうのでは?」などの不安もあります。
今回は、チャーシューを上手に冷凍保存して無駄なく食べ切る方法を調査してみました!
- チャーシューは冷凍できる!冷凍保存の方法と保存期間を紹介
- 市販のチャーシューの賞味期限はどれくらい?賞味期限切れでも日持ちするの?
- 冷凍したチャーシューの上手な解凍方法
- 焼豚を水で下茹でしてとろとろに!正しいチャーシューの作り方
- 冷凍チャーシューの簡単アレンジレシピ
お肉の安売り日に買って手作りすれば節約にもなって嬉しいのですが、安定した味で「食べるだけ」の市販品も魅力的ですよね。
手作り・市販品どちらも調査して、食べるまで美味しい状態をキープする方法をご紹介していきます。
お店で食べるようなとろとろチャーシューの作り方や、チャーシューの味に飽きてしまったときのアレンジも交えて、無駄なく食べ切る方法をご一緒に確認していきましょう!
管理栄養士・栄養士
目次
チャーシューを冷凍保存する方法!保存期間はどれくらいまで大丈夫?
まずは、チャーシューは冷凍できるのかを口コミなどの実体験で調査してみました。「解凍しても本来のおいしさが味わえる」という実体験がたくさんありましたよ。
- 「使いやすい大きさにスライスして冷凍している」
- 「空気に触れないように密閉して冷凍すれば、解凍してもおいしく食べられる」
- 「塊肉のまま冷凍して失敗したことがある。食べるたびに解凍と再冷凍を繰り返して、パサパサになってしまった」 など
実体験から、再冷凍を避ければチャーシューを冷凍しても問題ないことがわかりました。
他にも焼豚にこだわらず、鶏もも肉・鶏胸肉でもチャーシューを作って冷凍している実体験の口コミが多数ありました!
チャーシューの冷凍方法を紹介
美味しいチャーシューは、柔らかくて肉汁がジューシーですよね。冷凍してもおいしさをキープできるよう、詳しい冷凍方法をご紹介します。
冷凍するときのポイントは、「密閉」です!
チャーシューの冷凍方法
- 手作りチャーシューが完成したら、完全に冷ます
- 食べやすい大きさにカットする
- 1回食べる分ずつラップに包む(再冷凍しなくてもいいように)
- ジップロックのような保存袋に入れる(なるべく平らにして)
- 空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れる(平らな状態をキープしたまま)
- 早く凍らせる方がおいしさを保てるので、金属製のトレーがあれば活用する
塊肉でチャーシューを作って一旦タッパーなどの容器に入れて冷蔵し、数日で食べ切れない残りを冷凍する方もいらっしゃると思います。
容器ごと冷凍庫に入れたくなりますが、上記のように保存袋にうつすのがおすすめです!
密閉性が高くなるので、保存袋で冷凍する方が本来のおいしさを保てます。
*後ほどとろとろのチャーシューの作り方と簡単なアレンジレシピを「冷凍チャーシューのおいしい食べ方!人気のアレンジレシピを紹介」でご紹介するので、ぜひチェックしてみて下さい!
煮汁について
煮汁を保存するかは、お好みです。
煮汁をどうするか | こんな方におすすめ! |
煮汁ナシで冷凍 | 「脂が多いのは苦手」という方 |
煮汁と一緒に冷凍 | 解凍して煮汁も楽しみたい方 |
煮汁を煮詰めてタレにし、別の保存袋に密閉して冷凍 | とろりと濃いタレがお好みの方 |
煮汁を別にして冷まし、浮き出たラードだけを活用して、別の料理に使うという手もありますよ!
もう一つの冷凍方法 「下味冷凍」
完成したチャーシューを冷凍すると、温めるだけで食べられるのが便利ですよね。一方、調味料で味付けだけをして、お肉を生の状態で冷凍する「下味冷凍」という方法もあります。
食べたいときに加熱するのでベストな状態に仕上げられますし、気が変わった場合は別の料理にもできるので、こちらも便利です。
下味冷凍の方法
- お肉を1回調理する分の大きさにカットする
- 保存袋にお肉と味付けの調味料を入れる
- 空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れる
- 金属性のトレーがあれば活用する
*「下味冷凍」・「作ってから冷凍」どちらの場合でもおいしく食べられる解凍方法を、後ほど「冷凍したチャーシューの上手な解凍方法!旨みを逃さないコツは?」でご紹介します!
冷凍したチャーシューの保存期間
「どうせ手作りするなら!」とたくさん作り置きしたくなりますが、家庭でチャーシューを作って冷凍する場合の保存期間は、最長1ヶ月が目安です。
冷蔵庫で保存する場合は3日ほどが日持ちの目安なので、食べきれないと分かっている分は、早めに冷凍するほうが良いですね!
1ヶ月を過ぎても腐らないのが一般的なのですが、冷凍期間が長くなると下記のような状態になります。
-
- 冷凍焼けでお肉がパサパサになる(豚肉も鶏肉も)
- 冷凍庫内の臭いがうつって嫌な味になる
市販品では賞味期限が長い商品もありますが、特殊な包装材を使う・急速冷凍をするなど、家庭では真似できない部分があります。
一度にたくさん作る場合は、1ヶ月以内に食べきれる量にしましょう!
手作りのチャーシューを冷凍保存する方法と保存期間がわかりました。次に、市販品についても調べてみます。
「プロが作ったチャーシュー」という響きには、何とも言えない魅力がありますよね。
市販品の賞味期限はどれくらいなのか?市販品でも冷凍できるのかを確認してみましょう!
市販のチャーシュー賞味期限一覧!賞味期限切れ後も日持ちするの?
通販で調べてみると、ラーメン屋さんやお肉屋さんのチャーシューもお取り寄せ可能です!おすすめの商品をピックアップしてご紹介します。
商品名など | 賞味期限 | 引用元 | |
冷蔵品 | 本気豚気 富山こだわり煮豚 |
30日 | 通販HP |
らーめん元楽 元楽チャーシュー |
1ヶ月 | 通販HP | |
冷凍食品 | 肉の卸問屋アオノ まっくろ煮豚 |
90日 | 通販HP |
グルメ大陸 焼豚 業務用 |
365日 | 通販HP | |
みんみん チャーシュー |
1年 | 通販HP |
市販品は賞味期限が長いですね!
市販品が冷凍できるのかを口コミなどで調べると、下記のような実体験がありました。
- 「冷蔵で売られているチャーシューは冷凍できる」
- 「冷凍食品のチャーシューを一度解凍したら、再冷凍すると味が落ちる」
- 「スーパーやコンビニの小さいパックに入っているチャーシューを冷凍している」
先ほどもお話ししたとおり、市販品でも再冷凍には注意が必要でした。
ちなみに、賞味期限は「未開封で保存方法を守った場合の、おいしく食べられる期間」という意味です。(農林水産省のホームページより)
開封後や保存方法を守らない場合は、賞味期限まで日持ちしないのが一般的なので、ご注意下さい!
市販品は下記の点に注意して、おいしく・安全に食べ切って頂けると幸いです。
- 冷凍食品を解凍したら、手作りと同じく冷蔵庫で保存して3日ほどで食べ切るのがおすすめ。再冷凍をしない方がいい
- 冷蔵品は冷凍できる。開封後に食べきれない分は、すぐに冷凍するのがおすすめ
- 賞味期限はおいしさをキープできる期間。期限切れでも食べられる場合があるが、味が落ちない期限内に食べるのがベスト
- 開封後or保存方法が違う場合は期限内に腐る危険性がある
表でご紹介したような市販のチャーシュー(焼豚)は、1キロ以上の大きな単位で売られているのが一般的です。
「食べられるかどうかの最終判断は常に自分でする」と考えておき、冷蔵品で食べきれない残りは、放置せずに冷凍して劣化を防ぎましょう!
手作り・市販品の冷凍について、注意するポイントや保存期間がわかりました。次に気になるのは解凍方法ですよね。
お肉がパサパサにならずに、できたてのようなおいしさを再現する方法はあるのでしょうか?
冷凍したチャーシューの上手な解凍方法!旨みを逃さないコツは?
チャーシューを解凍するときに一番避けたいのは、肉汁が流れ出してしまうことです。
市販の冷凍食品は、商品に解凍方法の説明が同封されているのが一般的なので、そちらを守って冷凍前の状態を再現しましょう!
冷蔵庫で自然解凍がおすすめ!
手作りの場合は、冷蔵庫にうつして自然解凍するのがおすすめです。
チャーシューを冷凍すると、お肉に含まれている水分(肉汁)が凍ります。解凍すると水分が流れ出すのですが、低温で解凍すると水分の流出を最低限に抑えられます!
解凍時間は塊肉で半日以上かかることもあるので、食べる前の日に冷蔵庫にうつしておけば、失敗なく解凍できますね。
常温や電子レンジで解凍しちゃダメなの?
冷凍チャーシューを「急いで解凍したい」なんていうときもありますよね。常温や電子レンジで解凍すると解凍時間は短縮できるのですが、おすすめできません。
- 常温での解凍:溶けるまでの間に表面と中心部に温度差が生まれる。雑菌が増殖してしまう危険性もある
- 電子レンジでの解凍:急激に熱を加えてお肉が縮む影響で、より多くの水分が流れ出してしまう
仕方なく常温解凍する場合は、常温に長時間放置しないようご注意下さい。
電子レンジを使う場合は、下記の手順を参考になさってみて下さい!
- 包丁が入るくらいまで表面を解凍
- 食べやすい大きさにカット
- 解凍ムラができないように、様子を見ながら解凍
保存袋ごと湯煎してもいいの?
ネット上には「湯煎でも解凍できる」という情報がありますが、家庭用の保存袋は、熱湯に何分か入れておくと溶けてしまう危険性があります!
市販品の中には、包装材のままお湯に入れて解凍する商品がありますが、「家庭では真似できない」と覚えておいていただけると幸いです。
また「湯煎」は本来、沸騰したお湯にボウルなどの容器を浮かべて、容器の中で間接的に食品を温める方法です。
沸騰したお湯に直接保存袋を入れるのは「湯煎」ではありませんので、ご注意下さいね。
チャーシューを冷凍して、おいしく食べるまでの方法をご紹介してきました。
最後に、冷凍したチャーシューのアレンジレシピもご紹介します。チャーシューの味付けをいかした、いろいろな食べ方をチェックしてみましょう!
冷凍チャーシューのおいしい食べ方!人気のアレンジレシピを紹介
チャーシューをたくさん作ったのはいいものの、「意外と減らない」とお悩みの方も多いと思います。
レシピサイトやSNS上で人気のレシピをご紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい!
本格的なとろとろチャーシューが作りたい!という方のために、チャーシューの作り方も確認してみましょう。
とろとろチャーシューを作るコツを確認!
とろとろチャーシューを作るコツは、焼いた後に水でしっかり煮ておくことです。
- チャーシュー用の肉全体に塩・こしょうを振る
- ラップを表面にかぶせ、棒でたたく
- くるくると丸めて、タコ糸で縛る(形を整えるためなので、省いてもOK)
- 表面が室温に戻るまで待つ
- フライパンに多めの油を入れて、中火で表面全体がキツネ色になるまで焼く(お肉の余分な脂が溶け出します)
- お肉を鍋に移してたっぷり水を入れ、一旦沸騰させる。すぐに弱火にして1時間ほど煮る(アクと臭みが出ます)
- お肉を茹でた水を捨てて、煮汁を作る
- 煮汁にお肉を入れ、一旦沸騰させる。すぐに弱火にしてお好みの柔らかさになるまで煮る
煮汁の調味料は、オーソドックスに【酒・砂糖・しょうゆ・水】です。お好みでにんにく・しょうがを加えると香味が加わります。
長ネギの青い部分と一緒に煮ると、お肉の嫌な臭みが取れるので、ぜひお試し下さい!
冷凍チャーシューのアレンジレシピ
レシピサイトやSNSでは、定番のアレンジが人気でした。
- チャーシュー丼
- ネギチャーシュー
- サラダ
- ナムル
- チャーハン
- 酢豚 など
冷凍チャーシューを解凍して加えるだけで、いつもの料理がワンランクアップするのが、定番アレンジが人気の理由です。
味が濃い&脂身が胃に重く感じる方のために、お弁当に入れるのにも便利なナムルのレシピをご紹介します。
冷凍チャーシューをナムルにアレンジ!
- もやし・きゅうり・パプリカ・小松菜など、お好みの野菜を用意する
- 鶏がらスープの素・こしょうで野菜を味付けする
- 細長く切ったチャーシューと野菜を混ぜる
チャーシューは和・洋・中にアレンジしやすい味付けです。アレンジレシピも活用して、ぜひ無駄なく食べ切って下さいね!
まとめ
チャーシューをたくさん作り置きしても、賢く冷凍して無駄なく食べ切る方法をご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- チャーシューは冷凍できる!冷凍のやり方は2パターン
- チャーシューを冷凍したときの日持ち期間は最長1ヶ月
- 通販で、プロが作った本格的なチャーシューをお取り寄せも可能
- 冷凍チャーシューを解凍するときは、冷蔵庫にうつして低温で自然解凍するのがおすすめ
- とろとろチャーシューを作るには、水でしっかり下茹でするなど、コツがある
- チャーシューは定番アレンジでも楽しめる
チャーシューを作った後に冷凍する他、下味だけつけて冷凍してもOKでした。
たくさん作っても冷蔵庫では数日しか日持ちしませんが、正しく冷凍すればおいしさをキープして保存期間を延ばせます!
作った後に小分けにして冷凍すれば、普段のおかずだけではなく、お弁当・おつまみなどに一品足りない時にも活用できますね。
一方市販品でも、気になるこだわりのチャーシューが販売されています。賞味期限が長い商品が多いので、家庭で本格的な味も楽しんでみたいと思います。
今回ご紹介した情報を参考に、とろとろでジューシーなチャーシューを、無断なく・おいしく食べていきましょう!