主人の転職に伴い、家族3人と愛犬2匹で田舎へ引っ越しをした我が家。
室内犬のため、2匹飼ってもOKというファミリータイプの物件が皆無で、選ぶ間も無くOKを出してくれた平屋の賃貸に住むことになりました。
もちろん住むところが見つかって有り難い気持ちはありますが、ペット可だけあってやはり古い…。
この間も、入り口の蛍光灯がチカチカしていて、本日ついに点けてもすぐに消えてしまうようになりました。
真っ暗な田舎の夜に電気が点かないのは死活問題!
蛍光灯がすぐ消える原因はなんなのか、調べてみることにします。
- 蛍光灯が突然消える!もしかして故障なの?考えられる原因はコレだ!
- こんな事ってあるの?LED蛍光灯なのにすぐ消える原因とは?
- こんな事は初めて!蛍光灯が音とともに消えてしまった場合の対処法とは?
- 知らないと大惨事に!蛍光灯やLEDランプが火災の原因になる!
- 蛍光灯が日本から消えるって本当?今すぐLEDに変えたほうがいいの?
蛍光灯がチカチカしていることは珍しくありませんが、点けてすぐに消えてしまうのはなんだかおかしい?
蛍光ランプを交換してもダメだった場合無駄になってしまうため、しっかり調べてから対策しようと思います。
目次
蛍光灯が突然消える!もしかして故障なの?考えられる原因はコレだ!
一般的に私たちが蛍光灯と呼んでいるものには、じつは3つの種類があります。
まずは、各種類の特徴を確認してみましょう。
3種類の蛍光灯
グロースタータ形
グロースタータという専用の点灯管を使い、蛍光灯はFLやFCLなどグロー専用ランプ(別途グローランプが必要)を使用して点灯させるもの。
一般的に4W~10Wくらいの蛍光灯には低力率形、20W以上のものには高力率形を使用ます。
スイッチを入れてから点灯するまでに時間がかかり、チカチカしやすいデメリットがありますが、一番安価なため、広く普及していた形です。
ラピッドスタート形
低い電圧で放電開始できるため即時に点灯する安定器を使い、蛍光灯はFLRなどのラピッド専用ランプを使用して点灯させるもの。
点灯が早い分、グロースタータ形に比べて安定器が重くて大きいものになります。
一時期普及していたものですが、現在はより省エネなインバーター式に変わっているところが多いようです。
インバータ形(高周波点灯専用形)
電子回路を使った安定器を使い、蛍光灯はグローランプは不要でFHFを使用して点灯させるもの。
点灯が早い、軽量、ワット数あたりの明るさが高い、省エネとメリットがたくさん。
その分価格は上がりますが、現在使われている蛍光灯では最もスタンダードなものと言えます。
蛍光灯が急に消えてしまう原因
一般家庭の蛍光灯は、現在ではインバータ形だと思ってよいようです。
インバータ形は電子回路でコントロールされているため、蛍光灯ひとつが点かなくなるとほかの蛍光灯も点かなくなってしまいます。
そのため、蛍光灯が消える原因としてまず確認するべきなのは蛍光ランプ(蛍光管)の寿命です。
寿命がきた蛍光ランプだけを交換すれば、通常通り使えることがあります。
蛍光ランプの寿命が来ていたら
寿命がきた蛍光ランプは端の方が黒くなっているため、近づいて確認すればすぐにわかるでしょう。
見つけた古い蛍光ランプを新品の蛍光ランプに変えて蛍光灯が点くようであれば、今後も通常通り使って問題ありません。
それでも点かない場合は、点灯管(丸い小さなランプのようなもの)があるタイプなら点灯管も交換してみることをおすすめします。
ここまで対策してみてもまったく点かなかったり、点灯してもすぐ消える場合は、残念ながら蛍光灯本体の寿命や故障の可能性が高いでしょう。
インバータ形蛍光灯本体の寿命は、8~10年程度と言われています。
そこまで経っていなくても、使い方や時間によって寿命は短くなるので、本体交換の必要がありそうです。
こんな事ってあるの?LED蛍光灯なのにすぐ消える原因とは?
蛍光灯の主流はインバータ形というお話をしましたが、「蛍光灯? 今の主流派断然LEDでしょ!」という方の方が多いかと思います。
そのため、LEDランプについても調べてみます。
LEDランプとは?
LEDは、発光ダイオードという半導体が電気を流すことで発光するもの。
LEDランプは、この発光を利用した照明器具で、1日10時間使用したとして約11年もつ計算になります。
蛍光灯が約3年7カ月なのと比べてもその差は歴然!
導入コストを差し引いても、コスパ最強と言えるでしょう。
また、LEDは紫外線を出さない光のため虫を寄せ付けず、夏場に虫がびっしり…などということにならずメンテナンスもほとんど不要です。
LEDランプが消える原因
しかし、残念ながらいいところだけではなくデメリットもあります。
LEDランプは、中に制御回路が組み込まれているため、ここが故障してしまうと交換が必要になります。
故障の原因は外部や内部からの熱によるものが多く、LEDランプ内部の電源部はとくに熱に弱くなっているため注意が必要です。
おしゃれなランプシェードなど、デザインだけで選んでしまうと熱がこもって寿命を短くしてしまうかもしれません。
放熱するために放熱フィンと呼ばれる金属が取り付けられている製品もありますが、故障した場合は新しいLEDランプに変えるしかありません。
最初の価格が高いため、すぐに壊れてしまってはかなりの痛手ですよね。
天井に断熱材が敷かれている場合も要注意!
LEDランプの周りに熱がこもりやすくなるため、断熱材施工器具対応のLEDランプを選びましょう。
熱による寿命と判断して新しいLEDランプに取り替えたのに、それでも点かない場合は照明器具自体が壊れている可能性があります。
専門家に相談するか、照明器具そのものを交換しましょう。
こんな事は初めて!蛍光灯が音とともに消えてしまった場合の対処法とは?
メリットだらけのLEDにも弱点はあるようですね。しかし、それらを差し引いてもLEDの方が魅力的です。
と思ってみても、現状我が家は賃貸のため勝手にLEDに変えることはできません。
不動産に相談して、交換を試してもらうしかなさそうです。
そんなことを考えながら検索を進めていると、蛍光灯がチカチカして大きな音とともに消えたという症例が出てきました。
そこまで大きな音ではないものの、確かにちょっと音もするような?
念のためこちらも調べてみます。
蛍光灯が音がして消える原因
リモコンがあるタイプのものなら、リモコンの誤動作という可能性が考えられます。
まずは、リモコンの電池を抜いても蛍光灯が勝手に消えるか確認してみましょう。
「ピーピー」という電子音が鳴るなら、インバータの故障やリモコンがノイズを受信していることも考えられます。
また新しい製品だと、周囲の明るさで点灯を制御するものがあるので、何かの明かりを感知して勝手に消灯してしまっている場合も検討できるでしょう。
どちらでもない場合は、蛍光灯の寿命や蛍光器具本体の故障の可能性が高くなります。
「シュー」という音の場合はコンデンサーの故障や液漏れが疑われるため、早急に電気屋さんに見てもらうことをおすすめします。
あまりにも激しい音の場合も同様ですが、その後、電気屋さんに見てもらうまで蛍光灯を点けるのは止めておきましょう。
知らないと大惨事に!蛍光灯やLEDランプが火災の原因になる!
蛍光灯から普段聞きなれない音がすると、さすがに驚いて電気屋さんなどのプロに確認してもらいますよね。
しかし、見た目は別段なんともないのに、蛍光灯やLEDランプが原因で火災を起こしてしまう危険があるのです!
蛍光灯やLEDランプについて
普段当たり前に使用している照明器具ですが、交換の際によくわからなくて困ったことはありませんか?
私は間違えるのが嫌なので、W数などの情報を写メに撮ってから電気屋さんに行き、確認してもらうようにしています。
よくわからないけどまあこれでいいかと軽い気持ちで交換すると、たいへんなことになるかもしれませんよ!
知っておいて損はない、蛍光灯やLEDランプの危険性をまとめました。
- 指定されたW数以上の電球を取り付けると熱がこもり発火しやすくなる
- 電球内部は2000℃以上になるため、周りに燃えやすいものを置くと発火する可能性がある
- 蛍光灯内部の電線がむき出しになっていると、ショートして発火する危険性がある
- 古くなった蛍光灯は、寿命が残っていても劣化が進んでいて発火する危険性がある
- 蛍光灯が急に消えたり点いたり、音がして焦げ臭い場合は劣化している証拠
- 照明器具とLEDの組み合わせによって火災が起こることもある
- LEDランプに書いてある対応照明器具を必ず確認する
私のように、同じものを交換するなら写メを撮っていくのが一番です。
ほかのものしかない場合や使えるけど異常がある場合など、自分で判断がつかない時には、照明器具ごと交換してしまうのが安全ですね。
蛍光灯が日本から消えるって本当?今すぐLEDに変えたほうがいいの?
同じ形なら大丈夫と思ってしまいますが、W数の違いやLEDランプが使える照明器具など確認しなくてはいけないことがたくさんあるのですね。
そんなことを考えていると、またまた気になる情報が!
なんと、2020東京オリンピックまでに蛍光灯は日本から絶滅するというのです。
蛍光灯はなくなるの?
日本が加盟している水銀条約によって、2020年には、水銀使用量で規制される32W以下の蛍光灯は無くさなくてはいけません。
しかし、すでに現在販売されている蛍光灯は、基準以下の水銀量になるように対策されているため、水銀条約には違反しないんですね。
違反していないのだからこれまで通りに使用することができ、2020年になっても蛍光灯が消えるということはありません。
蛍光灯派のみなさん、ご安心ください。
しかし時代の流れとして、政府は省エネ対策のためにも2020年を目処に全面的にLEDに変えていきたいと考えているようです。
確かに、LEDもどんどん安くなってきているので、2020年くらいになれば、安さで蛍光灯を選ぶメリットがなくなっていると思われます。
この流れを受けて、パナソニックは2019年に蛍光灯の生産を終了すると宣言しています。
ただしメンテナンス用の蛍光灯は引き続き生産するので、賃貸などで蛍光灯を使う必要がある方は安心ですね。
まとめ
街を見渡しても、どんどんLEDに変わっている様子が伺えます。
我が家も新築を検討している最中ですが、明るくて10年も交換不要ということで、やはりLEDを選ぶ予定です。
蛍光灯が珍しいものになる日は、案外すぐすこまできているのかもしれませんね。
では最後に、今回のポイントをおさらいしておきましょう。
- 蛍光灯が消えた場合は、新しい蛍光ランプ(蛍光管)に変えることで点くようになることが多い
- 新しい蛍光灯に変えても点かない場合は、照明器具自体の故障の可能性が高い
- その場合は修理するよりも新しいものを購入したほうが安い
- 音が鳴ったり焦げ臭いにおいがする場合は、速やかに電気屋さんなどプロに見てもらう
- 2020年に蛍光灯がすべてなくなるという情報はデマ
ちなみに、蛍光灯を捨てる場合はお住まいの自治体のホームページで捨て方を確認できます。
家電量販店やホームセンターなどで無料回収している場合もあるので、近所をチェックしてみてくださいね。
交換して通常通り使えるようになった我が家の蛍光灯ですが、相変わらずチカチカしています。
でも、なんだかノスタルジックでこれはこれで素敵な思い出だなと感じました。