いまやインターネットでポチっとすれば、簡単に買い物ができるとても便利な世の中になりました。
国内なら、想像以上の速さで荷物が届くことが多いですが、海外のサイトなどで購入した品物に関してはどうなんでしょう?
外国からの郵便物は、「国際交換局」から発送されて私たちのもとに届くのですが、日数がわからないと少し不安ですよね。
国際交換局は、土日や祝日にやっているのかによっても変わってきそうです。
そこで今回は、国際交換局から発送後に届くまでの日数のほか、以下の内容を調ベてみました。
- 「国際交換局から発送」からどれくらいの日数で届くの?
- 「国際交換局から発送」の2つの状況とは
- 諸外国の「国際交換局から発送」から届くまでの目安
- 中国からの発送に日数がかかる理由
国際郵便といっても、実にさまざまな国とのやり取りがありますが…。
今回は一例として、韓国・アメリカ・ドイツなどの諸外国から、荷物が届くおおよその日数も紹介しています。
もちろん、東京に住んでいるか北海道に住んでいるかでも違ってきますが、大体の目安になるかと思います。
では、さっそく詳しい内容を見ていきましょう!
目次
「国際交換局から発送」で更新が止まってる!届くまでの日数は?
国際郵便物は追跡サイトで追跡が可能ですが、ステータスが”国際交換局から発送”のまま動かなければ、「届かない!」と不安になるものです。
この”国際交換局から発送”とはどのような状況なのか、またそこから荷物が届くまでにどのくらいかかるのかについて、見ていきたいと思います。
「国際交換局から発送」ってどんな状況?
そもそも国際交換局とは「国際郵便交換局」の略で、国際郵便を取り扱う郵便局のことです。
日本から外国へ郵便物を出したり、外国からの郵便物を受けたりする際、税関を通過するための手続きや仕分けなどの窓口業務を行っています。
国際郵便物を出した際に、必要な手続きを経て通関すると、「その国」の国際交換局から「宛先」の国際交換局へと運送されますが、
これが「国際交換局から発送」という状態です。
整理してみると、“国際交換局から発送” には次の2つの状況が考えられます。
- 国外運送中(各国の国際交換局→日本の国際交換局)
- 国内運送中(国際交換局→宛先の住所)
国外運送中と国内運送中のいずれの場合も、追跡サイトのステータスには”国際交換局から発送”と表示されることになります。
では、国外の場合と国内の場合で、それぞれどのくらいの日数がかかるのかについて、見ていきましょう。
他国の国際交換局から到着にかかる日数は?
他国の国際交換局から発送された荷物は、何日くらいで私たちの手元に到着するのでしょう。
外国からの郵便物は、その国の国際交換局から日本の国際交換局へ運送されます。
ですから、到着にかかる日数は以下の通りになります。
日本の国際交換局へ入るまでの日数は、国ごとの運送方法や状況、システムなどによって違ってきます。
そのため、追跡システムに反映されるのを待つ以外には、直接外国の差出人に問い合わせる方法があります。
もしくは、相手国の追跡システムに追跡番号を入力して、自分で調べるかのいずれかです。
しかし、言葉が理解できない国でのやりとりは、実際には不可能に近いかもしれません。
例えば、追跡番号と思っていたものが、ただの仕分け番号だったりなど、正しく調べられるか確実性はありません。
ですから、差し出し人に問い合わせて、詳しい状況を調べてもらうのが一番でしょう!
日本郵便のHPには、外国へ郵便物や小包を送る場合についての、おおそよの日数が載っています。
ただしこちらは、実際に配送にかかる日数というわけではなく、荷物を引き受けてから日本郵便の「追跡サービス」に反映されるまでの日数の目安です。
日本の郵便はコストや信頼度において、世界に誇れるほどの優秀なシステムですよね。
そのため、海外の郵便を同様に考えることはできませんが…およその目安として参考にしてください。
配達情報が反映されるまでの日数(目安)※2-(2)以下を参照
日本の国際交換局から到着にかかる日数は?
外国から送られてきた郵便物が日本に入り、”国際交換局から発送”となっていたら、すでに通関手続きは済んでいて“あとは届くのを待つのみ”という状況です。
国際小包(航空便)が到着する国際交換局は、神奈川の「川崎東郵便局」、大阪の「大阪国際郵便局」、福岡の「新福岡郵便局」などがあります。
国際交換局では、土日も含めて24時間365日業務を行われていて、通常は1〜3日で荷物が到着すると考えておくとよいでしょう。
ただし、荷物を検査をする流れになった際は、税関は平日のみの対応になるため、多少時間がかかるようです。
ちなみに、”保税運送中”というのは、郵便物の到着した国際交換局から、管轄の国際交換局への国内の移動中ということです。
管轄の国際交換局での通関手続きが済むと、”国際交換局から発送”となります。
日本から出した国際郵便(EMS等)の追跡
日本から出した郵便物の配達状況は、下記ページの右上のサイドバーにある検索窓に “13桁の問い合わせ番号” を入力して調べられます。
【http://www.post.japanpost.jp/より引用】
実際に配送にかかった日数を過去の追跡結果から紹介
ここで過去の追跡結果から、韓国、アメリカ、ドイツなどを一例に、発送された荷物が配達されるまでにかかった日数を紹介したいと思います。
韓国 | シンガポール | 香港 | アメリカ | ドイツ | |
荷物の引き受け ↓ 日本の国際交換局 |
3日 | 7日 | 7日 | 5日 | 8日 |
国際交換局から発送 ↓ 宛先住所へ到着 |
2日 | 4日 | 3日 | 2日 | 2日 |
合計日数 | 5日 | 11日 | 10日 | 7日 | 10日 |
上記の表では、ドイツの荷物引き受けから日本の国際交換局に届いた日数は8日ですが、15日かかった例もありました。
ですので、おおよその目安として捉えていただければと思います。
EMSって何?
外国へ荷物を送る場合、外国から荷物を受け取る場合などは、「EMS」という言葉がよくでてきます。
このEMSとは、万国郵便条約によって定められている、国際郵便物の取扱種別の呼称の1つ。
万国共通の郵便用語としてEMSという言葉が存在し、その呼称は国によって違いますが、「Express Mail Service」と呼ぶ国もあるそうです。
日本では、次のようにも呼ばれています。
EMS=国際スピード郵便
万国共通の郵便種別用語で、お問い合わせ番号を持つEMSは、「追跡しやすい」といえそうですね。
EMSで”国際交換局から発送”から、届くまでの日数も気になるところでしょう。
先ほど、ドイツの国際特定記録の郵便物が、日本の国際交換局に届くまでの日数を8日と紹介しました。
これがEMSの場合、4日で到着した過去の追跡結果があったので、けっこう短縮されるようです。
ところで、中国からの国際郵便はストップすることが多いようですが、その理由を次章で見ていきましょう。
中国からの荷物、止まることが多いのはなぜ?
中国から発送された荷物は、受け取るまでに時間がかかることがありがちです。
それはどうしてなのか、その理由を紹介します。
荷物の集中や長期休暇が影響
上海、北京、広州などの大きな都市では、荷物の集中などの理由で発送に時間がかかるようです。
また、春節(旧正月)などの長期休暇などでもストップします。
*春節は、毎年日にちが違うので、その都度調べる必要があります
日本郵便のHPでも、「アジア諸国において、国慶節等の祝日のため業務が休止になるところがあります」と記載されています。
中国からの荷物は、郵便を使わずに送られてくることも多い為、気長に待つというのが常道のようですね。
※写真は台湾の郵便ポストでイメージとなります。
発送が止まるのは税関のせい?
発送が止まる理由の一つに、通常よりも通関手続きに時間がかかっている通関保留中という場合があります。
主な通関保留の理由としては、以下のようなことが挙げられます。
- 必要書類の不足
- 個人輸入の範囲を超える量
- 法に触れる物品 (薬事法、食品衛生法、ワシントン条約など)
- ニセモノ・偽ブランド品
特に、偽ブランド品(コピー品)などは、たとえ個人であっても輸入は禁止されており、没収などの罰則の対象になるので注意しましょう。
また中国に限らず、情勢が不安定であったり、テロ対策などで時間がかかっていたりなど、様々な理由で予定通りに行かないこともあるようです。
EMSなどの郵便で送られた場合は、日本郵便のお問い合わせ番号に “お問い合わせ番号” を入力することで、郵便物の状況がわかることもあります。
各国の運行状況はこちらから見ることができます
《お役立ち情報6》
国際郵便の送達条件を確認しておく
http://www.post.japanpost.jp/int/download/index.html#jyouken
国際郵便条件表に掲載されている情報について
http://www.post.japanpost.jp/int/information/2012/table_info.html
知的財産侵害物品の取締りについて
http://www.customs.go.jp/mizugiwa/chiteki/pages/c_001.htm
いつまでも郵便物が届かない、という時は、調査請求書を提出することができます。
http://www.post.japanpost.jp/int/question/18.html
まとめ
最後に、国際交換局に関する注意点をまとめます。
- 国際交換局とは、国際郵便交換局のことで国際郵便を取扱う郵便局
- ”国際交換局から発送” には、国外運送と国内運送の2つがある
- 日本の国際交換局へ届くまでの日数は、国ごとの状況やシステムによって左右される
- 中国では荷物の集中や長期休暇などで、荷物が止まりやすい
- 必要書類の不足や個人輸入の範囲を超える量などの理由で、通関に時間がかかることもある
- 郵便物の追跡情報が「国際交換局から発送」のままなら、差出人に状況を調べてもらうとよい
様々な国の配送システムや輸送手段、運行状況、政治情勢や長期休暇などがあり、予測ができないことが起こり得るのが国際郵便です。
商品代金を支払ったのに、「まだ商品が到着しない!」という状況は、とても不安ですね。
悪い業者などは、追跡情報で荷物が止まっていることがわかっていても、
『もう日本に到着しているので、郵便局に調査してもらえの一点張り』なんていうこともあるようです。
ですから、初めての業者を使う場合などは、特に見極めが大切です。
悲しいことではありますが、高価な品の取引は、初めての相手とはしないという自衛も必要かもしれませんね。
長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。