【執筆者:ヨセミテ編集部】
国家一般職はやめとけと言われる理由に、キャリア官僚とも呼ばれる国家総合職と比べて、仕事内容にやりがいがない・待遇に差があるなどの声があがっています。
また配属される部署によっては、想像以上に激務で辞めたいと思う人もいるようです。
この記事では国家一般職に就いた人の本音や、公務員のメリットについて調べました。
国家一般職のこと
- やめとけと言われる理由
- 仕事内容とデメリット
- 難易度と受かりやすい官庁
- メリットと受験資格
難しすぎると言われる試験に挑戦して後悔しないためにも、最後までぜひ読んでくださいね。
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目次
国家一般職はやめとけの理由│激務・薄給との声も
国家一般職はやめとけと言われるのは、以下のような理由が考えられます。
・総合職に比べて昇進しにくい
・配属先によっては激務なことがある
・若いうちは給与が低い
・事務処理が多くやりがいを感じにくい
・採用難易度が高い
採用区分や勤務地によって環境が異なるため一概には言えませんが、霞が関にある中央省庁での勤務は、仕事内容のスケールが大きいとともに激務ともいわれています。
また若い世代の給与は民間の大手企業に比べると低めなところも、デメリットのひとつにあるようです。
2chやTwitterでは、国家一般職の実状や現職の本音が聞けますよ。
後悔した・きつい・辞めたいと感じる人の口コミ
国家一般職に就いた人の中には、給与や残業量などで苦労・後悔する場合があるようです。
ちなみに給与の実態を晒すと、30手前で地域手当、住宅手当と残業代を除いて手取り17万くらい。これでも大卒で国家一般職や市役所職員になりたいという方はお好きにどうぞ(後悔しても知りません)。
— HC (@hc_j_22_1l) January 3, 2019
地方機関に比べ中央省庁での勤務は業務量が多い傾向があり、激務でつらいと感じる人がいるようです。
内閣府は激務とは聞いていたけど、国家一般職で月の残業MAX200時間とは凄いな
毎月ではないとはいえ一ヶ月だけでも倒れそう— ツークツワンク (@Goto365741721) November 29, 2020
辞めたいけど、肩書が無くなるのが惜しいという声もありましたよ。
仕事はやめたいけど国家公務員の肩書がなくなるのは純粋にもったいないと思う
— RINDO (@zodiac1842) July 11, 2021
また国家公務員の幹部候補ともいわれる総合職との待遇の違いに、不満を抱く人もいるようです。
国家総合職と国家一般の業務上での扱いが明らかに差別的です。採用区分によって、単純で激務な仕事をさせられるのにも関わらず、昇進の差は歴然です。一般職からは意見が言えず、キャリアパスも不透明です。一般職を消耗品ではなく、1人の人間として見てもらえるような人事制度に変更してほしいです。
— やまかさ (@vtGRLT0sSjods5t) November 24, 2022
同じ国家公務員でも大きく異なる、総合職と一般職の仕事内容を確認してみましょう。
総合職との違い│定型的な事務がメインの仕事内容
総合職は政策の立案や法案の作成など、国の中枢となる専門的な業務を行うのに対し、一般職は政策の運用を実際に行うための事務業務が主な仕事内容とされています。
総合職 | 一般職 | |
---|---|---|
仕事内容 | ・政策の企画・立案 ・法律の制定など |
・政策の運用 ・定型的な事務業務 |
勤務先 | ・中央省庁(霞が関) ・全国転勤あり ※海外研修制度もある |
・中央省庁か地方の 勤務先かの選択が可能 ※省をまたぐ異動は 基本的にない |
昇進 | 昇進スピードは速い ※本府省庁の課長 クラスまで昇進する 人が多い |
昇進スピードは遅め ※地方機関の管理職に 昇進する人が多い |
一般職では発想力や柔軟性よりも、決められた事務処理を地道にやり遂げられる忍耐力が求められるのかもしれません。
また昇進にも限界があり、総合職の人を追い抜いて幹部候補になることは滅多にないようです。
人によっては決められた仕事内容にやりがいを感じにくいようですが、国家一般職になるまでの道のりは決して楽なものではありません。
難しすぎる理由と難易度│地方上級が高倍率な場合も
国家一般職になるには下記の手順を踏む必要がありますが、試験の最終合格=採用ではないため難しすぎると言われることがあります。
1.第1次試験
2.官庁を訪問し業務説明や面接を受ける
3.第2次試験(個別面接)
4.試験の合格発表
5.採用内定
志望する官庁に採用されるためには、第1次試験合格後の官庁訪問への参加が必須とされています。
採用試験対策には、過去問題をまとめたテキストがおすすめですよ。
また採用試験の難易度が高いことは確かですが、難易度の高さと倍率は必ずしも比例しません。
実際に2022年度の一般職(行政職)試験の倍率は3.8倍なのに対して、地方上級試験は10倍を超える自治体もありました。
国家一般職と県庁・市役所勤務で迷っているという人は、各自治体の採用状況や倍率の推移をチェックしてみてくださいね。
また官庁訪問をするにあたって、受かりやすく楽な省庁・官庁をリサーチする人も多いようです。
楽しい・受かりやすい官庁は│不人気の背景に注意
受かりやすい官庁を狙って採用される可能性を上げたいところですが、実際は官庁によって採用人数が違う・個人差によるところが大きいため、明確な理由をもつ順位はありません。
「文部科学省」がなぜ人気ないかを勝手に考えた。1.業績成果がでるまでに時間がかかりすぎる。2.がんじがらめで創意工夫の余地が少ない。3.天下り先が少なく魅力ない。4.そもそも他の省庁に比べてやりがいや魅力が少ない。反対にもっとも人気のある省庁はおそらく財務省、それも主計局では?
— カフェ・ゲルボア (@aobajam) December 10, 2011
色々な意見があるなか、厚労省が比較的受かりやすい・人気がないとの声がいくつかありました。
官庁訪問で内定をもらうための難易度は、驚くほど官庁によってバラバラとなっています。これまでの生徒たちを見る限り、国家一般職であれば、最難関は内閣情報調査室で、超簡単は厚生労働省といったところですかね。厚生労働省は相当人気がないので、1番目に訪問しなくてもOKです。
— 公務員試験「面接・論文」対策ラボ@アップドラフト (@koumuin_saiyou) October 7, 2019
業務量が多く、現職員の満足度が低いことが関係しているかもしれません。
厚労省職員アンケート 半数以上 “良い職場と勧められない” #nhk_news https://t.co/x21uKsuDGU
— NHKニュース (@nhk_news) March 14, 2021
ほかにも残業が多い場合や、夜勤がある交代制勤務の官庁は不人気と言われています。
試験だけでなく、入った後も大変な職業ですが、社会的信用が高く安定していることは間違いないでしょう。
国家一般職のメリット│規模の大きな仕事と安定面
国家一般職になることで、以下のメリットを期待できます。
・大規模な事業に携わることができる
・専門分野のスペシャリストになれる
・福利厚生が良い
・転勤が少ない
・社会的な信用が厚い
公務員は法律によって身分が保障されているため、不当な理由や業績の悪化などで簡単に解雇されることはありません。
さらに給与は年功序列で基本的に年々上がっていくため、安定的で人生設計が立てやすいでしょう。
公務員のメリット・就職先について解説しているこちらの動画は、コメント欄も有益な情報が多いのでぜひチェックしてくださいね。
また国家公務員に対して、世間からの評価は高いようです。
「勝ち組・すごい職業」世間の評価や信頼は高い
国家公務員というと、世間からは社会的なステータスが高い職業・勝ち組などの印象があるようです。
国家公務員は勝ち組なんだよなぁ…
— ⚙️暁美りん様⏳ (@lindis1215) May 11, 2022
勝ち組・負け組の考え方は人それぞれですが、努力の末に掴んだ職業であることは確かですね。
また解雇されるリスクが低い・収入が安定していることから、住宅ローンやカード審査が比較的通りやすいとされており、社会的な信頼が高いといえるでしょう。
時には納税者から批判を浴びることもありますが、国民の暮らしをサポートしてくれる重要な職業であることは間違いありませんね。
実際に受験を考える場合は、年齢の上限があるので注意しましょう。
受験資格│大卒程度試験は21歳以上30歳未満
国家一般職の大卒程度採用試験は、以下の受験資格・試験区分があります。
受験資格 | 21歳以上30歳未満 ※短大や高専の場合は 21歳未満も可 |
---|---|
試験区分 | ・行政系 ・技術系(9つ) |
ほかにも高卒者試験や社会人試験があり、試験区分は事務、技術など5つの専門分野に分かれます。
新卒や既卒、学歴などは関係ないので、日本国籍があり年齢の条件を満たしている場合は誰でも挑戦できますよ。
20代の働き方に関する情報は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
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結論|昇進重視で事務作業が嫌いなら国家一般職はやめとけ
- 配属先によっては業務量が多く激務な場合がある
- 決められた事務処理が多くやりがいを感じない人もいる
- 総合職に比べると昇進しにくい・限界があるといわれている
- 採用試験のほかに官庁訪問をして内定を獲得する必要がある
- スケールの大きな仕事と充実した福利厚生が魅力
国家一般職はやめとけと言われる理由に、仕事内容の幅が大きく、配属先の勤務地によっては業務量に比べて給与が低く感じられることなどがあげられます。
また総合職、一般職ともに試験の難易度は高いですが、働き方は大きく異なるので注意しましょう。
「想像以上に激務できつい」「総合職のような企画・立案の仕事がしたかった」などの後悔がないよう、各官庁や機関の情報収集を事前にしっかり行ってくださいね。