毎年寒くなると、ついつい食べ過ぎてしまって体重の増加に悩まされます。
食欲の秋でご飯もスイーツもたっぷり食べ、冬は忘年会、クリスマス、お正月は家族でごちそうを食べてゆったり…。
ついでに寒いからと家事の合間にカフェオレばかりを飲んでいて、気づけば体重が…!
美味しい物を惜しみなく楽しむためにも普段の食事はヘルシーにしておこうということで、今年は こんにゃくを使った料理のレパートリーを増やそうかなーと考えているところです。
でも私、こんにゃくのあの独特な臭みが苦手なんですよね…。アク抜きのために下茹でしようにも、茹で時間がイマイチわかりません。
よって、今回は「こんにゃくの茹で時間はどのくらい?味噌田楽のコツは?」というテーマについて調べてみました!
こんにゃくを料理する時に迷ってしまうことの多い
- こんにゃくをアク抜きしたい!茹で時間はどれくらい?
- こんにゃく料理を美味しく作るコツは?
- ”アク抜き済み”って書いてある商品なら、そのまま料理に入れてもいい?
- こんにゃくが主役の味噌田楽!美味しく作るコツは?
という疑問を、丁寧に解説していきます。
寒い季節に美味しい料理に登場することも多いこんにゃく。
美味しく料理するコツを覚えれば、今回特に注目した味噌田楽はもちろん、おせち料理のお煮しめの味もキマるし、おでんも、豚汁だってワンランク上の仕上がりになること間違いなし!
それでは早速、アク抜きのための茹で時間についてご説明しますね。
目次
こんにゃくの茹で時間はどのくらい?
アク抜き:沸騰したお湯に入れて2~3分茹でる
※茹でたらザルにあげ、そのまま水気を切る
スーパーで売られている一般的なこんにゃくは、熱湯に入れて2~3分ほど茹でると、独特の臭みは抜けて弾力のある食感になります。
生のこんにゃく芋を使用して作った物はアクが強いので、5分くらい茹でた方が良いでしょう。
茹でてアク抜きをすると、こんにゃくから水分が染み出し、その水分と一緒にアクやエグミが抜けていきます。
さらに、沸騰した湯にこんにゃくを入れることで味も染み込みやすくなるので、美味しく仕上がるんですよ。
ただし茹ですぎるとこんにゃくが硬くなり、カルシウム分も無くなるので注意しましょう。
茹でた後にザルにあげ、湯気が出なくなるまでしばらく置いておくと、余分な水分が抜けて味がしみ込みやすくなりますよ。
電子レンジでアク抜きする時は?
耐熱容器にこんにゃくがかぶるくらいの水を入れて加熱します。
100g程度の塊なら、加熱時間の目安はこれくらいです。
500W:2分~2分半
600W:1分半~2分くらい
こんにゃくから水分がにじみ出るくらい、しっかりと加熱することがコツなので、様子を見ながら加熱してくださいね。
ザルにあげて湯気が出なくなるまで放置し、軽く水洗いすれば完了!
さて、基本の下茹で方法はここまでですが、下茹で以外にも、ぜひ覚えておいてほしい下ごしらえの方法があるんです。
こんにゃくを茹でる前の下準備!やるとやらないとでは大違い
こんにゃくの下ごしらえは下茹でだけではありません。下茹でするだけでもいいですし、他の方法と組み合わせたりすることもあります。丁寧に下ごしらえをすれば、それだけでグンと美味しく仕上がりますよ。
- 味のしみ込みやすさは、こんにゃくの形(切り方)でも変わる
- 臭み取りには”塩もみ”も効果的
という2つの下準備の方法を、ここではご紹介します。
1.料理に合わせたこんにゃくの形(切り方)
こんにゃくは表面がつるっとして、なかなか味がのりにくいですよね。そこで、切り方を工夫して味をしみ込みやすくしちゃいましょう。
煮物など、ひと口大に切り分ける時 | スプーンでひと口大にちぎる |
味噌田楽やおでんなど、大きく使う時 | 表面に包丁で浅く格子状に切り込みを入れておく |
スプーンでちぎる時は、こんにゃくの角から、こそぐようにしていくと上手くできますよ。包丁で切った時よりも、こんにゃくの表面がざらつくので味がのりやすいんです。
包丁での切り込みも同様で、表面の溝にだし汁や味噌がしみ込んでくれるというわけです。
2.下茹で前に”塩もみ”をするのも、臭み取りには効果的!
塩もみをすることで水分が出てくるので、茹でた時のように、しみ出た水分と一緒に臭みも出ていってくれます。
塩もみをした後さらに下茹でも行うと、おでんの味がしみ込みやすくなりますよ。
※塩もみのやり方※
- こんにゃく1枚あたり小さじ1杯程度の塩を、こんにゃくの全体にまぶす
(ちぎったこんにゃくはボウルに入れてまぶすと良い) - 5分放置(ここで終わっても良い)
- 下茹でをするか、熱湯にさっとくぐらせてザルにあげて水気を切る
下ごしらえの段階で塩を使うと多少の塩味がついてしまうので、それを避けるために下茹でのみでアク抜きするやり方もあります。
おかか煮など、しっかりした味付けにするから塩っ辛くなりそうだなぁと思ったら、塩もみはやめておきましょう。
また塩をふった後に”めん棒”で叩くと、こんにゃくの余分な水分が流れ出て水っぽくなくなります。これは味噌漬けや豚汁などの汁物に入れる時にオススメの方法です。
”アク抜き済み”製品でもアク抜きした方が絶対にいい理由
”アク抜き済み”製品は、こんにゃくのアクとエグミが抑えられた状態のものです。そのまま味付けをしても気にならない程度に抑えてあるというだけで、アクもエグミも無いわけではありません。
こんにゃくが嫌いな人にとっては、まだまだ独特の臭みが気になる状態でしょうね(笑)
さらにアク抜きをする時に余分な水分が抜けるので、味もしみ込みやすくなります。
なのでアク抜きをするのとしないのでは、アク抜き済み製品であっても料理の仕上がりが全然違ってきます。
「”茹でる”という手順が面倒くさいから、下茹ではしたくないなぁ」というのであれば、ザルに入れて塩もみをして、熱湯(電気ポットのお湯でも可)をかけるだけでも良いですよ。ちょっと手抜きな方法ですけれど、時間がない日もありますもんね。
糸こんにゃくのアク抜きは、茹でなくてもいいの?
糸こんにゃくもアク抜きはした方がいいのですが、細いのでしっかり茹でなくても十分です。
熱湯で茹でこぼすのが理想ですが、ザルに入れて塩をふり、軽くもんでから熱湯をかけて塩を洗い流すくらいでも差が出ますよ。
おいしい味噌田楽のコツ!
味噌田楽には茹でて仕上げるものと、茹でてから焼いて仕上げるものがあります。
煮るのは煮込み田楽といって、いわゆるおでんの状態のもの。茹でたこんにゃくに味噌を塗って、そのまま食べます。
茹でてから焼くのは、一度茹でたこんにゃくに味噌を塗ってから焼き上げるのが一般的ですね。
煮込み田楽の作り方と、美味しく作るコツ
煮込み田楽の作り方と、その手順ごとのコツを併せてご紹介します。コツを意識して調理してみてくださいね!
- こんにゃくは4等分して斜め半分に切り、三角にする(8等分)
※片面に浅く格子状に切り込みを入れる - 熱湯で3分下茹でし、ザルにあげて水気を切る
※昆布でだしをとってから茹でると美味しくなる - 水2カップ分のだし汁を作り、煮立ったら小さじ1程度のしょうゆとこんにゃくを入れる
- 弱火で10分煮たら、汁につけたまま冷ます
※そのまま冷ますことで味を含んで美味しくなる - 味噌を作ったら、4.の鍋を温め直してこんにゃくを盛り付けて味噌をかける
冷ますことで美味しくなりますが、やっぱり”茹でたて熱々!”で食べたいので最後に温め直します。
串に刺した状態で仕上げたいのであれば、下茹でした後に串に刺すのがやりやすいかと思います。
浅く広いタイプの鍋やフライパンを使うと、串に刺した状態でもこんにゃく全部をだし汁に浸した状態にしやすいですよ。
焼いて仕上げる味噌田楽の作り方と、美味しく作るコツ
私は味噌田楽というと焼いて仕上げる方をイメージします。味噌が香ばしくなって、白いご飯と相性抜群ですよね。
- こんにゃく食べやすい大きさに切る
- 熱湯で2~3分下茹でし、ザルにあげる
※大きめに切っていたら4分ほど茹でる - 放置している間に味噌を作っておく
- で水切りしたこんにゃくをフライパンで乾煎りするようにして、水分をしっかり飛ばす
※油はひかず、強火で!表面がちょっとこんがりしてもOK
※2.か3.で串に刺すが、二股の串を使うと安定して食べやすい - こんにゃくに味噌を塗ってオーブントースターで焼くか、遠火で炙る
※味噌の表面が乾いたくらいか、少しこんがりしたくらいで完成
表面に塗る味噌は味噌にミリンと砂糖を加えて作ります。
私は赤味噌を使うんですが、赤味噌や合わせ味噌にミリンと砂糖、すりごまを混ぜても美味しいですよ。
食べる時に山椒を振りかけると、ピリッ!と締まった大人の味になります。
タッパーに異常が!こんにゃくを保存する時は要注意
買ってきたこんにゃくを少しだけ使い、残った分は水を新しくしてタッパーで保存
↓
タッパーのプラスチック面がザラザラになっていた!
という経験はありませんか?
こんにゃくの石灰分がタッパーに付くと傷つけてしまうので、余ったこんにゃくを保存するなら陶器を使いましょう。陶器ならば石灰分が付いても洗えば取れるので、器に入れてラップをかけておけばOKです。
できれば買ってきた時に一気に下茹でを済ませてしまって、ちゃんと冷めた後てかた、タッパーにこんにゃくがかぶる程度の水道水を入れて冷蔵庫で保管しておくと良いでしょう。
まとめ
こんにゃくの下茹で
- 基本は沸騰したお湯に入れて2~3分茹でてアク抜きする
- 生のこんにゃく芋を使用しているこんにゃくは、5分くらい茹でる
- 茹でた後にザルにあげておくことで、余分な水分が抜けて味がしみ込みやすくなる
- 電子レンジでアク抜きするなら、2分程度しっかり加熱すると良い
こんにゃく料理は下ごしらえが重要
- 先に塩もみをしておくと臭み取りにも効果的で、さらに味がしみ込みやすくなる
- 切り方を工夫するだけでも味のしみ込み方に差が出る
- アク抜き済み製品であっても、下ごしらえを行った方が料理の仕上がりが格段に良くなる
こんにゃくを保存する時の注意点
- 余ったこんにゃくを保存する時は陶器を使うのが良い
- 下茹でをした後のこんにゃくならば、プラスチック製のタッパーでもOK
「こんにゃくを使った料理には、とにかく下ごしらえが重要だ」ということは、お分かりいただけたでしょうか。
私は今まで糸こんにゃくを下茹でせずに使っていたので、臭いが気になっていました。
ズボラな性格ですが、塩でもんで熱湯をかけるくらいの手間なら、惜しまずちゃんとやっておこうと思います。
また「あまり味がしみ込んでいないから、こんにゃく独特の臭いが目立ってしまう」ということもあると思います。
切り方の工夫や下茹で後に水分が抜けるのを待つことによって、料理の味がのりやすくなることも大切なんですね。
こんにゃくは和食に使うことがほとんどですから、だしの香りを邪魔しないよう丁寧に下ごしらえしておきたいものです。
コツをおさえて正しく下ごしらえをして、あなたも美味しいこんにゃく料理を楽しんでくださいね!
今回ご紹介した美味しい味噌田楽の作り方も、ぜひぜひお試しください♡