水道の水圧の弱さを自分で解決する方法はあります! 私は築40年の古い家に住んでいますが、よく「住めば都」といわれるように、なかなか快適に暮らしています。でも、一つだけ…。シャワーの水圧の弱さだけは、どうにも不満です。 とくに、冬に水圧の弱いシャワーを浴びるとどうなるか?…寒い!寒すぎる!!!生きた心地がしません。 いままで、つい我慢してきてしまいましたが、ふと「さっさと調べてなんとかしたほうがいいのでは?」という気分になったので…。 今回は、水圧の弱い水道に「喝!」を入れるかのごとく、こんな内容をご紹介します。
- 水圧が弱いときにまず確認することは?
- 水道の水圧を自分で上げる方法
- シャワーの水圧が弱いときの原因と対処法
- お湯の水圧が弱いときの原因と対処法
- 自分では解決できないときの相談先とは?
目次
水道の水圧が弱い!まず確認することは?
水圧が弱いと感じたときに確認するのは5つの項目です。
■水道の水圧が弱いときに確認すること
1.水圧が弱い水道は家全体?それとも限定の場所?
2.シャワーヘッドやシャワーホースにトラブルはないか?
3.給湯器の容量は合っているか?
4.水道口径が小さくないか?(一戸建ての場合)
5.給水装置のトラブルは起きていないか?(集合住宅の場合)
上記のすべてのケースで、自分で対処できるわけではないですが、次章では自分でも対処できるケースに関して、その原因と対処法をご紹介していきます。
自分でできる!水道の水圧を上げる対処法とは?
水道の専門家でないからといって、何もできないわけではありません。原因によっては、自分で水圧を上げられる場合も。 まずは、以下の方法を試してみてください!家全体の水圧が弱い原因と対処法
水圧が弱いときの確認事項をチェックして、限定の箇所ではなく、家全体の水圧が弱かった場合についてみていきましょう。 まずは、一戸建ての場合についてお伝えします。マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、また後ほどご紹介しますね! ■家全体の水圧が弱いのはなぜ? 水道の元栓(止水バルブ)が閉まりすぎていると、家全体の水圧が弱くなります。 ■家全体の水圧を自分で上げる方法 水道の元栓(止水バルブ)を少しずつ開けて、調度いい水圧になるまで調整します。元栓から蛇口までは離れていますので、ニ人以上で作業することをおすすめします。 ちなみに水道の元栓は、家の玄関脇などにある量水器の中にあります。量水器は、下の画像のような感じです。これを空けると元栓(止水バルブ)があります。家の限定の場所で水圧が弱い原因と対処法
次に、家の限定の場所で水圧が弱い場合について、お伝えします。 ■家の限定の場所で水圧が弱い原因 止水栓が閉まりすぎていると、その部分の蛇口の水圧が弱くなります。 ■家の限定の場所の水圧を自分で上げる方法 水圧が弱い蛇口から水を出し、止水栓を少しずつ開けて、調度いい水圧になるまで調整します。止水栓は、蛇口の近くにあります。 下の画像はトイレの止水栓です。赤い矢印のところにマイナスドライバーを差し込んで回すことで、水圧を調整できます。 キッチンや洗面所の水道の止水栓は、シンク下にあることが多いです。シャワーヘッドにトラブルはない?
シャワーの水圧が弱いと感じている場合は、シャワーヘッドにトラブルがないか確認してみましょう。 シャワーの水圧が弱い場合は、シャワーヘッドの目詰まりか、シャワーホースの劣化の可能性が高いです。シャワーヘッドの水圧が弱い場合に、自分でできる対処法は3つあります。 ■シャワーの水圧を自分で上げる方法1.:シャワーヘッドを掃除する 水道水に含まれているカルシウムが、シャワーヘッドにこびりついて水圧を下げていることがあります。 シャワーの本体と、水が出てくる穴の開いている部分は、ドライバーなどで簡単にはずれます!ここをはずして、カルシウムがこびりついている部分を、酢やクエン酸に漬けてゴシゴシこすると汚れが落ちます。 ■シャワーの水圧を自分で上げる方法2.:シャワーヘッドを交換する ホームセンターなどで、簡単に交換できるシャワーヘッドが販売されています。ご自宅のシャワーヘッドの口径を確認したうえで、ぜひ一度探してみてください。 ”シャワーの水圧を上げる”、”炭入り”、”マイナスイオン配合”など、さまざまなシャワーヘッドがありますよ。 ■シャワーの水圧を自分で上げる方法3.:シャワーホースを交換する シャワーホースは消耗品なので、当然ながら劣化していきます。集合住宅にお住いの場合は、不動産会社に相談してみて下さい。大家さんの負担で交換できる可能性が高いですよ。 もちろん、自分で交換することもできます。ホームセンターなどで、ご自宅の元栓のメーカーに合うシャワーホースを購入しましょう。もしもメーカーが不明の場合は、シャワーホースを取り外してお店に持っていき、どれが合うのか確認してもらえばいいですね。 あとは、100円ショップでも購入できる工具(プライヤー)があれば、簡単に交換することが可能です。 ここまでは、水道の水圧が弱い場合に、自分でできる対処法をご紹介しました。ここからは、自分ではできない場合の対処法を紹介していきます。 水圧が弱くても我慢できるのであればいいのですが、私のように”冬のシャワーが寒すぎる”というような生活に支障をきたすこともありますよね。ぜひチェックしてみて下さい!お湯の水圧が弱い!原因は給湯器の能力不足かも?
水を出した場合は大丈夫なのに、お湯の水圧が弱いということはありませんか?その場合の原因と対処法をご紹介します。お湯の水圧が弱い原因と対処法
■お湯の水圧が弱い2つの原因とは? 1.給湯器の容量が家族構成や生活スタイルに合っていない 2.給湯器が壊れている ■給湯器の水圧を上げる方法 容量が合っていない場合も壊れている場合も、給湯器を交換するしかありません。壊れている場合は修理も可能ですが、ほとんどの場合は「交換したほうがお得」と感じる見積りを出されることになります。 給湯器の値段や工事費はさまざまなので、工事業者に見積もりをとることになります。不当な見積もりを出してくる業者も多く存在するので、複数社から見積もりをとることをおすすめします。 ご自宅の給湯器の容量が、家族構成や生活スタイルに合っているのかどうかは、下記の方法で確認してみて下さい!
【給湯器の容量を確認する方法】
給湯器に貼り付けてあるラベルに、4ケタの数字が記載されています。最初の2ケタが給湯器の容量を示しています。
給湯器の容量が『16』だったら…2分間の間に25℃のお湯が16リットル出るという意味です。家族の人数が多くて、一度に数カ所でお湯を使うという場合は、大きい容量の給湯器が必要です。
*給湯器の容量の目安
・1~2人暮らし:16
・2~3人暮らし:20
・4~5人暮らし:24
全て試してもダメ!そんな場合はすぐに相談を!
普段から、制限なく水を使える生活に慣れている私達にとって、水のトラブルはストレスになりますよね。「自分で確認して対処してみたけど、どうしようもない!」というときは、すぐに相談する必要があります。 一戸建ての場合と、集合住宅の場合とでは、それぞれ相談先が変わってくるので、確認していきましょう。一戸建てで水道の水圧が弱いときの相談先
一戸建ての場合は、自分で水道工事ができる業者を見つけて、修理や交換をすることになります。そこで問題なのが、水道関係の修理や交換は、素人には費用がわかりにくいですし、悪徳業者と出会ってしまうことも心配だということです。 そんな場合には、お住まいの自治体の水道局が指定している水道工事業者(指定給水装置工事事業者)に相談してみるという方法があります。水道局のホームページには、以下のように掲載されています。
指定給水装置工事事業者とは
悪徳な業者が水道工事をすると、漏水事故や水質の変化が起きて健康被害が出る危険性もあります。そこで国が一定の基準を満たしている工事業者だけを指定しています。
冒頭でご紹介した水圧が弱いときの確認事項「4.水道口径が小さくないか?」のケースは、まさにこの指定給水装置工事事業者を使いたい例です。水道口径は、水道管を掘り起こして交換するという大掛かりな工事になります。
【水道口径が小さいとどうなるの?】
ご自宅に水を運ぶ水道管自体が細いということなので、強い力でご自宅に水を運べない=水圧が弱くなります。
特に2階にキッチンやお風呂がある場合は、水道口径が小さいと、水を2階に押し上げる力も弱いので、水圧はますます弱くなります。
集合住宅で水道の水圧が弱いときの相談先
集合住宅にお住まいで水圧が弱い場合は、不動産会社に相談をします。集合住宅の場合は、「水圧が弱い」など住宅の性能自体に問題があるときは、大家さんの負担で修理や交換をしてもらうことができます。 冒頭で紹介した、水圧が弱いときの確認事項「5.給水装置にトラブルは起きていないか?」に関しては、不動産会社に相談すると、もちろん大家さん負担で対応してもらうことができます。 先述した止水栓の調整などは、自分で簡単にできることなのですが、下手に触って壊してしまうと、修理費用全額を請求されることもあります。試してみて簡単にできないときは、すぐに不動産会社に相談することをおすすめします。まとめ
今回の内容を、ざっとまとめて再確認してみましょう!- 水道の水圧が弱いときには、5つのことを確認!
- 水道元栓や止水栓の調整は自分でできる!
- シャワーの水圧が弱いときは、3つの対処法がある!
- お湯の水圧が弱いときは、給湯器を確認!
- 自分ではどうしようもならないときは、不動産会社やきちんとした業者に相談する!