【執筆者:編集部 高田ゆみ】
ラフランス(洋梨)が腐ると、カビや鼻につくような腐敗臭など見た目や臭いで食べられない状態だと判断できます。
追熟期間を見逃すと食べ頃が過ぎて腐ってしまうので、美味しく食べられる見分け方を知っておくことが大切ですね。
洋梨の中でも抜群の知名度と生産量を誇るラフランスを堪能するために知っておきたい、以下の項目について紹介します。
ラフランス (洋梨) のこと
- 腐るとどうなるのか?
- 腐ってる状態と食べ頃の見分け方
- 追熟期間や柔らかくする方法
- 美味しい食べ方
手元にあるラフランスが腐ってないか不安な人、未熟なラフランスを上手に完熟させて食べたい人はぜひ参考にしてください♪
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目次
ラフランス(洋梨) が腐るとどうなる?見分け方
ラフランスが腐るとカビが生える、鼻につくような酸っぱい臭いがするなどの異変が生じます。
見た目 変色 |
一部が溶ける 中身も茶色 (全体がぶよぶよで柔らかい) カビが生える |
---|---|
臭い | 酸っぱい腐敗臭 |
一見すると傷んでいるように見えても、ちょうど食べ頃になっている場合もあるので、腐ってる状態の特徴をよく確認しておきましょう。
酸っぱい臭い・ぶよぶよは腐ってる可能性大
ラフランスが腐ったら、見た目や臭いなど五感で食べられない状態だと判断できます。
保存状態によってはカビが生えてしまい、人体に有害なカビ毒を産生していることもあります。
一部がぶよぶよして柔らかくなったり、酸っぱい臭いがしたりするのは、微生物がラフランスの成分を分解している証拠です。(※1)
カビが生えていなくても、腐ってるラフランスを食べると腹痛を引き起こす場合もあるので十分注意しましょう。
舌がピリピリする場合は?
少しなめてみると、舌がピリピリする場合があります。腐敗している可能性も考えられますが、アレルギーが原因かもしれません。とくにシラカバ花粉アレルギーがある人は、ラフランスでもアレルギーを引き起こすおそれがあるので注意しましょう。
ただし、腐りかけのように見えるのが食べ頃の特徴でもあるので、それぞれの違いをよく見極めてください。
皮が茶色は腐りかけで食べられる?食べ頃の特徴
ラフランスの皮には新鮮でも「さび(茶色の斑点)」がたくさんあるのが特徴で、腐ってるわけではありません。
緑色の皮にさびが多くあるラフランス以外にも、さびの密度が濃くて皮全面が茶色の「ゴールドラフランス」も生産されています。
山形県産のラフランスとゴールドラフランス頂いたぜ! pic.twitter.com/1njLyHUZgl
— (@Flya_Erfahrung) November 24, 2014
洋梨はいろんな品種がある!
山形県で多く生産されるラフランス以外にも、「ゼネラルレクラーク」は青森、「ルレクチェ」は新潟など産地によってさまざまな品種の西洋梨が生産されています。(※2)
食べ頃の見分け方は、皮の色よりも軸とシワの状態をよく確認しましょう。
見た目 | 軸がしなびている 軸の周りの皮がシワシワになる お尻の周りが茶色っぽくなる |
---|---|
匂い | 甘い香り |
触感 | 耳たぶくらいの柔らかさ (軸の周りの盛り上がっている部分) |
軸や皮にハリがあるなら食べ頃には早い状態なので追熟して完熟するのを待ちましょう。
追熟期間を過ぎると腐る可能性があるので、正しい保存の仕方を覚えておくといいですね。
ラフランスが腐るのを防ぐ正しい保存の仕方
収穫から時間が経っていないラフランスは固いので、常温で追熟させてから食べ頃になるのを待ちましょう。
追熟後は冷蔵または冷凍保存しておくと、ある程度は日持ちします。
完熟まで | 完熟後 | |
---|---|---|
常温 | 収穫後:2~3週間程度 購入後:1~3日程度 |
お早めに |
冷蔵 | 1週間程度 | 3~4日 |
冷凍 | - | 1カ月程度 |
追熟期間の見極めが難しいので、ラフランスの軸や皮をよく観察しながら食べ頃を判断してください。
追熟方法と追熟期間の目安
ラフランスの追熟は常温(15~20℃)保存でOKです。
収穫直後のラフランスは固いため、2~3週間かけて追熟すると食べ頃になります。
ラフランスは乾燥に弱いので、新聞紙やペーパータオルで包んでからポリ袋に入れて、直射日光が当たらない場所に置きましょう。
追熟を進めたくない場合も乾燥を防ぐように包んで、冷蔵庫の野菜室に入れてください。
なかなか熟れない時に!早く柔らかくする方法
熟成を促すエチレンガスを発生しやすいリンゴと一緒にポリ袋に入れておくと良いです。思ったよりも追熟が進むかもしれないので、こまめに様子を確認しましょう。
軸やシワの様子を見て完熟のサインが出たらすぐに食べるか、冷蔵庫の野菜室に入れて3~4日以内を目安に食べきってください。
食べきれない場合は冷凍保存しておくのがおすすめです。
切って保存もOK!冷凍保存のコツ
ラフランスは冷凍保存も可能です。半分に切った後は色が変わらないようにレモン汁を塗って、ラップで包んでから冷凍保存袋に入れて冷凍します。
食べ頃の見極めが難しくて早かったという場合は、そのまま食べるよりも他の方法を試してみましょう。
ラフランスが腐る前に食べきる美味しい食べ方
ラフランスが食べ頃になるのを待って追熟していたつもりなのに、固くて切るのが早かった場合や、追熟が進み過ぎて腐りかけギリギリになる場合があります。
そのまま食べると固い場合や、傷んでいる部分がある場合の食べ方を試してみてください。
完熟前で固い!早かった場合の食べ方・切り方
完熟前のラフランスは身が固いので、本来の美味しさを楽しめません。
切るのが早かった場合は、そのまま食べるよりも加熱調理で美味しく食べきりましょう。
- タルト
- ジャム
- コンポート
- ドライフルーツ
食べ頃のラフランスは、リンゴの切り方と同様に縦半分⇒4等分または8等分にカットして芯と皮をむくか、縦半分に切ってスプーンですくって食べましょう。
全体的に柔らかくて食べ頃だけど、ほんの一部だけ茶色くぶよぶよになった部分がある場合は、傷んでいる部分を取り除けば大丈夫です。
ただし、一部でもカビが生えている場合は、目に見えないカビ毒が含まれているかもしれないので食べないほうが良いですね!(※3)
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結論 | ラフランスが腐る前に食べ頃を見極めよう
- 腐るとカビや鼻につく腐敗臭などの異変が生じる
- 軸や皮にシワがあって甘い香りがすると食べ頃
- 未熟な場合は常温で追熟させると食べ頃になる
- 追熟期間は軸や皮を見て判断する
- 切るのが早くて固かったなら加熱調理がおすすめ
ラフランスは完熟した食べ頃を見極めるのが難しく、追熟期間を過ぎると腐ってしまうことがよくあります。
購入したタイミングや保存の仕方によっては、思っていたよりも早く完熟して見逃すかもしれません。
食べ頃の見分け方や追熟の仕方を覚えておくと、本当に美味しいラフランスを楽しめるので、ぜひ参考にして「果物の女王」とも呼ばれるラフランスを堪能してみてください♪