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食材・料理のQ&A

明太子を食べ過ぎると病気になる?たらこも同じ?1日何本までOKか

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料理・食材
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【監修者:管理栄養士 松原知香】

明太子を食べ過ぎると痛風になるというイメージがあるかもしれませんが、実は明太子やたらこのプリン体含有量はそれほど高くありません。

しかし塩分を多く含んでおり、食べ過ぎると病気を引き起こす可能性もあるため、適量を食べることが大切です。

明太子 食べ過ぎ

明太子は辛子明太子とも言われるくらいなので、塩分だけでなく辛味成分も多く含まれており、食べ過ぎると体に悪いと考えられます。

では1日どれくらいなら食べてもいいのか、適量などを調べてみました。

ご飯のおかずにぴったりな明太子ですが、何本も食べて病気になるのは避けたいところです。

しかし適量であれば、体に良い成分も多く含まれているため、上手に食べていきたいですね。

ぜひこの記事を参考に、適量の明太子を美味しく効果的に食べましょう!
 

記事監修者・管理栄養士・松原知香先生記事監修・松原知香先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士栄養教諭免許食品衛生監視員食品衛生管理者/ 宮城県出身。10歳の時、入院中に絶食の辛さを経験したことで、食べて健康でいることの大切さを感じ管理栄養士を志す。大学卒業後は大手食品メーカーに就職。病院や老人ホームの医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などに商品紹介や研修会を行い、業務上での悩み解決や患者様、利用者様のQOL向上に貢献。現在はフリーランス管理栄養士として活動。2児の母で育児にも奮闘中。 松原先生の公式Twitter

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明太子を食べ過ぎると痛風になる? たらこについても解説

明太子やたらこは、実は痛風の原因と言われるプリン体の含有量がさほど多くありません。(※1)

食品 プリン体含有量(mg/100g)
たらこ  120.7
明太子  159.3

プリン体は100gあたり200mg以上で含有量が多いと言われているため、明太子やたらこはさほど高いわけではないと言えますね。(※2)

食品中のプリン体含有量基準
300mg~ 極めて多い
200~300mg 多い
50~100mg 少ない
~50mg 極めて少ない

ちなみに、明太子やたらこはどちらもスケトウダラの魚卵を加工したものです。

明太子 たらこ

たらこは塩漬け、明太子はたらこを唐辛子などの辛味調味料で加工したものを指します。

管理栄養士 松原知香
管理栄養士
松原知香

正確には明太子は「辛子明太子」ですが、「明太子=辛いたらこ」のイメージが一般的ですね。

ご紹介したように、明太子やたらこはプリン体が特別多いわけではないのに、明太子を食べると痛風になるというイメージがある人も少なくないようです。

焼き明太子を食べて痛風になるのを怖がっているようですが、実は場合によっては辛子明太子やたらこを食べ過ぎると痛風になることもあります。

どのような人が注意すべきなのか、詳しく解説していきますね。

辛子明太子やたらこの食べ過ぎで痛風になりやすい人の特徴

明太子やたらこのプリン体は多いわけではありませんが、決して痛風にならないわけではありません。

明太子 痛風

そもそも痛風とは、体内で分解されたプリン体が尿酸になり、その増えすぎた尿酸が炎症を起こして起きるものです。

そのため、もともと尿酸値が高い人は注意が必要です。

管理栄養士 松原知香
管理栄養士
松原知香

たとえ明太子やたらこのプリン体が多くなくとも、食べ過ぎると痛風の原因になることもありますよ!

特に以下の項目に当てはまる場合は、尿酸値が高い可能性があるので気を付けてくださいね。(※3)

  • 激しい運動をすることがある
  • 肥満
  • ストレスを抱えている
  • 血縁者に痛風の人がいる
  • 水分をあまり摂らない

明太子のプリン体はさほど多くないものの、やはり毎日食べ過ぎたら体に悪い影響があります。

痛風以外にも気を付けるべき点があるので、確認していきましょう!

明太子の食べ過ぎは体に悪い?注意する病気や症状は

明太子を食べ過ぎると塩分の過剰摂取になり、体に悪い影響が出る可能性があります。

そのほか辛み成分も多く含まれていたり、アレルギーの危険などもあるため、注意が必要です。

明太子 食べ過ぎると 体に悪い

明太子の食べ過ぎはどのようなデメリットがあるのか、詳しく解説していきますね。

明太子は塩分が多い!過剰摂取で病気の原因に?

明太子には塩分が多く含まれているため、食べ過ぎると塩分の過剰摂取により病気を引きおこす可能性があります。

食塩の量
1日の摂取目標 明太子100g
男性 女性 5.6g
7.5g 6.5g

明太子のナトリウムは100gあたり2200mgなので、これを食塩相当量に換算すると約5.6gです。(※4)

明太子 塩分

1日あたりの塩分の摂取目標と比べると、明太子の塩分量が高いことがわかりますね。(※5)

塩分を多く取ると、水分を多く取り込んで体外に排出しようとするため、むくみやすくなったりホルモンバランスが崩れたりします。

また長期的に塩分を過剰摂取すると、腎臓に負担がかかって腎臓病になるリスクや、高血圧になって脳卒中や心筋梗塞を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。(※6)

管理栄養士 松原知香
管理栄養士
松原知香

特に糖尿病の人は高血圧を併発していることも多いので、塩分を過剰摂取しないように気を付けてくださいね。(※7)

明太子の食べ過ぎによるデメリットは、塩分の過剰摂取だけではありません。

そのほかに注意しなければならない点もご紹介していきます!

明太子の食べ過ぎでおこるそのほかのデメリットとは

明太子は辛み成分が豊富のため、食べ過ぎると腹痛や下痢などを起こすことがあります。

明太子 腹痛

明太子はたらこに唐辛子などの辛み調味料を加工したものですが、この唐辛子にはカプサイシンという辛味成分が含まれています。

カプサイシンは口や消化器官を刺激するため、過剰に摂取すると吐き気や腹痛、下痢などを起こす可能性があり、注意が必要です。(※8)

胃腸が弱い人は、このように少量でも腹痛や気持ち悪い思いをするかもしれないので気を付けましょう。

管理栄養士 松原知香
管理栄養士
松原知香
子供に明太子を食べさせる時も注意が必要です。子供の消化機能が大人と同じくらいになるのは8歳以降とされているため、8歳以前に明太子を食べるのは避けた方が良いでしょう。(※9)

明太子 気持ち悪い

また明太子は生でも食べられるのですが、まれに腹痛を起こすこともあるようです。

このように賞味期限切れの明太子はとても危険なので、食べないようにしましょうね。

腹痛以外にも、明太子を食べて蕁麻疹が出ることもあります。

こちらの投稿にように、明太子やたらこなどの魚卵には、アレルギーが出ることもあるので、注意が必要です。(※10)

管理栄養士 松原知香
管理栄養士
松原知香

しょっぱい味がなんともクセになる明太子は、つい食べ過ぎることもありますが、適量を食べるようにしましょう!

それでは、1日何本くらいであれば食べてもいいのか、詳しく確認しておきましょう。

明太子の食べ過ぎはどれくらいで1日何本まで?栄養素も解説

明太子に含まれる塩分量から概算すると、適量は1日20gだと考えられます。

明太子 20g

塩分の1日の適量は6.5~7.5gなので、1食あたり2~2.5g程度の塩分が望ましいですね。

明太子に含まれている塩分量(100gあたり5.6g)から1日及び1食分あたりの量を換算すると、以下になります。

塩分量 塩分を明太子の分量に換算
1日あたり 6.5~7.5g 約120g(1と1/3本)
1食あたり 2~2.5g 約35g

1食あたり35gまでは食べても良さそうですが、ほかの食品の塩分量を考えると、明太子の1日の摂取量は20g(塩分1.12g)程度に抑えておくのがおすすめです。

20gがどれくらいかというと、中程度の明太子が60g程度なので、だいたい1/3本程度と考えてください。

管理栄養士 松原知香
管理栄養士
松原知香

ちなみにたらこのナトリウム(食塩)は明太子よりは若干少ないですが、おおよその目安は同じくらいです。(※11)

たとえば明太子を1日2本以上食べると、完全に塩分の摂りすぎになるので、食べ過ぎないよう気を付けてくださいね。

明太子 食べ過ぎ

しかし適量の明太子であれば、体にいい栄養素を豊富に含んでいるため、健康に良い働きを期待できます。

どのような栄養素があるのか、最後に確認しておきましょう。

明太子に含まれる栄養素とその働きについて

明太子はタンパク質やビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでおり、非常に栄養価が高いです。

明太子 栄養素

明太子に含まれている栄養素と、期待できる効果を一覧表にまとめました。(※12)

明太子の栄養素と働き
栄養素 働き
タンパク質(※13) 筋肉や内臓、髪、爪などを構成する成分
ビタミン(※14) A ドライアイや目の疲れを軽減し、視力低下を防ぐ
B1 エネルギーの代謝を助け、疲労を軽減する
B2 皮脂の分泌を調整する作用があり、「皮膚のビタミン」と呼ばれる
B6 タンパク質の分解を助けたり、発育促進や生殖機能の活性化などが期待できる
B12 貧血を予防する効果
C 抗酸化作用やコラーゲンの生成を促すため、健康や美容に効果が期待できる
E 抗酸化作用があり、細胞の老化や動脈硬化の予防などが期待できる
D 骨や歯の健康に効果的
K 出血を抑える効果が期待できる
ミネラル(※15) カリウム 体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する
カルシウム 骨や細胞機能を正常に形成・維持する
体内に酸素を運び、貧血などを予防する
亜鉛 タンパク質の合成を助けたり、生殖機能や免疫機能を正常化する
ナトリウム 体内の水分バランスや血圧をコントールしている

このように明太子には多くの栄養素が含まれているので、適量を食べて美味しく効果的に栄養を摂取しましょう!

通販などを利用すると、有名店舗の明太子が手に入るのでぜひチェックしてみてくださいね。

管理栄養士 松原知香
管理栄養士
松原知香
明太子の赤色は食欲をそそるよう人工的につけた色なので、着色料が気になる人向けに無着色の明太子も売っていますよ。


結論|明太子は食べ過ぎに注意して適量を守ろう

明太子やたらこはさほどプリン体は多くないものの、毎日食べ過ぎたりすると痛風を誘発することもあります。

また明太子に含まれる塩分や辛味成分などが体に悪影響を及ぼすこともあるので、1日1/3本(約20g)程度が適量です。

食べ過ぎなければ、タンパク質やビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでいるので、健康や美容にさまざまな効果を期待できますよ。

ぜひ美味しい明太子を、効果的に食べてみてくださいね。

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