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食材・料理のQ&A

無塩バターがない時の代用品7選!有塩バターは代わりになる?お菓子作りで困った時は

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料理・食材
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【監修者:管理栄養士 中山沙折】

お菓子作りに必須の無塩バター(食塩不使用のバター)がない時は、有塩バターやサラダ油、マーガリンでも代用できます。

それぞれ油脂を多く含む食品であり、性質がよく似ているからです。

特に有塩バターと無塩バターは塩の量に注意するだけで問題なく代用できます。

無塩バター 代用

しかし、代用品によっては香りや風味、食感が変わるおそれがあるので、レシピに合わせて工夫しながら代用したほうがいいこともわかりました。

そこで今回の記事では、下記の3つの項目について調査しました。

この記事を読めば、無塩バターがない時の代用品を迷わず選べるようになります。

おすすめの代用品を使った人気のレシピもご紹介しますので、無塩バターを使わずにお菓子を作る際のヒントになれば嬉しいです。

また、無塩バターが売っている場所についても調査しましたので、無塩バターの購入場所に悩んでいる方も参考にしてください。
 

記事監修者・管理栄養士・中山沙折先生記事監修・中山沙折先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士/ 一部上場企業にて食品研究に6年間従事。摂食障害を克服した経験から、現在はフリーの栄養士として特定保健指導を軸に栄養指導やダイエット指導をしている。「食は楽しい」の考えのもと食と健康のさまざまな分野に挑戦中。栄養に関する記事執筆や監修(大正製薬様DoctorsMe様)、レシピ開発にも携わっている。

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無塩バターがない時の代用品7選!有塩バターは代わりになる?

お菓子作りのレシピを見ていると、材料に無塩バターと書かれていることがよくあります。

無塩バターとは、生乳の乳脂肪を集めて練り上げた乳加工品(バター)の中で、塩を加えないで製造されたものです。

一般的には無塩バターと呼ばれることが多いですが、厳密に言うとバターの原料である生乳には塩分が微量に含まれているため、無塩バターではなく食塩不使用バターと表示・販売されています。

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

無塩バターは食塩が入ってないので、バター本来のコクのある味わいや芳醇な香りを感じやすいのが特徴で、お菓子やパン作りに使われることが多いですよ。

バターには、大きく3つの特性があります。(※1)

  • 可塑(かそ)性:力を加えると形を変える性質により、層のあるパイ生地を作ることができる
  • ショートニング性:生地の中でバラバラになる性質によって、グルテンが形成されにくくなり、ほろほろとしたもろい食感が生まれる
  • クリーミング性:攪拌すると空気を抱きこむ性質により、ふんわりとした食感になる

このような特性がある無塩バターはお菓子作りに欠かせませんが、うっかり切らしてしまった時は性質の似ている以下の油脂で代用できます。

100gあたりの栄養成分
種類 脂質 食塩相当量 成分参照 香りの特徴
無塩バター 83.0g 0.01〜0.04g (※2) 芳醇な香り
有塩バター 81.0g 1.4g (※3) 芳醇な香り
マーガリン
(ファットスプレット)
66.0g 1.2g (※4) 香料の香り
ケーキ用マーガリン 83.4g 0.01〜0.04g (※5) 香料の香り
ショートニング   99.9g 0.0g (※6) 無味無臭
サラダ油  100.0g 0.0g (※7) ほのかな油の香り
オリーブオイル 100.0g 0.0g (※8) フレッシュな香り
ココナッツオイル  100.0g 0.0g (※9) ココナッツの甘い香り

代用品を選ぶ際には、脂質の含有量や食塩、香りの特徴に注意しながら、レシピに合わせて相性のいいものを選びましょう!

有塩バター

有塩バターは、加塩バターとも呼ばれており、その名の通り食塩を添加したバターです。

塩気があるのでそのままパンに塗ったり、お料理にコクを加える際に使われます。

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製法は無塩バターとほぼ同じなので、食塩の量に注意すれば、そのまま置き換えて代用しても問題ありません。

基本的には塩の量が違うだけなので、無塩バターしかない時も食塩の量を調整して有塩バターの代用品として使用できますよ。

有塩バターの食塩の量は、製品にもよりますが100gあたり1.5g程度です。

少量だけ代用するなら塩の量についてそこまで神経質になる必要はありませんが、バターをたくさん使うレシピでは味に差が出ることもあるので注意しましょう!

甘味と塩味には対比効果があり、甘いものに塩を加えるとより甘みを強く感じやすくなるため、有塩バターで代用すると甘さがくどく感じる可能性があります。(※10)

マーガリン

マーガリンは、コーン油、大豆油、紅花油などの植物性油脂に香料を混合して作られたバター風味の加工品です。(※11)

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市販の家庭用マーガリンは、脂質含有量を抑えたファットスプレットタイプが主流で、バターよりも水分が多くやわらかいので扱いには注意しましょう。

生乳の乳脂肪から作られるバターとは原材料が全く異なるため、香りや風味はバターに比べて劣ります。

自分で食べる場合に風味をそこまで気にしない時は、冷蔵庫にストックしていることの多いマーガリンで代用しても問題ないでしょう。

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

マーガリンはパンに塗って使われるものだけでなく、お菓子作り用に加工されたものも売っていますよ。練り込みやすく塩分が入っていないものが多いので、無塩バターの代用にぴったりです。

ケーキ用マーガリン

ケーキ用マーガリン(製菓用マーガリン)は、お菓子作りをする際に扱いやすいように加工された食塩不使用のマーガリンです。

ケーキ用マーガリンの脂質含有量は無塩バターとほぼ同量なので、そのまま代用できます。

主な原材料は植物性油脂で、乳成分や香料が加えられているので、動物性油脂が原料のバターと比べるとあっさりとした軽い仕上がりになります。

バターに比べると値段が安いので、手軽にお菓子作りをしたい時にはおすすめですが、バターの香りを生かしたいお菓子には不向きです!

ショートニング

ショートニングは、動物油や植物油を原料としたクリーム状の固形油脂です。(※12)

白色で無味無臭なので、どんな食材とも相性がよく、食材の邪魔をしないのが特徴です。

油脂としての性質は似ているので、無塩バターの代用品になりますが、脂質含有量はバターに比べて多いので、分量の80%程度に置き換えて代用するといいでしょう。

注意点として、ショートニングは香りや味は全くないことをお忘れなく!

サラダ油

サラダ油は、なたね油や大豆油を原料とした植物性の液体油脂です。

固形油脂である無塩バターとは形状が違い特性も異なりますので、代用するレシピは注意して見極めましょう!

例えば、サラダ油には可塑性がないため、パイ作りには向きません。

また、サラダ油は100%が油脂成分なので、無塩バターの代わりに使う時には、分量の80%程度に調整すると失敗しにくいです。

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折
香りや味のクセがなくあっさりとした仕上がりになるので、軽めのケーキを作りたい時におすすめです。ドライフルーツなど風味の強い具材を混ぜ込むのも良いでしょう。

オリーブオイル

オリーブオイルは、オリーブの実を絞って作られた植物性の液体油脂です。

代用する際のポイントはサラダ油とほぼ同じですが、オリーブオイルは独特の香りが特徴的ですので、材料との相性をよく考えましょう!

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

オリーブオイルの香りを生かすには、甘いお菓子よりも塩気のあるケークサレやパンを作る時に代用すると相性が良さそうです。

おすすめの代用レシピもご覧ください。

ココナッツオイル

ココナッツオイルは、ココヤシの実から抽出された植物油脂です。

温度によって固形から液体に形状が変化するオイルで、冷やすと固形の状態になります。(※13)

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

香ばしい甘い香りは、お菓子作りにも相性が良いので、無塩バターの代わりにも使いやすいですね。クッキーやスコーンなどをザクザク食感に仕上げたい時にもおすすめです。

このように、無塩バターの代用品はたくさんありますが、具体的な代用例や使用する際のポイントを、人気のレシピで簡単にご紹介しましょう。

無塩バターの代用品を使ったレシピ!お菓子作りで困った時は?

無塩バターの代用品を使った人気のレシピをご紹介します。

お菓子作りの際に無塩バターがなくて困った時や代用品選びに悩んだ時の参考にしてください。

ココナッツオイルで作るクッキー

無塩バターの代わりにココナッツオイルで作ったクッキーはザクザクとした食感に仕上がり、食べ応えがあります。

クッキー

また、ココナッツオイルの甘い香りは焼き菓子との相性も抜群です。

サラダ油で作るパウンドケーキ

一般的に無塩バターで作ることの多いパウンドケーキも、サラダ油で作るとあっさりした軽い仕上がりになります。

パウンドケーキ

サラダ油は風味があまりないので、材料に工夫しましょう。

こちらのレシピのように牛乳を加えて乳製品のコクをプラスすると、風味が増してより美味しく仕上がります。

オリーブオイルで作るロールパン

基本のバターロールは、バターの香りを楽しめる定番のパンですが、無塩バターがない場合はオリーブオイルで代用できます。

パン

オリーブオイルは独特の香りが強いので、バジルやチーズを加えてピザのような味わいに仕上げると相性がいいでしょう。

このように、無塩バターがなくても代用品を使ったレシピはたくさんありますが、無塩バターの風味をしっかり生かしたい場合は、代用品よりも無塩バターを使いたいですよね。

そこで次は、無塩バターを確実に手に入れる方法やご家庭で作る無塩バターの作り方をご紹介します。

やっぱり無塩バターを使いたい!売ってる場所や手作り方法を解説

無塩バターは、デパートの食品売り場や製菓材料を取り扱う専門店、大きめのスーパーで購入できます。

しかし、タイミングによっては購入制限や、在庫切れの可能性もあります。

また、コンビニには無塩バターは売っていないケースが多いようですね。

確実に手に入れたいという場合はネットでの購入がおすすめです。

バターは冷凍保存可能なので、どうしても無塩バターを使用したいという方は、お得な時にまとめ買いをして、冷凍保存しておくといいかもしれませんね。

最後に、ご家庭で手軽に無塩バターを作る方法をご紹介します。

無塩バターを手作りしよう!

乳脂肪分42%以上の純生クリームを使って、手作りの無塩バターを作れます。

無塩バターの作り方(※14)
  1. 生クリームを瓶に入れてフタをして、上下によく振る
  2. 固形分と水分に分かれるので、水分を取り除く
  3. 出来上がった固形分が無塩バターとなる

このように生クリームの乳脂肪同士をぶつけ合うことで、乳脂肪の膜が破れて脂肪球が結合して塊になり、バターができます。

ただし、手作りバターは日持ちしないので、なるべく早く使い切りましょう!

結論|無塩バターがない時も代用品で上手に調理しよう

無塩バターがない時に代用できる油脂はたくさんありますが、脂質や食塩の量、香りの特徴などを見極めてレシピに合わせて代用すべきです。

例えば、原料や製法が似ている有塩バターは、塩の注意すればそのまま代用品として使えますが、サラダ油のような液体の油は、固形油脂であるバターとは異なる特性を持つ点に注意しましょう。

植物性油脂で代用すると、あっさりとした軽い仕上がりになるなどの特徴もあります。

また、香りの強いオリーブオイルやココナッツオイルを代用品にする際は、材料との相性をよく考えて使うといいです。

このようにそれぞれの特徴を生かしながら、無塩バターの代用品を上手に使って、楽しく調理をしてください。

 

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