しじみの味噌汁は旨味が溶け込んでとても美味しくて栄養価も高いのでよく買い置きしていますが、冷蔵庫の中に入れたまま気が付いたら昨日で賞味期限切れに……。
生のしじみはいつまで食べられるのか気になったので、日持ちについて調べてみました!
- しじみの日持ちは?賞味期限切れでも食べられるのか
- 腐るとどうなる?食べられない状態の見分け方
- しじみの保存方法は冷蔵と冷凍どちらがいいのか
しじみの日持ち期間は、冷蔵・冷凍・調理後の場合を調べています。
美味しさを保ったまま安全しじみを保存する方法もわかるので、さっそくチェックしてみましょう!
目次
しじみの日持ちは冷蔵や冷凍でどのくらい?生や調理後の違いも解説!
スーパーなどで購入するしじみは生が多いですよね。
生のしじみは、砂抜きをして冷蔵庫で保存すると2~3日程度日持ちします。
冷蔵ではなく冷凍すると3ヵ月ほど日持ちしますので、大量にある時は冷凍保存がお勧めです。
生 | 冷蔵庫で2~3日。冬だと1週間程度持つこともある |
冷凍 | 3ヵ月程度。美味しく食べられるお勧め期間は、1ヵ月程度 |
調理後(味噌汁など) | 1~2日程度。できれば当日中 |
すぐに調理できなければ冷凍すれば良いですね!
私はこのことを知らずに、とにかく調理してしまわなければと思っていました。
ちなみに砂抜きを忘れると日持ちが悪くなるので、保存する前には忘れずに砂抜きしましょう。
※砂抜きの方法は後程詳しく説明します!
生しじみと調理後の日持ちの違いは?
生だと2~3日持つのに、味噌汁だと日持ちが短くなっていると思いませんか?
これは、保存方法によっては生きていると1週間ほど持つ場合もありますが、加熱後は貝が死んでしまうため日持ちしないのです。
特に海鮮食品は、肉や野菜より雑菌の繁殖が早いので注意してください。
味噌汁などの調理後の場合は、できれば当日中、遅くとも翌日までには食べ方がいいです。
そうわかっていても、味噌汁など作りすぎてしまう事もありますよね。
その場合は冷凍保存することもできるので、こちらも参考にしてみてください。
しじみは加工されているものも多いですね。
というわけで、加工品や真空パックの場合の日持ち期間も調べてみました。
種類 | 賞味期限 | 保存方法 |
真空パック | 3ヵ月~ | 常温 |
インスタント味噌汁 | 3ヵ月~ | 常温 |
佃煮 | 60日~ | 常温(冷暗所) |
どれも調べた結果、賞味期限は60日~3ヵ月程度と長かったですが、中には6か月以上持つものもあるようです。
スーパーや通販で購入する場合は、賞味期限や消費期限が記載されているかと思いますので、必ず確認してください。
ところでこの賞味期限はどれくらい正確なのでしょうか?
お腹を壊しても嫌なので、きちんと調べてみました!
しじみが賞味期限切れになった!いつまでなら安全に食べられる?
賞味期限が1日過ぎたしじみは食べられるのでしょうか?
私は賞味期限なら気にしませんが、消費期限だと悩みます。
この違いはご存知でしょうか?
一般的に食品には「賞味期限」か「消費期限」が付けられていますね。
これは、賞味期限か消費期限かによって安全に食べられる期間が違うのです!
まずは、この賞味期限と消費期限の違いを確認しておきましょう。
賞味期限と消費期限の違い
農林水産省のHPにはこのように記載されていました。
賞味期限
- 美味しく食べられる期限
- 比較的長持ちする食材や食品につけられている
消費期限
- 安全に食べられる期限
- 品質の劣化が早い食材や食品
- 5日以内に品質劣化が認められる場合
つまり、「賞味期限」の場合は美味しく食べられる期間なので、すぐに食べられなくなるわけではありません。
賞味期限設定方法はこのようになっています。
わかりやすく言うと、食品に表示されている賞味期限は試験結果で安全だと判断された期間よりも短めに設定されているのです。
ですので、賞味期限切れの翌日程度であれば、問題なく食べられるでしょう。
そしてこれは比較的長持ちする食品に付けられるので、しじみの場合は冷凍や加工品に付けられています。
ただし、例えば真空パックや加工品でもあまりにも長く賞味期限から過ぎたものはお勧めしません!
上の賞味期限設定の方法で考えると、賞味期限を0.8で割った日数が目安になりますね。
賞味期限が60日だとすると、75日程度なら大丈夫だと思われます。
冷凍の場合など、1年経っても大丈夫!という意見もありましたが、やはり味は落ちてしまいます。
神経質に期限を守る必要はありませんが、大幅に過ぎている場合は注意してくださいね。
では消費期限の場合はどうでしょうか?
スーパーなどで売っている生のしじみは「消費期限」が付いているものが多いですね。
消費期限は「安全に食べられる期間」なので、食べない方が無難です!
しかし、生のしじみでも1日~数日過ぎたものでも大丈夫という意見もあります。
確かに貝が生きていたら食べられそうですが、どうやって見分けたらいいのでしょうか?
腐った場合はどうなるのかも合わせて調べてみました!
しじみは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
しじみが腐っているかどうかは、臭いや見た目で判断しましょう。
貝類は腐るとかなり強烈な臭いがするので、臭いがしたら完全にアウトです!
しじみが傷んだ場合の見分け方
腐っているかどうか、見分け方のポイントはこのようになっています。
- 明らかな腐敗臭がする
- 口が開きっぱなしで閉じない
- 加熱しても口が開かない
- 浸けている水が白く濁る
当然貝は生きていると呼吸します。
口が開きっぱなしで閉じないということは、呼吸ができていない証拠ですが、少し刺激を加えて閉じれば大丈夫です!
逆に加熱しても開かない場合は、死後硬直で固まってしまっている場合があります。
このようなしじみは死んでしまっています。
すぐに腐るわけではありませんが、腐敗は進んでいるので食べないようにしましょう。
味噌汁などの調理後も、臭いや少し味を確かめるなどして腐ってないか確認してください。
新鮮なしじみの見分け方
このようなしじみはとても新鮮です!
- 殻につやがあって色が濃く、表面の模様がはっきりしているもの
- 水に入れた時にすぐに水管が出てくる
新鮮なうちに食べるか、冷凍してしまいましょう!
腐っているしじみを食べるとどうなる?
腐っているしじみを食べると、食中毒になってしまう場合があります!
考えられる細菌は、腸炎ビブリオ菌やノロウィルスで、激しい下痢や嘔吐に見舞われます。
腐っているのはもちろんダメですが、加熱が甘いとノロウィルスの危険があります。
しっかり加熱しましょう。
貝毒にも注意!
しじみやあさりなどの二枚貝には、麻痺や下痢を引き起こす「貝毒」という危険もあります。
- 毒素を含むプランクトンを食べた貝に蓄積される毒素
- 主に二枚貝(ホタテやアサリ、しじみなど)に蓄積
- 毒成分は熱に強く、加熱調理しても毒性はなくならない
- 毒素を含むプランクトンがいなくなれば、その海域の貝の体内からは毒が減少する
市販のしじみにはほとんど危険はありませんが、潮干狩りなどの場合は注意が必要です。
問題があれば行政機関がから発表があるので、確認してみください。
貝毒というものを知らなかったので、ちょっと怖くなってしまいました。
ですが、市販の貝類はあまり気にしなくても大丈夫なようです。
気を付けなくてはならないのは食中毒ですね。
貝の食中毒は本当に辛いです。
家族が以前、一晩中辛い思いをしていました…。
それでは、腐らせてしまう前に正しい保存方法を知っておきましょう!
しじみの正しい保存方法とは?冷蔵よりも冷凍がおすすめ!
しじみを購入したら、まず砂抜きをしてから冷蔵、冷凍保存します。
ちなみに塩抜きは必要なのかと調べてみましたが、塩抜きはあまり必要ないようです。
ただし、時間をおくと旨みが増えるそうなので、詳しく確認してみましょう。
砂抜きの仕方!旨みが増す方法は?
- バットかボウルに、水1Lに対し0.3gの塩を入れた0.3%の塩水を用意する
- しじみが重ならないようにざるに並べ、1のバットの中に入れる
- 常温で3~5時間(冬は4~5時間)おいて砂抜き完了
新聞紙などをかぶせて暗くするのがお勧め - 水から取り出し濡れ布巾をかけて、常温で3~6時間おくと旨みが増す
貝の口が開いているものや、殻が割れているものは取り除いておきましょう。
基本は常温ですが、夏で温度が高い場合は冷蔵庫でも大丈夫です。
また、4を抜かして、砂抜き後にすぐ調理することもできますが、時間を置くことで旨みが増します。
なぜなら、しじみを水から出すと、エネルギーを作り出すために体内のグリコーゲンを燃焼させます。
すると旨み成分であるコハク酸が増え、より美味しくなるというわけです。
砂抜きのポイント
- しじみがしっかり浸るように塩水をたっぷり使う
- 一度吐いた砂を吸い込まないように、しじみが重ならないようにし、バットとざるの間をつくる
- 長時間砂抜きしない
買ってきた後、ついそのまま冷蔵庫にしまっていましたが、これからはまずは砂抜きをしてからにします。
そうすれば、すぐに調理しなくなった時でも安心して冷凍保存できますよね。
砂抜きができたところで、冷蔵・冷凍に進みましょう!
冷蔵・冷凍保存の方法
まずはどちらも1回分ずつ小分けにして、保存用袋に入れて密閉します。
冷蔵であれば冷蔵庫へ、冷凍であれば金属トレーに載せてから冷凍します。
冷凍しじみを調理する際は解凍せずに凍ったまま使いましょう。
では、実際保存するときには冷凍と冷凍のどちらがいいのでしょうか。
改めて違いを確認してみましょう。
冷蔵と冷凍、どちらがいいの?
一番の違いはもちろん日持ちなので、すぐに調理しないと分かっている場合はもちろん冷凍ですね。
そのほか、冷蔵・冷凍の場合の特徴をまとめてみました。
冷蔵の場合 | 冷凍の場合 |
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すぐに調理する場合や食感を楽しみたい時は冷蔵保存、旨みや利便性なら冷凍保存がいいかもしれません。
ただし生のしじみは生きているので、冷蔵保存だと身がやせてきてしまいます。
3日以上調理しないなと思ったら、冷凍してしまいましょう!
また、冷凍するとコハク酸やグルタミン酸などの旨み成分が増えて美味しくなるそうです。
日持ちする上旨みが増えるなんて嬉しいですね!
ちなみに、しじみには旨みだけじゃなく、豊富な栄養素が含まれているのをご存知ですか?
しじみの健康パワー
しじみは二日酔いにいい、という話は聞いたことがあるかと思います。
でも実は、二日酔いだけじゃないんです!
豊富な栄養素が含まれているので、こんな効果も期待できます。
- 【オルニチン】二日酔いの予防や疲労予回復の効果
- 【タウリン】疲労回復や夏バテ、血圧・血糖値・コレストロール値の減少
- 【カルシウム】骨粗しょう症や、肩こりの予防
- 【鉄分】貧血、疲労防止、成長の促進
- 【ビタミンB類】肩こり、腰痛の緩和
- 【コハク酸】疲労回復、代謝アップ、肌荒れ予防
- 【グルタミン酸】心の安定、集中力アップ
こうしてみると、しじみがいかに健康にも良いかわかります。
美味しいうえに健康にも良いしじみ、味噌汁だけでなくぜひ色々な調理で味わいたいですね。
というわけで、とっても簡単なレシピを1つご紹介します。
冷凍しじみを使ったお勧めレシピ
味噌汁だけでなく、たまにはこんなアレンジはいかがでしょうか?
【簡単冷凍しじみラーメン】
- 即席ラーメンを用意する
- 既定の分量の水を沸騰させ、お好みの量の冷凍しじみを入れる
- 貝の口が開いたら麺をいれ、袋に書いてある通りに調理するだけ!
たったこれだけで本格的な味わいになります!
そのほか、むき身にすれば炊き込みご飯なんかにも使えますよ。
まとめ
しじみの日持ち期間や賞味期限などのポイントをまとめてみました。
- 生しじみの日持ちは2~3日程度
- 冷凍や加工しじみの日持ちは3ヵ月程度
- 賞味期限は多少過ぎても食べられるが消費期限は過ぎると危険
- しじみは腐ると強烈な臭いがする
- 砂抜きをしてから保存する
- 冷凍すると旨みが増す
今まではしじみが安く売られていても、すぐに調理できなそうであれば諦めていました。
しかし、冷凍することができて旨みも増すのであれば、これからは躊躇なく買うことができます!
安い時にたくさん買って、賢く冷凍保存ですね。
味噌汁だけでなく、いろいろな料理にもチャレンジできそうです。
美味しくて健康にも良いしじみを、皆さんもぜひたくさん味わってみてください!