【執筆者:管理栄養士 黒崎佳那】
マックのアップルパイはカロリーや脂質が高いため、食べ過ぎると肥満や生活習慣病につながる可能性があります。
原材料に、添加物も含まれているため、安全性に不安を感じる人もいるでしょうが、食品衛生法で定められた基準をもとに使用しているので適量を守れば大丈夫でしょう。
この記事では、体に悪い影響が出ないためにはどのような点に気をつければ良いのか、以下の項目を紹介していきます。
マックアップルパイのこと
- 体に悪いとされる理由
- 食べ過ぎに注意したい成分
- 添加物の安全性
- 食べると体に良いメリット
マクドナルドは体に悪いイメージを持っている人もいますが、気をつけるポイントや体に嬉しいメリットをご紹介しているのでぜひ最後まで読んでみてください♪
目次
マックアップルパイが体に悪い理由|原材料や添加物をチェック
マックのアップルパイを食べ過ぎると体に悪いといわれる理由は、カロリーや脂質が高いため、肥満症や糖尿病などの生活習慣病を引き起こす危険性があるからです。
ほかにも、食物アレルギーを持っている人は気をつけなければいけません。
生活習慣病 (肥満症・糖尿病) |
カロリー・脂質の摂り過ぎ |
---|---|
心疾患 | 脂質(トランス脂肪酸)の摂り過ぎ |
添加物 | 体に悪い影響(基本は問題なし) |
アレルギー | 体質による(小麦・大豆・りんご) |
マックのアップルパイは油で揚げて調理するため、トランス脂肪酸の摂り過ぎによって心疾患のリスクが高まる可能性があることを知っておきましょう。
添加物によって、健康への悪影響がないか心配する人もいますが、食品衛生法で定められた基準をもとに使用しているので過度に心配する必要はありません。
カロリーや脂質の摂り過ぎで肥満や生活習慣病の危険性あり
マックのアップルパイは原材料に小麦や砂糖が使われているため、食べ過ぎると肥満や生活習慣病の原因になる可能性があります。
どのくらいのカロリーや脂質が含まれているのか、栄養成分表をチェックしてみましょう。
エネルギー | 211kcal |
たんぱく質 | 1.9g |
脂質 | 10.7g |
炭水化物 | 26.8g |
食塩相当量 | 0.6g |
年齢や活動量によって摂るべきエネルギー量は変わってきますが、例えば、18歳〜30歳の男性1日の推定必要エネルギー量は2650kcal、女性では2000kcalといわれています。(※1)
さらに、脂質の目標値は必要エネルギー量の20〜30%を摂ると良いとされており、男性では58.9〜88.3g、女性では44.4〜66.7gとなります。
間食は200kcalが適量といわれているので、1日の栄養バランスを考えながら、アップルパイを間食として食べるのも良いかもしれません。
ほかにも、マクドナルドは添加物だらけで体に悪いというイメージを持っている人もいますが、安全性のある添加物のみ使っています。
食品添加物の安全性は大丈夫なのか|食べてはいけないは嘘
添加物の安全性は、厚生労働省が定める基準をもとに使用しているため、通常の量であれば体に害を及ぼす可能性は低いでしょう。(※2)
日本の公式サイトでは栄養成分表や産地などはわかりますが、原材料やレシピは詳しく記載されていません。
しかし、アメリカの公式サイトを見てみると原材料がわかるので参考にしてみましょう。
- アスコルビン酸
- チアミン一硝酸塩
- リボフラビン
- L-システイン
- βカロテン
日本のマクドナルドと使用しているものが違う可能性もありますが、どれも厚生労働大臣が使用を許可している添加物なので、マクドナルドが基準を守って使用していることがわかります。
ほかにも、トランス脂肪酸による心疾患のリスクを高める可能性があるので注意しましょう。
トランス脂肪酸の摂り過ぎによって心疾患に繋がる可能性も
マックのアップルパイを食べ過ぎるとトランス脂肪酸の影響で、心血管疾患や冠動脈性心疾患を引き起こす要因の1つになる可能性があるので、体に悪いといわれています。
トランス脂肪酸とは、液体の魚油や植物油に水素添加という加工をし、固体や半固体に精製した油のことです。例えば、マーガリンやショートニングなどが挙げられます。本来、トランス脂肪酸は食品から摂る必要がないとされています。(※3)
トランス脂肪酸の摂り過ぎで体に悪い影響が出ないように、気をつけるべきポイントを確認しておきましょう。
トランス脂肪酸で体に悪い影響が出るのを防ぐためには、推定必要エネルギー量の1%よりも少なく抑えることをおすすめします。
1日の推定必要エネルギー量を男性2650kcal、女性2000kcalとすると、男性は26.5kcal(3g)女性は20kcal(2.5g)と算出されます。
トランス脂肪酸の摂り過ぎでコレステロール値が気になる人は、茶カテキンを摂取すると下げる効果が期待できます。
アップルパイに使われている材料には、健康効果が期待できる食材も含まれているのでぜひ知っておきましょう。
マックアップルパイを食べると期待できるメリット
マックのアップルパイにはりんごやシナモンが入っており、体に良い働きが期待できます。
ポリフェノール | 活性酸素のはたらきを抑える (動脈硬化の抑制や美容に効果あり) |
---|---|
食物繊維(ペクチン) | 腸の調子を整える |
ビタミンC | 体の機能を正常に保つ |
カリウム | 血圧の上昇を防ぐ |
さらに、りんごは加熱すると、ペクチンの効果が生で食べるより6〜9倍アップするそうなのでアップルパイを食べることによって効率よく摂取できるでしょう。
また、アップルパイにはシナモンが入っていて、シナモン抜きにしてほしい。という意見も耳にしますが西洋では昔から薬用として使われており、健康に良い効果が期待できます。
- 腹痛や下痢などの緩和
- 血流を良くして各臓器の機能を亢進
- 水分代謝を促してむくみ改善
- 胃液の分泌を促して消化促進
- 糖尿病予防・改善効果
香りにクセがあるため、好き嫌いが分かれますが、さまざまな栄養効果があるので、ぜひアップルパイで美味しく摂取してみましょう。
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結論|マックアップルパイは食べ過ぎなければ体に悪くはない
- カロリーや脂質の摂り過ぎによる肥満や生活習慣病に注意
- トランス脂肪酸を摂り過ぎによる心疾患のリスクに注意
- マックでは揚げ油に低減フライオイルを使用している
- 添加物は基準を守って使用されており、安全性が高い
- りんごは加熱することで、よりペクチンを効果的に摂取できる
アップルパイは食べ過ぎると、肥満や生活習慣病、心疾患になる恐れがありますが、適量であれば体への悪い影響はないでしょう。
添加物は最低限使用し、製造されているため、過度に気にする必要はないです。
マクドナルドのメニューの中でも、アップルパイはお手頃な値段ですが、食べ過ぎないように気をつけて、日々のリフレッシュに活用してみてくださいね。
参考資料
※1 日本人の食事摂取基準(厚生労働省)
※2 使用できる添加物(厚生労働省)
※3 すぐにわかるトランス脂肪酸(農林水産省)