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食材・料理のQ&A

梅ジャムは体に悪いのか|青梅の毒性とは?食べ過ぎの注意点を解説

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料理・食材
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梅ジャム 体に悪い

【執筆者:編集部 小林えり】

梅ジャムは青梅を加熱調理をした加工品のため、毒性は無く安心して食べられます。

しかし食べ過ぎると糖質やクエン酸の過剰摂取により、肥満・下痢などの体に悪い影響を及ぼす可能性があります。

この記事では生の青梅がもつ毒性や、梅ジャムを安心して食べるための注意点などをご紹介していきます。

この記事を読むとわかる!
梅ジャムのこと

 

  • 体に悪いといわれる原因
  • 生の青梅がもつ毒性
  • 注意が必要な体質
  • 栄養素とメリット

手作りする場合のポイントも書いているので、最後までぜひご覧くださいね♪

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梅ジャムが体に悪いとされる原因│毒性はない

梅ジャム 毒性

梅ジャムを食べ過ぎると体に悪いといわれるのは、クエン酸が原因で下痢・胃痛などの胃腸障害を引き起こすおそれがあるためです。

また砂糖(糖質)の過剰摂取による肥満にも注意が必要ですよ。

梅ジャムが体に悪いと言われる原因
胃腸障害
(下痢・吐き気など)
クエン酸の摂り過ぎ
肥満 糖質の摂り過ぎ
アレルギー 体質による

「青梅には毒がある」といわれますが、梅と砂糖を煮詰めて作る梅ジャムには毒性はありません。

ただし生の梅をそのまま食べると、体に悪い影響を及ぼす危険性があります。

生の青梅は中毒を引き起こす危険性あり

未熟な梅の果肉(青梅)や種に含まれるアミグダリンは、酵素によって分解されると青酸を出して中毒を起こす危険性があるため、生の状態で大量に食べてはいけません。(※1)

梅のほかに、モモ・ビワ・杏などのバラ科の植物に含まれるので注意しましょう。

 【アミグダリン(シアン化合物)による中毒症状】
→めまい、頭痛、嘔吐、呼吸困難など

通常アミグダリンは成熟とともに分解されるため、食べ頃になった果物にはほとんど含まれません。(※2)

また梅酒や梅ジャムに加工した場合も、有毒物質は大幅に減少するので安全性に問題はありませんよ。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
毒性があるとされる未熟な果肉に含まれる有害物質の量はごくわずかで、成人で300個・子どもで100個程度食べないと中毒症状はあらわれません。しかし青梅の種は、果肉の10~20倍強い毒性を持つので気をつけましょう!

梅ジャムに毒性はありませんが、食べ過ぎには注意が必要です。

食べ過ぎは下痢・肥満に│アレルギーの可能性も

梅に含まれるクエン酸を過剰摂取すると、体質によっては下痢・吐き気などの胃腸障害を引き起こすほか、砂糖の過剰摂取で太る可能性があります。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
通常クエン酸は、吸収しきれずに余った分は排出されるので過剰摂取になりにくい成分ですが、一度に大量に食べた場合は胃腸に負担がかかりますよ。

爽やかな風味が特徴の梅ジャムは、パンやヨーグルトにのせるほかに料理の隠し味にも使えるので、自分で作る場合は砂糖の量を控え目にすると良いでしょう。

またリンゴやモモなど、バラ科の食べ物のアレルギーがある場合は、梅ジャムでも注意が必要です。


口の中や喉にかゆみ・腫れなどの症状がでた場合は食べるのを中断し、症状が改善しないときはすみやかにお医者さんへ相談しましょう。

体質や食べ過ぎには注意が必要ですが、梅は栄養素が豊富な食べ物ですよ。

梅ジャムの栄養成分│便秘解消やダイエットの味方

梅ジャム 健康

梅に含まれるクエン酸は、体の酸化を防止したりミネラルの吸収を促したりするはたらきがあります。

ほかにも鉄やビタミンE、食物繊維など、普段の食事で不足しがちな栄養素が豊富ですよ。

梅ジャムに含まれるおもな栄養素
クエン酸 ・エネルギー代謝を促す
・ミネラルの吸収を促す
血液中の酸素を運ぶ
ビタミンE 体の酸化を防止する
食物繊維 腸の調子を整える

梅は水溶性・不溶性食物繊維の両方をバランスよく含むため、腸内環境を整えて便通を良くする効能が期待できます。(※3)

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
 「食物繊維=噛む力が必要」なイメージですが、ジャムにすると食べやすくなるのも嬉しいですね。

皮ごと食べる梅ジャムは、低農薬や有機栽培の梅が安心ですね。

またクエン酸には、三大栄養素(タンパク質・糖質・脂質)の代謝を促すはたらきがあります。

食べ物を効率的にエネルギーに変換するので、ダイエットのサポート役を担ってくれますよ。

梅ジャムに必要な材料は梅と砂糖のみなので、家庭で手作りするのもおすすめす。

手作りのコツは灰汁抜き│ピリピリする場合は再加熱

手作りの梅ジャムが苦いときは、灰汁抜きが不十分だった可能性があります。

安全性には問題ないので食べても大丈夫ですが、苦味やピリピリした刺激が気になる場合は、再度加熱して灰汁を取り除いてみましょう

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
 とろみがついたジャムは焦げやすいので、様子を見ながら水を足していってくださいね。

梅の品質によって苦い場合もあるので、苦味が改善しないときはハチミツや砂糖を入れて甘味を追加してください。

青梅ジャム

青梅ジャム

材料

青梅:500~1Kg
グラニュー糖:梅の50~90%の分量

作り方
  1. 青梅を流水でやさしく洗い、ヘタ・傷んだ箇所を取り除く
  2. 1を鍋(ステンレスかホウロウ)に入れてたっぷりの水をそそぐ
  3. 沸騰後は弱めの中火にし、皮が剥け始めたら火を消す
  4. 鍋に流水をそそぎ粗熱を取り、湯を捨てる(もう一度2~4を繰り返す)
  5. 果肉をボウルに入れ、潰して種を取り除き、グラニュー糖を加えて30分おく
  6. 5を鍋にいれ弱火で煮詰め、灰汁が出てきたら取り除く
  7. 20分程度煮詰めて、軽くとろみがついたら完成!
ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
完熟梅の場合は下洗い後に冷凍しておけば、2~4の下茹で工程が不要で時短になりますよ♪

青梅は完熟梅に比べて灰汁が強いため、下茹でを含めしっかり灰汁抜きをしましょう。

また傷んだ箇所を十分に取り除かないと、完成したときに黒くなる(黒点が出る)ので気をつけてくださいね。

青梅の傷みやカビについてはこちらの記事を参考にしてください。

結論|梅ジャムに毒性はなく適量であれば体に悪いものではない

梅ジャムのまとめ
  • 加熱した梅ジャムには毒性はない
  • クエン酸・砂糖の摂り過ぎは胃腸障害や肥満の原因に
  • 生の青梅の実や種にはアミグダリン(有毒物質)が含まれる
  • モモやビワのアレルギーがある人はウメも要注意
  • クエン酸やビタミンE、食物繊維が豊富に含まれる

アミグダリンは体に悪い影響を及ぼす有害物質のため、生の青梅を大量に食べてはいけません

しかし加熱や干すなどの加工処理をすると毒性は大幅に低減するので、青梅を使った梅ジャムは安心して食べられますよ。

甘い果物のジャムに比べてカロリーも控え目で、料理の隠し味にも使えるので、青梅が手に入ったらぜひ梅ジャムを作ってみてくださいね。

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