【執筆者:編集部 徐廷順】
スーパーやコンビニの揚げ物には消費期限が記載されていないことが多いですが、基本的にはその日中に食べきるよう勧められています。
手作りの場合もなるべく早く食べるのが安全ですが、常温放置せず正しく冷蔵庫に保存すると次の日も食べられます。
また冷凍の市販品や店頭販売の揚げ物などは商品により賞味期限が違うので、それぞれの表記に従いましょう。
揚げ物のこと
- 日持ちの目安期間
- 酸化した油が与える影響
- 冷蔵庫や冷凍庫での保存方法
- 温め方と余ったときのアレンジ方法
市販品や自家製の揚げ物があまったときはどうすれば良いのか、常温で日持ちさせられるのかなどをお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
揚げ物の消費期限|市販品と手作りの日持ち
揚げ物にはいろいろな種類がありますが、店頭販売やお惣菜系、手作り品の場合は基本的にその日のうちに食べ切りましょう。
市販品の例 | 格之進 「格之進メンチカツ」 |
冷凍180日 |
---|---|---|
ニチレイ 「とんかつ」 |
揚げて冷凍1ヶ月 | |
ローソン 「ふっくらあじフライ」 |
当日中 | |
ケンタッキー フライドチキン |
当日中 | |
手作り | 当日中がおすすめ |
市販品は冷凍食品がほとんどで、賞味期限は商品によってまちまちですが、いずれも開封後は早めに食べるよう推奨されています。
消費期限:すぐ劣化しやすい食品に表示され、期限後は安全性に問題が発生する可能性がある
揚げ物は手作りが大変なので、冷凍食品も上手に利用したいですね。
そのほかコロッケもお弁当はもちろん、あと一品欲しいときに便利ですよ。
冷凍食品は日持ちするように製造されていますが、総菜や手作り品の場合は、時間が経過すると油の酸化リスクが高くなります。
油の酸化は味の劣化だけでなく健康にも影響が
油は高温で加熱を続けたり時間が経過したりすると酸化して、味が劣化したり健康に悪影響を及ぼす危険があります。
特にスーパーでお惣菜品として売られている揚げ物は、仕入れ販売品として製造業者から調達しているケースが多いため、調理されてから既にかなりの時間が経っていると考えられます。
酸化した油を摂ると、おいしくないだけでなく下痢や嘔吐、頭痛を起こすこともあるので気をつけたいですね。
調理済みの揚げ物は油が酸化しやすいだけでなく、常温保存すると傷むこともあるので注意が必要です。
消費期限切れや常温放置はNG
揚げ物を常温放置すると、雑菌が繁殖して腐る可能性があります。
また消費期限切れの場合は、見た目に変化がなくても傷みが進行している可能性が高いので、残念ながら諦めましょう。
腐ったものや、安全性に疑いがあるものを口にすると食中毒になる恐れがあるので注意してくださいね。
当日中に食べきれない揚げ物は、冷蔵や冷凍保存すると日持ちさせられます。
揚げ物の保存方法|日持ちさせるなら冷蔵庫より冷凍保存
翌日に食べ切れないほどの量がある場合は、冷凍した方が長い日持ちが見込めます。
常温 | 数時間以内に消費 |
---|---|
冷蔵 | ・揚げ物が冷めたのを確認 ・ひとつひとつラップで包む ・ジップ付き保存袋に空気を抜いて入れる ・冷蔵庫へ入れて翌日には食べ切る |
冷凍 | ・揚げ物が冷めたのを確認 ・ひとつひとつラップで包む ・ジップ付き冷凍用保存袋に空気を抜いて入れる ・金属製トレイの上に乗せて冷凍庫へ ・2週間ほど保存可能 |
やはり揚げ物は揚げたてを食べるのが一番美味しいですが、しっかり冷ました後に小分けにして冷凍すると比較的長く保存できます。
冷凍食品や、保存しておいた揚げ物を美味しくいただくときにもコツがありますよ。
保存した揚げ物の温め方
保存していた揚げ物の温め方で一番人気があるのは、最初に電子レンジでさっと中を温め、それからオーブントースターでカリっと焼く方法です。
オーブントースターに、アルミフォイルをくしゃくしゃに折ったものを広げて揚げ物の下に敷くと、油が落ちてカリカリっと仕上がります。
例)冷凍保存した唐揚げの場合
1.600wの電子レンジで30秒ほど温める
2.1000wのオーブントースターで3~4分温める
※あくまで目安なので、お持ちの調理機器で調整してくださいね。
このほか、魚グリルで温めるのが良いという声もありました。
冷めた揚げ物は魚グリルで温め直せ、と言う画像です。 pic.twitter.com/ElqlHpQPbE
— 🐧月刊ホモおじさん🍌 (@sakusakurusksan) April 11, 2021
冷凍食品の場合は、メーカーや商品により方法が記載されている場合もあるので、しっかり確認しましょう。
翌日までに食べ切りたい場合は、アレンジするのもおすすめですよ。
次の日にはリメイクして食べ切ろう
あまって冷蔵庫にきっちり保存した揚げ物は翌日に温めて食べられますが、別の一品にリメイクすると新たなおいしさにつながります。
たとえば温めがうまくいかず衣がべちゃっとしても、玉子とじにすると気になりませんよ。
揚げ物の残りで玉子とじ丼 by もちうさたん
トンカツで作ると豪華なカツ丼に!
とんかつだけでなく、ほかの揚げ物でも対応できそうですね。
- 出汁、酒、砂糖、醤油、酢を入れてひと煮立ち、冷ましておく
- 赤、黄、緑のパプリカを細切り、玉ねぎを薄切り、人参を千切りにしフライパンでさっと炒める
- 余ったイワシフライを電子レンジで加熱、野菜と一緒に南蛮酢に漬ける
- 唐揚げなどで作っても美味しいですね
唐揚げが残った場合は、お茶漬けにするのもおすすめです。
残った 揚げ物 昆布茶味 ー→ by あけー→
ビールとの相性が良さそうです!
ちなみに唐揚げの日持ちや保存方法などは、こちらの記事で確認できますよ。
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そのほかビーフカツでカツサンドにしてみたり、エビカツ煮にしてみたりと安全に保存しながら新しいレシピを試してみてくださいね。
結論|揚げ物は揚げたその日に食べるか冷凍保存
- 消費期限の記載がないものはその日に食べるのがベスト
- 賞味期限は商品によってまちまち
- 油が酸化すると味の劣化や健康への悪影響を招く
- 冷凍庫保存で日持ちが見込める
- あまったらリメイクもおすすめ
揚げ物と一言でいうと範囲が広くなりますが、市販品の場合はそれぞれの商品記載やお店の方のアドバイスに従いましょう。
家庭で揚げ物を行うときは、古い油を何度も使わないことも大切ですね。
正しい保存方法を知って、安全に美味しく楽しんでくださいね。