【執筆者:編集部 柴崎マリ】
氷砂糖には賞味期限がなく、正しく保存していれば半永久的に使用できる食品です。
基本的に腐らない食品ですが、保存方法が間違っていると劣化してしまい食べられなくなることもあります。
この記事では、氷砂糖を安全に楽しむため以下の情報をご紹介しています。
氷砂糖のこと
- 賞味期限の有無と劣化した状態
- 基本的に腐らない理由
- 正しい保存方法と梅酒作り以外におすすめの使い道
- ロックとクリスタルの違い
氷砂糖が溶けないように冷蔵庫で保存している方もいるかも知れませんが、冷蔵保存には思わぬ落とし穴もあります。
ぜひこの記事を最後まで読んで、氷砂糖を安全に楽しむために活用してください♪
目次
氷砂糖に賞味期限はある?開封後はいつまで食べられるか
氷砂糖には賞味期限が設定されておらず、未開封・開封済みに関わらず正しく保存しておけば半永久的に食べることができます。(※1)
しかし、保存状態が悪いと劣化し食べられなくなることも。
食べられない状態の特徴を把握し、廃棄するかどうかの基準にしましょう。
食べられない | 食べられる | |
---|---|---|
見た目 | ・部分的な変色 ・黄色以外の変色 |
全体的な 黄色っぽい変色 |
におい | 異臭 | - |
触感 | - | ベタつき (乾燥させれば 食べられる) |
全体的な黄色っぽい変色やベタつきは自然現象なので、問題なく食べられます。
一方、黄色以外の変色や部分的な変色、異臭は別の物質に汚染されている可能性があるので、廃棄するのが安全です。
賞味期限がない氷砂糖がまだ食べられるのかの判断は、日にちではなくどのような状態なのかを参考に見分けましょう。
賞味期限がないのは極めて劣化しにくい食品だから
砂糖に賞味期限がないのは、極めて品質が劣化しにくく基本的に腐らない食品だからです。
消費期限:安全に食べられることを保証する期限。消費期限切れ後は食べられない。
賞味期限の記載義務がない食品の中でも、氷砂糖はひときわ傷みにくい食品で、非常食にも含まれるほど。
正しく保存さえしていれば基本的に腐りません。
なぜ氷砂糖が腐らないのか、それは砂糖の性質に理由があります。
なぜ腐らない?ダニや微生物が生息できない性質
氷砂糖は、微生物が増殖するのに必要な水分を奪う性質があるため、基本的には腐敗しません。
食品が腐敗するのは微生物の増殖が原因ですが、微生物が増えるためには栄養素・水分・適温などの条件がそろう必要があります。
砂糖の性質については、以下の記事でも解説しています。
詳しくはこの記事をチェック!
ただし、ダニや虫は増殖できずとも砂糖に付着する可能性はあります。
体質によってはダニの死骸を取り込むとアレルギー反応が出る場合もあるので、氷砂糖に異物がついているのを見つけたら取り除きましょう。
氷砂糖を保存する際は、容器や保管場所に気を配り虫の侵入や劣化から守ることが大切です。
氷砂糖の正しい保存方法と活用法|冷蔵庫は非推奨
氷砂糖は、高温多湿を避けた常温での保存が最もおすすめです。
常温 | ・高温多湿を避けた冷暗所 ・開封後は缶やプラスチックボトルで 密封 ・洗剤や香料などにおいが強い もののそばは避ける |
---|---|
冷蔵 冷凍 |
非推奨 (結露の可能性あり) |
一見、冷蔵庫や冷凍庫での保存が適してるように感じられますが、これらの保存方法はあまりふさわしくありません。
ドアの開け締めや氷砂糖の出し入れの際に温度差で保存容器に結露が生じ、湿気を吸いやすい氷砂糖がベタつく可能性があるためです。
缶やプラスチックなどの密封ができる容器で、虫や異物の侵入を効果的に抑えましょう。
氷砂糖は、梅酒作り以外にもさまざまな料理に活用できます。
氷砂糖の特性を理解して、おいしく使い切りましょう。
ロックとクリスタルに違いはある?
氷砂糖の形にはゴツゴツしたロックタイプと、均一な形のクリスタルタイプが存在し、製造方法と特性が異なります。
- ロック
2週間程じっくりかけて製造 - クリスタル
機械を使用し3日程で結晶化
市場には大量生産しやすいクリスタルタイプが多く流通しています。
ロックとクリスタルで成分的な違いはありませんが、表面積が大きいロックのほうが水に素早く溶けるという特徴が。
もちろん、クリスタルタイプもお酒づくりに活用できるほか、料理にも使用できますよ。
おすすめの使い方!シロップや煮物にも
氷砂糖と言えば自家製梅酒のイメージが強いですが、どんな果物を漬けてもおいしいシロップや果実酒にすることができます。
健康!簡単!氷砂糖で手作りレモンシロップ by ゆず☆ななみ
好きな果物でアレンジしても♪
また、氷砂糖は上白糖と比べ、あっさりとしたアクのない甘みが特徴です。
煮物やすき焼きに上白糖代わりに活用することで、上品な甘さに仕上げることができます。
氷砂糖は大きな結晶ですが、加熱すればすぐに溶けるので使用感に問題もありません。
入れて煮るだけ♪簡単☆鶏肉のしょうゆ煮♪ by めそ。
程よい甘さがアクセントになります♪
余った氷砂糖は、アレンジを楽しみながら使い切りましょう。
結論|氷砂糖に賞味期限はない!常温で正しく保存しよう
- 賞味期限はなく正しい方法ならば半永久的に保存可能
- 水分を含まないため微生物が増殖できず腐らない
- 保存状態によっては劣化するので気をつけよう
- 冷蔵庫はNG!高温多湿と直射日光を避けた常温保存
- シロップや煮物など料理にも幅広く活用できる
賞味期限の設定義務がない氷砂糖は、開封後も正しく保存していれば半永久的に食べられます。
ただし保存状態によっては劣化によって食べられなくなることもあるので、長期保存した氷砂糖は品質に変化がないか確認してから使用しましょう。
上白糖とは違った風味で料理にも活躍するので、ぜひさまざまなレシピで氷砂糖のアレンジを楽しんでください!