先日お土産でもらって食べきれずに冷蔵庫に入れていた生チョコが、賞味期限切れになっているのに気づきました。
見た目はうっすら水滴が付いているくらいで食べられそうでしたが、1ヶ月も賞味期限が切れていたので結局捨ててしまいました。
板チョコのように賞味期限の長いチョコは多少過ぎても大丈夫そうですが、生チョコは普通のチョコに比べて腐りやすいのでしょうか。
そこで今回は
- 賞味期限切れの生チョコはいつまで食べられるのか
- 市販品と手作りとの違い
- 各メーカーの生チョコの賞味期限
- 生チョコは腐るとどうなる
- 生チョコの正しい保存方法
といった内容をご紹介していきます。
バレンタインデーが近づくと生チョコを手作りする人も多いのではないでしょうか。
市販の生チョコは賞味期限が表示されていますが、手作りの生チョコはいつまでに食べたらいいかわからないですよね。
普通のチョコは涼しい場所なら常温でも溶けないですが、生チョコの場合は心配です。
では冷凍すると生チョコの賞味期限は延びるのでしょうか。
この記事では生チョコの賞味期限だけではなく、美味しく食べるための保存方法も紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。
目次
生チョコの賞味期限切れはいつまで食べられる?市販品と手作りでは違うの?
私が初めて食べた生チョコは、「ロイズ」でした。
北海道に旅行に行った友人からもらったのですが、初めて食べた感想は「柔らかくて、濃厚で美味しい!」でした。
生チョコと言うとふわっと溶けるような食感が特徴ですよね。
実はこの食感が生チョコの賞味期限に大きく関わってくるのです。
普通のチョコは賞味期限が長いですが、生チョコは賞味期限が短いですよね。
短いものだと1週間程度、長くても1ヶ月程度がほとんどです。
では普通のチョコと生チョコは何が違うのでしょうか。
生チョコとチョコの違いとは?
チョコレートはカカオマスにココアバター、砂糖、粉乳などを練り込んで固めて作ります。
カカオマスはカカオの種子を発酵させ焙煎したもので、カカオバターはカカオ豆の脂肪分を抽出したものです。
そして固める前のチョコレート生地にミルクを入れるとミルクチョコレート、ミルクが入っていないとビターチョコレートになります。
一方、生チョコとはチョコレート生地に生クリームや洋酒を混ぜたもののことです。
生チョコは、普通のチョコに比べると柔らかいですよね。
生チョコは全体の容量に対して
- チョコレート生地・・・60%以上
- 生クリーム・・・10%以上
- 水分・・・10%以上
という定義があります。
生クリームや水分が20%以上入っていることで、溶けるような柔らかい食感を楽しめますが、普通のチョコより傷みやすいので賞味期限が短くなるというわけです。
では賞味期限が切れるとすぐに食べられなくなってしまうのでしょうか。
生チョコの賞味期限とは?
食品には賞味期限や消費期限の表示がありますよね。
賞味期限と消費期限の違い
- 賞味期限・・・美味しく食べられる期限
- 消費期限・・・安全に食べられる期限
消費期限はおにぎりやサンドイッチなど腐りやすい食品につけられる表示です。
一方、賞味期限はある程度日持ちして腐りにくい食品につけられます。
チョコレートの場合は賞味期限なので、味は落ちるかもしれないがすぐにお腹を壊したり安全に食べられなくなるわけではないということですね。
また賞味期限はある程度の余裕をもってつけられています。
そのため生チョコも賞味期限切れだといっても、すぐに食べられなくなるわけではないのです。
ただし、賞味期限は未開封の状態での設定なので、開封後の保証はありません。
市販の生チョコで賞味期限が1ヶ月過ぎたものでも食べられたという声もありますが、味が格段に落ちている可能性はありますね。
生クリームが入ったお菓子は傷みやすいので、2ヶ月以上も賞味期限が過ぎた生チョコは食べない方がいいでしょう。
では手作りの生チョコはどうでしょうか。
手作りの生チョコの方が賞味期限が短いわけは?
ネットでも生チョコの作り方がいろいろ出ています。
お菓子作りが趣味の人なら「手作りしたことがある」「これから手作りしてみたい」という人も多いのではないでしょうか。
市販の生チョコが作られる時は、使う器具の殺菌や保存料の添加などで徹底的に管理されています。
しかし手作りの場合はそこまで徹底できないため、賞味期限は市販品より短くなります。
目安としては3日から5日のうちに食べ切るのがよいでしょう。
次章では市販の生チョコは製造後どれくらいで賞味期限が設定されているのか調べてみたので紹介します。
生チョコの賞味期限は?各メーカー品を徹底的に調査してみた!
生チョコといってもメーカーごとに特徴があり、味わいや賞味期限も違います。
ここでは各チョコレートメーカーの生チョコの賞味期限を調べてみました。
メーカー名 | 賞味期限 | 引用元 |
マーロウ | 7日 | 公式HPより |
チョコレートショップ(博多の石畳) | 7日 | 一般HPより |
メゾンショーダン | 14日 | 通販HPより |
中村藤吉本店 | 14日 | 公式HPより |
エピナール | (2週間) | 一般HPより |
シャトレーゼ | 15日 | 公式HPより |
コージーコーナー | (15日) | 口コミより |
シルスマリア(竹鶴ピュアモルト) | 3週間 | 通販HPより |
シルスマリア | 24日 | 通販HPより |
cacao | (24日) | 一般HPより |
モンロワール | 25日 | 公式HPより |
伊藤久右衛門 | 30日 | 公式HPより |
三原豆腐店 | 30日 | 公式HPより |
ロイズ | 1ヶ月 | 公式HPより |
ヴィタメール | 45日 | 公式HPより |
モロゾフ | 70日(宇治抹茶50日) | 問い合わせで確認 |
ルタオ | 240日 | 通販HPより |
メーカーによって生チョコの賞味期限はかなり幅があります。
賞味期限の設定基準
食品に設定される賞味期限は、各メーカーが独自に細菌検査や官能検査を実施した結果定めた期間ですが、少し余裕を持たせて設定されています。
例えば、検査結果で品質保持できる期間が10日間だと導き出された場合、少し余裕を持って賞味期限を8日と設定します。
このように本来の期限よりも短い期限で設定するように厚労省などから指示されており、1未満の「安全係数」をかけて算出することになっています。
一般的に、安全係数は0.8程度が目安になっており、安全に食べられる本来の期限よりも短い期間が賞味期限として設定されているのです。
正しく保存していた賞味期限切れの食品は、賞味期限の1.2倍程度ならまだ食べられると言われています。
となると、賞味期限が7日だと期限切れから8日、14日だと16日、30日だと36日と、賞味期限が長いものほど期限切れから食べられる期間が長くなります。
賞味期限には余裕があるので多少過ぎても食べられますが、せっかくなら美味しい生チョコを食べたいですよね。
できれば生チョコの賞味期限を守って、味わいを楽しめる時に食べ切ってしまうのが一番です。
でも、「賞味期限が切れていても、もったいないから食べたい!」という気持ちもわかります。
自分で生チョコが腐っているか見極めができれば、悩まなくてすみますよね。
では生チョコが腐っているかどうか見分けるポイントはどこなのでしょうか。
生チョコは腐るとどうなるの?見分け方がコレ!
生チョコには生クリームや水分が含まれており、他のチョコレートよりも腐りやすい特性があります。
しかし保存状態によって生チョコの賞味期限も左右されるので、食べられなくなった生チョコの見分け方が分かっていれば間違いないですよね。
生チョコが腐っている場合は
- 風味が悪く感じる
- カビが生えている
といった特徴が考えられます。
カビが生えていれば明らかにおかしいとわかりますよね。
ほかにも生チョコの特徴である滑らかな口当たりがなくなっていたり、味がおかしいなどいつもと違うと感じたら腐っている可能性が高いです。
生クリームが入っているものは早めに食べ切ってしまうのが一番ですが、一度に食べきれないこともありますよね。
私はせっかくの生チョコなので「じっくり味わいたい」と毎日一粒ずつ食べたりします。
生チョコをなるべく長く保存するにはどのように保存するといいのでしょうか。
生チョコの正しい保存方法とは?冷凍してもいいの?
生チョコの保存方法の基本は10℃以下の冷蔵庫で保存することです。
普通のチョコは涼しい場所で常温保存できますが、生チョコは生クリームを使っているので常温だと傷みやすくなります。
「10℃以下なら冬は常温でも大丈夫なのでは?」とも思えますが、冬でも冷蔵庫での保存がおすすめです。
室温だと温度変化があるため、風味が変わってしまう可能性があるからです。
温度変化といえば、冷蔵庫からの出し入れにも要注意です。
冷蔵庫で冷やして常温で温まってを繰り返すと、確実に風味が落ちてしまいます。
が大切です。
生チョコを冷凍するには?
生チョコは冷凍すると日持ちするので、すぐに食べられない場合は最初から冷凍庫で保存するのもおすすめです。
冷凍する時は他の食品の匂いが移りやすいので、密閉容器に入れて保存するとよいでしょう。
手作りの生チョコを冷凍する場合は、完全に冷めてから冷凍庫に入れます。
食べる時は冷凍庫から出してすぐ食べることもできますし、常温に戻しても食べられます。
それぞれの食感の違いを楽しむのもいいですよね。
まとめ
最後に生チョコの賞味期限について調べた内容をまとめておきましょう。
- 生チョコは未開封なら賞味期限切れ後すぐに食べられなくなるわけではない
- 開封後の保証はない
- 生チョコは水分が多いので傷みやすい
- 市販品に比べて手作りの生チョコは賞味期限が短い
- 市販生チョコの賞味期限はメーカーによって違う
- 生チョコが腐ると風味が落ちたりカビが生えたりする
- 生チョコは10℃以下の冷蔵庫で保存する(冬も)
- 生チョコは冷凍保存すると日持ちする
生チョコをプレゼントする場合は、渡すまでの保存状態や日数によって相手が美味しく食べられる期間が短くなってしまうので気を付けた方がいいですね。
普通のチョコに比べて生チョコは繊細な食べ物だとわかりました。
せっかくの生チョコですから、賞味期限に気を付けて美味しく食べてくださいね。