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生活のQ&A

エタノールの保存方法|消毒用や無水エタノールを保管する時の注意点

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ドラッグストアには、500ml入りの無水エタノールという商品が売っています。

掃除好きの友人から「1回では使い切れないから保存に注意が必要だけど、精製水で薄めてお掃除から手指消毒まで使える」と聞いて、早速使ってみたいと思っています。

でも「保存に注意が必要」って、どういうことなのでしょうか?

友人からは「保存場所は火の気のないところ」など簡単な説明を受けたのですが、小さい子供がいるので、詳しく知っておかないと不安です。

そこで、エタノールの保存方法について詳しく調べてみました!

 

  • エタノールが含まれた商品(消毒用エタノール・無水エタノールなど)の、正しい保存方法
  • 開封後のエタノールを保存するときの注意点
  • 無水エタノールを薄めるときの保存容器が知りたい!(プラスチック・ガラス等)
  • エタノールの保存期間もチェック

 

「エタノール」と一口に言っても、先程お話しした無水エタノールの他に消毒用エタノールなど、さまざまな商品がありますよね。

「濃度の高いエタノール商品だと静電気にも引火する」なんていう情報もあるので、それぞれの商品を安全に使い切れるように、保存に関する疑問を丸ごと解決していきます!

早速ご一緒に確認していきましょう。

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消毒用や無水エタノールの保存方法!保管場所や温度はどうしたらいいの?

エタノールとは、アルコールの一種です。エタノールが含まれる市販品は、エタノールの濃度や他の成分との組み合わせで用途が変わります

  • 無水エタノールの原液を使ってお掃除
  • エタノールが70〜80vol%程度の商品は手指や物の消毒(vol%は、アルコールの度数を表す単位です)
  • エタノールが10%程度の商品は虫除けスプレー  など

用途が広いですね!殺菌と同時に消臭の効果もあるので、冷蔵庫のように菌と臭いがあるような場所のお掃除にも活躍してくれます。

*ちなみにエタノールは揮発性が高いため、濃度100%の商品はありません。揮発で効果が薄れる可能性もあるので、保存期間が決められていることにもご注意下さい。

使用期限については、後ほど「エタノールの保存期間はどのくらい?使用期限切れはこう活用しよう!」でご紹介します!

 

今回は日常生活の中でよく使う、3つの商品の保存方法を表でご紹介します。

*複数のエタノール関連商品を製造販売している、健栄製薬の商品です。健栄製薬のホームページから、製品情報を参考に表を作成しました。

 

エタノール商品の保存方法
保存方法 無水エタノール 手ピカジェル 消毒用えたのーる
保存場所 しっかり密閉した上で
・直射日光NG
・火(静電気含む)の近くNG
・子供の手が届かない場所
保存温度 ・未開封:涼しい場所
・開封後:室温
涼しい場所

 

わりと細かく保存の方法が指定されていて驚きました。涼しい場所と室温の違いもわからなかったので調べてみると、室温は日本薬局方で1℃〜30℃とされています。

*ちなみに常温は日本薬局方で15℃〜25℃です。加工食品などには「保存方法:常温」と書かれていいることが多いので、覚えておいて頂けると幸いです。

涼しい場所って何度くらい?

涼しい場所については明確な温度の情報がないので、「1℃〜30℃内の私達が涼しいと感じる温度」と認識しておけばOKかと思います。

 

湿度も気にしたほうがいいの?

湿度については、製造メーカーなどからの明確な情報がありません。保存温度から予想して、私達が生活していて快適な湿度であれば問題ないように感じます。

 

ご紹介したエタノール商品を冷蔵庫に入れるほど神経質になる必要は無いようですが、後ほどご紹介する保存中の注意点なども参考にしながら、30℃を越さない部屋を保存場所に選びましょう!

また、無水アルコールは薄めて使う場面が多いので、一旦別の容器にうつす必要がありますよね。

後ほど「エタノール保存に使える容器は?市販のおすすめ小分けボトルも紹介!」で、プラスチックなどの使える容器をご紹介します。

 

POINT 消毒用エタノールに名前が似ている商品について

健栄製薬の商品で、消毒用エタノールに名前が似ている「消毒用エタノールIP」という商品もあります。

健栄製薬のホームページによると、どちらも殺菌作用・使い方・保存方法などが同じなので、何が違うのか疑問ですよね。

両者の違いは、「消毒用エタノールIP」にはイソプロパノールという成分が含まれている点です。

法律で「エタノールには酒税が課税される」、「イソプロパノールには酒税が課税されない」という事情から、「消毒用エタノールIP」は消毒用エタノールより値段が安いのが一般的です。

「消毒用エタノールIP」にも保存方法が表示されているので、商品ごとにチェックが必要です!

 

エタノールの保存について、一覧でご紹介しました。どの商品も、何気なく置いておくだけではダメなんですね。

薬品を買うときは、商品表示をよく確認してから開封しようと思います!

次に、保存を間違った場合の危険性についても確認しましょう。保存を間違うと、爆発などの心配もあります!

エタノールを保存するときの注意点!人体への影響や爆発の危険性は?

先程ご紹介した表のように保存方法が指定されているのは、何か危険なことが起こる可能性があるからですよね!人体への影響もありそうです。

具体的にどんな危険性があるのかを、ご紹介していきます。

 

エタノールを保存中の注意点

エタノールを保存中に一番危険なのは、フタの閉め忘れ、閉まり加減がゆるい場合です。液漏れはもちろん、揮発でも危険性があるので、ご紹介していきます。

 

エタノールが揮発するとどうなる?

  • 殺菌効果などが薄れる
  • 揮発した蒸気を吸い込むと頭痛・めまいなどの症状が出る
  • 揮発した蒸気が火や静電気に触れると引火する。爆発する危険性もある

冷蔵庫掃除などに使えるアルコール消毒液が我が家にもありますが、「冷蔵庫を掃除中に、別の家族がガスコンロに点火して爆発」なんていうシチュエーションも考えられますね…。おそろしいです。

 

保存だけではなくエタノール使用時にもご注意下さい

エタノールを使うときには、先程ご紹介した理由で十分な換気が必要です。(特にお掃除などで長時間使う場合は換気が大切!)

間違って液が飛んだり・漏れたりした場合には下記のような危険性もあるので、ご紹介します。

  • 無水エタノールの原液は、皮膚・粘膜につくと強い刺激(万が一飲んでしまったら、体の中の粘膜にも強い刺激)
  • 手指に使える商品でも、に入ると強い刺激
  • 手指に使える商品でも、長時間使うと肌荒れする
  • 液が漏れて家具や床につくと、変色、変質の可能性あり

またアルコールアレルギーの方は、濃度が低いエタノールでも発疹かゆみが出る場合があります。すぐに使うのをやめて、たくさんの水で洗い流しましょう

アレルギーは突然発症することがあるので、一度でもアレルギー症状を感じた方は、エタノール全般に注意して過ごすようおすすめします。(例:注射前の消毒など)

 

エタノールの詳しい保存方法危険性について把握できました。ここで気になるのが、無水エタノールを薄めて使うときの容器についてです。

他にも感染症流行時などには、家庭にあるエタノール消毒液を小分けにして持ち歩きたいですよね。次に、エタノールを入れてもいい容器についてご紹介します!

エタノールの保存に使える容器は?市販のおすすめ小分けボトルも紹介!

無水エタノールは、原液よりも薄めて使う場面の方が多いと思います。

セリアやダイソーなどの100均で手軽に入れ替え容器が買えますが、耐性があるアルコール容器かどうかを、必ずご確認下さい!

エタノールを含む液体を入れてもいいのは、どんな材質なのかをご紹介してきます!

 

エタノールを小分けにする場合の、保存容器の選び方

エタノールを含む液体をアルコール不可の容器に入れると、容器の変質などがおこって成分がかわってしまう可能性があります。

エタノールを入れても大丈夫なのは、一般的に【下記の材質のプラスチック容器・ガラス容器・ステンレス容器】です。

 

プラスチックの材質

プラスチックは、さまざまな材質を組み合わせて作られています。アルコール耐性がある容器を選びましょう!

  • 高密度のポリエチレン(PE)
  • ポリプロピレン(PP)
  • 硬質のポリ塩化ビニル(PVC)
  • ポリエチレンテレフタート(PET)

同じ材質でも密度などによってアルコール耐性が無い場合があるので、商品に「アルコール可」と書かれているかを、必ず確認なさって下さい!

*「アルコール可」と書かれていない商品については、フタやスプレー部分も含めてアルコール耐性があるかを、問い合わせで確認するのがおすすめです。

薄める際の計量も、ガラス・ステンレスの計量カップを使って下さいね。

 

無水エタノールから手指用消毒液を作る方法や、アルコール消毒液が売り切れで買えないときの対策を、こちらの記事で詳しくご紹介しています!
↓↓↓
アルコール消毒が買えないときの対処法|エタノールの代わり一覧

 

遮光の容器を選ぶと、成分が長持ちします。手に入りやすい値段という点も大切なポイントなので、一番おすすめなのは遮光のガラス容器です。

下記のような商品は、もちろんアルコール耐性があって容量が100mlなので、成分の効果が薄まらないうちに使い切れる点も魅力です。

キャップつきのスプレーボトルなので、外出時も安心して持ち歩けますね!

POINT 飲み終わったペットボトル飲料のボトルは保存に向かない

飲み終わったペットボトル飲料のボトルに、エタノール(アルコール)を保存するのは向いていません

アルコールOKなペットボトルもありますが、遮光性が無く、ペットボトル内に洗っても取り切れない汚れが必ず存在します。

また密度が低い容器の場合は、アルコールを長時間入れると変質してしまう可能性もゼロではありません。

 

エタノールを入れると腐食する(錆びる、変形するなど)材質もご紹介するので、ご注意下さいね。

  • アルミニウム
  • 亜鉛やスズを含む金属

「ジュースを飲んだ後のアルミ缶にエタノール商品を入れてラップをする」などの保存方法では、揮発する上にアルミ缶が溶けると液漏れするなどで危険です。

 

エタノールを保存容器に詰め替えるときの注意点

無水エタノールも含めて、エタノール商品には詰め替えNGと書かれているのが一般的です。ただし、健栄製薬のホームページに、下記のような記載がありました。

 

「アルコール、速乾性手指消毒薬」

アルコール対応型の容器に詰め替えを行っても差し支えありません。ただし、長期間にわたって詰め替えをくり返すと、チリやホコリなどの混入による芽胞汚染を受けてきます。

したがって、その容器は6か月ごとなどに洗浄・乾燥を行ってください。

健栄製薬 「消毒薬のQ&A」より

*「芽胞」とは、一部の細菌が増殖できない環境に置かれた場合に作る、熱などに強い特殊な細胞構造のことです。

詰め替えても良いものの、揮発や不純物が入る影響を考えて、定期的に中身を入れ替え&洗浄して下さいね!

手指に使うのが目的でエタノール消毒液を購入するなら、できれば初めから適度な大きさのスプレー式プッシュ式の容器に入っている商品を選ぶのがおすすめです。

また、「アルコール可」となっている容器でも「高濃度のアルコールは不可」の場合があります。

無印で売っているようなオシャレなデザインの小分けボトルに入れて使いたいところですが、安全性が第一です!商品に書かれている表示をよく確認して、容器を選びましょう。

アルコールウェットティッシュも、商品の説明書きに従って保存なさって下さい。

 

エタノールを安全に保存する方法が詳しくわかったので、最後に、意外と見落としがちな「使用期限」についてもご紹介します。

私は、食べることが目的じゃない薬品に使用期限があるなんて、知りませんでした

たくさん購入して、使い切れないまま効果が薄れてしまうなんてことがないように、チェックしていきましょう!

エタノールの保存期間はどのくらい?使用期限切れはこう活用しよう!

エタノールのような薬品のボトルをすみずみまでチェックすると、多くの商品に使用期限が書かれています。複数の商品の使用期限がどのくらいなのかを調査すると、3年以内が一般的でした。

今回ご紹介してきた無水エタノール・消毒用エタノールも、健栄製薬のホームページで保存期間をチェックすると、3年となっています。

 

開封後も使用期限まで使える?

健栄製薬のホームページによると、開封後も使用期限まで使えるとのことでした。

 

各社の製品の使用期限開封後の日持ちについては、こちらの記事で詳しい情報を調査のうえご紹介しています!ぜひチェックしてみて下さい。
↓↓↓
消毒用アルコールの使用期限|開封後や期限切れはいつまで使える?

 

「保存期間が3年もあるなら使い切れるだろう」と考えて大きめのサイズを買いたくなりますが、感染症が流行している時期や災害時以外は、意外と使わずに保存期限が過ぎてしまうものです。

ご紹介してきたように保存の注意事項もあるので、基本的には、買いだめをするよりも成分がフレッシュな未開封の商品を必要なときに購入するようおすすめします。

万が一エタノールが使用期限切れになってしまったときは、皮膚に使わずお掃除などに活用なさってみて下さい!こちらで、使用期限切れの消毒液の活用方法捨て方をご紹介しています!

まとめ

エタノールを安全に使い切るための保存方法を、詳しくご紹介してきました。

ポイントをまとめてみます!

 

  • エタノール商品には保存方法が表示されているので、チェックが必要
  • 1℃〜30℃内の、私達が快適に過ごせる場所であれば保存OK
  • エタノール商品の保存を間違うと、引火などの危険性がある
  • エタノール商品が揮発した蒸気を吸い込むだけでも、体調を崩す危険性がある
  • エタノール商品を別の容器に詰め替える場合は、遮光でアルコール可の容器を選ぶのがおすすめ
  • エタノール商品の保存期間は3年以内が一般的
  • 使用期限切れエタノールは、皮膚に触れないように注意。お掃除に活用できる

 

無水エタノールをお掃除から皮膚の消毒まで活用しようと考えて、保存方法について詳しく調査してきました。

無水エタノールは特にエタノールの濃度が高い商品ですが、濃度が低い商品でも、保存方法を間違うと火事などの危険性がありましたね!

万が一フタの閉まり具合がゆるくて、子供の皮膚に大量にかかる、子供が飲んでしまうなんていうことが起きたら大変です。

自分が使いきれる量や用途をあらかじめ考えて購入し、使いきるまでは気を抜かずに保存していこうと思います。

今回ご紹介した情報を参考に、ご家庭にある薬品に書かれている表示も、再確認して頂けると幸いです!

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