友人に子どもが産まれることになり、チャイルドシートの設置場所を相談されました。
助手席に子供がいれば様子が分かりやすくて「安心」て言うんだけど、助手席にチャイルドシートを設置するには「法律」もしくは危険があったような気がします。
今回は、私達の子供の「安全」のために、チャイルドシートについて調べてみました。
目次
チャイルドシートの助手席設置って、法律違反?
結論からお話しすると、チャイルドシートの助手席設置は、法律違反ではありません。(チャイルドシートの助手席設置は、道路交通法上は問題なし)
実際、助手席へのチャイルドシートの設置率は全体の2割にものぼります。
それでは、助手席に設置して子供の顔をみながら運転するのが良いのでしょうか?
いいえ、チャイルドシートの助手席設置(特に後ろ向きの設置)には危険が伴いますので、法律で禁じられていなくても助手席に設置するのは避けましょう。
どうしても助手席にチャイルドシートを設置しなければならない時には、座席を出来るだけ後ろ(エアバッグから離す)に下げて、前向きで設置して下さい。
くれぐれも「後ろ向き」にはチャイルドシートを設置しないようにして下さい。
【出典:http://pixzbay.com/】
チャイルドシートの助手席設置って、どうして危険なの?説明書には?
前章でもお話しましたが、助手席への設置が危険なのは「エアバッグ」が関係しています。
車に設置されている「エアバッグ」は大人を対象につくられています。
大人の体型でシートベルトをきちんとつけられるという条件のもとに、「エアバッグ」の強さが設定されているのです。
このため、チャイルドシートを使う乳児~幼児に対してエアバックが作動すると、「命を守る」どころか「危険」な状態にしてしまいます。
チャイルドシートの厚さ分、子どもが座る位置は、大人が座る位置よりも前になり「エアバッグ」に顔を突っ込んでしまいます。
結果的に、子どもの頭や体は「エアバッグ」の大きな衝撃に耐えることが出来ないのです。
また、助手席でチャイルドシートを後ろ向きに設置すると、「エアバッグ」が作動したときに後頭部への衝撃とともに後方へ吹き飛ばされ、前向きに設置したときよりもダメージが大きくなります。
チャイルドシートの取り扱い説明書にも、一番重大なランクの【危険】ランクで「チャイルドシートの助手席後ろ向き設置」を禁止しています。
絶対にやめましょう!
【危険】SRSエアバッグが装着された座席に、チャイルドシートを後ろ向きに取り付けない。
※【危険】とは、誤った取り扱いをすると人が死亡または重症を負う危険が、切迫して生じることが想定されている内容。
【危険】は【警告】【注意】【禁止】よりも重要な内容につけられます。
「エアバッグ」以外にも、チャイルドシートの助手席設置を禁止する理由があります。
チャイルドシートに限らず、事故にあった時に助手席での死亡、大ケガの発生確率が高いのです。
日本は左側通行なので、対向車線で起こった事に対して反対側にハンドルをきると、助手席側に大きな損傷を受けやすくなります。
【出典:http://pixzbay.com/】
チャイルドシートを付けるのはどこが安全?
それでは、チャイルドシートはどこに設置したら良いのでしょう?
車の座席の中で比較的安全と言われているのは、「運転席の後ろ」(右ハンドルの場合)
後部座席の「真ん中」も左右からの衝撃に強そうですが、前に「盾」になる座席の背面が無い場合があり、急ブレーキで前へ飛び出してしまう可能性がありますので、「真ん中」はあまりオススメ出来ません。
チャイルドシートも「きちんと」取り付けるのは思ったよりも難しいです。
大切な子供を守るチャイルドシート。
JAFなどが開いている「チャイルドシート」の正しい設置の仕方の講習会を受けたり、購入する時に設置の方法を確認しておくと安心して使う事が出来ます。
チャイルドシートを購入する時に、車の「車種」と「型式」をチェックしていきましょう。チャイルドシートによっては、あなたの車に設置出来ない物かもしれません。
チャイルドシートでぐずるのはうちの子だけ?そんなときどうする?
車に乗るとすぐに眠ってしまう子もいれば、チャイルドシートにのせた途端に大泣きする子も。
子供に泣かれてしまうと、なかなか「平常心」ではいられませんよね。
ついついチャイルドシートからおろしたくなりますが、子供の安全を守るためにチャイルドシートを使っているので、ここはぐっと我慢しましょう。
皆さん子供に泣かれても、心を鬼にして(笑)乗り越えているのです。
子供の気分が変わるように、「DVD」をつけたり「音楽」をかけたりして「楽しいドライブ」を演出してあげましょう。
子供に話しかけてあげたり、大人がドライブを楽しんでいる様子を子どもに感じさせるのも良いと思います。
子供は大人のイライラに敏感なので、ここは大人の「平常心」の見せ所ですよ♪
チャイルドシートは子どもの体をしっかり保護してくれます。
ですので、大人がシートに座っているよりも暑いかもしれません。
心を鬼にするだけでなく、子供の状態を良く見てあげましょう。
熱中症になってしまうと大変です。ぐずって泣いているのではなく、「暑くて」泣いているのかもしれませんよ。
【出典:http://pixzbay.com/】
本当に大切なチャイルドシート体験談
「法律で決められているから」と、ただチャイルドシートを置くように設置するのは子どもを守るどころか、かえって子どもを危険な目に合わせてしまいます。
安易なチャイルドシート設置は絶対にやめましょう。
生まれたばかりの乳児~4歳児まで長く使えるチャイルドシートがありますが、子供の体格は一律ではないので、すぐに窮屈に感じるようになってしまうかもしれません。
「もったいないから」と長く使えるチャイルドシートを選ぶのは一長一短です。
子どもが小さいとミルクや食べ物を戻してしまったり、オムツが漏れてしまったりとチャイルドシートを汚してしまう事もあります。汚れ防止のシートやカバーなどもありますが、衛生的ではない状態になってしまう事もあります。
私の子供も、生まれた時から大きかったので乳幼児用のチャイルドシートはすぐにキツクなってしまい、途中で買い換えました。
汚れ防止のシートやカバーは、防水加工の物だと使っているときに、とても暑くなる事があるかも・・・
お子さんの様子を良く見て「安全運転」で楽しいドライブをして下さいね。
ライター:なみたま