私は知り合いの漁師さんからサザエをもらう機会が多くてよく食べるのですが、たまに砂抜きに失敗して口の中でジャリジャリすることもあります。
どんなに新鮮なサザエでも砂が残っていると台無しになってしまいますよね・・・。
そこで今回は、簡単なのに失敗しない砂抜きのコツなど、以下の項目について調べてみました!
- 短時間でもOK!砂抜きの時短ワザ
- 砂抜き後の上手な保存方法のポイント
- つぼ焼きなどの美味しい食べ方レシピ
新鮮なサザエを手に入れたら、自宅で本格的なサザエ料理を楽しんでみませんか?
正しい下処理のコツを覚えておくと重宝しますので、ぜひこの記事を参考にしてサザエの美味しさをたっぷりお楽しみください♪
目次
短時間でも簡単にできる!サザエの砂抜き方法と失敗しないコツ
サザエの砂抜きはコツさえ掴んでおけば意外と簡単にできますが、うまくいかなくて砂が残る場合もあります。
また、サザエによっては砂抜きをしなくても良い場合もありますので、まずは砂抜きの必要性について確認してみましょう!
砂抜きの必要がないサザエもあるの?
漁師さんからおすそ分けしてもらったサザエは毎回砂抜きをしていますが、スーパーやネット通販で売っているサザエは「砂抜き済」で販売されていますよね。
お店で売られているサザエは砂抜きを済ませているものがほとんどなので、家庭で砂抜きをする必要はありません。
また、もともとサザエは岩場に生息しているため、砂の中に潜り込んでしまうアサリなどと違って砂が入り込むことはあまり無いです。
というわけで、市販されているサザエで砂抜きを必要とする物はほとんどありません。
でも例えば「漁師さんから頂いた天然のサザエ」は、食べた時に口の中で「ジャリジャリッ」と砂が出て来ることがあります。
これは岩場に生えている海草と一緒に砂を食べてしまうためなので砂抜きした方がいいでしょう。
魚市場で買うなら、お店の方に砂抜きの必要があるか聞いてみてくださいね。
サザエの簡単な砂抜き方法!時間や注意点は?
海の近くお住まいの場合の砂抜きはとても簡単!
貝ネットやカゴの中にサザエを入れ、2~3日間海中に吊しておけば勝手に砂を排出します。
そんなの無理だよ~!って場合は、自宅で海水を用意して砂抜きをします。
海へ遊びに行った帰りに買って帰るなら、ペットボトルなどに淀みの少ないきれいな海水を汲んでくると簡単でしょう。
持ち帰るのが大変なら、自宅で海水と同じくらいの温度の水に食塩を溶かして濃度3%の食塩水(※1リットルの水に対して食塩30gが目安)を作って砂抜きをします。
サザエ砂抜きの手順
- 海水もしくは3%の食塩水は室温程度(15℃~25℃ぐらい)にしておく
- 大型で深いボウルや鍋に海水(食塩水)を入れてサザエを浸けておく
- 2~3日かけて砂抜きをするので、途中で1~2度水を交換する
※冷蔵庫に入れると冷えすぎてサザエが死んでしまうのでNG!
この方法はとても簡単ですが、完全に砂が抜けきれない場合もあることや、砂抜きが終わるまで2~3日かかるデメリットがあります。
もっと早く砂抜きを終わらせたい、確実に砂を残したくない方は以下の下ごしらえをお試しください。
下ごしらえをして確実に砂抜きをするやり方
先ほど紹介した砂抜き方法よりも手間はかかりますが、下ごしらえをすると確実に砂を残さずに食べる方法があります。
15分くらい茹でてから、殻から出す専用の道具「オイスターナイフ」やフォーク、ナイフなどで中身を取り出し、サザエの先端にある肝から砂袋を切り落とします。
サザエの肝はナルトのように渦巻きになっているところで、メスなら黒緑色、オスなら白色です。
苦いのがイヤで苦みを取るなら白色のオスを、ほろ苦いのが好みなら黒緑色のメスの肝をお楽しみください!
ここから砂袋という渦をまいた先端部分のうち、ツヤのある部分以外を切り落とします。
この切落とす部分というのが難しいと思いますので、以下の動画の4分付近を参考にしてみてくださいね。
ひらひらした「袴(ハカマ)」と呼ばれる部分も美味しくないですし、ネットでは袴の部分がジャリジャリするという方もいたので、切り落としてしまって良いでしょう。
ただし!渦巻きになっている肝の部分はサザエの一番美味しい部分です。全部捨てるのは勿体ないですよ~。
肝は腐りやすいので生で食べるのは避けた方が無難ですが、その分良い出汁が出るので鍋料理には向いています。
煮物の出汁の役割もできますし、色々な料理に活用してみてくださいね。
下ゆでをすると殻から出すのが簡単なのですが、お刺身で食べたい場合は生のまま取り外したいので、こちらの動画でコツを確認してください。
きちんと砂抜きできたら、次は食べる…といきたいところですが、まずは保存の話から。
もしも一度で食べ切れない程たくさん買ってしまったら、調理する前に「半分くらい冷凍できないかな~?」と考えますよね。
調理する前に保存すべきか、調理して保存なのかなど、保存のコツをご紹介します。
砂抜き後のサザエを日持ちさせたい!上手に保存する方法
サザエはフタが固くしまっている限り生きていて、食べられます。
フタがしまっているサザエを2~3日ほど生かしたいのであれば、この方法です。
2~3日以内に食べ切る場合の保存方法(冷蔵庫)
- 深めのタッパーなどに乾いたキッチンペーパー3枚(または新聞紙5枚くらい)を敷く
- フタを下にしてサザエを乗せる
- 乾燥を防ぐため、サザエの上に水道水で濡らした新聞紙を2~3枚かぶせる
- 冷蔵庫の野菜室(通常5~7℃)に入れる
水がこぼれるからとラップをしたりやタッパーのフタを閉めるなど、密閉状態にするのは厳禁です。
サザエが息ができなくなって死んでしまいますので、新聞紙をかぶせるだけにしておきましょうね。
また、夏は冬よりも傷みやすいので砂抜き後は早く食べましょう。
もう少し長く保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。
中~長期保存(3日~半年以内)をしたい場合の保存方法(冷凍庫)
- 水道水を沸騰させ、殻のままサザエを入れて5~10分茹でる
- サザエが茹で上がったらザルにあげて冷ます
- 殻のままタッパーに入れて冷凍庫で保存
※かさ張るなら、中身だけをほじってから茹でて冷凍でもOK!
必ずザルで冷ましてから保存容器に入れて冷凍するようにしてくださいね。
ちなみにつぼ焼きにしたサザエもそのまま冷凍保存できます。たくさん焼いたけど、食べ切れなかった~!って時でも安心ですね。
正しい保存方法を守らなければ腐る可能性もある!
なお、正しい保存方法を守らないと腐る可能性もあるので注意が必要です。
フタが簡単に取れてだら~んとしているサザエは死んでいるので捨ててください。
サザエが死んでしまうと肝が30分以内に腐って危険です。
腐ると臭いがひどくなり、黒い汁が出てくるので、このような状態のサザエはもったいないので捨てましょう。
そしてお待たせしました!最後は美味しい食べ方のご紹介です!
砂抜き済みのサザエを手軽に美味しく食べよう!簡単調理方法
網で焼いたサザエのつぼ焼きはとっても美味しいけど、自宅にバーベキューコンロや七輪が無い…。
そんな時は電子レンジやフライパンでも作ってしまいましょう。
1.電子レンジで調理する場合
- 耐熱皿にサザエを並べ、醤油、みりん、酒をフタのところに少し垂らす
- ラップをかけてレンジで2~3分加熱するだけで出来上がり☆
※醤油・みりん・酒の目安は、サザエ1つにつき各小さじ1杯程度です。
2.フライパンで調理する場合
- フライパンに湯を沸かしてサザエを殻ごと2~3分下茹でしておき、一度ザルにあげる
- サザエをフライパンに並べ、水深1cmくらいになるよう水かお湯を入れる
- そのままサザエのフタの部分に醤油・みりん・酒を垂らす
- フライパンにはフタをせず、中火で3~4分焼いたら完成☆
フライパンで調理する場合は、ぐつぐつ煮立ったら水分があるうちにあげます。
あまり焼きすぎると身が固くなってしまいますので、泡立って水分が出てしばらくしたらOKです。
「肝が少し苦手…」という方でも美味しく食べられる方法
こちらは貝が苦手な私でも美味しく頂けるレシピです。
- 下茹でしたサザエを一口大に切っておく
- フライパンにバターを溶かし、刻みニンニク(チューブタイプでもOK!)を加えて香りを立たせる
- サザエを加えて炒め合わせる
- 火を止める直前に醤油を垂らす
バター醤油のしっかりした味付とガーリックの風味で、肝が苦手という方でも食べやすい味になるかと思います。
尚、バター醤油焼きに関しては、以下のような参考動画がみつかりました(1分50秒付近から)
※料理自体は刻みニンニクを入れないシンプルな方法で実施されていますが、前半の身の出し方が参考になります。
まとめ
サザエの砂抜きについて調べた結果をまとめます。
- 市販のサザエは砂抜き済みの場合が多い
- 天然サザエなど砂抜きが必要な場合は海水や塩水に2~3日浸けておく
- 確実に早く砂抜きをするなら下ゆでをして肝にある砂袋を切り落とす
- 砂抜き後は2~3日冷蔵庫の野菜室で保存できる
- 3日以上保存したいなら冷凍庫で半年ほど保存できる
- サザエが死ぬと30分で肝が腐るのでフタの状態を確かめる
- 悪臭・黒い汁は腐っている証拠なので捨てる
- 電子レンジやフライパンでもつぼ焼きは作れる
サザエの砂抜き方法は意外と簡単ですよね。
「はじめに全部下茹でしておき、お酒を飲みながらつぼ焼き作って食べ、余った物は冷凍保存する」という流れが我が家に合っていそうです。私がお酒好きだし(笑)
殻を外して冷凍しておいて、解凍して食べる時はバター醤油&ガーリックでご飯が進むおかずにしてもいいなぁ。
というわけで我が家ではこれからもサザエをたっぷり堪能しようと思います!