【執筆者:管理栄養士 小林えり】
塩水ウニの賞味期限は短く、商品到着後から2日以内を目安に食べ切る必要があります。
日持ちは短いですが、塩水のみの無添加な商品が多く、ウニ本来の甘味を楽しめるのが特徴です。
この記事では水切りを含む食べ方の手順や、鮮度を維持する保存方法など、以下の情報を調べてみました。
塩水ウニのこと
- 日持ちの目安
- 塩水ウニと板ウニの違い
- 食べ方のポイント
- 正しい保存方法
「塩水に浸かっているけど洗う必要はある?」という疑問を持つ人や、冷凍保存ができるかどうか知りたい人はぜひ最後まで読んでくださいね♪
目次
塩水ウニの賞味期限目安│生ウニの日持ち
塩水ウニは通販で購入する場合が多く、賞味・消費期限は出荷日を含めて約4日間です。
手元に到着後は当日~翌日までになるべく早めに食べ切りましょう。
商品タイプ | 賞味期限・消費期限 | |
---|---|---|
生ウニ (殻付き) |
賞味期限:商品到着 当日~翌日 |
|
生ウニ (殻なし) |
塩水ウニ | 消費期限:出荷日含む 4日間 |
板ウニ | ||
瓶詰めウニ(冷蔵) | 消費期限:出荷日含む 3~4日間 |
ミョウバンを含む添加物を使用していないため独特の苦みがなく、本来の甘味をしっかりと感じられますが、日持ちがせず形が崩れやすいのが特徴です。
板ウニ:箱に入ってきれいな形で並べられている商品
一般的にミョウバンを使用して身を固めているため、形がきれいに保たれていますが、商品によっては独特な苦味を感じる場合があります。
※板ウニでもミョウバンを使用していない商品もあります
※メーカーや時期によってさまざまですが、バフンウニやムラサキウニが使用されています。
塩漬けや加熱処理された加工品は1~3ヶ月間は日持ちしますが、生ウニの分類である塩水ウニは基本的に日持ちしません。
メーカーにより異なりますが、塩水ウニの多くは消費期限が設定されています。
商品や居住地域によって期限は異なるので、商品の期限表示を必ず確認しましょう。
塩水ウニは基本的に無添加で鮮度の低下が早いため、期限内でもなるべく早い段階で食べるのがおすすめです。
賞味期限切れは未開封の場合でも腐る可能性がある
塩水ウニは期限切れになると、品質が劣化して腐る恐れがあります。
見た目 変色 |
・カビが生える ・形が崩れて粒が溶ける |
---|---|
臭い 匂い におい |
・卵が腐ったような臭い ・強烈な生臭さ |
味 食感 触感など |
明らかに腐った味 |
上記のような特徴がみられたら食べるのをやめましょう。
塩水ウニはその名の通り塩水に浸かっていますが、塩分濃度は海水と同じ約3~4%程度でそれほど高くないため、塩漬けのような防腐効果はありません。
そのため未開封で塩水に浸かった状態でも、鮮度はどんどん低下していくので注意が必要です。
腹痛すぎてやばいウニ当たったかなしぬ、、、、、、、、
— mi (@kanoda_) July 26, 2017
ウニの種類や鮮度は不明ですが、腹痛の原因になった可能性がありますね。
汚染された魚介類を食べて激しい腹痛や下痢を発症する腸炎ビブリオは、ウニが原因となることもあり、過去に回転ずし店で食中毒がおこった事例があります。(※2)
15度以上の環境で活発に増殖するため、塩水ウニを常温で放置しておくのは絶対にやめましょう。
本来のおいしさを味わうためにも、届いたらすぐ食べてくださいね。
水切り後は洗う必要あり?食べ方の手順
メーカーの多くは水切り後は洗わずにそのまま食べるよう推奨しています。
内皿と外皿に分かれていて、水切りができるパックの商品は処理が簡単ですよ。
ただし消費期限が近い場合や、塩水が濁っていて気になるときは食塩水を作って軽く洗うのが良いでしょう。
1.パックからウニが入っている内皿を持ち上げ塩水を捨てる
※洗わない場合:塩水を捨てた後は内皿をトレーに戻し、ラップをかけて冷蔵庫で5分程度水切りをして完了
2.3%の食塩水を作る【水1リットルに塩大さじ2】
3.食塩水でウニを洗う(身が崩れないようにやさしく)
4.ザルにあげてキッチンペーパーなどで軽く水気をとる
5.ラップをかけて冷蔵庫で5分程度水切りをして完了
日持ちを大幅に延ばすことは難しいですが、正しく保存して鮮度を保ちましょう。
塩水ウニの正しい保存方法│冷蔵庫・冷凍庫別
塩水ウニは未開封・開封後にかかわらず必ず冷蔵庫で保存しましょう。
常温 | NG |
---|---|
冷蔵 | ・塩水に浸かった状態で保存 →1~2日以内に食べ切る ・水切り後はラップをかけて乾燥を防ぐ →なるべく早めに食べ切る |
冷凍 | NG(解凍時に身が溶けて崩れるため) |
加工されていない生モノなので、未開封の状態でも常温保存はできません。
また冷凍保存は解凍時にウニの組織が壊れてドロドロに溶けてしまい、本来のおいしさが損なわれるためおすすめできません。
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好きなタイミングで食べたいという人は、約2ヶ月間賞味期限がある瓶詰の冷凍ウニがおすすめです。
原材料は塩とウニのみの無添加製法のため、解凍後は4~5日で食べ切ってくださいね。
期限内の消費が難しい場合は、加熱調理をすれば冷凍保存ができますよ。
余ったら加熱調理後の冷凍保存がおすすめ
生の状態では冷凍できないウニも、加熱後に冷凍すると日持ちを延ばせます。
応用自在♪ウニの酒蒸し by Dansharian
ふわっとした食感で生臭さも消えるため、ウニが苦手な人でも食べやすくなります♪
冷凍する場合は、荒熱を取ったあと冷凍用密閉保存袋に入れましょう。
しっかり空気を抜くことで、霜の発生も防げますよ。
またクリームソースにすると、パスタやクリームコロッケなどにアレンジできるのでおすすめです。
ウニのクリームソース
材料
塩水ウニ:80~100g
にんにく:1片
玉ねぎ:1/4個
生クリーム:200㏄
バター:10g
白ワイン:大1
粉末ブイヨン:小1
塩コショウ:少々
- バターを熱し、みじん切りにしたにんにく・玉ねぎを入れて炒める
- 玉ねぎの色が透き通ったら塩水ウニと白ワインを入れて軽く火を通す
- 生クリームとブイヨンを加えて少し煮詰めたら、塩コショウで味を整えて完成!
冷凍保存する場合は調理後バットに流して荒熱をとり、冷凍用密閉保存袋に入れ空気を抜いて平らにしてください。
箸などで4~6等分の線をつけておくと、冷凍後に好みの量を折って使えるので便利ですよ。
2週間程度は保存が可能なので、色々な料理に使ってみてくださいね。
結論|日持ちがしない塩水ウニは賞味期限内でも早めに食べ切る
- 日持ちは短く消費・賞味期限は出荷日を含む4日程度
- 鮮度の低下が早いため期限内であってもなるべく早く食べる
- ミョウバン不使用のため崩れやすいが独特の苦みがない
- 水切り後は洗う必要がなくそのまま食べられる
- 冷凍する場合は必ず加熱処理をしてから保存する
塩水ウニは冷凍保存ができず、冷蔵でも1~2日程度しか日持ちしません。
ミョウバン不使用のため崩れやすく水切りをする場合は注意が必要ですが、独特な苦味が少なくウニ本来の甘味が味わえます。
日持ちを延ばしたい場合は加熱調理をして、生のウニとは違ったおいしさを楽しんでくださいね♪