【執筆者:編集部 杉田このみ】
運転免許を取得する際の最後の難関、本免学科試験は難しい曜日があると思われていますが、実際にはどの日に受けても難易度は変わりません。
合格点は全国共通で100点満点中90点以上、年度ごとの合格率は例年75%前後となっています。
この記事では、本免試験の難易度や受かるコツについて調べたことを次のようにまとめて解説します。
本免試験 のこと
- 本免には難しい曜日があるのか
- 合格率や合格点はどのくらいか
- 都道府県で出題される問題が違うのは本当なのか
- 一発合格のための勉強方法
本免に受かる気がしない人や、何を使ったら受かるのか勉強方法を知りたい人も参考にしてくださいね。
目次
本免学科試験に難しい曜日はなく人によって向き不向きがある
運転免許取得の最後の難関である本免試験は、曜日によって難しさが変わると言われますが、実際は何曜日に受験しても難易度は変わりません。
試験問題は○×で回答する正誤選択問題90問と、イラストを使用した問題が5問の合計95問が出題され、90点以上が合格点です。
受験日 | 月曜日から金曜日 (年末年始はお休み) |
---|---|
手数料 | ・受験料:1,750円 ・免許証交付料:2,050円 |
試験時間 | 50分間 |
出題形式 | ・正誤選択:90問 ・イラスト形式:5問 |
合格基準 | 100点満点中90点以上 |
人によって問題の得意・不得意があるため、苦手な問題が出題された日は難しかったと感じているのだと思われます。
受験する年によっても難易度は変わってきますが、毎年合格率に大きな差はありません。
合格率の年別推移|例年7割以上は合格点をとっている
運転免許試験の合格率は直近5年の平均が76.9%となっており、例年大きな差はなく20%以上の人が不合格という結果になっています。
平成30年 | 75.9% |
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令和元年 | 75.1% |
令和2年 | 77.7% |
令和3年 | 77.1% |
令和4年 | 78.7% |
結果を見ると受験者は半分以上が合格していますが、落ちる確率は3人に1人という計算になります。
ただし、再試験は翌日以降にしか受けられないことと、試験手数料が受験ごとにかかってしまう点には気を付けましょう。
本免試験は都道府県で問題が異なり、難しい県があると聞いたことがある人もいるかもしれません。
各地の交通実態を考慮されるため都道府県で問題が違う
本免の学科試験問題は地域によって出題内容が異なりますが、不平等だと言われるほど難易度の差はありません。
よくよく考えたら本免て各都道府県の公安委員会が実施してるから交通事故発生件数とかで上位の都道府県とか必然的に難しくなるんかな。
— 月ウ (@K_nd8_) March 25, 2020
本免の試験問題は各地の交通実情をもとに、都道府県ごとに作成されています。
本免は雪国特化した問題ばっかでたな
— きょんくん (@frapbois_kyon) October 5, 2014
雪の多い地域では降雪時に必要な運転知識が求められたり、二輪事故が多い地域は交通事故事情に関する問題が多かったりします。
各地で出題される問題の傾向はあるものの、正しく勉強すれば合格する受かるコツをご紹介していきます。
本免試験に受かるコツは繰り返し問題を解いて慣れること
本免試験に合格するためには教本をしっかり読んだうえで、何度も問題集を繰り返し解くことが重要です。
教本では正しい情報を学べますが、実際に問題を解こうとすると正しいのか間違っているのかわからなくなることがあるので、問題文に慣れるためにも問題集を活用すると良いでしょう。
教習所に通うと何度も試験を受けると思いますが、それぞれの試験で出題されるポイントがあります。
試験の種類 | ポイント |
---|---|
仮免前 効果測定 |
・学科教習で学んだ内容がメイン ・基礎的な知識が出題される |
仮免試験 | ・路上教習前に取得する免許 ・交通ルールや法律に関する知識 ・言葉のニュアンスや言葉、数字が 混同しやすい問題が出る |
本免前 効果測定 |
・学科教習で学んだ内容 すべてが出題範囲 ・常識的な問題が出題される ・ひっかけ問題がさらに多くなる |
本免試験 | ・ひっかけ問題が多いため 文章をしっかり読み取る ・言い切り言葉(絶対~など) は誤りな場合が多い ・教本をすべて理解していれば 落ちることはない |
本免試験では地域差があるものの、全国共通で出やすい問題もあるのでいくつかご紹介します。
全国的に出やすい問題は暗記系や数字・カタカナのひっかけ問題
教本の中で暗記すべき項目は少ないので、できる限り全部覚えておくと問題がスラスラ解けますし、間違えやすい問題は細かい規定が多いので把握しておきたいですね。
【暗記問題】
- 高速道路に関すること
- 道路標識
- 追い越しと追い抜き
- 自動車区分(総重量・積載量・乗車定員)
- 駐停車に関するルール
【間違えやすい問題】
- 細かい数字の規定(積載量など)
- 『以内』『未満』の違い
- 緊急車両への対応
- 信号機や手信号に関すること
- カタカナ文字の説明
簡単すぎる問題が出ても、言葉のニュアンスが違うだけで間違うこともあるので、内容を最後までしっかり読み取り解答しましょう。
範囲の広い本免試験は毎日コツコツ、すき間時間も活用して勉強したいですよね。
問題集アプリだけでの勉強はすき間時間を活用できるが心もとない
試験を受ける前にすき間時間でできるのがスマホアプリを活用して勉強することですが、アプリだけで勉強するのはおすすめできません。
問題に慣れるために勉強するのは良いですが、アプリ内の問題数は限られているためあくまでもすき間時間の活用程度にするのがおすすめです。
実際にアプリで出題される問題を解く動画があったので参考にしてくださいね。
本免試験は思っている以上に範囲が広いので一夜漬けではなく毎日コツコツ問題に慣れて本番を迎えましょうね。
当日焦らないように持ち物と一日の流れを最終確認しておこう
本免試験を受けるのは指定の運転免許センターで、当日は試験だけでなく合格後の様々な手続きがあるため、必要な持ち物を確認しておきましょう。
- 本籍が記載された住民票の写し(コピーNG):マイナンバー不要
- 健康保険証・マイナンバーカード・パスポートなどの本人確認書類
- 申請用写真1枚:免許センターでの撮影も可
- 卒業証明書など各種証明書
- 手数料
- 筆記用具
- 眼鏡やコンタクトケース
運転免許センターでの1日の流れは以下の通りです。
1.受付で手続きを行う:手数料の支払いなど
2.視力・聴力など適正検査を行う
3.受験票を受け取り試験会場へ入る
4.試験の説明・注意事項を聞く
5.学科試験開始
6.合格発表
7.必要な場合は写真撮影
8.免許証の交付
無事に免許を取得できた後でも、免許更新や様々な手続きがあるので忘れないようにしましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
結論|本免に難しい曜日はないため繰り返し解いて問題に慣れよう
- 試験に難しい曜日はない
- 合格率は全国で例年7割以上
- 都道府県ごとに出題されやすい問題の傾向は違う
- 受かるコツは毎日繰り返し解いて問題に慣れること
- 問題は最後までしっかり読み取る
1週間の中で本免試験に受かりやすい日はなく、いつ受けても難易度は変わりません。
試験問題は都道府県の公安委員会によって作成されるため、各地の特色がでる問題が出題されることもありますが、文章を最後までしっかり読み取れば合格できるはずです。
練習問題を繰り返し解くことで問題文に慣れ、問題の範囲が広いため勉強は一夜漬けにせず、毎日少しずつ問題を解くのが受かるコツですよ。