タクシーの割り勘は悩ましいです。なぜって?
少なく払って”ケチ”とは思われたくないし、多く払ったら損した気分だからです。私は女性ですが、女性は特に!お金にまつわる感情に厳しいです(汗)。
誰かと一緒にタクシーに乗ったときに、いくら払えば「ケチ」ではなく&損もしないのでしょうか?
- タクシーを途中下車するときに払うべき金額は?タクシーの料金システムを確認しながら、割り勘の計算方法もご紹介!
- 遠回りしてもらったときはどうすればいいの?
- タクシーに乗り合いをしたのが、先輩や上司だった場合の詳しい対応方法。
- 割り勘の金額分の領収書をもらうことはできる?
- タクシーの割り勘代金を計算できるサイトやアプリをご紹介!
こんな内容で、詳しくご紹介していきます!
これからご紹介する私の夫のようなタクシー代の払い方をしないように、しっかりと確認してみて下さいね!
お金の管理が下手な私の夫は、週払いのお小遣い制です。飲みに行くときには、別にお金を渡しています。
この間の飲み会のときの話です。恥をかかないように少し多めに渡したので、
「まさか、全額使ってくることはないでしょ。」
と高をくくっていました…。
ところが、帰って来ると夫の財布はすっからかん!!
唖然として話を聞いてみると…
私:「どんな高級店に飲みに行ったの…?」
夫:「同僚と一緒にタクシーに乗ってさ。ワンメーターだったから1,000円渡そうと思ったんだよね。」
私:「うんうん。いいんじゃない?」
夫:「でも、出したのが5,000円札だったんだよ~。で、引っ込めるわけにいかないからそのまま渡しちゃった。」
私:「…」
こんな夫と結婚した私の判断力の是非はどうか問わないで下さいませ…。
世の中の常識や、どうすればすっきり解決するのかを把握して、割り勘の際にもスマートに対応できたらよいですね!
目次
タクシーの割り勘で途中下車する人、いくら払えば常識アリ?
ではさっそく、タクシーで割り勘にする場合、「最初に降りる人はいくら払えばよいのか」を考えていきましょう!
実際のところ、多く払いすぎると相乗りするメリットがなくなるし、少なすぎると”ケチなやつ”と思われそうで迷うところです。
そこで、一番スッキリする方法は、ピッタリ割り勘じゃないでしょうか。では、ピッタリ割り勘を計算するために、タクシーの料金体系を確認しましょう!
タクシーの料金システムとは?
タクシーの料金は、「基本料金に加算されていくシステム」ということは、ご存じかと思います。ですが、実際に調べてみるとそれほど単純ではなく、けっこう複雑でした…。
基本料金 | 「〇kmまでは〇円」と決まっていますが、金額はタクシー会社によってさまざまです。 | 【例】 東京都のタクシー会社『2kmまでは730円』 |
加算運賃 | 基本料金の距離が過ぎると、「〇kmごとに〇円」加算されます。 | 【例】 東京都のタクシー会社『237mごとに80円加算』 |
時間距離併用制運賃 | 高速道路以外の道を走っているときに、加算される料金です。加算されるのは、時速10km以下になったとき。 | 【例】 『1分30秒ごとに80円加算』 |
タクシーの料金システムはわかりましたが、余計に計算がむずかしくなった感じもあります。
私だったら酔った状態のときに、すぐに計算する自信がありません!もしかしたら、適当に多めに払ってしまうかも…。(夫のこと責められませんね)
では次に、タクシーに乗り合いした人全員がスッキリお金を払えるように、具体的なピッタリ割り勘の計算方法を見てみましょう!
タクシーの割り勘計算方法!途中下車したらハウマッチ?
ここでは、タクシーに相乗りして、途中下車したらいくら払うべきかがわかる、ほぼピッタリ割り勘になる計算方法をお教えします。
ほぼピッタリ割り勘になる基本の計算方法
あまり遠回りをせずにスムーズな道順の場合、以下の計算で、ほぼ公平にタクシー代を支払うことができます。
では、実際にいくつか計算してみましょう!
2人で乗車した場合
降車する人 | その時点の料金 | 降車する人が支払う金額 |
1人目 | 1000円 | 500円 (1,000円÷2人=500円) |
3人で乗車した場合
降車する人 | その時点の料金 | 降車する人が支払う金額 |
1人目 | 1500円 | 500円 1,500円÷3人=500円) |
2人目 | 3000円 | 1,250円 (3000-500)÷2=1250) |
2人目 | 5000円 | 3,250円 (5,000円-500円-1,250円=3,250) |
それぞれが乗車した割合で計算する方法
さらに、もう1つ計算方法をご紹介します!
こちらは、全員が1人でタクシーに乗ったと仮定して、それぞれが乗っていた割合で割り勘をする方法です。
たとえば、4人で乗車した場合、まずは全部の金額を足します。
1人目が降りた時の料金 | 1,250円 |
2人目が降りた時の料金 | 1,880円 |
3人目が降りた時の料金 | 2,780円 |
4人目が降りた時の料金 | 4,490円 |
この金額を基準に、それぞれの支払額を以下の通り計算します。
1人目が払う金額 | 4,490円×(1,250÷10,400円)=540円 |
2人目が払う金額 | 4,490円×(1,880円÷10,400円)=812円 |
3人目が払う金額 | 4,490円×(2,780円÷10,400円)=1,200円 |
4人目が払う金額 | 4,490円-540円-812円-1,200円=1,938円 |
後で割り勘にするためにメモしよう!
よくあるのが、同僚と飲んでタクシーを乗り合いして、「精算は明日会社で」というパターン。このときに、最後までタクシーに乗っている人は何をすればいいのでしょうか?
それは、「乗り合いした人達がタクシーから降りた時の料金をメモしておく」ことです!
料金をメモするおススメの方法
携帯の発信画面を開き、料金を入力して発信しておけば発信履歴が残りますよね。それが、メモ代わりになります。
スッキリ割り勘にする計算方法がわかったところで、私にはさらなる疑問が湧いてきました。
「遠回りをした場合はいくら払えばいいの?」
これも、実際によくあるシチュエーションですよね。次章では、常識的なタクシー代の払い方を見てみましょう!
遠回りしてもらったら、少し多めに払うのが常識です!
「すぐ近くなのに、一方通行だらけで車だとけっこう遠回り。」なんていう場合もありますよね。
私の家がまさにこの状況です!友人と食事をして、遅い時間にタクシーに乗り合いして帰ると、「家の前まで行っていいよ」と言ってもらって、”申し訳ない”といつも思います。
そんなときは…
遠回りしてもらった時のタクシー代の払い方
プラスαで少し多めに払う
*少し多めに払う理由*
タクシーに残る人にとっては必要のない料金が発生しているため
ここで難しいのが、”遠回りした距離が何mか”を厳密に測ることはできないということ。
そこで、まずは先ほどの計算をして、そこにプラスαするということになります。
プラスαの金額で迷ったら…
もしも、いくらプラスすべきかで迷ったら、まずは考えてみましょう。
「1人でタクシーに乗った場合の料金はいくらですか?」
割り勘の金額と、1人でタクシーに乗った場合の金額の差額以内でプラスαの金額を決めるとよいでしょう。
すると、タクシーに残った人たちも「遠回りした分を考えてくれたんだな」と納得できると思います。
ちなみに、いつも私が友人に遠回りさせる時間は5分程なので、500円をプラスαで払うようにしています。
あまりにも多すぎるとと、相手も「多く払い過ぎじゃない!?」と遠慮してしまうかもしれません。でも、小銭の範囲であれば、余計な気を使わせることもなく受け取ってもらえます。
ここまでは、乗り合いの相手が友達や同僚など、立場が同じケースを見てきました。
しかしサラリーマンなら、先輩や上司などと乗り合いすることもありますよね。次は、そんな場合はどうすべきかを解説します。
タクシーに乗り合いした相手が先輩・上司の場合は?
タクシーに一緒に乗った相手が先輩や上司だった場合。目上の人にお金を渡すのって難しいですし、お金を渡すこと自体が失礼になるかもしれないと考えてしまいます。
このようなケースではどうすべきか、二つのケースでみていきましょう。
自分が先に降りる場合
上司より先にタクシーを降りるなら、普通に財布を出して払う姿勢を見せましょう。
そこで、「お金はいいよ。」と言ってくれる場合は、押し問答などはせずに、お礼を言って上司を見送りましょう。
そして後日、お金を封筒に入れて、「先日のタクシー代です。ありがとうございました」と言って渡せば、お金にしっかりしている常識的な印象を与えられます。
お金を返すのはかた苦しいと感じる場合は?
上司に「払わなくてもいい」と言ってもらったのに、あらためてお金を返すのもどうかと感じたら…
「先日はタクシーで送っていただいてありがとうございました。」という言葉を添えて
- ブレイクタイムにコーヒーを持っていく
- メモと個包装のお菓子を机にあげておく
などで、感謝の気持ちを現してみるのはどうでしょう?
こんなふうに、お金を払う以外にもあとからお礼の気持ちを伝える方法はありますね。
上司が先にタクシーを降りる場合
次は上司が先にタクシーを降りる場合ですが、多めにお金を渡されることがありますよね。そんなときは、できればその場ではお礼を言って受け取りましょう。
この場合も、後日のマナーとして、以下の二つは行いましょう。
- 必ずお礼を言う
- 多い金額を受け取った場合は、あらかじめお金を封筒に入れて返金する用意をしておく
上司だからお金を出して当然?
「上司だから、お金を出して当然」という話も聞きますが、はたしてそうでしょうか?
これは、”社会的立場が上であれば給料も高い”というイメージからくる考え方かと思います。
でも実際は、上司の家庭の事情などもあり、自分よりもふところ事情が厳しい場合があります。(実際、以前働いていた会社では、月のお小遣いが15,000円という方もいらっしゃいました。)
タクシー以外の場面でも、ランチなどに一緒に行くと、お金を払ってくれる上司の方もいますよね。
そんな時には「当然」と思わずに必ずお礼を言いましょう。また、「何かお返しできることがあればお返しする」という、常識的な態度を崩さずに接することも大切です。
さまざまなパターンでの割り勘の仕方がわかったところで、次は、タクシー代を割り勘にして「領収書が欲しい」という場合について解説します!
領収書が欲しい!割り勘の場合はどうすれば?
割り勘の金額で領収書を発行してくれるかどうかは、タクシー会社や運転手さんの対応によって違います。
乗り合いした乗客が1人降りるたびに、その都度計算して総額と合うように気をつけなければならないという手間から、断られる可能性が高いかもしれません。
どうしても、割り勘の金額で領収書が必要な場合は、乗車前に運転手さんに確認しましょう!
それぞれに対応は違うと思いますが、以下のように対応してもらえることがあるかもれません。
割り勘の領収書への対応
- 領収書が機械で自動発行されるなど、システム上不可能な場合もある
- タクシー会社の入金処理のシステムと、領収書のすり合わせなどの事務的な面から不可能な場合もある
- 後日発送という対応の場合もある
東京五輪に向けてタクシー乗り合いサービスが検討中
2020年の東京五輪に向け、都心部でタクシーの乗り合いサービスが検討されているのをご存じですか?
具体的な内容は、以下のようなものです。
- スマホの配車アプリを利用
- 目的地が同じ人が乗り合いできるようにする
- 目的地への走行途中に、乗車希望者が乗り合いできるようにする
このサービスは、途中で降りた人にとっては、見ず知らずの人に自宅が知られてしまうなどのデメリットがあり、まだまだ課題があります。
「乗り合いした人それぞれに、領収書を発行するかどうか」という面で考えると、当然必要な人はいますよね。
もしも、このサービスが導入されると決定したら、割り勘の際にも発行されるシステムが整ってくるかもしれませんね。
私がタクシーに乗る前に不安になるのは、お財布にギリギリの金額しか入っていないとき。特に深夜料金の時間帯では、少しの距離でも予想外の金額になることがあるので、ドキドキです。
そんなときに活用したいのが、次章で紹介する「事前に料金をチェックできるサイトやアプリ」です。
乗車前にチェック!タクシーの割り勘が計算できるサイトを紹介
タクシーに乗る前に、ある程度の料金がわかったら便利ですよね。ここでは、タクシーの料金を調べられるお役立ちなアプリやサイトを紹介します。
乗り合いした際の割り勘金額が簡単にわかるアプリもありますよ!
ただし、タクシーのサイトやアプリで計算してくれる料金は、渋滞などの情報と連動してない場合もあり、正確な金額が出ないこともあります。
『taxisite』
全国のタクシーの乗車料金を調べることができます。住所のほかにスポット・駅名・地図で検索できるので、土地勘がなくても安心です。
検索するときに、経由地を3つまで入力できます。経由地を入力すると、経由地と経由地の間の料金が出てきます。
あとから清算をするときに、乗り合いした人が降りたときの金額をメモし忘れた場合などに活躍してくれそうです!
【参照URL:https://www.taxisite.com/far/】
『keisan』
乗り合いしていた人が、降りた時点の料金と乗っていた人数を入力すると、降りた人ごとにいくら払えばいいのかを計算してくれます。
入力方法がとても簡単ですし、自分で計算するのではなく機械が計算してくれるという点でも、お金を受け取る人が金額を提示しやすいですね。
このアプリの便利な機能は2つ
- 電話をしなくてもアプリで申し込めば配車してくれる
- 目的地が遠い・深夜など、料金が心配な時でも料金を調べることができる
まとめ
最後に、タクシーで割り勘にするときのポイントをもう一度チェックしましょう!
- きちんと計算をすると常識的な割り勘の金額がわかる
- 遠回りをしてもらった場合はプラスαの金額を払うのが常識的
- 上司がタクシー代を多く払ってくれたら後日のマナーをきちんとする
- 割り勘の領収書が欲しい時は乗車前に相談
- タクシー料金を調べられる便利なアプリを活用しよう
タクシーに乗り合いをして降りるときは、道路でのやり取りのため、あわててしまうことがありますよね!なので、お金の支払いはどんぶり勘定になりがちです。
乗り合いをした方の性格や、その方との関係性にもよりますが、後日のマナーも含めて常識的なふるまいをすることで、よいコミュニケーションの機会になります。
こうしたやりとりを円滑にすることで、仕事上のおつき合いや、友人関係を良くするきっかけになるかもしれません!