先日友人から海ぶどうをおすそ分けしてもらいました。「賞味期限ギリギリだけど、食べて」とのことです。
珍しいものなので喜んで頂いたのですが、さて、取り扱いが全くわかりません。
賞味期限ギリギリとのことですが、食べきれなかったらどうしよう…すぐに腐るのかな?
海ぶどうを安全に美味しく食べる方法を詳しく調査したので、ご紹介していきます!
- 海ぶどうの賞味期限はどれくらい?常温で日持ちするって本当?
- 賞味期限切れの海ぶどうを食べても大丈夫なの?
- 海ぶどうが腐るとどうなるの?
- 海ぶどうは常温保存が最適!正しい保存方法を紹介
プチプチとした食感がクセになる海ブドウの栄養素を調べてみると、ミネラル群がたっぷり含まれていて、ぜひ無駄にせず食べ切りたいと思いました。
保存方法をチェックしたところ、「常温」と書いてあってビックリ。
「海で獲れる食品=冷蔵庫保存」というイメージですが、違うんですね。やはり未知の食品です。
海ぶどうについて疑問に思うことを徹底的に調査していくので、ぜひ最後までごらん下さい!
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目次
海ぶどうの賞味期限や常温での日持ちは何日?生や塩漬けなど調査!
海ぶどうは、沖縄県周辺の海で獲れる海藻です。寒さに弱くて、最適な保存温度は15℃~30℃の常温!意外ですよね。
賞味期限が何日なのかを、いくつかの市販品をピックアップしてご紹介します。
店名など | 賞味期限 | 引用元 |
旨いもんハンター 朝摘みで発送 |
3~4日 | 通販HP |
コストコ 茎なし |
4日 | 紹介記事 |
金ちゃんちの海ぶどう 茎あり |
5日 | 通販HP |
えつすい 塩漬け品 |
6ヶ月 | 通販HP |
どのお店でも「常温で保存!冷蔵庫には入れないで」と注意事項が明記されていて、コストコで買う場合はレジでも「常温保存して下さい」と言われるそうです。
賞味期限の違いは塩漬けしてあるかどうかで、塩漬けしていなければ数日、塩漬けしてあれば数か月となります。
真空パック包装などの包装状態は、賞味期限に関係ないように感じました。
海ぶどうの持ち歩きに注意!
海ぶどうを冷やすと、粒がしぼんでしまうそうです。なぜ粒がしぼむのかを調べたのですが、詳しい情報はありませんでした。
賞味期限や保存方法を見ると常温でも3~5日は腐らないことがわかりますが、「常温」と一口に言っても、下記のような環境では日持ちしません。
- 30℃以上の高温
- 15℃以下の低温
- 直射日光が当たる
旬は10月~5月ですが、養殖もされているので年中手に入ります。
繊細な食品なので、沖縄からのお土産で持ち運ぶ場合は、夏は暑すぎ・冬は寒すぎに注意して品質を気にする必要がありますね。
「寒い地方に持ち運ぶ場合は、日持ちが短くならないようにホッカイロと一緒に持ち歩く」なんていう口コミも見つけましたよ!
*保存環境が合わずに海ぶどうが腐るとどうなるかについては、後ほど「海ぶどうは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や目安がコレ!」でご紹介します。
海ぶどうは、「生ものだけど意外と日持ちする」という面と、「保存方法に注意が必要」という面を持ち合わせていることがわかりました。
では食べきれずに賞味期限切れになった場合は、どうなるのでしょうか?
海ぶどうが賞味期限切れになった!いつまでなら食べても大丈夫?
さまざまな食品に賞味期限が書かれていますよね。賞味期限の正しい意味は、こちらです。
- 賞味期限:未開封で保存方法を守った場合の、美味しく食べられる期間
- 消費期限:未開封で保存方法を守った場合の、安全に食べられる期間
農林水産省のホームページを参考に、ご紹介しました。
一般的には「賞味期限が多少過ぎても食べられる」というイメージがあると思います。
農林水産省のホームページにも、「消費期限切れは食べない方がいいが、賞味期限切れになってもすぐには腐らない」と明記されていました。
では海ぶどうの賞味期限切れは、いつまでなら日持ちするのかが気になりますよね。
実は消費者庁のホームページを見ると、下記のようなことが公表されています。
つまりレトルト食品のような「人工的に品質を管理して製造した食品なら、余裕を持って短めの期間が設定されている可能性がある」と読み取れますね。
*賞味期限が余裕をもって設定されている食品でも、開封後や保存方法が違う場合は、期限内に腐る可能性があります。
海ぶどうは、生もので1つ1つの大きさなどのバラつきがあり、しかも温度変化などに弱い食品です。
常温保存する食品ということもあり、開封後は雑菌が付着する可能性も高いことを考えると、期限が過ぎてから日持ちするとは考えにくいです。
食べられるかどうかは、期限に関わらず自分の五感で最終判断をすると考えておき、基本的には保存方法を守って、賞味期限内に食べるようおすすめします。
では次に、海ぶどうが食べられない状態になった時の見分け方も確認しておきましょう!
海ぶどうは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や目安がコレ!
口コミなどを調査すると、「きちんと保存していたつもりだが、賞味期限内に腐ってしまった」という声が多数ありました。
ここまでご紹介してきたように、海ぶどうは繊細な食品です。自分で食べてはいけない状態を見分けられるようにしておきましょう!
こんな海ぶどうは食べちゃダメ!
海ぶどうが腐ると、異様な臭いですぐに分かるようです。
見た目
- 全体が溶けている
- 茎が黒くなっている
- パックの中の液体が濁っている
- カビ
- 粒がしなしなになっている
臭い
- 気持ち悪い臭い
- 強い異臭
常温保存・冷蔵庫保存どちらも、「賞味期限内に異臭がした」という声がありました。
はっきりとした理由はわかりませんが、お取り寄せであれば、配送時の温度管理によって劣化が早まる危険性がありますよね。
海ぶどうを手に入れたら状態を確認し、時間を置かずに食べるのが安心のように思います。
海ぶどうに虫が!食べたらどうなるの?
海ぶどうが腐るとどうなるのかを調べると、「虫がウジャウジャ」という声も多数ありました。
小エビ
海ぶどうの通販ページを見ると、「小エビなどが混入している可能性があります。小エビが混入していても、返金には応じません」と書かれています。
養殖場では、海の水質を保つ役割がある小さなエビも一緒に飼っているので、商品にも混ざってしまう可能性があるそうです。
実は、海ぶどうは水洗いにも弱い食品です。小エビを取り除くためによく洗うと、粒がつぶれてしまうそうです。
混入している小エビは、食べても害がありません。気になる場合は、サッと洗って食べて下さいね。
名前がわからない虫
エビではない小さな虫がたくさんついている場合もあるそうです。
コストコで海ぶどうを買った方が虫に気づいてお店に電話したところ、「返金をしてくれた」というブログ記事がありました。
虫の名前・食べても大丈夫かなどについては明確な情報がありませんが、「虫つきの海ぶどうを食べて食中毒の症状で苦しんだ」というブログ記事も発見しました。
食べた場所は、沖縄で人気の海ぶどう丼屋さんなのですが、実は虫が原因ではない可能性もあります。
下記をご確認下さい!
クラゲの棘胞等が付着したオゴノリ・コンブ・もずく・海ブドウの生食等で健康被害が発生します。
家庭(海岸で採取してきたものを素人判断で食べ、発症する事例がほとんどです。)
沖縄の現地で食べたとなると、お店の人が海岸で採ったものかもしれませんよね。食中毒の症状の原因が「虫のせい」とは特定できません。
虫への対策は、食べる前にチェックする以外はありません。
虫の数が多すぎる場合は、買ったお店に連絡して対応してもらいましょう!
最後に、繊細な海ぶどうの正しい保存方法をしっかり確認しましょう!
海ぶどうの正しい保存方法!塩漬け海ぶどうの食べ方も紹介
まずは、保存方法にも関係ある海ぶどうの特徴をまとめてみます。
- 15℃以下・30℃以上の場所はダメ
- 直射日光はダメ
- 水につけてはダメ
少しでも保存環境が合わないと食べられなくなる可能性があります。
海ぶどう 正しい保存方法
海ぶどうがたくさん手に入った場合も、食べる分ずつ出して、残りは正しく常温保存するのが大切です。
- 海ぶどうのパックを新聞紙で包む
- 15℃以上30℃以下の、直射日光が当たらない場所に置く
海水入りの海ぶどうを買った場合は、開封後に常温保存で海水が劣化するのも心配ですよね。
そんなときは、下記の方法で塩水を作って、海ぶどうを入れ替えて保存なさって下さい。
- 1リットルの水に対して、35g(大さじ3+小さじ1)の塩を入れて溶かす
- 1日ごとに水を替える
15℃以上30℃以下の場所とは?
夏なら冷房が効いた部屋は20℃~25℃、冬なら暖房が効いた部屋は25℃~28℃くらいが一般的かと思います。
夜中に冷房や暖房を切って15℃以下・30℃以上になる場所ではなく、温度が安定している場所に置くようおすすめします。
冷凍はできるの?
海ぶどうを水に入れて急速冷凍すれば、粒のプチプチ感を残して保存できるという情報がありました。
ただし家庭の冷凍庫は-20℃~-18℃ほどで、水に入れた海ブドウを急速冷凍するのは難しいです。
家庭では冷凍できないと考えておいてOKです。
海ぶどうが白くなったときの復活方法
海ぶどうの緑色は、光合成によるものです。新聞紙に包んで保存すると光合成ができないので、白くなってしまうことがあります。
そんなときは、食べる1時間くらい前から蛍光灯に当ててみて下さい。緑色が復活します!
紫外線を含まないタイプのLED電球の場合は色が戻らないこともありますが、腐っているわけではないので、食べられます。
塩漬けの海ぶどう 食べ方
塩漬けの海ぶどうを開封すると、粒がしなしなの状態になっています。しなしなを復活させる食べ方は、下記のとおりです。
- ボウルに多めの水をはる
- 海ぶどうを食べる分だけ出し、水にひたす
- 1~2分でプチプチとした食感が戻る
- すぐに水を切り、盛り付けて食べる
*水にひたす時間が長いと、粒がつぶれてしまいます。放置しないよう注意しましょう!
水で戻した海ぶどうは日持ちしませんので、すぐに食べて下さいね。
サラダにしてドレッシングをかける場合は、食べる寸前にかけないと粒の食感が味わえない点も、覚えておいていただけると幸いです。
海ぶどうには、下記のような栄養素が含まれています。
- 海藻特有のぬるぬるに含まれるヌコダイン
- 色素を持っているポリフェノール など
生活習慣病の改善・新陳代謝の向上・抗酸化作用など、男女問わず体に良い効果が期待できるので、ぜひ無駄なく食べ切ってみて下さい!
まとめ
海ぶどうの賞味期限など、無駄なく食べ切るための情報をご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 海ぶどうは、塩漬け以外の賞味期限は3~5日、塩漬けの賞味期限は数か月
- 賞味期限切れの海ぶどうは食べないのがおすすめ
- 海ぶどうが腐ると異臭がする
- 海ぶどうについている小エビは食べても害がない。他の虫の害についてははっきりとわからない
- 小エビや虫は、食べる前にチェックし、軽く水洗いして取り除く
- 海ぶどうは15℃~30℃で常温保存。冷やすのは厳禁!
- 海ぶどうは、直射日光・水分にも弱い
海ぶどうについて詳しく調査し、正直「なんて繊細で面倒な食べ物なんだ!」と思いました。
それでも、プチプチとした食感はたまりません。冒頭でお話しした我が家の海ぶどうも常温保存し、虫のチェックもした上でなるべく早く食べてみます!
海藻類を塩漬けした食品は、冷蔵庫で長期保存できて水で戻すのが一般的ですよね。水に長くひたしても、形が変わってしまうものはありません。
海ぶどうは他の海藻類とは全く違う食品と考えて頂き、今回ご紹介した情報を参考にして楽しんでみて下さいね。