【執筆者:管理栄養士 福山理沙】
ネギは病気によってカビが生えることがあり、白い・黒い・茶色などのカビが生えたネギは食べられません。
保存状態によってカビが生える、また腐ることもあるので、正しい保存方法を守ることが大事です。
そこで本記事では、ネギの鮮度を落とさずに美味しく食べるために知っておきたい次の内容をお伝えします。
ネギのこと
- カビの見分け方
- 変色する原因
- 腐るとどうなるか
- 正しい保存方法
ピンク色に変色したネギが食べられるのかについても解説しているので、ぜひ参考にしてください!
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目次
ネギにカビが生えたら食べられない!見分け方とは
ネギはカビ菌による病気にかかりやすく、病気にかかったネギは食べられません。
状態 | 原因 | |
---|---|---|
食べられる | 濃いピンク色 | 品種 |
食べられない | 白いカビが生えている | カビ |
濃い茶色のカビが生えている | ||
黒いカビが生えている |
病気のほか、保存状態が悪い場合にも白や黒などのカビが生えることがあります。
カビが生えたネギは、すぐに破棄しましょう。
病気によって白・茶・黒のカビが生えることがある
ネギはカビ菌が原因で、白や茶、黒色のカビが生える病気にかかることがあります。
カビ菌によるネギの病気をいくつか確認していきましょう。
▼ベト病(白いカビが生える)
社員さんが現場巡回で見つけたネギのべと病です。
雨が多く、湿害をうける土地で発生が多いです。#ネギ #べと病 #湿害 pic.twitter.com/A05SKhykey— 豊田肥料株式会社 (@toyodahiryo) June 9, 2022
白カビはやがて暗緑色、暗紫色へと変色します。
▼白絹病(白いカビが生える)
暑いですね☀️😵💦
ネギに病気が出ています。夏に注意すべき病気は白絹病(写真)と軟腐病(腐ってとろける)です。
今のうちに消毒をしておきましょう!
また、長い日照不足でネギは弱っていると思います。
液肥でミネラル補給も同時にすると良いですよ👍️おすすめの液肥・農薬の組み合わせは↓ pic.twitter.com/nwj30jKPEW
— 野菜作りに真剣な農家を応援!農家の専門店こいけや (@koikeya1227) August 1, 2020
白絹病になると、地面の近くから白カビが生え、やがて白色の菌糸になります。
▼葉枯病(茶色のカビが生える)
今年はネギの葉枯病が多い気がします。
今の時期でしたら小菌核腐敗病や黒腐菌核病の予防もしておきたいので、アフェットフロアブルが良さそうです。
ヨトウムシも出ているので、ベネビアなどを使って同時防除がおすすめです。 pic.twitter.com/WMsqqQtSfQ
— 野菜作りに真剣な農家を応援!農家の専門店こいけや (@koikeya1227) September 3, 2020
葉枯病は、梅雨や秋の多雨の時期に発生しやすいです。
▼黒斑病(黒いカビが生える)
ネギの黒斑病 pic.twitter.com/01XGhWau0g
— マロ頭 (@maro0327) August 3, 2013
始めに白色の斑点が生じ、次第に黒っぽくなっていきます。
濃いピンクの変色なら問題なく食べられる
ネギには、濃いピンク色のものがあります。
これは、赤ネギという品種の長ネギのため、品質には問題ありません。
当農園1番の人気商品と言っても過言ではない赤ネギ
試しに抜いたら赤く染まって来てました。曲がってるのは気に食わないけど🤣
寒さに当てまくって12月後半から出します😏 pic.twitter.com/ZbCvDmWrfY
— まっつん農園@食べた人が笑顔になりますように🍆 (@matsmotokouji) August 31, 2022
ネギにカビが生えていなくても腐っている場合があるので、明らかに状態がおかしい場合は注意しましょう。
腐るとどうなる?異臭やドロドロには要注意
ネギはカビだけでなく、保存状態が悪い場合は腐ることがあります。
見た目 変色 |
カビが生える 汁が出ている 茶色になり溶けている 異様にネバネバする |
---|---|
臭い 匂い におい |
強烈な腐敗臭 |
味 食感 触感など |
柔らかすぎる |
ネギが腐ると、強烈な異臭が発生するのが大きな特徴です。
こちらの口コミでは、袋を二重にして腐ったネギを捨てたにもかかわらず、臭いがゴミ箱についてしまったようです。
袋2重にしてたのに腐ったネギゴミ箱に入れててゴミ箱に臭いついた助けて
— あせろら (@aserora824) August 6, 2020
汁が出てドロドロとした見た目になることもあるので、見た目や臭いをよく確認し、異変がある場合は処分しましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
ネギはネットでも購入できますが、配送に時間がかかる場合もあります。
到着後は、腐る前になるべく早めに食べ切りましょう。
「ネギを買いすぎちゃって食べ切れない!」という人は、賢い保存方法を実践して長持ちさせましょう!
【常温・冷蔵・冷凍別】ネギのカビを防ぐ正しい保存方法
ネギにカビが発生するのを防ぐ保存方法は、次のとおりです。
常温 | ・丸ごとは新聞紙にくるみ、冷暗所へ ・根付きは土に埋める |
---|---|
冷蔵 | 3等分に切り、湿らせたキッチンペーパーと ラップでくるみ、立てて冷蔵庫に入れる |
冷凍 | 使いやすい大きさに切って冷凍する |
根っこがついているネギは、土に埋めておけば鮮度を保ちながら長期間保存できます。
根元が切り落とされたネギは、新聞紙にくるんで冷暗所で保存するか、冷蔵庫で保存しましょう。
青い部分と白い部分は別に保存!冷蔵保存のコツ
ネギは、冷蔵庫に立てて保存すると日持ちします。
冷蔵庫でネギを保存する方法は、次のとおりです。
- よく洗ってから3等分に切る
- 湿らせたキッチンペーパーでくるむ
- 青い部分と白い部分を分けて密閉袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室で立てて保存する
キッチンペーパーは、週1回程度変えましょう。
青い部分は傷みやすいので、白い部分に触れないように別の袋に入れて保存するのがポイントです。
刻んで冷凍すれば時短に!
ネギをまとめて切ってから冷凍すれば、使うときに時短になります。
ネギの冷凍方法は、次のとおりです。
- 洗って水気を取る
- 小口切りやみじん切り、斜め切りなど、使いやすい大きさに切る
- 保存袋に平らになるように入れる
- 冷凍庫に入れて保存
ポイントは、空気を抜いて密閉袋に入れること。
また、解凍するとべちゃべちゃになるので、凍ったまま使うのがおすすめです。
結論|ネギのカビは病気が原因なことも!発見したら処分しよう
- 病気でカビが生えることがある
- 濃いピンクは問題なく食べられる
- 腐ると強い異臭が発生する
- 立てて保存すると長持ちする
- カットしてから冷凍すれば時短に
ネギにカビが生えるのは、保存状態が悪い場合や古いもの以外にも、病気によって発生することがあります。
いずれの場合も食べられないので、破棄しましょう。
ネギは、正しく保存すれば鮮度を保てます。
ひと手間加えるだけで、ネギを美味しく安全に食べられますよ。