【執筆者:編集部 高田ゆみ】
市販の黒蜜に設定されている賞味期限は商品によって異なりますが、製造日から1~2年後が多くて未開封なら比較的日持ちすることがわかります。
しかし、開封後は手作りの場合と同様で正しい保存方法を守らなければ日持ちせずに傷んでしまうかもしれません。
賞味期限切れになると本来の風味を楽しめなくなるだけでなく、腐る可能性もあるのでしっかり見分け方を知っておくことが大切ですね。
そこでこの記事では、黒蜜を美味しく最後まで食べきるために知っておきたい以下の項目を紹介します。
黒蜜のこと
- 市販品や手作りの賞味期限目安
- 賞味期限切れで劣化した状態の特徴・見分け方
- 日持ちさせる保存方法
- 失敗しない作り方のコツ
手元にある黒蜜が賞味期限切れ間近で食べられるか不安な人や、美味しい手作り黒蜜にチャレンジしたい人にも役立つので、ぜひ参考にしてください。
目次
黒蜜の賞味期限は何日?市販品と手作りの日持ち
市販品の黒蜜は商品によって設定される賞味期限が異なり、製造日から1~2年で設定されています。
ただし、手作りの場合は長くても1ヶ月以内には食べきることをおすすめします。
市販品 | 1~2年 |
---|---|
手作り | 1週間~1ヶ月程度 |
同じ黒蜜でも賞味期限が異なるのは、さまざまな理由が考えられます。
市販黒蜜の賞味期限目安
市販品の黒蜜はいろんな種類が発売されていますが、設定されている賞味期限は商品によって異なります。
桔梗屋 桔梗信玄餅の濃い黒蜜 | 365日 |
---|---|
波照間島 黒蜜 | 製造日から1年 |
蛇ノ目ソース本舗 黒みつシロップ | 製造日から2年 |
やっぱり山梨は面白い☆
桔梗信玄餅の食べ方が、よくSNSなどで紹介をされているが・・・・
※包んでいるビニールを使用するとか、真ん中の信玄餅を抜いてそこに蜜を入れて食べるとか?
個人的には、まず桔梗屋の「濃い黒蜜ボトル」を買って、あとは信玄餅をどんぶりに入れて混ぜれば完成です。 pic.twitter.com/tsWQBeAJaO
— よしお! (@Yoshioyamanashi) July 25, 2020
この記事もよく読まれています
商品によって設定される賞味期限は1~2年と比較的長いのですが、あくまでも未開封の場合です。
開封後は手作りの場合と同様で、早めに食べきることが大切です。
手作り黒蜜の賞味期限目安
手作りの黒蜜は糖度によって異なるためできれば1週間以内、長くても1ヶ月以内を目安に食べきりましょう。
手作りの場合は市販品と比べて工程や衛生環境がまったく違うため、品質が劣化しやすいからです。
市販品でも日持ちするのは未開封の場合に限られることからわかるように、開封後は手作りと同様に品質が劣化しやすいので注意しましょう。
未開封・開封済みで賞味期限切れの黒蜜は腐るとどうなる?
市販品の黒蜜は未開封なら日持ちしますが、開封済みの場合は手作りと同様に品質が劣化しやすくなります。
見た目、変色 | カビが生える (とくに容器に) |
---|---|
におい | 異臭 |
賞味期限とは、記載されている保存方法を守っていた場合に美味しく食べられる期限を示しています。(※2)
正しく保存していれば黒蜜は腐ることがないので、市販品の賞味期限が長めに設定されています。
黒蜜が腐りにくい理由
黒蜜は黒砂糖を水に溶かして煮詰めるので、比較的糖分が多い食品です。
食品を腐らせる微生物が繁殖するためには自由に動ける水分「自由水」が必要で、自由水が多く含まれるほど腐りやすい食品と考えられます。
糖分が多い黒蜜は自由水が比較的少なくて微生物が繁殖しにくいため、正しく保存していれば腐りにくいのです。(※3)
ただ裏を返すと、正しく保存していなければ劣化することがあるので注意しましょう。
開封後は注意!食べられない状態
保存性が高いはずの黒蜜でも開封後の市販品や手作りの場合は、正しく保存していなければ傷んでしまうかもしれません。
空気に触れて常温で長期間放置する、結露や水が入るなど微生物が繁殖しやすい条件が整うと、カビが生えたり異臭が発生したりします。
とくに、容器の縁にカビが生えることがあるので注意しましょう。
せっかくの黒蜜を無駄にしないためにも、正しく保存することが大切ですね。
黒蜜の賞味期限をできるだけ長くする保存方法
黒蜜の風味を劣化させずに、できるだけ長く美味しく食べられる期間を延ばすためには、温度や湿度に気をつけて保存することが大切です。
市販品 | 未開封 | 直射日光・高温多湿を避ける |
---|---|---|
開封後 | しっかりフタをして冷蔵庫へ 賞味期限に関わらず早めに食べきる |
|
手作り | 煮沸消毒をした容器に入れて冷蔵庫へ 早めに食べきる |
夏場は高温多湿になりやすいため、未開封でもできるだけ冷蔵庫に保管することをおすすめします。
黒蜜の作り方はコツさえ掴めば失敗しにくいので、上手にできたら正しく保存しましょう。
失敗しない黒蜜の作り方と保存方法
手作り黒蜜が固まるのは作り方に原因があります。
- 強火で煮詰めない
- 黒糖2:白砂糖1の割合(黒糖500g、砂糖250gなど)にする
煮沸消毒した密閉容器をしっかり自然乾燥させてから、黒蜜を入れて冷蔵庫で保存しましょう。
煮沸消毒は菌を死滅させるために必要な工程です(ただし、100%殺菌は不可能)。
煮沸消毒をしても長期保存はできないため、長くても1ヶ月以内に食べきれない場合はくず餅などの定番和菓子以外にも、蒸しパンや煮込み料理などに活用して上手に食べきりましょう!
結論 | 賞味期限が長い黒蜜でも開封後はお早めに!
- 市販品は商品によって設定される賞味期限が違う
- 開封後は賞味期限の日付に関わらず早めに食べきる
- 腐りにくいが保存状態でカビが生えることがある
- 手作りや開封後は冷蔵保存
- 手作り黒蜜は煮沸消毒した密閉容器に保存する
黒蜜の賞味期限は市販品で未開封なら製造日から1~2年と日持ちするのですが、開封後は手作りと同様で早めに食べきることが大切です。
腐りにくい食品とはいえ、保存環境によって微生物が繁殖しやすい状態になるとカビや異臭の原因になるので注意しましょう。
コツさえ掴めば家庭でも手作りできるので、保存方法に気をつけてお菓子や料理に活用しましょう♪