「片栗粉の賞味期限が切れても、気にせず料理に使う」という方は多いと思います。
私もそうなのですが、少し不安もあるんです。
理由は、片栗粉を流しの下で常温保存しているから。
「”梅雨時季の湿気”や”夏の高い気温”の影響を受け続けた片栗粉は、劣化しないのかな?」
ぱっと見た感じや臭いに変化がなくても、本当に安全に食べられるのでしょうか?
今回は、賞味期限切れの片栗粉について、詳しく調べていきます!
- 賞味期限切れの片栗粉は、どれくらいまでなら使える?半年~1年過ぎても大丈夫?
- 片栗粉にダニがわく!?徹底調査しました
- 片栗粉の正しい保存方法が知りたい!常温?冷蔵?開封後に注意することはある?
- 古い片栗粉はお掃除に活用!
私には、”調味料を全て冷蔵庫に入れる”という友人がいます。
買ってきたばかりの、未開封の片栗粉でも、冷蔵庫に入れるそうです。
理由は、「賞味期限を気にしなくていい感じがするし、ダニが怖いから」
今回は、友人が怖がるダニについても詳しく調べました。
ダニを気にせずに片栗粉を保存していると、命に関わる症状が出ることもあるそうですよ!
早速、ご一緒に確認していきましょう。
目次
片栗粉が半年前に賞味期限切れに!どれくらいまでなら大丈夫?
片栗粉のような粉ものは、賞味期限が切れても、特に変化がないですよね。
でも、「実はカビなどが紛れていて、目に見えないだけ!?」という心配もあります。
*食べてはいけない片栗粉の状態については、後ほど詳しくご紹介しますね。
「賞味期限切れの片栗粉を食べても大丈夫」という情報を発見!
片栗粉の製造販売メーカーのなどを徹底調査していくと、こんな情報がありました。
Q. 賞味期限が切れた開封済みの片栗粉は使えますか?
A. 開封済みでも密閉しており、虫の混入の形跡がなく、匂いも特に変わったものでなければ問題ありません。
出来ましたら唐揚げなどの高温処理の用途でお使いになられるのが、よろしいかと思います。
片栗粉は、”未開封or開封後に関わらず、見た目と匂いに変化がなければ使える。できれば加熱した方がいい”ということですね。
*「密閉しており」とありますので、詳しい密閉の方法と、”常温?””冷蔵?”どちらでの保存が最適なのかを調べて、後ほど詳しくご紹介します!
ここで、昔のできごとを思い出しました。
私が通っていた短大には、栄養士になるための学部がありました。
学校には、調理実習用の大量の粉もの(片栗粉も)をストックしている倉庫があったのですが、友人いわく・・・
「倉庫の中には、10年以上前に賞味期限が切れているものもあるんだよ…..(眉をひそめる)」
先ほどご紹介したように、”見た目と匂いに変化がなかったら大丈夫”だとしても、さすがに10年はひどいですよね。
ここで、賞味期限の正しい意味を確認してみましょう。
農林水産省のホームページに、わかりやすい説明が紹介されていました。
賞味期限とは?
未開封で保存方法を守ったときの、美味しく食べられる期限のこと。
ちなみに、消費期限の意味は下記の通りです。
消費期限とは?
未開封で保存方法を守ったときの、安全に食べられる期限のこと。
賞味期限は、”美味しく食べられる期限”だったんですね。
では、賞味期限を過ぎた片栗粉は、具体的にいつまで食べられるのでしょうか?
賞味期限切れになったらどれくらいまで食べられるの?
製造メーカーなどからは、具体的な期間の情報を得ることができませんでした。
そこで、実際に”賞味期限切れの片栗粉を使っている”という口コミなどを大調査して、まとめてみました!
- 半年前に賞味期限切れになった片栗粉を使っても問題はない
- 1年や2年賞味期限が切れていても、普通に料理に使える
- 賞味期限を確認したら3年前だった。不安だったが、使ってみたら問題なかった
さすがに、賞味期限切れ3年ともなると不安になるようですね。
「見た目や匂いの変化を確認してから使った」という声が多くて、”体調を崩した”という声はありませんでした。
先ほどお話しした10年前の片栗粉も、実は調理実習で使われていました。
”食べた学生が体調を崩した”という話は聞いたことがないので、本当に大丈夫な可能性もあるのだと思います。
ただし下記のような方には、あまりにも長期間経過した片栗粉を使うのは、おすすめできません。
- 免疫力の低い方
- お子さん
ちょっとした菌などでも、ひどく体調を崩すことがあるからです。
十分にご注意下さいね。
次に、私が以前見た気になるニュースについて調べていきます。
「ストックしていたお好み焼き粉にダニがわき、気づかずに食べて病院に運ばれた」というニュースです。
片栗粉にも、同じようなことが起こる可能性はあるのでしょうか?
片栗粉にダニがわくって本当?どうなったら捨てるべきなの?
私が見たニュースは、”常温で保存していた開封後のお好み焼き粉にダニがわいていて、食べたら強いアレルギー症状が出た”というものです。
片栗粉にわくダニについて、徹底調査してみました!
片栗粉にわくのはコナダニとツメダニ!
徹底調査の結果、片栗粉を含む粉類を好むのは、”コナダニ”だということがわかりました。
コナダニが大繁殖すると、コナダニを食べるツメダニも繁殖し始めるそうです。
背筋が寒くなりますが、私たちが被害にあわないために、ダニについてしっかりと確認していきましょう!
コナダニの生態
コナダニは体調0.5mm以下なので、普通は目で見るのは難しいですね。
コナダニが好きなのは、温かくて湿った環境です。(25~30℃、湿度75%~85%くらい)
私が片栗粉を保存している流しの下の収納などは、コナダニが大好きな環境だったんですね!
繁殖力が強いので、大量発生しやすいそうです。
人を刺しませんが、【コナダニがわいた片栗粉を食べる】=【コナダニ、フン、死骸を食べる】ことになりますので、絶対に予防したいですね!
ちなみに、コナダニを食べるツメダニは、人を刺します。
東京都健康安全研究センターによると、家の中には、コナダニの他にも数十種類のダニがいるそうです。
ダニは、アトピー性皮膚炎やぜんそくなどの持病を持っている方にとっては、発作の原因となります。
アレルギーを持っていない方でも、アレルギー発症の原因となり、アナフィラキシーショックが起こることもあります。
*アナフィラキシーショックとは、アレルギーの原因となるものが体に入って、強いアレルギー反応が起こることです。
最悪は、命に関わる症状が出ます。
次に、コナダニを予防するポイントをご紹介します。
コナダニの予防するポイント!
コナダニは、低温&乾燥した場所で繁殖力が弱まります。
簡単に予防できるポイント
- 低温&乾燥した場所に片栗粉を置く
- 完全に密閉できる容器に入れる
- 片栗粉の出し入れのときに、容器の口に片栗粉が残らないようにする
- なるべく早く使い切る
片栗粉だけではなく、小麦粉、パン粉、お好み焼き粉、白玉粉など、ご家庭には様々な粉があると思います。
ダニは、ほんの少しのすき間から侵入します。
大繁殖することを忘れずに、しっかりと予防していきたいですね!
こんな片栗粉はすぐに捨てて!ダニがいるかもしれません
ダニは小さいので、片栗粉に入り込んでも見えないことがほとんどです。
そこで、下記のような状態を厳しくチェックして下さい!
1つでも当てはまるときは、すぐに捨てることをおすすめします。
- うっすらと黄色に変色
- カビ臭い
- 粉が動いている(コナダニが大繁殖している証拠)
豆知識:ダニで死亡したケースもある!
ダニは家の中にも外にもいるので、全てを予防&駆除するのは不可能です。
ダニが好む環境を作らないように、普段から気をつける必要がありますね。
ダニの被害としては、アレルギー症状や、吸血が原因の皮膚炎が有名ですが、死亡したという恐ろしいケースもありました。
マダニが原因で死亡したケース
マダニは庭などの身近な場所にもいて、人間の皮膚に付いて吸血します。
吸血中に気づいたら、慌てて体からはがしたくなりますよね。
すると、口だけが皮膚に残ってしまうそうです。
マダニが持っている病原体が人間の体に入り、症状が出ると、致死率は6~30%!
マダニに吸血されていることに気づいたら、体からはがしたり殺したりせずに、そのまま病院を受診して下さいね。
では次に、ダニ予防のためにも、片栗粉の正しい保存方法を確認しましょう!
片栗粉の正しい保存方法とは?常温と冷蔵で違いはあるの?
我が家にある片栗粉の袋には、【保存方法:常温で保存】と書いてあります。
先ほどのダニ以外にも、劣化も防ぎながら保存していきたいです。
どんな保存方法が正しいのでしょうか?
片栗粉を保存するときの3つのポイント
製造メーカーなどの情報を調べると、片栗粉の保存には、3つのポイントがあることがわかりました。
- 完全に密閉する(ダニの侵入と劣化を防ぐ)
- 涼しくて乾燥した場所に置く(ダニの繁殖と劣化を防ぐ)
- 臭いが強いものの近くに置かない(臭い移りを防ぐ)
この3つのポイントを守れるなら、常温、冷蔵どちらで保存しても構わないようです。
例えば、私が以前住んでいたアパートでは、キッチンが北西にあって、常にジメジメしていました。
私と同じような環境の場合は、冷蔵庫の中で、臭い移りに気をつけて保存するのがおすすめです。
豆知識:片栗粉を保存する容器は、100均のアイテムを活用!
片栗粉を開封したら、口を輪ゴムで縛ってそのまま保存している方も多いと思います。(私も)
でも先ほどご紹介したダニは、袋の口についた少量の粉の匂いをかぎつけて、小さなすき間から侵入してくるそうです!
この機会に、他の粉ものの保存も見直したいですね。
そんなときに便利なのが、100均アイテムです。
- フタつきの保存容器
- ビン など
最近はリメイクアイテムも豊富ですので、おそろいの容器を買って、好きなデザインにアレンジして楽しむこともできます。
私も早速、100均に行ってみたいと思います♪
ちなみに、”とろみづけのために水で溶いた片栗粉”や、”片栗粉を使って作るわらび餅”などに関しては、日持ちしないことに注意です!
水溶き片栗粉は保存せずに捨てる!
私はいつも、水溶き片栗粉を多めに作ってしまいます。
そのまま捨てるのはもったいない気がするのですが…。
水溶き片栗粉を保存すると、水の中の雑菌が増えます。
余っても、保存せずに捨てるのがおすすめです。
手作りのわらび餅は、半日ほどで食べきるのがベスト!
わらび餅は、作る工程で長時間加熱しません。
菌が死滅する可能性が低いので、半日くらいで食べきるようにしましょう。
*保存料が使われている市販のわらび餅は、1週間ほど日持ちするものや、冷凍できるものもあります。
商品にかかれている保存方法と期限をご確認下さいね。
ここまで、片栗粉を調味料として使う場合の、詳しい情報についてご紹介してきました。
最後に、片栗粉を料理意外に活用する方法もご紹介します!
古い片栗粉の活用法!黒カビや油汚れを簡単におとしちゃう裏技とは?
古い片栗粉を使うかどうか、迷っている方に朗報です!
片栗粉を活用しながら大量消費できる、お掃除活用術をご紹介します。
片栗粉で魚焼きグリルを一発お掃除!
「魚を焼くのはいいけど、ベトベトで臭いグリルのお掃除がストレス」という方も多いのでは?
とろみづけの水溶き片栗粉をイメージしてみて下さい。
肉などの油も包んで、全体的に均一にとろみがつきますよね。
そんな性質を利用したお掃除活用術です!
魚焼きグリルに余熱が残っているときに行います。
- 【水3:片栗粉1】の割合で、水溶き片栗粉を作ります(水300CCほどが目安です)
- 魚焼きグリルに、1.を流し入れます
- 固まるまで、1時間ほど待ちます
- 水溶き片栗粉が固まったら、魚焼きグリルからはがします
- 汚れがキレイにはがれるので、グリルを軽く洗って終了です!
片栗粉はカビ取りにも使える!
お風呂やキッチンのパッキンについたカビにお悩みの方は多いと思います。
”これまで使った洗剤では、イマイチ効果がなかった”という場合には、ぜひ片栗粉を活用してみて下さい。
塩素系漂白剤に片栗粉を混ぜて、カビ撃退です!
換気しながら作業して下さいね。
- 手袋をします(塩素系漂白剤から皮膚を守るためです)
- 【塩素系漂白剤1:片栗粉1】の割合で混ぜます。(強めのドロドロの状態です)
- カビの上に2.をのせます
- 5分ほど待ちます(5分以上になると、パッキンなどの素材が傷む可能性があることに注意です)
- 熱いシャワーで流します(50℃以上が理想です)
今回ご紹介したお掃除活用術が嬉しいのは、簡単で安いこと!
色々な洗剤を買ってみる前に、ぜひお試しくださいね。
まとめ
賞味期限切れの片栗粉についてご紹介してきました。
私はこれまで、賞味期限を気にせず片栗粉を使っていたのですが、ダニの情報を知ったことで、保存方法を見なおすきっかけになりました。
ポイントをまとめてみます。
- 賞味期限切れの片栗粉は、見た目と臭いに変化がなければ使ってOK。
- 片栗粉にはコナダニがわく
- 見た目や臭いが変化した片栗粉は、ダニを疑って捨てた方がいい
- 片栗粉の保存は、常温、冷蔵どちらでもOK
- 片栗粉を保存するポイントは【密閉、低温と乾燥、臭い移り】
- 古くなった片栗粉はお掃除に活用できる
今回の情報を知って、「片栗粉が長期保存できることは分かったけど、早めに使い切る!」と強く思いました。
早速、片栗粉を活用できるレシピを調べてみると、私の大好きなタピオカが簡単に作れるレシピを発見しました!
【片栗粉1:水1】を混ぜて、黒糖で好きな甘さにしたら、お湯でゆでるだけ!
大量消費できるし、なんて簡単なんでしょう♪
まだまだ知らない、片栗粉活用術がありそうですね。
今回の情報を参考に、片栗粉を賢く使っていって頂ければ幸いです。