エアコンから黒い粉が出てきたら、今すぐに掃除が必要です!
自分でも簡単にできる掃除方法やプロに依頼する場合のおすすめ業者などを詳しく紹介しています。
本格的な冬が来る前や、本格的な夏が来る前、考えなくてはいけないのがエアコンのクリーニングです。
私は今まで持ち家だったため、自動で内部クリーニングするエアコンを購入し、季節の変わり目には夫と2人がかりで掃除して、次回スムーズに使えるようにしていました。
現在、夫の転職に伴い賃貸に引っ越しをしたので、エアコンの掃除…どうしようか…。
自分たちで使っていたものならどのくらいの使用頻度でどのくらい掃除しているか分かっていますが、賃貸に備え付けてあるエアコンは誰がどうやって使っていたものか分かりません。
賃貸のエアコンから黒い粉が舞ってきたなどの情報もあり、スイッチを入れるのが怖い…! やっぱり一度専門業者にお願いした方がいいのでしょうか。
- エアコンから出る黒い粉の正体は!?
- 黒い粒の正体は、埃団子?それともゴキブリの卵?
- 黒カビ・埃・ゴキブリの簡単予防!動画でお掃除テクも紹介
- エアコン内部を徹底的に掃除したい!賃貸物件の場合
- エアコンクリーニング会社に直接依頼するならここがおすすめ
- 室外機もクリーニングが必要?そもそも室外機の役割って何?
今回は、エアコンの掃除について上記の6つのポイントに分けて調べてみます。
目次
エアコンから出る黒い粉の正体は!?
まず、気になるのがエアコンから舞ったという黒い粉の正体です。
じつは黒い粉が出る症状、珍しいものではなく、ネットのQ&Aサイトではよく見かける質問。
引っ越したばかりの賃貸や、掃除をせずに放置したエアコンを再度使う時表れやすいようです。
黒い粉の正体はカビ!!
暑い夏に汗だくでエアコンをつけたら黒い粉が舞ってきた、なんて想像しただけでぞっとしますよね。
黒い粉の正体は、乾いた黒カビ。
一般的に普及している冷暖両用エアコンの場合、使用頻度が高くなりカビが発生しやすくなっています。
掃除をしないなどがNGなのはもちろんのこと、間違った対応をすると病気になってしまう恐れも。
カビが発生しないようにエアコンを保つにはどうしたらいいのでしょうか。
・エアコンにカビが発生する原因は?
夏のエアコンで冷房や除湿を使った後は、湿気でエアコン内部が濡れてしまいます。
結露した熱交換器から出てくる水が、外のドレンホースから出ているのです。
エアコン内部が濡れた状態でエアコンを停止すると、徐々に室温も湿度も上がり、高温多湿、さらに暗所というカビが好む環境を提供していることになってしまうのです。
冬暖房を使っている場合でも、室内で加湿器を利用しているとエアコン内部に結露が生じてしまうので注意しましょう。
・エアコン内部にカビを発生させない対策
では、カビを発生させない工夫はあるのでしょうか?
- 30分程度送風機能を使い内部を乾かす
- 内部乾燥や内部クリーンボタンを押す
一番簡単なのは、冷房や除湿を使った後、30分程度送風をつけておき内部を乾かすようにすることです。
新しいエアコンなどには送風ボタンがない場合があるので、内部乾燥や内部クリーンボタンを押せば同じような効果を得ることができます。
・カビ臭いままエアコンを使うと?
エアコンをつけるとなんだかカビ臭いと感じることがありませんか?
カビ臭い場合は、黒い粉が出ないまでもすでにカビが発生してしまっている状態です。
このまま使い続けると、黒カビの胞子が原因で喉が痛くなったり咳が出たりする症状が表れます。
また、長期間吸い続けるとアレルギー反応で夏型過敏性肺炎になったり、重症化すると敗血症になる恐れまであるのです。
・カビが発生したエアコンを掃除する方法
すでにカビが発生してしまったエアコンを綺麗にするためには、オーバーホールの完全分解洗浄が必要になるため素人はとても無理です。
例え1年しか使っていなくても自宅のエアコンが「なんだかカビ臭い」と感じたら、一旦使用をやめて専門業者に見てもらうことをおすすめします。
黒い粒の正体は、埃団子?それともゴキブリの卵?
久しぶりにエアコンのスイッチを入れた時に、黒い粉ではなく黒い粒が落ちてくる場合があります。
果たして、黒い粒もカビの一種なのでしょうか?
・黒い粒はゴキブリの卵かも…!?
湿気のある黒カビとエアコン内部の埃がくっついて粒状の黒い塊になってしまうこともありますが、形状がほぼ同じの黒い粒が落ちてきたら、ゴキブリの卵の可能性が高いでしょう。
久々にエアコンのスイッチを入れたら、小さいゴキブリがポンと1匹落ちてきた…なんてことがあったら間違いなくゴキブリの卵がエアコン内部にたくさん産み付けられています。
ゴキブリは、外壁と内壁の間の配管や配線の隙間に入り込み部屋の中に出没してきます。
エアコンと壁の配線の隙間から侵入してくることはよくありますが、ドレンホース(外に出ている、内部の湿気が水になって出てくるホース)から直接エアコン内部に侵入することはほとんどありません。
マンションでも一戸建てでも同じで、エアコン内部からゴキブリが出てきた場合は、卵を産み付けられていると考えた方がよいでしょう。
・エアコンからゴキブリの卵が落ちてきたら
エアコンをつけたらゴキブリやゴキブリの卵が落ちてくる…。
考えただけでも鳥肌ものですが、息子が大きくなった時部屋に入れてもらえず、エアコンも放置されもしかしたらこんな事態に遭遇するかもしれません…。
一体どうしたら良いのか…。
いずれも中までしっかり掃除をすることしか有効な対応はありません。
放置しておくと、電気回路部分に巣を作られ故障したり、漏電して火事になる恐れもあります。
こちらも、見つけたらすぐに専門業者に依頼してしっかり掃除してもらうことをおすすめします。
黒カビ・埃・ゴキブリの簡単予防!動画でお掃除テクも紹介
「そうは言っても何度も業者に掃除してもらう余裕はないし…」「そもそもカビやゴキブリなんて絶対に見たいくない!」など、
カビやゴキブリが発生する前にとにかく予防したいという方におすすめのお掃除テクニックを紹介します!
カビやゴキブリを防ぐエアコンの掃除方法
先程紹介した、エアコン内部を乾かす方法のほかに、以下の方法があります。
- 週に1回は、フィルターの掃除とアルコール消毒を行う。
- たまにエアコンクリーナーを使って本格的な掃除を行う。
日常的に簡単なメンテナンスを続けながら、定期的にしっかりとしたクリーニングを行うことが大切なようです。
・エアコンクリーナーを使った掃除方法
必要な道具は、エアコンクリーナー、ぞうきん、バケツ、新聞紙などの古紙、ドライバー、脚立、大きなゴミ袋。
熱交換器フィルター部分はアルミ製なので、腐食しないクリーナーを使う必要があるので要注意です。
エアコンクリーナーと謳っている商品ならこの点は大丈夫ですので、分からない場合は必ずエアコンクリーナーと書いてある商品を用意しましょう。
エアコンクリーナーの正しい使用方法が動画でアップされているので、以下を参考にしながら掃除してみましょう。
動画で紹介されている方法なら、素人でも簡単にエアコンの内部掃除ができますね。商品のメーカーによって使い方に違いがあったりしますので、必ず使用法を確認しましょう。
動画ではプロが細かく実演し、エコアン掃除の方法を教えています。参考になるので、チェックしてみてくださいね。
エアコン内部を徹底的に掃除したい!賃貸物件の場合
現在の私のように、賃貸に備え付けられていたエアコンの場合、万が一故障させてしまってはたいへんなので、必ず一度貸主(管理会社)に相談してみましょう。
たいていの場合は、入居前にハウスクリーニングとエコアンクリーニングが行われているため、じつはそのまま使用しても問題ないことが多いです。
フィルターの掃除とアルコール消毒だけはこまめにするようにして、エアコン内部に湿気を溜めない対策もしておきましょう。
賃貸の備え付けエアコンが故障したら
また、元々部屋についてたエアコンが故障した場合、貸主(管理会社)に連絡すると最新型のエアコンに取り替えてもらえる場合があります。
備え付けされたものは貸主の持ち物なので、メンテナンスの責任は一般的に貸主が負担するものなのです。
契約内容に備品の不備に関する取り決めが書かれているので確認し、調子が悪い、エアコンの効きが悪いなどの不具合を感じたらすぐに貸主(管理会社)に相談することをおすすめします。
貸主(管理会社)に洗浄を依頼する際は、「黒カビが出てくる」「ここからゴキブリが侵入してくる」と状況を報告すると同時に、証拠画像も添えることで対応が早まりますので試してみてくださいね。
エアコンクリーニング会社に直接依頼するならここがおすすめ
エアコンのクリーニングを依頼する場合に注意したいポイントはこちらです。
- 賃貸でも住んでから自費で取り付けたエアコンなら、自分で負担することになる
- 室内でタバコを吸っている人なら、タールがこびり付き掃除が難しくなる
- 自動掃除機能がついているエアコンはとくに繊細に作られているので、素人が分解清掃をすれば故障する可能性が高い
上記3点の場合はもちろん、やはりエアコンを安全で綺麗にするにはプロにお願いするのが一番です。
・エアコンのクリーニング会社の選び方
エアコン専門のクリーニング会社に依頼すれば、私たちではできない分解掃除をしてくれるので、見た目には分からない臭いの原因も綺麗にしてくれます。
価格はピンキリですが、あまりにも安すぎるところはそれなりに不具合があるのでおすすめできません。
また、エアコン本体に自動掃除機能があるかどうかでも値段が変わるってくるので注意が必要です。
クリーニング会社を決め依頼する際は、メーカー名・機種番号・自動掃除機能の有無を確認しておくとスムーズです。
会社によってはチタンコーティングなどの防カビオプションがあるので、必要なものはお願いしてみるといいと思います。
・筆者おすすめのエアコンクリーニング会社2社
私がおすすめするクリーニング会社のひとつ目は「イオングループ株式会社カジタク」。大手イオングループが運営しているクリーニングシステムで、見積もり訪問なし、一律料金でとっても分かりやすくなっています。
通常タイプのエコアンなら、1台目:12,000円(税抜)、2台目以降:7,800円(税抜)、1台の作業時間は90分〜となっています。
もうひとつのおすすめクリーニング会社は「ハウスクリーニングのおそうじ本舗」。
こちらはお掃除のプロがあらゆる汚れを落としてくれる会社で、エアコンだけでなくいろいろとまとめてお願いしたくなります。
見積もり無料、通常タイプのエコアンなら、1台目:10,000円(税抜)〜、1台の作業時間は120分〜となっています。
室外機もクリーニングが必要?そもそも室外機の役割って何?
エアコンには室外機が必要ですが、そもそも何のためにあるのでしょうか?
エアコンは、暖房で空気を暖めたり、冷房で冷やしたりして室温を快適にしてくれます。
室内を暖めるために外の空気から熱を奪ったり、室内を冷やすために奪った熱を捨てたりするのが室外機の役目です。
室外機のメンテナンス方法
土埃や枯葉などのゴミが室外機に詰まってしまうとエアコンの作動が通常より遅くなり、無駄に電気量を消費してしまいます。
電力の消費が多くなると室外機に負荷が起こり、突然故障するリスクも高くなるため、室外機のメンテナンスが必要になります。
時々、ゴミなどが詰まっていないか、変な音がしないかを確認しましょう。
外側を洗うときは、斜め上方からシャワー状に掛けるようにして、故障の原因になるため直接排気口に水を投入することはやめましょう。
室外機が汚れていても黒カビなどの発生とは関係ありませんが、綺麗にしておくほうがいいですよね。
また、放射性物質は室外機から室内に入ることはありません。
換気機能付きのエアコンの場合、室外空気が屋内に入ることがあり室外空気中の放射性物質が入ることはあっても、室外機に付着した放射性物質は入りません。
まとめ
最後に、今回分かったことをまとめてみます。
- エアコンから落ちてくる黒い粉はカビ!
- カビを発生させないためには、エアコン内部を乾かす
- カビ臭いエアコンを放置して使い続けると病気になることもある
- エアコンから落ちてくる黒い塊はゴキブリの卵の可能性がある
- 週に1回、フィルターの掃除とアルコール消毒を行う
- 定期的にエアコンクリーナーを使って掃除をする
- 本格的なエアコンの掃除はクリーニング業者に頼む
エアコンの掃除をするのはたいへんなので、ちょっと気が重い作業ではありますが、健康には変えられません。
普段は拭き掃除などで対応し、1年に一度は専門業者に依頼するようにすると安心ですね!