【執筆者:管理栄養士 浦川彩子】
ロールキャベツの日持ちは短く、冷蔵でも当日中に食べきるのがよいでしょう。
ただ、冷凍保存をすると保存期間がのびるので作り置きも可能です。
この記事では、煮込む前と後の冷凍・解凍方法など、ロールキャベツについて役立つ情報を紹介しますね。
ロールキャベツのこと
- 冷蔵庫・冷凍の日持ち
- 保存期間をのばすには
- 煮込む前と後の冷凍保存方法
- 冷凍ロールキャベツの解凍方法
手作りロールキャベツをたくさん作って作り置きしたい人や、冷凍品を正しい解凍方法でおいしく食べたい人はぜひ参考にしてくださいね♪
目次
ロールキャベツの日持ちは冷蔵庫・冷凍で何日?
手作りロールキャベツの日持ちは冷蔵で1日程度、冷凍で3~4週間です。
手作り | 常温 | NG |
---|---|---|
冷蔵 | 当日中 | |
冷凍 | 3~4週間 | |
市販品 | 常温 未開封 |
製造日から180日程度 (商品記載の日付までが推奨) |
冷蔵 未開封 |
製造日から10日程度 (商品記載の日付までが推奨) |
|
冷凍 未開封 |
製造日から3ヶ月~1年7ヶ月程度 (商品記載の日付までが推奨) |
|
開封・解凍後 | なるべく早く |
市販品の中には未開封であれば常温保存が可能な商品もあります。
プリマハムのロールキャベツを食べてみたよ!✨
コクのあるトマトクリームソースが柔らかいロールキャベツによく絡んでいて、とても美味しかったです😆
優しい酸味なのでトマト苦手な人でもいけると思う!✨
常温保存できるから保存食にもいいね👍#クックパッドプロモーション#ストックディッシュ pic.twitter.com/OIJHCcOf8P— ゆき@お料理♡お菓子アカウント (@noranuko96) February 3, 2022
ただし、開封後や解凍後の市販品は賞味期限に関わらず早めに食べきりましょう。
手作りや開封後の常温保存は食中毒や腐る原因となります。
常温保存は食中毒の危険性大!
手作りや市販品を再加熱した後のロールキャベツを常温放置すると、食中毒菌が増殖する恐れがあるのでやめましょう。
特に、ウェルシュ菌食中毒に注意が必要です。
分布 | ・人や動物の腸管 ・土壌や下水など |
---|---|
増殖する 温度帯 |
12~50℃ |
症状 | 腹痛、下痢など |
特徴 | ・熱に強い殻(芽胞)を作ると100℃の加熱でも 死滅しない ・酸素のない環境でのみ発育できる |
ウェルシュ菌は一度増殖して芽胞を作ると再加熱しても死滅しません。
また、自然界に広く存在しているウェルシュ菌の混入を防ぐのは難しいです。
食中毒を防ぐためには、菌の増殖を防ぐことがポイントなのです。
- 調理の際や食事前は手を洗う
- 調理した食品は早く食べきる
- 調理後は冷めやすいように小分けしてから保存
- 再加熱の際は中心部まで十分に熱を通す
また、ウェルシュ菌はタンパク質を分解しないため、増殖しても食品の見た目や臭いがほぼ変化しません。
一方、食べられない状態が見た目や臭いでわかる場合もあります。
腐るとどうなるのか
ロールキャベツが腐るとカビが生える、嫌な臭いがするなど五感でわかる変化が生じます。
見た目 変色 |
カビが生えている |
---|---|
臭い 匂い におい |
腐敗臭がする |
味 食感 触感など |
・作り立てと明らかに味が違う ・ドロドロしている ・糸を引く粘りがある |
カビの中には食品を劣化させるだけでなく、毒素を出して人の健康を害するものもあります。
少量でも長期間にわたり摂取すると、健康被害をもたらす場合もあるので注意しましょう。
また、カビ毒は熱に強く再加熱してもなくならず、カビが生えている部分以外にも汚染が広がっている場合もあります。(※3)
味をしみこませようとして室温に置いていたら傷んでしまった、なんてことがないように、正しい保存方法でおいしく食べきりましょう!
ロールキャベツの冷蔵・冷凍保存期間と解凍方法
ロールキャベツを冷蔵・冷凍保存する際は、一食分ずつ小分けして保存しましょう。
常温 | NG | |
---|---|---|
冷蔵 (当日中) |
1.一食分ずつ小分けし急冷 2.ラップやフタをして冷蔵庫 |
|
冷凍 | 煮込む前 (約3週間) |
1.ひとつずつラップで包む 2.冷凍用保存袋に入れて保存 |
煮込んだ後 (約4週間) |
1.一食分ずつ小分けし急冷 2.冷凍・電子レンジ対応の 保存容器に入れて冷凍する |
|
解凍方法 (当日中) |
煮込む前 | 1.凍ったままスープに入れる 2.フタをして中火にかける 3.沸騰したら弱火にして 15分ほど煮込む |
煮込んだ後 | 1.保存容器のフタをずらして 電子レンジで加熱 |
せっかく作ったロールキャベツの保存期間をのばすために、正しい保存方法を詳しく紹介します。
翌日までに食べる場合|正しい冷蔵保存方法
翌日までに食べるなら冷蔵保存が可能です。
タッパーなどに小分けして、氷水や保冷剤で急冷し冷蔵保存しましょう。
鍋ごとあら熱をとり、冷蔵庫に入れるのはおすすめしません。
中心部に熱がこもって冷めにくく、雑菌が繁殖する危険性があるためです。
余った食材の保存方法は以下の記事を参考にしてくださいね♪
詳しくはこの記事をチェック!
作り置きの場合は、日持ちする冷凍保存がおすすめです。
作り置きの場合|煮込む前と後の冷凍・解凍方法
煮込む前のロールキャベツはひとつずつラップに包み、ジップロックに入れて冷凍しましょう。
加熱前、肉に火を通してからも同じです。
肉に火を通す場合は、包んだ後のロールキャベツを1個(約100g)あたり電子レンジ(500W)で1分10秒を目安に加熱しましょう。
使うときは凍ったまま煮込んでください。
鍋やおでんなどにもアレンジしやすいですね♪
煮込んだ後の冷凍方法は一食分ずつ小分けしてから保存し、解凍時はフタをずらして電子レンジで加熱しましょう。
600Wで2個(約260gとスープ200ml)の場合10分が目安です。
途中でかき混ぜると加熱ムラを防ぐことができますよ!
結論|ロールキャベツの日持ちをのばすには冷凍保存がおすすめ
- 冷蔵は当日中、冷凍保存は3~4週間の日持ち
- 常温保存は食中毒や腐る原因
- 保存期間をのばすには調理後すぐ小分けして急冷
- 煮込む前はラップに包みジップロックに入れ冷凍
- 煮込んだ後はスープと一緒にタッパーに入れ冷凍
ロールキャベツは腐りやすく日持ちも短いので、取り扱いに注意が必要です。
大きい鍋でまとめて作った場合はそのまま放置せず、小分けしてから氷水や保冷剤で急冷し食中毒を防ぎましょう。
煮込む前と後どちらも冷凍保存できるので、好みに合わせて使い分けておいしく食べきりましょうね♪