【執筆者:編集部 今冨るみ子】
車の運転にたいして「運動神経やセンスがないので怖い・向いてない」と思う人がいますが、あまり関係ありません。
運転に向いてない人は、技術面に不安がある人よりも、攻撃的・注意力散漫など性格面の特徴の方が大きいです。
そこでこの記事では、運転に必要な能力や苦手意識の克服のしかたについて紹介します。
- 怖い・向いてないと思う理由
- 向いてない人の特徴
- 運動神経やセンスより必要な能力
- 克服するポイント
「運転にストレスを感じる」「怖すぎるから免許はいらない」という人にもぜひ読んでもらいたい内容です。
目次
「運転が怖い」人は必ずしも向いてないわけではない
車の運転が怖い・向いてないと思う理由はさまざまですが、その中でもとくに「運転技術に不安がある」人が多いようです。
- 運転技術に不安がある
- 運転中に怖い思いをした
- 事故を起こした
何らかの原因で急に運転するのが怖くなる人もいますが、その場合は無理しないほうがいいでしょう。
- パニック障害
- めまい症
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)
パニック障害は、とくに渋滞や高速道路、トンネルなどで発作が起こりやすいと言われています。
パニック障害がMAXにやばかった時(今から10年前くらい)
・外出する事自体が憂鬱。
・公共交通機関全般乗れない。
・身内以外の車に乗るのが怖い。
・車の運転では橋の上でとまる事や大きな交差点での右折待ちが怖い。
・映画館、美容院、歯医者が苦手。
・高速道路の運転🙅♀️助手席にいても怖い。— 하늘-はぬる- (@sjM6deV7rzgOeFY) January 25, 2023
運転中に事故にあったことで当時のことがフラッシュバックし、怖くてできないこともあるようです。
またHSP(非常に感受性が強く敏感)気質の人は、視界に入る情報が多すぎたり、前や後ろの車が気になり過ぎたりして、運転を怖いと感じる人も多いようです。
HSS型HSPは『運転すると眠くなる』なぜなら、あらゆる危険を想定し対処法まで考えながら運転しているので脳疲労を起こす。「あの対向車がはみ出してきたらこう避けよう」「追突されないようにブレーキはあの電柱のところからかけ始めるか」「反対車線からタイヤが飛んできたら今逃げ場がないな」等々
— ゆうら|HSS型HSP & Kindle作家⭐️初版執筆中📚 (@ua_proposal) January 24, 2023
病気や避けられない原因がある場合は仕方ないですが、ほとんどの場合は「怖い」と「運転に向いてない」を混同している可能性があります。
向いてない人の特徴 | 技術より性格面の問題
運転技術に自信がない人は運転に向いていないと思いがちですが、実際に気をつけたほうがいいのは、能力的な問題よりも性格的なことのほうが多いです。
能力的な特徴 | ・状況判断ができない ・空間認識能力が低い |
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性格的な特徴 | ・攻撃的・短気をおこしやすい ・漫然・脇見運転 ・少しの違反なら許されると思う ・気分にムラがある ・自己中心的・マイペースすぎる ・せっかち・焦る ・神経質すぎる ・自分の運転を過信しすぎる ・運転を見せびらかしたい |
運転が怖いと思う人は、状況判断が苦手だったり、車間距離の取り方や駐車・狭い道路でのすれ違いの時に必要な空間認識能力が低かったりなど、運転の技術に自信がないことが多いです。
しかし、技術よりも表にあげた性格的な特徴のある人の方が運転に気をつけた方がよく、とくに「攻撃的傾向」と「漫然・脇見運転傾向」は事故につながりやすいとされています。(※1)
また、この性格傾向のある人はヒヤリハット体験も多いとされています。
ヒヤリハットとは
事故が起こりそうだったが、幸いにも避けられた出来事(※2)
スマホをナビ代わりにしている場合、置く場所が悪くて注意力散漫になりがちなので、車専用の充電器付きホルダーがあると便利です。
運転に必要な能力は運動神経やセンスと思われがちですが、あまり関係ありません。
運転に求められる能力は運動神経やセンスではない
運転には運動神経やセンスよりも、素早く全体を把握してスムーズな操作につなげ、事故を回避する能力の方が大切です。
全体を把握する | ・周囲の車や歩行者はいるか ・信号は何色か |
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状況判断 | ・前方に自転車がいる ・信号が青に変わった |
危険を予測 | ・自転車を追い越すとき倒れてくるかも ・歩行者が飛び出してくるかも |
意思決定 | ・自転車からかなり離れて追い越そう ・歩行者が止まっているか確認しよう |
スムーズな操作 | ・アクセルを踏む ・ハンドルを切る |
この一連の動作が早いと「運動神経がいい」「センスがある」と思われやすいようです。
運転が怖い・向いてないと思う人は、操作そのものよりも、全体を把握することから意思決定までの動作に自信がなく不安を感じると言われています。
また、どんなに一連の動作が上手であったとしても、攻撃的な状態や注意力散漫だと判断を誤るおそれがあるので、運転中はゆとりのある気持ちで集中することが何よりも大切です。
運転に必要な能力を身につけるには少しずつ実践を積んでいくしかありません。
運転苦手な人の克服ポイント
運転が怖いのを克服するには、いきなり道路を走るのではなく、交通量の少ない場所から練習していくことをおすすめします。
慣れるまで | ・自宅の駐車場で練習する ・人や車の少ない道から練習する ・徐々に行動範囲を広げる ・ベテランドライバーに同乗してもらう |
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道路を 走り始めるとき |
・事前に道順を覚えておく ・ナビをセットしておく ・道がわからなくなったら 焦らずどこかに駐車して確認する |
事前確認 | ・ドライビングポジションを 適正な位置で取る ・ミラー位置、視界を確認する ・危険なパターンを知っておく |
前のめりになってハンドルを抱えるように運転している人がいますが、全体を見渡しづらく危険な状態なので、適正なドライビングポジションを守りましょう。
危険予知トレーニングの動画であらかじめ危険なパターンを知っておくことも大切です。
どうしても運転に自信がない人は、初心者マークを活用するのもいいかもしれません。
初心者マークは免許を取った後の1年以内の表示は義務付けられていますが、それ以上付けてはいけないという決まりはなく、「運転に慣れていない」という意思表示で活用する人もいるようです。
運転に自信をつけるには、より安全な車を選ぶことも大切です。
ASV車で怖い気持ちを軽減
運転が怖い人は、ASV(先進安全自動車)のシステムのある車を選ぶとより安心です。
「先進安全自動車(ASV:Advanced Safety Vehicle)」は、先進技術を利用してドライバーの安全運転を支援するシステムを搭載した自動車です。
すでに各自動車メーカーによって実用化されており、どんどん進化しています。
衝突被害軽減ブレーキ | ・音や警告灯で知らせる ・ブレーキ制御 |
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ペダル踏み間違い時 加速抑制装置 |
|
車間距離制御装置(ACC) | 車間距離を一定に保つ |
車線逸脱警報装置 | 音や警告灯で知らせる |
リアビークル モニタリングシステム |
死角に車がいることを 知らせる |
自動切替型前照灯 | ハイビームとロービームを 自動で切り替える |
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結論 | 運動神経やセンスがなくても安全運転はできる
- 向いてない特徴は技術より性格面
- 急に怖くなる人もいる
- 運動神経やセンスは関係ない
- 徐々に慣れていく
運転が怖い・向いてないと思う人は運転の技術に自信がない場合が多いですが、攻撃的な性格や、脇見運転をする特徴の方が気をつけた方がいいです。
運転の上手さに運動神経やセンスはあまり関係がなく、全体を把握してスムーズに操作をする能力や経験・慣れも必要です。
運転に自信がない人は交通量の少ない場所で練習することから始めてみましょう。