春は新生活スタートの季節。
親元を離れて進学、就職をするかた、
また、
転勤で新たな土地での暮らしが
始まるかたなど、
いろいろな一人暮らしの背景が
あることでしょう。
そんな中、
・引越し先でご近所への挨拶は
どうしたらいいの?
・一人暮らしでもやっぱり挨拶は必要?
このような迷いをもつかたが
とても多いようです。
実際の傾向をみてみましょう。
目次
引越しの挨拶する?しない?アンケートの結果は?
引越し業者「引越し侍」が
2014年に実施したアンケート調査では、
実際に引越しをした一人暮らしの男女のうち、
54%の人が「挨拶しなかった」
と回答しました。
ファミリー層を対象にした同じ調査では、
78%の家庭が「挨拶した」と回答。
やはり一人暮らしの人の
挨拶の割合が低いことがわかりますね。
参考:http://hikkoshizamurai.jp/report/013/
「両隣や上下のお宅へ
挨拶するのが当たり前」
という風潮ばかりでは
なくなってきたようです。
どうしてなのでしょうか。
そこには下記のような理由があるようです↓
■防犯面の配慮■
特に女性の場合は、
挨拶することで
「女性の一人暮らし」を
周囲に知らせることは危険。
■生活時間帯のばらつき■
それぞれのライフスタイルによって
生活時間帯が違うため、
挨拶のタイミングがつかみにくい。
■近所づきあいそのものの希薄化■
入居者の入れ替わりが激しい、
関わる理由がない、
など、近所づきあいそのものを
望まない人が増えた。
まさに現代社会を反映していると
言ってよいでしょう。
ファミリー層では、
こどもを通したおつきあいや、
騒音などのトラブル回避のためにも
挨拶は必須!
というのが常識となっているのに対し、
単身者は「つながり」に対する意識は
低いようです。
顔を知ってもらったほうが、
いざ何かあったときによいのでは?
という考え方も
決してまちがいではありません。
しかし・・・数年前には、
マンションに住む女性が
2軒となりの男性に
拉致・殺害されるといった
事件もありました。
また、
ストーカー、盗撮、盗聴など、
思わぬ被害者になる可能性もある世の中です。
逆に男性の場合には、
自分が不審者だと思われては迷惑!
という思いも。
男女それぞれの憂慮から、
「近づいて負うリスクよりも、
近づかずに得る安全性を優先」
という意識が高まっているのですね。
【出典:http://www.photo-ac.com/】
一人暮らしの引越し 1. 挨拶しない人の理由とは?
「挨拶しない人の理由」には、
下記のようなものがあげられます。
・女性の一人暮らしを知らせるのは
危険だから
・訪問先が女性の一人暮らしだったら
嫌がられそう(男性談)
・自分も今までに一度も挨拶されたことがない
・隣や上下が入居しているのかどうかも不明
・挨拶を試みても留守が多く、
いつ在宅しているのかわからない
・ドア越しに挨拶はいらないと断られた
また、
「挨拶される立場」では
下記のような傾向が。
・どんな人かわかるのは、
わからないよりはいい (歓迎派)
・自分もしないので、
されなくても気にしない (お互い様派)
・知らない人の訪問には
居留守するようにしている (迷惑派)
挨拶がないことを非常識と
とらえる意見は少なく、
ここまで述べたような風潮が
強いことから考えると、
一人暮らしの引越しの際には、
「無理して挨拶に出向く
必要はさほどない」
ということが男女問わず言えそうですね。
場合によっては「臨機応変な対応」も必要。
しかし、
引越し先の土地柄によっては、
また違った認識が必要となる場合もあるでしょう。
都市部ほど高くなる
「挨拶しない」風潮ですが、
住む地方、環境によっては
そうばかりではありません。
町内・地域のつながりやふれあいが
当たり前な土地や
ご近所さんと会う頻度が多い環境においては、
たとえ単身者であっても、
最低限の範囲には挨拶を
しておくべきでしょう。
特に高齢者のかたなどへは、
配慮したいものです。
勝手がよくわからない土地に
引越しする場合には、
お世話になる不動産屋さんに、
その土地の風潮や挨拶事情を
聞いてみるといいですね。
一人暮らしの引越し 2. 挨拶するときの注意点とは?
直接訪問しない挨拶方法として、
挨拶文を郵便受けに投函するという
方法もあるようです。
その手段をとる場合、
もし可能であれば
投函は引越し予定日の少し前にして、
「○月○日に搬入作業をするために
お騒がせします」
という文面を添えると、
引越し当日の騒音も悪印象にならずに
済むでしょう。
ここでもやはり
女性の場合には少々注意が必要です。
・フルネームを出さない
(女性とわかるため)
・一人暮らしと名乗らない
・女性と推測されそうな字体や文面は避ける
(できれば手書きではなく
印字したものがベター)
という点に気をつけ、
引越しを知らせるだけの
あっさりとしたものにしましょう。
【出典:http://www.photo-ac.com/】
一人暮らしの引越し 3. 隣人・ご近所の情報は知っておこう!
挨拶はしない、
と決めたとしても、
両隣、上下階にどんな人が暮らしているのかは、
できることなら知っておきたいもの。
管理会社によって
管理されている物件であれば、
担当者に確認してみることも
可能でしょう。
また、
管理人さんが常駐している物件では、
管理人さんには
あらかじめきちんと挨拶をし、
気になることは遠慮せずに
確認してみましょう。
物音のトラブルや、
窓から入るタバコ臭など、
隣人との関係については、
住んでから初めてわかる
マイナス面もあります。
どんな人が住んでいるか
知っておくだけでも、
その際の対応や心得が
違ってくるかもしれません。
また、
入居後、廊下やエレベーターなどで
入居者と思われる
”同性”と会う機会があれば、
引越してきたことを
軽く伝えておくといいでしょう。
その後も、
生活面や住人のことについて、
なにか情報交換ができるかもしれません。
さいごに・・・
周囲の人の素性が
わからない状態での新生活は、
男女、年齢問わず不安なものです。
引越し時の挨拶はしないとしても、
必要以上の警戒心をもってしまい
住人との関わりを避けるような生活では、
精神的にもマイナスです。
日頃、敷地内での
「こんにちは」程度の挨拶は、
互いに気持ちよくできる社会で
あってほしいものですね。
あなたの新生活が
スムーズにスタートしますように!
★通常の引越し挨拶、粗品について
気になるかたはこちら↓
引越しの挨拶 粗品マナー!引っ越しで喜ばれる品物を教えて
必要に応じて、
きちんとした引越し挨拶に
伺いたいものですね。
その挨拶には、
どのような粗品を
添えるといいのでしょう?
ライター:紫陽花(あじさい)