PR
スポンサーリンク
生活のQ&A

養子をもらって後悔する可能性は?失敗例・不安な点や解消方法は

スポンサーリンク
生活関連
スポンサーリンク

【執筆者:編集部 今冨るみ子】

養子をもらって後悔

特別養子縁組で養子をもらって後悔した人や「かわいくない」という口コミを調べましたが、でてきませんでした。

特別養子縁組で子どもが始めから障害児だったり、数年たってわかったりしても、養親になる人はもともと覚悟を持って望んでいる人が多く、後悔する人はあまりいないようです。

ただ、養子を一定期間育てた後に、実親が返して欲しいということで特別養子縁組が成立しないという失敗例やトラブルは少なからずあるといいます。

この記事では、特別養子縁組で養子をもらった人の声や、知っておきたいことについて紹介します。

この記事を読むとわかる!
養子をもらって後悔のこと
  • 養親は実際どう思っているのか
  • 養子ならではの困難
  • 里親とのちがい
  • 特別養子縁組とは

妊娠したけど子どもを育てられないと悩んでいる人にも、この制度について知ってほしいです。

スポンサーリンク

特別養子縁組で養子をもらって後悔した例はほぼ見当たらない

特別養子縁組 後悔

特別養子縁組をした親で後悔したことを調べたところ、「子供がかわいくなくなった」「返したい」という口コミは知恵袋にもありませんでした。

しかし、実の子でないことからの難しさや、養親側の家庭の事情が変わったことによる困難は少なからずあるといいます。

養子をもらって困難だと感じたこと
  • 真実告知が難しい
  • 子どもとの相性がよくない
  • 自分が情緒不安定になる
  • 養子を虐待しそうになり怖くなる
  • 自分やパートナーの職業が変わった
  • 家族の介護が必要になった
  • 自分が病気になった
  • 夫婦関係が悪化した
  • 養子の障害

養子に迎えてから発達障害がわかったり、思春期には非行・暴力・虚言などの問題行動が出たり、養親では受け止めるのが厳しい状況になることもあるようです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
しかし、真実告知以外はどれも実子であっても起こりうる問題であり、養子ゆえの困難ではないと言えます。

障害児だった場合でも引き受けるのかは一番覚悟を問われるかもしれません。

障害児だった場合は負担が重いと感じる人も

里親・養子縁組に迎えられた子供には障害があることが多いといわれており、引き受けた親のなかには負担が重いと感じる人もいるようです。

里親・特別養子縁組で引き取られた子供が障害を持っている割合はつぎのとおりです。

障害者ありの割合・「児童養護施設入所児童等調査結果」との比較(※1)
  • 特別養子縁組…14%
  • 里親委託児…20%

この数値が高いのかはデータ不足でわかりませんが、国民の6%が何らかの障害があるということから、多いのではないかと考えられます。(※2)

子どもの障害は生後すぐにわかることもあれば、数年たって初めて出てくることもあるようです。

子どもの障害
  • 生後すぐにわかる障害…遺伝子疾患、奇形、心臓疾患
  • 数年たたないとわからない障害…アレルギー、聴覚・視覚障害、発達障害、知的障害

始めからわかっている場合は、あっせん団体によっては断ることもできるそうですが、障害があっても迎えたいか覚悟を問われることもあるようです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
これは、自分の子でも障害を持って生まれる場合もあるので、どんな子であっても育てるという覚悟が必要なのは言うまでもありませんね。

ほとんどの養親は、養子が障害を持っていようが関係なく愛情を注いでいます。

養子に迎えた子どものことをかわいいと思えないのではないかと不安に思う人もいるかもしれませんが、口コミやSNS上では「よかった」との声ばかりです。

かわいくないという人は皆無 | 血がつながらなくても家族

養子を迎えて後悔した人がいるのか調べましたがそのような情報はなく、知恵袋や口コミサイトでは「自分の家族になってくれてよかった」という意見しかありませんでした。

実親よりも養親のほうが子どもにかける教育費が高かったり、養子の自己肯定感が高かったりすることから、どちらにとってもいい結果であることが多いといいます。(※3)

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
また、ほとんどの養親が「血のつながりは関係がない」「大事な家族」といっています。

養子だからこその困難なこともあり、養親の覚悟が問われることが多いでしょう。

特別養子縁組ならではのトラブルや困難

特別養子縁組 トラブル

血のつながらない養子だからこその問題もあります。

養子だからこその問題
  • 真実告知
  • 試し行動
  • 配偶者や両親・親族からの反対

血がつながっていないことを伝える真実告知は、どの養親も悩むところでしょう。

真実告知のタイミングが難しい

養子をもらった人の悩みの多くは、血がつながっていないことを知らせる真実告知をどのタイミングでするか、といわれますが、ほとんどの家庭ではしているようです。

真実告知をしているかどうか(2016年の調査より)(※4)
  • している…80.1%
  • していない…19.9%

真実告知は、思春期になっていきなり伝えたり他人から知らされてたりすると、精神的なダメージが大きいので、幼少期から行うことが推奨されてます。

思春期に事実を知った場合、「親に裏切られた」「これまでの生活や愛情はうそだった」と受け取られ、親子の関係が難しくなることがあるといいます。

後々養子だと知ってグレる人もいるようです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
伝えるときは、「血はつながっていないけど、自分たちが親であなたは大切な子ども」「希望して育てている」ということも、事実と一緒に伝えるとよいといわれています。

実の親と離れたことで愛情を試す行動が大変なようです。

試し行動がなかなか大変

里親や養親の愛情を試すために「試し行動」という親が困るようなことをする時期があるのも、養子の特徴と言われます。

養親の家に迎えられた直後と思春期に出ることが多いようですが、個人差や引き取られた年齢によってもちがってくるようです。

試し行動は、本来なら生まれてすぐから親と形成するはずだった愛着関係を取り戻すためになされるそうです。

乳幼児期の試し行動
  • 過食・拒食・極端な変色
  • 暴言
  • 叩く・蹴る

とくに虐待されていた子どもは試し行動がひどいそうですが必ず終わるので、愛していることを辛抱強く伝えていくことが大事だといいます。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
とは言え、並大抵の覚悟ではできなさそうですね。

周りからの賛同を得られないこともあるようです。

配偶者や両親、親戚からの反対

配偶者や両親、親族から反対されることも多いようですが、パートナーとだけでも価値観を合わせておく必要があります。

特別養子縁組の条件が「仲睦まじい夫婦であること」で、面談や研修中にも両親ともに特別養子縁組に賛成しているかを聞かれるそうです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
養子にした子どもがつらく当たられないためにも、養親の両親や親戚からも賛成してほしいところですが、こちらは必ずしも賛同されなくてもいいようです。反対されても育てるという覚悟が必要ですね。

完全に自分の子どもにするのか、預かるだけなのか、養子を迎えるのにもちがいがあります。

特別養子縁組と里親とのちがい | 福祉か家庭裁判所か

特別養子縁組 返して欲しい

里親は行政が子ども向けに提供する福祉サービスで、養子縁組は家庭裁判所での申し立てをして親子関係を結ぶというちがいがあります。

里親と養子縁組のちがい
里親 養子縁組
特別養子縁組 普通養子縁組
生みの親との
関係
継続 終了 継続
戸籍 実子 養子
相続・扶養 育ての親のみ ・育ての親
・生みの親
関係解消 ・自立
・生みの親
の元に戻る
不可 認められる
子どもの年齢 18歳まで 15歳未満 親より年下
育ての親 制限なし 25歳以上の
婚姻関係に
ある夫婦
・20歳以上
・独身可
補助金 あり なし

里親は、行政から委託されているので養育費が支給されますが、養子縁組は福祉サービスではないことから補助金はなしです。

2018年のデータでは、生まれた家庭で育つことができない子どもは4万4千人いるとされています。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
その中で、里親に委託された子どもは7104人、特別養子縁組は624件とされており、海外に比べると少ないといわれています。

里親についてはこちらの記事を参考にしてください。

こちらの動画では特別養子縁組について、妊娠したけどやむを得ない事情で子どもを育てられない女性や、養親になりたい人の両側から説明してあります。

子どものための制度だからこそ、厳しい審査が必要なようです。

子どものための制度 | 大人のエゴを満たすものではない

特別養子縁組は、子どもの福祉のための制度であって大人の欲望ためのものではないことは知っておきましょう。

子どものための制度なので、特別養子縁組で養親になるには、年収や健康状態など厳しい審査があるようです。

特別養子縁組で子供を迎える方法は、児童相談所と民間団体の2通りがあります。

特別養子縁組のあっせん団体
児童相談所 民間団体
子どもの年齢 さまざま 主に新生児
養親の出費 なし ・出産費用
・斡旋料
・研修等にかかる諸経費
待機期間 長い 短い

特別養子縁組の養親希望者はたくさんいるそうですが、「障害があってもどんな子どもでも受け入れたい」という人は少なく、縁組成立の割合も低いのが現状です。

不妊治療の末に特別養子縁組に踏み切る夫婦も多いようですが、実際に行った人のブログや書籍が参考になります。

法改正前では、実親の翻意により特別養子縁組の成立に失敗する例が少なからずあったといいます。

返して欲しいという実親も | 法改正で成立の失敗例は少なくなった

特別養子縁組として養子に出したのに、後に「返してほしい」という生みの親は少なからずいるようです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
この家族の例は、実母にも事情があったかもしれませんが、本当に胸が引き裂かれる思いです。

しかし、以前は養子縁組が成立するまでは生みの親が撤回することが可能でしたが、2020年の法改正により同意から2週間後の翻意は不可になりました。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
生みの親にとってはつらいかもしれませんが、子どもの家庭環境が何度も変わることは避けなければなりませんね。

特別養子縁組で親になった夫婦と、翻意した実母の両面から描かれた話があるので参考にしてください。

法改正後でも、実親の翻意によって特別養子縁組が成立しないこともあるよですが、取り消される事例は非常に少なくなったようです。

結論 | 養子をもらって後悔する人はほぼいない | 養親は覚悟がある

養子をもらって後悔のまとめ
  • 後悔した人はほぼいない
  • 血のつながりは関係ない
  • 養子ならではの困難はある
  • 養子縁組は子どものための制度
  • 返して欲しいという実親もいる

特別養子縁組で養子をもらう人は、さまざまな覚悟を決めていることが多く、後悔することはあまりないといいます。

養親を希望する人は、特別養子縁組が子どものための制度ということを忘れずに、児童相談所やあっせん団体に相談に行くといいですね。

タイトルとURLをコピーしました