【執筆者:編集部 宇野山萌】
ガムには賞味期限が書かれていないことが多いですが、品質が劣化する可能性はあるのでずっと食べられるとは限りません。
一方でカビのように周りが白くなっていたり、黒や緑の粒が見えたりと、不安を感じる見た目でも問題なく食べられることがあります。
目の前のガムが食べられるのかどうかを悩まないように、食べられるかどうかや日持ちを中心に、次のようなことを調べました!
ガムのこと
- ガムが腐るのかどうか
- カビに見えるガムの異変の正体
- 賞味期限の目安
- 正しい保存方法
いつからあったかわからないものが見つかったときでも、食べられるかどうかを見極められるよう、ガムに詳しくなっておきましょう♪
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目次
ガムは腐ることがある?白や黒の粒の正体も解説
ガムは生鮮食品と比べて変化が起こりにくい食品ですが、食べられなくなったり、「これはなんだろう?」と不安に感じる状態になることがあります。
食べない方がいい | 食べられる | |
---|---|---|
見た目 変色 |
周りが溶けている | ・周りが白い ・白や黒の粒がある |
臭い | ー | ー |
食感 | ・噛むうちに溶ける ・異常に柔らかい |
ガムに変化が起こりにくい理由や、カビかと疑う白いものの正体を追究しましょう!
ガムには賞味期限がない!?腐らない理由とは
ガムは砂糖やぶどう糖のほか、植物性樹脂であるガムベースや酸味料・香料など、品質の変化が少ないものを原材料とし、水分もほとんど含んでいないので非常に腐りにくい食品です。
そのため賞味期限の記載義務がなく、多くの製品で表示されていません。
しかし保存期間が長くなれば、保存状態や温度の影響を受けて風味が落ちたり食感が悪くなったりと、劣化する可能性があります。
腐っているわけではないかもしれませんが、周りが溶けたような状態のガムは食べない方が賢明でしょう。
一方で賞味期限が記載されているガムもあります。
特定保健用食品(特保)には賞味期限(もしくは消費期限)の表示を義務付けられています。(※1)
そのため、特保のガムには期限が記載されています。
ほとんど腐らないとはいえ、ガムの見た目が腐っているような状態になり、不安を感じることがあります。
グリーンガムの黒い粒はカビ?不安を感じる状態の原因
ガムには、品質に問題はないのに見た目や食感に不安を感じる場合があります。
状態 | 原因 |
---|---|
糖衣の周りが白い | ・植物性ワックスが残っている ・水分が結露して白く見える ・ミント成分の綿状の結晶 |
黒や緑の粒がある | 原材料に由来するもの |
白い粒がある | 香味粒子 |
(噛んでいるうちに) 柔らかくなった |
製品の特徴の可能性 |
(噛んでいるうちに) 溶けた |
温度や油分による影響 |
ガムの周りが白かったり中に黒や白の粒が混ざっていると、カビや異物のように感じるかもしれませんが、問題ない場合が多く、商品のパッケージに注意書きされているケースもあります。
▼明治 キシリッシュガム ハイパークール ボトルガム
(ミント成分による綿状の白い結晶について記載あり)
▼ロッテ グリーンガム
(黒や緑の粒について記載あり)
また、「歯にくっつきにくいガム」は長く嚙んでいると極端に柔らかくなるようです。
▼ロッテ 歯にくっつきにくい梅ガム
ほかにも温度が高いと柔らかくなったり、油脂と反応して溶けたりする性質もあるので、口の中にチョコレートが残っているとガムがまとまらなくてボロボロになることもあります。
ガムに限りませんが、腐っていなくても含まれている糖アルコールの影響でお腹がゆるくなるケースもあるので、食べ方にも注意してくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
ガムはとても腐りにくいとわかりましたが、どれくらい日持ちするのでしょうか?
賞味期限の目安や正しい保存方法を確認しましょう!
ガムの賞味期限と保存方法|10年前のガムは大丈夫?
ガムは腐りにくく日持ちが長いですが、特保のガムの賞味期限を目安に、次のような期間を目安に食べきることをおすすめします。
未開封 | 開封後 | |
---|---|---|
常温 | 約1~2年 | なるべく早めに |
冷蔵 | 適さない | |
冷凍 |
正しい保存場所についても確認しておきましょう!
ガムの日持ちはどれくらい?賞味期限切れでも大丈夫?
ガムには賞味期限の記載がないものも多いですが、モンデリーズ・ジャパンのリカルデントやクロレッツ、ロッテのキシリトールのような特定保健用食品のガムにはあります。
たとえばロッテのキシリトールガムの賞味期限は製造日から18ヶ月です。
▼ロッテ キシリトール ボトルガム
しかし、この期限を過ぎたからといって、すぐに食べられない状態になるわけではありません。
- 賞味期限:未開封で正しく保存した場合に「美味しく」食べられる期限
- 箇条書き:未開封で正しく保存した場合に「安全に」食べられる期限
「賞味期限」は美味しさが保てる期限なので、賞味期限切れのガムを食べたら必ずお腹を壊すとは限りませんが、メーカーの保証期間は過ぎるのであくまで自己責任となります。
3年でも10年でも大丈夫などと極端なことは考えず、期限がないガムでも未開封で1~2年、開封後は早めに食べるようにしてください。
さらに賞味期限には「正しく保存した場合」という条件もありますね。
ガムの正しい保存方法とは?冷蔵した方がいい?
多くのガムの商品パッケージには、「直射日光と高温多湿を避けて保存」と書かれています。
それなら冷蔵庫や冷凍庫に入れると安心なのかな?と考え調べましたが、どのメーカーでもそのような保存方法は案内されていませんでした。
特にその必要がないことと、冷蔵庫や冷凍庫からの出し入れで生じる温度変化が、ガムの状態を悪くするのではないかと考えられます。
ガムが結露すると表面が溶けたりベタついたりし、品質の劣化につながるかもしれません。
真夏の車内など極端に暑くなる環境は避け、基本的には常温で保存してくださいね。
結論 | ガムはほとんど腐らないが劣化する可能性はある
- 非常に腐りにくいため賞味期限が表示されていない
- 特定保健用食品指定のガムには期限が記載される
- 黒や白の粒は成分由来のもの
- 糖衣が白いのはワックスや結露した水分によるもの
- 高温多湿を避けて保存する
ガムは品質が変わりにくい原材料から作られているので、腐りにくく賞味期限も記載されていません。
しかし開封後は温度や環境の影響を受けて劣化する恐れもあります。
また表面が白い・中につぶつぶが見えるのは、原料に由来する場合が多いので、 商品パッケージの注意書きをよく確認しましょう。
未開封のものは1年以上の日持ちが見込めますが、開封後は早めに食べきることをメーカーもすすめています。
「ガムは腐らない!」と過信して極端に買いだめするようなことは避け、安全に美味しくガムを食べてくださいね。