【執筆者:管理栄養士 鳥越菜生】
ハリボーグミは食べ過ぎると太る原因や虫歯になるなど体に悪い影響が出る可能性があるため、食べる量に注意が必要です。
海外製のお菓子ということで成分や添加物の危険性が心配されることも多く、原材料にどんなものが使われているのかも気になりますよね。
そこでこの記事では、人気のハリボーグミを安心して食べられるように次の項目について詳しく解説します。
ハリボーグミのこと
- 体に悪い影響が出る原因
- 原材料の安全性と栄養成分
- 食べ過ぎを防ぐ食べ方のコツ
- 期待できる健康に良いメリット
カラフルでかわいいけれど成分が気になるという人や、ダイエット中だけど食べて良いか悩んでいる人もぜひ参考にしてくださいね。
目次
ハリボーグミの食べ過ぎは体に悪い|糖質の摂り過ぎに注意
ハリボーグミが体に悪いと言われるのは、食べ過ぎると太ったり消化不良や虫歯になったりして健康に悪影響を及ぼす可能性があることが原因です。
海外ブランド製で成分や添加物に不安を持つ人も多く、ほかにもいくつか要因が考えられます。
肥満 脂肪肝 |
糖質・カロリーの摂り過ぎ |
---|---|
消化不良 | 多量摂取で胃腸に負担がかかる |
虫歯 歯や顎への影響 |
食べるのに時間がかかる 強く噛む必要がある |
添加物の不安 | 化学物質の摂取 ※通常食べる量では問題ない |
カラフルで形もかわいいですが、手が止まらなくなってつい食べ過ぎると体に悪影響が現れる場合があるので注意が必要です。
食べ過ぎると糖質の摂り過ぎで太る原因に
ハリボーグミが体に悪いと言われる原因のひとつは、食べ過ぎるとカロリーや糖質の摂り過ぎで太る原因になることです。
例えば定番の「ゴールドベア」は、裏面に記載されている栄養成分表(推定値)によると、1袋80gは274kcalで炭水化物61.6g(糖質36.8g)を含んでいます。
グミはゼラチンで固めるためタンパク質も含んでいますが、水あめや砂糖などを加えて作るので糖質が多いお菓子です。
それでも余った糖質は脂質に変えられて肝臓や脂肪細胞に蓄えられるため、脂肪肝・肥満の原因になるのです。
ハリボーグミを食べ過ぎると、太るほかに消化不良を起こす可能性もあります。
消化不良で吐き気や腹痛の原因になる場合も
グミは大量に食べたり硬いまま飲み込んだりすると、消化不良により吐き気や腹痛を起こす場合があるため、ハリボーも注意しましょう。
硬い固形物を分解しながら消化吸収するには胃腸に負担がかかるので、歯でしっかり細かく噛み砕いておくことが大切です。
ハリボーグミは硬さも人気の理由ですが、食べ方によっては口内のトラブルを引き起こす可能性もあります。
口内が虫歯のできやすい状態に | 噛むときも注意
ハリボーグミは硬度が高いため噛み砕いて飲み込むまでに時間がかかり、口の中が虫歯になりやすい状態になるので、ダラダラ食いに注意しましょう。
砂糖が入った甘いものを食べると口の中が酸性になり、歯の表面が溶けて虫歯になりやすくなるので、長時間食べ続けるのは良くありません。
さらに口の中に砂糖が残っていると虫歯菌のえさになり、虫歯を進行させる原因になります。
硬い以外にも、輸入菓子ということから成分や添加物使用が気になる人が多いので、原材料から国産グミとの違いも確認してみましょう。
成分や添加物に国産品との違いは? | 原材料をチェック
ハリボーグミは記載の原材料もよく似ていることから、国産グミと比べて特段危険性が危惧される成分は含まれていないと考えられます。
添加物はクエン酸(酸味料)・香料・光沢剤が使われていますが、これらは国産グミにも使用されている場合がほとんどです。
ハリボーグミは子供も一緒にみんなでシェアできることを目標に、原材料にこだわって作られています。
ハリボーって検索すると合成と出る。やっぱりなと思って見てるとハリボーグミは合成着色料不使用です。と出て、違う意味での「合成繋がりなの‼」と思ったよ。
— a子 (@a88180944) September 17, 2022
子供にも人気のゴールドベアはおいしいだけでなく人工着色料が無添加で、カラフルな色付けも天然果汁や植物由来の抽出液を使っているそうです。
しかしハリボーには種類が豊富で、人によってまずいと感じる風味もあるようです。
コーラアップと普通のハリボー本当うめえ 最後のタイヤみたいなハリボーどんだけまずいのか逆に気になる
— 百地ラー作@P垢 (@oregabosuda) June 11, 2018
このタイヤのような黒いグミは「ハリボーのまずいグミ」で通じるほど有名で、リコリスという植物の成分が原因だという口コミが多くあります。
ハリボーグミを始めて食べるなら、コンビニでもよく見かけるゴールドベアやハッピーコーラなどのロングセラー商品から試すと良いかもしれません。
ハリボーグミを食べて体に悪い影響が出ないように、気をつけたいポイントを確認しましょう。
体に悪い影響を出にくくする食べ方のコツ
ハリボーグミをおいしく食べて体に悪影響を出さないためには、食べ過ぎないよう適量を取り分け、よく噛み砕いて食べるのがポイントです。
肥満 脂肪肝 |
適量で食べる 満腹時に食べない |
---|---|
消化不良 | よく噛みくだく 少量ずつ食べる |
虫歯 歯や顎への影響 |
長時間ダラダラ食いをしない 食後は口をすすぐ ※歯・顎の調子が悪いときは注意 |
添加物の不安 | 適量で食べる 記載の原材料をチェックする |
肥満や消化不良を防ぐため適度な量で食べるには、容器や袋などに小分けしておくと良いですよ。
健康維持のためには、間食(おやつ)は1日に合計200kcalくらいを目安にするのがおすすめです。(※3)
ハリボーグミは適量で食べれば、健康にうれしいメリットも期待できますよ。
ハリボーグミは適量なら健康にうれしいメリットあり
ハリボーグミには硬いタイプが多いので、しっかり噛んで食べると健康に良い効果が期待できます。
だ液の分泌↑ | 消化酵素 (アミラーゼ) |
口中から消化に貢献 胃腸のはたらきを助ける |
---|---|---|
抗菌作用 | 口内の清浄化に貢献 虫歯の原因を抑える |
|
発がん性 の抑制 |
酵素(ペルオキシダーゼ)が 食品の発がん性を抑える |
|
脳の血流量↑ | 脳機能の発達を促す 記憶力を保つ |
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満腹中枢を刺激 | 満腹感を感じるのが早い 食べ過ぎを防げる |
|
口周りの筋肉を動かす | 顔の表情が豊かになる 言葉の発生に役立つ |
|
味や食感が よく感じられる |
味覚の発達 満足感が得られる |
ハリボーの硬いグミならしっかり噛む必要があるので、ダイエット中の間食にも活用できますよ。
少量をよく噛んで食べるのがおすすめ
ハリボーグミは硬く弾力があるので意識的によく噛むようにすると、消化しやすくなるだけでなく、肥満や虫歯にもなりにくくできます。
噛む回数が多くなるとだ液の分泌量が増えるので、口中の細菌や食べかすが流れ、だ液中の消化酵素の作用も加わり胃腸の負担を軽減できるのです。
さらに咀嚼筋を動かすと、食欲を抑えるはたらきをする満腹中枢を刺激し、早めに満腹感が感じられ暴飲暴食を防ぐ効果もあります。
満腹を感じるには食べ始めてから15分くらいかかりますが、よく噛みながら食べると時間がかかるため適量でも満足できます。
こちらのような小分けパックタイプなら、少しずつ食べられて携帯やシェアにも便利です。
噛むことにより、表情や言葉の発生を豊かにし脳のはたらきを活性化するなどのメリットも期待できるので、ハリボーグミはしっかり噛んで味わいましょう♪
詳しくはこの記事をチェック!
結論|ハリボーグミの食べ過ぎは体に悪いので気を付けよう
- 糖質が多いため食べ過ぎると肥満や虫歯の原因になる
- 食べ方が良くないと消化不良を起こす危険性も
- 成分や添加物の使用は国産品と比べて大差ない
- カラフルでも人工着色料は不使用
- 適量でよく噛んで食べれば健康効果も期待できる
ハリボーグミは糖質を多く含み、食べ過ぎると肥満や虫歯の原因になるなどの悪影響の可能性があるため体に悪いと言われることがあります。
しかし適量でよく噛んで食べると消化が良くなるうえ、空腹感を軽減して虫歯の原因になるのも抑えられるため悪影響を避けられますよ。
また添加物使用も国産品と変わりなく、カラフルな色も人工着色料ではなくおもに植物由来の成分です。
しっかり噛むことで健康に良い効果をもたらすので、間食に上手に活用して、よく噛んで食べましょう。