【執筆者:編集部 宇野山萌】
牛乳が5日賞味期限切れになっても、未開封で正しく保存していた場合は飲める可能性があります。
しかし設定されているのが消費期限の場合や、たとえ賞味期限でも開封後はすぐに飲まなければなりません。
誤って腐った牛乳を飲んでしまった結果お腹を壊す人もいるので、正しい見極めができるように牛乳について調べたことを次のようにまとめます。
牛乳のこと
- 賞味期限切れでいつまで飲めるか
- 開けてから何日飲めるか
- 腐るとどうなるかとリスク
- 日持ちを長くする保存のコツと古い牛乳の活用法
使う順番を間違えてうっかり丸ごと賞味期限切れになってしまった!なんてことになると、とてももったいないですね。
飲んでも大丈夫かどうかを正しく判断して、上手に使い切りましょう♪
目次
牛乳は賞味期限切れ5日後でも飲める可能性あり|未開封に限る
牛乳には製造方法によって分類され、種類によって期限切れでも飲めるかどうかが異なります。
分類 | 製造方法・特徴 | 期限目安 |
---|---|---|
低温殺菌牛乳 | ・62~65℃ ⇒30分殺菌 ・風味が生きる |
5~6日程度 ※消費期限 |
一般的な牛乳 | ・約130℃ ⇒15秒程度殺菌 ・大量生産向き |
2週間程度 |
ロングライフ牛乳 | ・135℃以上 ⇒1~4秒殺菌 ・無菌状態で充填 ・常温保存可能 |
60~100日程度 |
期限切れでも飲める可能性があるのは、賞味期限が設定された一般的な牛乳やロングライフ牛乳で、未開封の場合です。
期限を過ぎて飲めるのは未開封の場合|開封後は早めに
牛乳に限らず賞味期限が設定されている食品は、期日を少し過ぎても飲食できる可能性があります。
- 賞味期限:美味しさが保たれる期限
- 箇条書き:安全が保たれる期限
※どちらも未開封で正しく保存された場合に限る
低温殺菌牛乳は傷みやすく「消費期限」が与えられているので、期限を過ぎたら飲まないでください。
記載されているのが賞味期限なら少し過ぎても飲める可能性がありますが、あくまで未開封の場合に限ります。
開封後は早めに飲み切るようにしてください。
1リットル入りが多いなら、少量パックを利用するといいですね。
常備したいならロングライフ牛乳がおすすめです。
未開封なら何日くらい過ぎても大丈夫かは、設定されている賞味期限を元に推測できます。
いつまで飲めるかは安全係数を元に推測する
賞味期限は実際に食品を保存して品質が保たれる日数を割り出し、得られた結果に1未満の数字(安全係数)をかけて算出されます。
一般的な賞味期限14日の牛乳が、本当は何日くらいの品質保持を確認されているか計算してみましょう。
- 検査されたと推測できる日数
14 ÷ 0.7 = 20 - 賞味期限切れ後飲める日数
20 – 14 = 6
あくまで自己責任にはなりますが、一般的な牛乳なら5~6日賞味期限を過ぎても飲める可能性があるとわかりますね!
ただし保存方法を誤っていたり期限を大幅に超えたりすると、腐る場合もあるので正しく見極めなければなりません。
腐るとどうなるか|腐った牛乳を飲んだら腹痛になるかも
腐った牛乳は見た目や臭いに変化が現れるので、次のような違和感を覚えたら飲まないでください。
見た目 変色 |
・分離している ・ブツブツした塊がある ・ドロッとヨーグルト状 ・加熱すると固まる |
---|---|
臭い 匂い におい |
・普段と違う臭い ・明らかな腐敗臭 |
味 食感 触感など |
・酸味がある ・苦味がある |
牛乳が腐るとどうなるのかは、こちらの記事でも詳しく解説していますよ。
詳しくはこの記事をチェック!
腐った牛乳を飲んだからといって必ず食中毒になるわけではありませんが、中には腹痛に苦しんだ人もいるようです。
めちゃお腹が痛い😣
多分それは昨日賞味期限切れの牛乳を飲んだからかもしれません💦— かつはる (@tuururinn_gen) August 31, 2022
どれくらい賞味期限切れしていたのかや保存状態はわかりませんが、注意が必要ですね。
牛乳と食中毒
製造工程で殺菌されていますがすべて死滅しているとは限らず、耐熱性の細菌(例:セレウス菌)が残っている場合があります。保存状態が悪いと食中毒につながる可能性は否定できません。※セレウス菌の予防には冷蔵保存が効果的です。(※3)
腐らせず安全に飲み切るためには、正しく取り扱って保存しなければなりません。
牛乳を日持ちさせるにはすぐに冷蔵庫へ|保存方法と活用法
牛乳は冷蔵庫で保存し、開封時は手の雑菌が入り込むのを防ぐため、注ぎ口に触れないように注意します。
常温 | ・NG ※ロングライフ牛乳のみOK |
---|---|
冷蔵 | ・10℃以下で保存 ・注ぎ口に触れない ・直接口を付けて飲まない |
冷凍 | ・おすすめしない ・どうしてもの場合は製氷皿で作る ⇒凍った後は密閉容器へ |
牛乳を凍らせると、解凍したときにたんぱく質と脂肪分が分離して元に戻らず、ざらっとした食感に変わります。
美味しさが損なわれているのでおすすめしませんが、どうしても冷凍したいときは小さく作り、コーヒーに入れる・シチューにするなど工夫してくださいね。
期限切れ間近の牛乳を手に困っている人は、加熱して大量消費したり飲食以外の使い道も検討しましょう。
期限切れ間近におすすめのレシピと古い牛乳の使い道
賞味期限切れ間近の牛乳は、たくさん使って加熱調理しましょう。
- グラタン
- クリームシチュー
- ミルクスープ
- プリン
牛乳500mlで3個作れるプリンのレシピを紹介しますね。
また牛乳を水で薄めて植物に吹きかけると、たんぱく質の膜ができてアブラムシを窒息させ、駆除できるともいわれています。
子どもやペットのためにガーデニングで薬を使いたくない、無農薬で家庭菜園をしたいと考えている人は、試してみてもいいかもしれませんね。
結論|牛乳は賞味期限切れ5日後でも飲めるが消費期限切れはNG
- 未開封で正しく保存⇒5日程度期限切れでも飲める
- 開封後は2~3日で飲み切る
- 分離・臭いや味の違和感・加熱で固まるのは腐敗の証拠
- 開封後はすぐに冷蔵庫保存
- 大量消費レシピやアブラムシ対策で使い切るといい
低温殺菌牛乳は消費期限が設定されているので期限内に飲み切らなければなりませんが、一般的な牛乳には余裕が加味された賞味期限が記載されています。
開封せずに冷蔵庫保存していれば、5日程度過ぎていても飲めるでしょう。
ただしあくまで自己責任ですし、保存状態が最適かどうかはわかりません。
臭いや味・見た目に異変があれば腐っているかもしれないので、飲まないでくださいね。
開封後は2~3日で飲み、余りそうなときは早めに大量消費レシピを活用して美味しいうちに飲み切りましょう♪