梅干しは昔からある「保存食」。でも、最近スーパーに「賞味期限」の書かれた梅干しが陳列しているので気になっていました。
そもそも保存食の「梅干し」に賞味期限ってあるのでしょうか?
疑問に思って調べてみたところ、梅干しにも白色や黒色の「カビ」が生えることはあるようです。しかも、それだけでは終わりません。梅干しにカビが生えるのは「不吉」だって出てくるんです‥
母も毎年つくっている「梅干し」‥ これは調べる必要がありそうです!
目次
梅干しにカビる原因は? そもそも梅干しに賞味期限ってあるの?
スーパーなどで売っている梅干しは、「減塩」などの塩分5~10%のものや、「ハチミツ漬け」「かつお梅」などの添加物や調味料が入っている物が多いです。
実は、このために「賞味期限」が発生するのです。「保存食」としての機能よりも、現代人好みの「味」を優先させているので、昔ながらの「梅干し」とは違った食品になっていたのですね。
一方で、昔ながらの「梅干し」には「賞味期限」は原則ありません。
現存している一番古い梅干しは、奈良県にある『437年もの』だそうです。
あまりに古くて貴重なので、誰も食べていないそうですが、江戸時代の安永年間に作られた『約240年もの』の梅干しは問題なく食べることができたそうです!!
これには「梅干し」の作り方が影響しているようです。
昔ながらの梅干しの作り方は、塩分が20%以上で調味料などは使っていません。材料は「塩」と「シソの葉」といたってシンプルです。
10年以上つけられた「老舗の梅干し」は高級品!!
高い梅干って、いったいいくら位するのかしら・・・と思ったら、「五代庵 紀州甲申年の梅五福」というのが1粒 3240円!!壺の中に1粒しか入っていません!!
でも、食べてみたくなりますね。
梅干しに白カビや黒カビが生えると不吉って本当??
梅干しにカビが生えると不吉・・・って知りませんでした。
私の母も(私は頂く専門)梅干しや梅酒を作っていましたが、「不吉」な事は起こりませんでしたよ(笑)
気になったのでインターネットで調べてみると、
「梅干しがカビると夫や父親が死ぬ」
「梅干しがカビると家族が死ぬ」なんて恐ろしいことが!!
「梅干しが腐る」
↓
「めったに腐らないものが腐る」
↓
「めったに起こらないことが起きる」
それが、「不吉」と言う事の由来みたいです。
「梅干しがカビてしまうほど、湿気が多い」
↓
「健康に良くない」
↓
「不吉な事がおこる」という説もあるようですね。
結論:迷信です(笑)
本当だったら誰も梅干しを作ろうなんて思いませんものね!
安心して梅干しを作って下さい。
でも、念のためカビないように注意はおこたらないで下さいね。
自家製梅干しにカビが生えた!!原因とカビ防止のポイントは?
梅干しをつくっている途中でカビが生えた場合、いろいろな原因が考えられます。ここでは注意すべき6つのポイントを解説します。
ポイント1:「水分に注意」
梅干しをつくるとき、初めに梅の実を水洗いするのですが、この後で、しっかり乾かさないと、カビの発生の原因となります。
梅の実を乾かしたら「へそ」を取ります。このときは梅の実を傷つけないように気をつけます。
「へそ」をとったら、梅の実はかなり無防備!!もう水洗いは厳禁です。
ポイント2:「念入りな除菌」
梅の実は、35度以上のホワイトリカー(焼酎)を使ってしっかり除菌しましょう。梅をつける瓶も熱湯でしっかり消毒しましょう。
また、梅をつける時には「へそ」の部分に塩をつけてから瓶に入れます。
作業をする時には両手に手袋を着用し、アルコール洗浄してしっかり除菌。
これらを怠ると、カビ発生の原因になります。
ポイント3:「容器の腐食に注意」
梅をつけるとき「金属容器」は厳禁です。梅干しは「塩分」と「酸」が強いので、金属容器では錆びてしまうのです。
おすすめは、陶製の瓶かホウロウ、漬物用のポリ容器でも大丈夫です。
梅の実と重石でかなりの重量になるので、丈夫な物を使いましょう。
使う前、ヒビや割れもきちんとチェックしておきましょう。
ポイント4:「手抜きな作業に要注意」
梅干しの瓶のそこには、塩を入れます。塩・梅・塩・梅・・・の順で瓶に入れていきます。
重石を載せると梅酢が上がってきます。(もちろん、重石も除菌しましょう)
梅酢が上がってきたら瓶をゆすって均一に馴染ませます。(出来れば毎日実施しましょう)
梅酢には殺菌作用がありますが、手を抜くとカビの原因になります。
ポイント5:「梅の実を梅酢にしっかり浸す」
3日程で一番上まで梅酢が上がってきます。梅酢に梅の実を浸すのがポイントなので、しっかり瓶をゆすって梅の実を梅酢に浸しましょう。よく浸っていないとカビの原因になります。
「土用干し」まで瓶を毎日ゆするのが、カビを出さないコツです。
ちなみに、シソを入れるタイミングは梅酢が上がってきた頃です。シソを梅酢に浸して梅の実にまわるようにします。
ポイント6:「最後まで気をぬかない」
梅雨が明けたら「土用干し」をします。ここでも手や道具をきちんと除菌して作業しましょう。
3日3晩干して出来上がり!!直射日光をしっかりあてて「太陽光除菌」を致しましょう。ここでも水分をしっかり抜くのがカビの予防につながります。
なんだか、私にも作れるような気になってきました。
とにかく、除菌とお世話に手を抜かない事ですね!!
こちらはJA紀の里ふるさとセンターでの梅干加工体験の動画です。
カビ防止のために、しっかり水気をとっていますね。大きな梅の実を大量につけて、みなさん、楽しそうですね!!
自家製梅干しを上手な保存方法はコレ!!
土用干しの後、梅干しを瓶やガラス容器に入れて日が当たらない風通しの良いところに保存します。
ここでも、重要ポイントは容器の除菌と水気です。容器の水気をきちんと取って清潔で除菌をした容器を使いましょう。
梅酢も同様です。水気をきり除菌した瓶などにいれて梅干しと同じように日の当たらない風通しの良いところで保存しましょう。
柔らかい梅干しは意外と簡単にできる♪♪
干していないけれど、干したような柔らかい梅干し!!
日中つきっきりで天日干しは無理だけど、屋内で梅酢の瓶をふることは出来そうだ!っていう人にオススメです!!
梅干しの漬け方は上記で説明したのとほぼ同じ。違うのは、梅酢が梅の実にしっかり浸った後、天日干しをせずに「粗塩」を足してさらに1か月漬け込むところです。
ここでも、1か月後を楽しみに毎日お世話をして下さい。
自分で作った梅干しの味は格別でしょうね。副産物の梅酢で「梅酢ドリンク」や「梅酢漬け」など色々楽しめそうです。
先にもあるように我が家では毎年、母が梅干しを作って分けてくれ、
更に!姑からも送られてきたりしたので、梅干し三昧でした。笑
手作りの梅干しって作る人によって、味も柔らかさも個性があって味見が楽しみなんですよね。
私も、「超簡単」な方でまずはチャレンジしてみようかな!?