【執筆者:編集部 佐々木なるみ】
ザーサイには多くの塩分が含まれており、食べ過ぎると血圧に大きく影響をおよぼす可能性があるため、体に悪いといわれています。
しかし、栄養成分が豊富に含まれているメリットもあり、過剰摂取に注意すれば健康効果も期待できるのです。
ザーサイの食べ方で注意すべきポイントをまとめたので、紹介します。
ザーサイのこと
- 体に悪いといわれる理由
- ザーサイの原料は何
- ザーサイの塩分量
- 食べ方と保存方法
気になっているけれどザーサイを食べたことのない人も、ぜひこの記事で紹介するザーサイの食べ方・保存方法を参考にしてみてください。
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目次
ザーサイを食べ過ぎると体に悪いのか
ザーサイを食べ過ぎると体に悪いとされているのは、塩分の摂り過ぎで体に悪い影響をあたえる可能性があるからです。
高血圧 | 塩分の摂り過ぎ (間接的要因であることも) |
---|---|
むくみ | |
太る |
塩分が直接、体に悪影響をもたらすとは考えにくい場合もありますが、ザーサイの過剰摂取には十分気をつける必要があります。
まずは、日本では食べ慣れていないザーサイがどんな食べ物なのか知っておくといいですね。
ザーサイって何?原材料は?
アブラナ科アブラナ属のザーサイ(搾菜)は、肥大化した茎の根元部分を使って乳酸発酵させた漬物で、古くから中国で作られています。
日本でも生産されていますが、現在流通しているザーサイのほとんどが中国産で、餃子や中華まん、スープの具に入れたり、そのままご飯と一緒に食べたり、いろいろな使い方が楽しめる万能の漬物です。
韓国のキムチ、ドイツのザワークラウトと合わせて世界三大漬物といわれており、中華料理には欠かせない食べ物です。
ザーサイがあれば料理の幅が広がるので大助かりしますが、塩分量を考慮すると使い方には気をつけたほうがいいでしょう。
塩分過多に注意!ダイエット中に食べても大丈夫?太る?
ザーサイには100g当たり5.4gもの食塩が含まれているため、過剰摂取すると塩分過多による高血圧・むくみ・太るなどのような症状が出る可能性があります。(※1)
高血圧やむくみは、細胞内の塩分濃度が高くなることで引き起こされる直接的な現象であり、太る・肥満なども間接的ですが塩分の摂り過ぎが原因と考えられています。
例えば、塩分が多く含まれた味の濃い食事はおいしいと感じやすく、どんどん口に運んで噛むのを忘れて飲み込みがちです。
そもそも日本人が食べている和食には比較的多くの塩分が含まれているため、ザーサイも一緒に摂取すれば1日の塩分必要摂取量を大幅にオーバーする危険性があります。
梅干し・辛子明太子・漬物・塩サバ・塩昆布・さつま揚げ・ラーメンなど
食塩の過剰摂取による影響は世界でも注目されており、世界保健機関(WHO)では1日の目標摂取量は5gに設定されています。
しかし、令和元年の国民健康・栄養調査によると食塩摂取量は平均9.7g/日であり、WHOの目標値を大幅にオーバー。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
15~29 | 7.3~7.6 | 6.4~6.6 |
30~49 | 7.5 | 6.7 |
50~64 | 7.8 | 7.0 |
65以上 | 7.6~7.9 | 6.9~7.1 |
食塩は体の健康維持に欠かせない成分でもありますが、上記の数値を参考にして、なるべく摂り過ぎないように気をつけましょう。
食塩の過剰摂取リスクについて詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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ただ、ザーサイの食塩量に気をつければ、うれしいメリットも期待できますよ。
ザーサイは体に良い効果もある?栄養成分や保存方法について
ザーサイには、体内に取り込まれた塩分とのバランスを調節するカリウムが含まれており、その他にも体の機能を正常に保つ栄養成分が豊富に含まれています。
ビタミンK | 体の機能を正常に保つ |
---|---|
カリウム | ナトリウムとのバランスを取る |
食物繊維 | 腸の調子を整える |
乳酸菌 |
乳酸菌の多い植物としても有名で、食物繊維を多く含まれていることから、腸の調子を整える働きも期待できますが、食べ過ぎると下痢やお腹を壊す可能性も考えられるため、注意してくださいね。
医薬品のように、ザーサイを食べることで病気に対する効果・効能が期待できるものではないので、味の変化を楽しむ目的で料理に使うといいですね。
ザーサイを食べたことがない人や、食べ慣れていない人のために、食べ方や保存のコツを紹介します。
おいしい食べ方と日持ちする正しい保存方法とは
ザーサイは生のままでも火を通しても美味しく食べられる食品です。
加熱する:チャーハン・スープ・野菜炒め
酸味と辛味のバランスが良く、刻んでトッピングするだけでも味の幅が広がりますよ。
保存方法は簡単ですが、冷凍する際は塩抜きが必要なので、スーパーやネット通販で購入する際は、塩抜きが必要なのか、塩抜き済みなのか確認しましょう。
塩抜き前 | 塩抜き後 | |
冷蔵庫 | 密閉する | なるべく早めに食べ切る |
冷凍庫 | NG | 水分を拭き取り 小分けにして保存 |
冷蔵庫であれば約1週間、冷凍であれば約1ヶ月日持ちするので、1つ家に置いておくと便利ですよ。
結論|ザーサイは塩分が多く含まれているから過剰摂取に要注意
- 塩分含有量が多い
- 食べ過ぎると高血圧・むくみ・太る可能性がある
- アブラナ科アブラナ属
- 食塩含有量100g当たり5.4g
- 生のままでも加熱しても美味しく食べられる食品
ザーサイには塩分が多い含まれているため、食べ過ぎると高血圧・むくみ・太るなどの症状が出る可能性があります。
私たち日本人は毎日の食事からもたくさんの塩分を摂取しているため、ザーサイの過剰摂取には気をつけましょう。
しかし、食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富に含まれているので、炒め物に混ぜたり豆腐やお肉にトッピングしたりして、日々の食事の中に取り入れてみてください。