【執筆者:編集部 山上由利子】
アクエリアスゼロをには人工甘味料が使われているため、飲み過ぎたり常用すると肥満や糖尿病など体に悪い影響が出るおそれがあります。
また塩分の摂り過ぎにより高血圧や腎臓病が悪化する可能性があるため、摂取量には注意が必要です。
そこでこの記事ではアクエリアスゼロを安全に上手に活用するために押さえておきたい内容を紹介します。
アクエリアスゼロのこと
- 特性と適量
- 糖尿病でも飲んでも大丈夫か
- アクエリアスとの違い
- 効果的な飲み方
これからダイエットして痩せたいと思っている人や、糖質ゼロだと思ってダイエット用に飲んでいるのに、いっこうに痩せずにむしろ太るのはなぜか疑問に思っている人にとって役立つ内容です。
ぜひ最後まで読んでくださいね ♪
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目次
アクエリアスゼロが体に悪いとされるのは人工甘味料と塩分が原因
アクエリアスゼロを飲み過ぎると体に悪いと言われるのは、人工甘味料や塩分の摂り過ぎで体に悪い影響を与える可能性があるからです。
肥満 | 人工甘味料の摂り過ぎ |
---|---|
糖尿病 | |
下痢 | |
高血圧・腎臓病の悪化 | 塩分の摂り過ぎ |
酸蝕歯 | 酸性の影響 |
アクエリアスゼロはカロリーがないのでダイエットに有効ですが、無制限に飲み過ぎると思わぬ健康被害を招くおそれがあります。
人工甘味料に慣れて常用すると肥満・糖尿病になる可能性がある
アクエリアスゼロを飲み過ぎると、人工甘味料の摂り過ぎにより糖の代謝に悪影響が出て肥満や糖尿病になるおそれがあります。
一般的に砂糖などでブドウ糖を摂取した場合は、血糖値が上がりそれに伴い膵臓からインシュリンが分泌されます。
ブドウ糖はインシュリンの働きにより細胞内に送り込まれエネルギーとして利用されますが、ブドウ糖が多いと脂肪細胞に送り込まれた余分なブドウ糖は脂肪に変えられ蓄積し、結果的に肥満となります。
またブドウ糖が多いとインシュリンが過剰に分泌され膵臓が疲弊して糖尿病になります。
一方、人工甘味料はブドウ糖を含まないため血糖値は上がることもなく、インシュリンが分泌されることもないので肥満・糖尿病に有効と考えられています。
しかし人工甘味料の甘さに慣れて常用するとデメリットが生じる可能性があります。
- 強い甘みにより味覚が鈍感になりより甘いものが欲しくなる
- 血糖が上昇しないので食欲が減らず食べ過ぎになる
- 腸に作用し糖代謝に悪影響を及ぼす
このほか下痢・うつ病・依存性などの症状も報告されています。
人工甘味料の歴史は浅く不明な点が多く、メカニズムをはじめ安全性についても研究中なので過剰摂取にならないよう注意が必要です。
見過ごされがちなスポーツドリンクの塩分と酸性の影響
スポーツドリンクの多くは食塩相当量が0.1~0.2g/100ml程度です。
アクエリアスゼロは0.1g/100mlで、1Lを飲んだ場合は食塩1g(濃い口しょうゆ小さじ1杯に相当)になるため、高血圧や腎臓病で塩分制限のある人は特に注意が必要です。
実際の摂取量(※1) | 男性・・・11g 女性・・・9.3g |
---|---|
目標値 | 男性・・・7.5g 女性・・・6.5g |
高血圧の人の目標値 | 6g未満 |
腎臓病の人の目標値 | 3g以上6g未満 |
汗をかかない場合は電解質が失われることもないので、熱中症の予防としてスポーツドリンクを飲むと塩分の摂り過ぎになるので注意しましょう。
意外と知られていないことですが、スポーツドリンクのpHは4前後で酸性を示しています。
口の中で酸性の状態が長く続くとエナメル質が溶けてしまいます。
通常は唾液により再石灰化されますが、ダラダラ飲みや就寝前に飲んだままだと歯が溶ける酸蝕歯になる可能性があります。
体に悪影響が出ないような飲み方を確認しておきましょう。
体に悪い影響が出ないような飲み方
体に悪い影響が出ないようにするためには、摂取量を適量に抑えることが必要です。
日常生活において飲料として摂取すべき水分量の目安は1.2L/日程度です。(※ 2)
熱中症予防の飲み物として、汗をかかない場合は塩分を含まない水やお茶でよいと言われています。(※3)
暑い時期や運動時は汗と一緒に電解質も失なわれるので、スポーツドリンクなどで塩分を補給する必要があります。
熱中症は体調や個人差により程度が違うので、スポーツドリンクの一日の摂取量はどのくらいと一概には言えませんが、アクエリアスゼロも500~1000mlなら問題ないと言えます。
糖尿病の患者さんのように糖分を控えなければならない人にとって、カロリーを気にせずに飲めることは大きなメリットです。
アクエリアスゼロにはほかのメリットもあるので確認してみましょう。
アクエリアスゼロのメリットと効果的な飲み方
アクエリアスゼロの最大のメリットはゼロカロリーです。
実際には果糖が含まれていてわずかながらカロリーがありますが、食品表示法の食品表示基準で5kcal/100ml未満の場合はゼロと表示していいことになっています。
姉妹品のアクエリアスと成分比較してみました。
アクエリアスゼロ | アクエリアス | |
エネルギー | 0kcal | 19kcal |
タンパク質 | 0g | 0g |
脂質 | 0g | 0g |
炭水化物 | 0.7g | 4.7g |
食塩相当量 | 0.1g | 0.1g |
カリウム | 9mg | 8mg |
マグネシウム | 1.2mg | 1.2mg |
その他 | カルニチン10mg | イソロイシン1mg バリン1mg ロイシン0.5mg |
アクエリアス・・・体液にほぼ等しい浸透圧(アイソトニック飲料)
アクエリアスゼロ・・・体液より低い浸透圧(ハイポトニック飲料)
アイソトニック飲料とハイポトニック飲料は飲むのに最適なタイミングも違うため、効果的な飲み方を確認しましょう。
運動中の水分補給に最適
運動中の体液は発汗により浸透圧が2~3%程度低くなるため、アクエリアスゼロのようなハイポトニック飲料のほうが速やかに吸収されます。
一方アクエリアスのようなアイソトニック飲料は、平常時の体液の浸透圧に等しいので運動前後の水分補給には向いています。
運動前後の水分補給・・アイソトニック飲料(アクエリアス)
日本体育協会によると、1時間以上運動する場合はエネルギーの補給として4~8%の糖分を摂ることが有効としています。
アイソトニック飲料のアクエリアスについてもっと知りたい人はこちらの記事を参考にしてくださいね ♪
詳しくはこの記事をチェック!
スポーツドリンクにはエネルギー補給のほか、疲労回復や持久力向上などさまざまな効果を期待してアミノ酸など特定の栄養素を強化しているものもあります。
水分・塩分の補給だけではない|カルニチンを配合
アクエリアスゼロにはカルニチンが10mg/100㎖配合されています。
必須アミノ酸のリジンとメチオニンから生体内で合成されます。
脂肪酸は体内のミトコンドリアで燃焼しエネルギーに変換されますが、その過程で脂肪酸をミトコンドリア内に運ぶ働きをしています。
効果を期待している人が多いせいか、西日本豪雨で製造中止になったときは品薄になり騒動になりました。
さてはて 困ったな~! #アクエリアスゼロ が 店頭に列んでいない! メーカー #製造中止 pic.twitter.com/wYWAO8FMKM
— 倉敷人051 (@kurashikijin051) August 28, 2018
その他のメリットとしては人工甘味料なので虫歯の原因にならないことも挙げられます。
ただし、口の中が酸性のままにならないように注意しましょう。
まずは水・お茶で水分を補給し、足りない分や塩分の補給としてスポーツドリンクを賢く活用しましょう。
結論|アクエリアスゼロは適量なら運動中の水分補給に最適
- 人工甘味料の常用で肥満・糖尿病になる可能性がある
- 高血圧・腎臓病では過剰摂取に注意
- 酸性の飲料で歯が溶けることがある
- 運動中の水分補給に最適
- 水分はいろんな飲み物でバランスよくとる
アクエリアスゼロはカロリーゼロだからと安易にたくさん飲むと、人工甘味料や塩分の摂り過ぎで体に悪影響が出てしまいます。
しかし運動中の水分補給としては最適な成分配合なので、上手に活用したいところです。
この記事を読んで水分補給のコツがわかり健康管理に役立てていただけたら嬉しいです ♪