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生活のQ&A

鍋の空焚きはどうなる?焦げや変色などの危険性と空焚き後の対処法

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に水を入れて沸くまでの間に他のことをやり始め、空焚きしてしまったことはないでしょうか?

私は先日、初めてやってしまいました。それでもガスコンロに安全機能がついていたおかげでセーフ。火事にならずに済みました

もし空焚きを長い時間続けたら、どうなるのでしょうか?弱火でも、長い時間放置すると空焚きになりますよね。

最近我が家では、末っ子がトイレトレーニング中です。料理中でも「トイレについてきて」と言われ、弱火にして鍋のそばを離れてしまうことがあります。

鍋を空焚きする危険性についてしっかり把握し、同じことが起きないように対策を考えていきたいと思います!

 

  • 鍋の空焚きは何が問題?変色・有害物質を含んだ臭いなど徹底調査
  • 鍋の空焚きで本当に火事が起きるのかを調査
  • 鍋を空焚き後、どう対処すればいいの?焦げた鍋を復活させる方法は?
  • 鍋の正しい使い方&空焚きOKの鍋を紹介

 

鍋を空焚きして現実的に困るのは、焦げ付きですよ。炭になってこびりついた焦げを落として、鍋を使える状態に復活させる方法はあるのでしょうか?

鍋の素材によっては、「高温になると有害物質が出る」なんていう情報もあったので、詳しく調査していきます。

鍋を安全に・長く使うための情報をご紹介していくので、ぜひ最後までごらん下さい!
 

   

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鍋の空焚きはどうなるの?焦げ・変色・臭いなどの危険性を調査!

冒頭でお話したガスコンロについている安全機能とは、調理器具が250℃以上の温度を察知すると、自動的に消化される調整機能です。

2008年10月以降に製造販売されるガスコンロやIH式調理器具などには、安全機能を搭載することが法律で義務付けられています。

ガスコンロは意外と寿命が長いので、2008年以前の製品を使っている方もたくさんいらっしゃいますよね。

また、空焚きはガスコンロの上でだけ起きることではありません。ストーブの上に鍋を置くご家庭もあることと思います。

鍋を空焚きすると具体的にどうなるのかを調査すると、2点の危険性がありました。それぞれご紹介していきます。

  • 有害物質が発生して鍋が傷む
  • 有害物質は発生しないが鍋が傷む

 

鍋の空焚きで有害物質が発生!健康被害はあるの?

空焚きで有害物質が発生するのは、フッ素樹脂加工がされている下記のような鍋です。

  • テフロン加工・フッ素加工
  • マーブルコート・ダイアモンドコート
  • ティファ−ルのノンスティック加工 など

「フッ素樹脂」とはプラスチックを加工して作られたもので、350℃以上になると有害なガスなどが発生すると言われています。

神奈川県のホームページには、実際にテフロン加工の鍋を空焚きして、どんな危険性があるのかを実験した結果が紹介されていました。

  • 423℃で数種類の有害なガスが発生
  • 有害ガスはがなく、”臭いがあるもの”も”臭いがないもの”もある
  • 人体にも影響し、呼吸困難・めまいなどの症状が出る危険性がある

*ちなみに、「テフロン加工などの鍋で沸騰した水に有害ガスが溶ける」、「有害ガスが溶け出した水が気化する」可能性はほぼ考えられません。

鍋に水が入っている段階では、350℃もの温度には達しないからです。

 

フッ素樹脂加工がされた商品の一例と特徴をご紹介するので、参考になさってみて下さい。

危険な使い方をしなければ、焦げ付きにくくてお手入れが簡単!使い勝手が良い鍋です。

 

テフロン加工・フッ素加工

耐久性は低いですが、値段が手頃で手に入りやすい鍋で、普段使いに便利です。

両手 煮込鍋 24cm ガラス鍋蓋付 IH対応 フッ素加工 ワコートレーディング ママディナー H-2095 パール金属

マーブルコート

テフロン加工を丈夫にした商品で、マーブルコートは大理石、ダイアモンドコートは人工大理石が配合されています。

【パール金属】 プレミアムマーブル 内面4層+外面3層 マーブル加工 IH対応 ガラス蓋 付 両手鍋 20cm (H-4237)

ティファール

フッ素樹脂にサファイア粒子・セラミックなどが配合されていて、耐久性が高いです。ハンドルが取り外しできる使い勝手の良さが人気です。

上記のような鍋は、洗った後に消毒目的で空焚きするのも危険です。「正しい使い方をしない場合にだけ人体に危険を及ぼす」という点を忘れずに、使っていきましょう!

*後ほど「空焚き後の鍋の対処法!焦げ付きを簡単に落とす掃除の仕方とは?」でフッ素樹脂加工の鍋を空焚きしてしまった後の対処法をご紹介します。

 

有害物質の発生なし!でも空焚きNGの鍋

加工の素材によっては、有害物質を発生しない鍋もあります。

ただし鍋が急激に劣化するなどで空焚き厳禁となっている商品があるので、いくつかご紹介します。

 

セラミック加工

耐久性はテフロン加工と同等なのですが、デザイン性が高くて手頃な値段という点が人気です。

元々”強火厳禁”とされている商品で、空焚きをするとセラミックがはげやすくなります。

ベストコ ND-1995 レッド カーネリアン 吹きこぼれにくいセラミック鍋 [IH対応 キャセロール 24cm]

ホーロー

金属を鍋の形にして、ガラスでコーティングした商品です。食品の臭いがつきにくくて保温性が高く、無水調理もできますよ♪

「ル・クルーゼ」など、デザイン性が高い商品が人気ですよね。

空焚きをするとガラスの表面が傷んで焦げ付きやすくなるなど、劣化してしまいます。

ステンレス

ステンレス鍋は、耐久性がとても高い点が人気です。「クリステル」のような高級品は、結婚祝いなどに贈られることも多いのではないでしょうか。

空焚きをすると、水や食材に含まれる成分と反応して変色してしまいます。

頑張れば元の色に戻せる場合もありますが、かなり手間がかかるので、なるべく変色は避けたいものです。

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アルミ

雪平鍋(持ち手がついている片手鍋)のイメージ強いアルミ鍋は、軽くて扱いやすいですよね。

アルミの融点(溶ける温度)は660℃ほどなので、空焚きで溶ける可能性があるのはもちろん、長年使って少しずつ変形する場合もあります。

変形したアルミ鍋は転倒の可能性があるので、使わないで下さいね。

アルミが溶けることで健康被害がないのかも心配ですが、日本アルミニウム協会のホームページには、下記のように紹介されています。

 

アルミを経口摂取すると99%がそのまま体から排泄され、残った分は尿と一緒に体外に出る

 

鍋の素材によって、空焚きしたときに出る問題がさまざまでしたね。有害物質が出なくても、空焚きは避けたほうがいいことがわかりました。

次に、火を使う場合に一番心配な、火事についてもご紹介していきます。
 

 

鍋の空焚きで火事になるって本当?その理由や実際にあった火災事例

先程ご紹介したように安全機能がついている調理器具を使えば、空焚きをしても250℃で火が消えます。火事が起きることは無いように思いますよね。

でも油断は禁物です!万が一安全機能が故障する可能性も考えて、火のそばを離れないのが安全です。

また下記の場合は火事が起きる可能性が十分にありますので、ご注意下さい。

  • 安全機能がついてない調理器具を使用
  • 火の近くに燃えるものがある
  • を火にかけている

 

油を火にかけて放置した場合の火事の危険性については、こちらの動画が参考になります。

IH調理器具で油の入ったステンレスの天ぷら鍋に点火し、3分後には煙が出始め、5〜6分で発火しています!

 

他にも空焚きが原因で大規模火災が起きて、甚大な被害が出た事件があったのでご紹介します。

 

事件の概要

2016年、新潟県糸魚川市の中華料理店から火事が発生し、周辺の150棟が被害を受けた事件です。

店主が中華鍋に点火したまま店を閉めて帰宅し、長時間空焚きが続いたのが火の元でした。

なぜ被害が広がったかを調べると、強風などの天候、住宅密集地域などの条件が大きな原因とのことです。

 

もし自分が起こした火事で他人にも迷惑をかけたら…と考えると、ゾッとしますね。

少しの油断が大変な災害に発展する可能性があると忘れずに、火の取り扱いには十分に注意していきたいと思います!

 

とはいえ火の近くにいても、つい他のことに夢中になってしまうことってありますよね。

次に、誤って空焚をしてしまった後の対処法もご紹介します。

 

空焚き後の鍋の対処法!焦げ付きを簡単に落とす掃除の仕方とは?

空焚き後の鍋は、焦げ付き、変色などが起きてガッカリしますよね。異臭がして”何となく気持ち悪い”なんてことも、起きるかもしれません。

健康を守った上で鍋が今後も使えるように、問題を1つずつ解決していきましょう!

 

異臭

フッ素樹脂加工がされている鍋を空焚きして異臭を感じたら、有害物質が出ている可能性があります。

すぐに火を消して、十分に換気をなさって下さい。

*先程ご紹介したとおり、色も臭いもない有害物質もあります。異臭を感じなくても、十分に換気するようおすすめします。

すぐに水を入れて鍋を冷やそうとすると鍋が傷んでしまうので、鍋が自然に冷めるのを待ってから焦げなどを処理しましょう!

 

焦げ付き

鍋にびっちりついた焦げをキレイに落とすのは、一苦労です。鍋の素材によって効果的な対処法が違うので、表でご紹介します。

 

焦げの対処法
鍋の素材 焦げの対処法
フッ素樹脂加工 水を鍋に入れて沸かす
→冷めるまで待つ
→やわらかいスポンジでこすり洗い
セラミック加工
ホーロー 鍋に水を入れる
→重曹を入れる
→弱火で10分煮る
→火を止めて半日待つ
→やわらかいスポンジでこすり洗い
ステンレス
アルミ 1日天日干し
→水で湿らせる
→1日天日干し
→焦げをこそげ落とす
(ペットボトルのキャップを使うのがおすすめ)

 

白い汚れ

鍋を空焚きしてしまった後に、白い汚れがついて取れないことがあります。

同じ白い汚れがキッチンのシンクなどにもこびりついて、お掃除の悩みの種になっていないでしょうか?

この白い汚れは、水道水に配合されているミネラル分が残ったものです。アルカリ性の成分なので、酸性の洗剤を使って落としましょう!

 

おすすめの洗剤&白い汚れの落とし方

100円ショップでも販売されている、粉末のクエン酸がおすすめです。ホームセンターやドラッグストアでは、液体でも販売されています。

  1. 汚れの範囲に合わせてお湯を用意し、クエン酸を溶かす
  2. 鍋に(1)を入れる
  3. 30分ほど置く
  4. やわらかいスポンジを使って、食器洗剤で洗う(手荒れ防止のため、ゴム手袋をするのがおすすめ)

1度で落ちない場合は、2〜3回繰り返してみて下さい。

 

白い汚れは、電気ポットにもよくこびりつきます。電気ポットの空焚きについても詳しい情報をご紹介しているので、ぜひチェックしてみて下さい!
↓↓↓
電気ポットの空焚きは火事になる?事故の危険性と注意点を解説!

 

空焚きした鍋に焦げ付きなどが残るとショックですが、諦めずに落としてみるといいですね!

空焚きをしてしまった後でも対処法があると分かって安心したのですが、できれば汚さずに使いたいという思いもあります。

最後に、鍋の正しい使い方空焚きOKの鍋をご紹介します!
 

空焚きNGの鍋の正しい使い方は?空焚きOKのおすすめ鍋も紹介!

空焚きの他にも、鍋が焦げたり変色したりする原因はさまざまあります。鍋の正しい使い方をご紹介するので、普段の使い方と照らし合わせながらチェックしてみて下さい。

 

鍋を長持ちさせるための正しい使い方

調理中・調理後・お手入れ時に分けて、知っておいて頂きたいポイントをご紹介します。

 

調理中の正しい使い方

  • ガスコンロの場合は、炎が鍋底から出ないようにする
  • 吹きこぼれしないように火力調整をする
  • 金属製のお玉やフライ返しを使わない

 

調理後の正しい使い方

  • 料理を長時間入れっぱなしにしない(塩分などでサビる可能性があるため)

 

お手入れ時に気をつけるポイント

  • 空焚きしてしまった場合は、すぐに水を入れない
  • 使用後は汚れをしっかり洗い流す
  • 基本的にはやわらかいスポンジで洗う

 

鍋だけではなく、フライパンの空焚きも危険です!こちらの記事で、詳しい情報をご紹介しています。
↓↓↓
フライパンの空焚きが危険なケースと空焚きしてしまった後の対処法

 

空焚きOKの鉄鍋を紹介

空焚きできる鍋は、中華料理店でよく見かける鉄製の鍋です。

重くて扱いにくいイメージがありますが、使い込むほどに愛着がわく道具ですし、炒めものや揚げ物の仕上がりがプロ級になります。

他の鍋ではできない燻製も作れますよ!

*「空焚きできる=料理に必要な空焚きができる」という意味です。先程ご紹介したように火災が起きる例もありますので、火をつけたまま放置するのはNGです。

 

例えばこちらは、業務用中華鍋で有名な山田工業所の商品です。特殊な製法で焦げ付きにくく、比較的軽いため、ご家庭でも十分に使えます。

こちらは伝統工芸品の南部鉄器鍋です。デザイン性が高い点がも魅力ですね。

鉄鍋は使って育てる」と聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

新品を使う前に時間をかけて空焚き・油回しなどの下準備が必要なので、商品に同封されている説明などをよく確認してから使い始めて下さいね。

まとめ

鍋の空焚きについて、危険性や空焚き後の対処法などをご紹介してきました。

ポイントをまとめてみます!

 

  • 鉄製の鍋以外は、基本的に空焚きNG
  • 空焚きは有害物質の発生や火事などの危険性がある
  • 鉄製の鍋も長時間の空焚きで大規模な火災が発生した事例がある
  • フッ素樹脂加工の鍋を空焚きした場合は、必ず換気が必要
  • 空焚き後の鍋は、焦げなどを落として使える
  • 鍋を長持ちさせるために正しく使う&手入れをする

 

鍋にたっぷり水を入れてお湯を沸かす、食材に火を通すなど、鍋での料理は時間がかかることが多いですよね。

つい火のそばを離れがちですが、空焚きは危険です!有害物質が出る危険性や鍋が傷むことを思い出して頂き、安全を重視して行動してみて下さい。

我が家の調理器具には安全機能がついていますが、「鍋の使い方によっては火事になる危険性がある」ことを忘れずに料理をしていきたいと思います。

万が一空焚きをしてしまった場合は、今回ご紹介した対処法を参考に、安全確保をした上で汚れを落として下さいね。

手頃な値段で手に入る鍋でも、丁寧に使えば長持ちします。今回わかった使い方なども参考に、これからも鍋を活用していきましょう!

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