【執筆者:編集部 新山あさひ】
マドレーヌは常温で保存できますが、賞味期限は商品によってばらつきがあり、短いものは3日程度、長いもので数ヶ月日持ちするものまでさまざまです。
賞味期限が短くて一度に食べきれない場合は、冷凍保存すると良いでしょう。
マドレーヌの正しい保存方法やおいしく食べられる解凍方法など、以下の項目についてご紹介します。
マドレーヌのこと
- 賞味期限と手作りの日持ち
- 食べられない状態の見分け方
- 日持ちさせる冷凍保存方法
- おいしく食べる解凍方法
贈り物としてマドレーヌを考えているけど、どれくらい日持ちするのか気になっている方や、たくさん手作りして保存方法に困っている方は参考にしてください。
目次
マドレーヌの賞味期限|市販品と手作りの日持ち
マドレーヌは商品によって設定されている賞味期限の日数に違いがあり、短いものだと製造から3日、長いもので30日前後のものが多いです。
市販品 (未開封) |
エシレ | 製造から3日 |
---|---|---|
ラウンドテーブル | 7日 | |
シャトレーゼ | 20日程度 | |
コージーコーナー | 25日程度 | |
ダロワイヨ | 30日程度 | |
手作り | 早めに食べきる (2~3日程度) |
マドレーヌはスイーツの中では比較的日持ちする方だと言われていますが、手作りの場合は材料や調理時の衛生状況によって日持ちが変わるため、なるべく早めに食べましょう。
また市販品の賞味期限に大きな違いがあるのは、製造や保存の方法が違うからだと考えられます。
賞味期限の違いはなぜ?手作りが日持ちしない理由
長期保存が可能なマドレーヌは、酸素が透過しない袋にひとつずつ入れて密閉する、酸素を吸収する脱酸素剤を入れるなどの工夫がされています。
個包装されていないと空気中の細菌に触れやすくなるため、賞味期限は常温で3日程度ですが、個包装されているものは1か月程度保存できるものもあるようです。
また「おいしく食べられる期間」である賞味期限ではなく、「安全に食べられる期間」を示す消費期限が設定されている商品は日持ちしないので注意しましょう。(※1)
手作りした場合は、空気に触れやすいのはもちろん、調理の過程で菌が付着するリスクが高まるため、長くは保存できません。
特に常温だとカビが生える可能性もあるため、注意が必要です。
食べられない状態は?カビに要注意
手作りや個包装されていないマドレーヌを常温で長期間保存すると、カビが生えたり異臭がしたりして、食べられなくなることもあります。
見た目 変色 |
カビが生えている |
---|---|
臭い 匂い におい |
異臭 |
味 食感 触感など |
・酸味がある ・ネバネバしている |
カビや細菌は、水分・温度・空気(酸素)・養分の条件が揃うと増殖します。
マドレーヌは基本的に常温でも保存できますが、カビのエサとなる砂糖がたっぷりと含まれているため、少し暑いと感じる季節(20~30℃程度)に常温で置くと、カビが生える危険もあります。
【悲報】
昨日も一昨日も食べた5/20賞味期限のマドレーヌにカビ生えてた pic.twitter.com/jgaTiIioKj— そば (@soba_study) June 24, 2020
このようにカビが生えてしまったら、残念ながら食べずに処分しましょう。
カビが生えたところだけ取り除けば食べられそうな気がしますが、内部にカビの胞子が残っていたり、人体に悪影響を及ぼすカビ毒が発生したりしている可能性があるため、食べない方が無難です。
せっかくのマドレーヌが食べられなくなってしまった……とならないように、冷凍保存の方法を知って上手に保存しておきましょう。
マドレーヌの保存期間を延ばす方法|冷凍保存はできる?
マドレーヌは常温保存が基本ですが、食べきれない場合は冷蔵や冷凍をすると長持ちさせられます。
常温 | 記載されている賞味期限まで |
---|---|
冷蔵 | 4~5日程度 |
冷凍 | 2週間~1ヶ月程度 |
手作りのマドレーヌでも、2~3日程度なら常温で日持ちすると言われています。
常温保存する場合は、直射日光・高温多湿を避けて冷暗所に置いてくださいね。
マドレーヌを冷蔵保存すると長持ちはしますが、硬くなりやすく食感が変わってしまうので、長期間の保存には向いていません。
食べきるのに3日以上かかりそうな場合は、冷凍保存がおすすめです。
劣化させずに冷蔵・冷凍する保存方法
マドレーヌを保存する場合は、なるべく空気中の雑菌に触れないよう、しっかり密閉して冷蔵・冷凍しましょう。
- ひとつずつラップで包む
- 包んだものをさらにフリーザーバックに入れる
マドレーヌとラップの間になるべく空気が入らないようにすると、風味が落ちる・食感が悪くなるといった劣化を防げるので、解凍後もおいしく食べられますよ。
手作りのマドレーヌを保存するときは、焼きあがってすぐにラップに包むのではなく少し時間をおいて粗熱が取れてから作業しましょう。
焼き菓子の保存方法についてはこちらの記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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冷凍保存しておくと食べたいときに解凍して食べられるので、普段のおやつや急な来客時にすぐに出せるのでとっても便利ですよ。
おいしく仕上げる解凍のポイント
冷凍保存したマドレーヌは室温で1時間くらい置けば解凍できますが、もう一工夫加えると焼きたてに近い仕上がりになり、さらに美味しく食べられます。
電子レンジで15秒温めてから、オーブントースターで数秒焼く
温めすぎるとマドレーヌが硬くなってしまうので、様子を見ながら温め時間を調節してみてくださいね。
解凍後は時間とともに鮮度が落ちていくので、解凍したマドレーヌはなるべく早く食べましょう。
ちょっと手をかけるだけで外はサクッ、中はふんわりとした焼きたてのようなマドレーヌになるので、ぜひ試してみてください!
結論|マドレーヌは賞味期限切れ前に冷凍保存しよう!
- 市販品の賞味期限はさまざま
- 手作り品は早めに食べきる
- カビが生えたら食べずに処分
- 日持ちさせるなら冷凍保存
- 解凍後は少し温めると良い
マドレーヌの賞味期限は、常温保存できるという条件が同じであったとしても商品によって設定されている期限は違います。
また、手作り品の日持ち日数は明確にどれくらいとは言えないので早めに消費した方が安心です。
日持ちしにくい手作り品や、賞味期限までに食べきることができない市販のマドレーヌは、早めに冷凍すると長持ちしますよ。
冷凍保存を上手に活用して、長くおいしくマドレーヌを楽しんでくださいね。